リトルバスターズ〜死んだ世界に参戦……?〜   作:ブラックくまさん

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今回で二話目終了です!一話目と比べて凄く短い!スイスイ進むと楽しい!…中身がスカスカになりそうでこわい(ガクブル

棗恭介の一問一答
HN:マウント田中
あらゆる食に通じている棗先輩に質問です!
今まで食べた中で一番信じられない食べ物はなんですか?

恭介の回答
ドラゴンスープという食べ物だな
なんでも、スープの出汁にドラゴンを使ってるとか…
ぶっちゃけ豚骨スープみたいな味だったな


落下

 

「「棗君!?(棗!?)」」

 

ゆりと音無は同時に驚きの声を上げた

ゆりと音無を見て恭介は言う

 

「やはり、ゆりが居たか…」

 

奏と恭介を見て音無とゆりは恭介に話しかける

 

「棗!なんでお前が天使と一緒にいるんだ!?」

 

「そうよ棗君!説明して!」

 

恭介はその質問にキメ顔で答えた

 

「ダンジョン攻略さ!」

 

しばしの沈黙のあと、ゆりと音無は「は?」と声を上げた

そんなことは構いもせずに恭介は続ける

 

「立華が迷宮に行くって聞いたからな…」

 

「面白そうだからついてきた」

 

ゆりは短い溜め息の後に恭介に言う

 

「あのねぇ、ここがどんな所かわかってるの?」

 

「ん?ああ、戦線の武器を作ってるんだろ ?」

 

恭介の言葉を聞いてゆりは声を張り上げる

 

「それがわかっててなんで天使と来るのよ!?」

 

しかし、恭介は涼しげな顔で答えた

 

「面白そうだからだ」

 

その言葉にゆりと音無は呆れたような顔をしていた

音無は恭介に質問する

 

「じゃあ敵でいいのか?」

 

「ああ、【今回】は敵だな…」

 

恭介の言葉にゆりが反応する

 

「今回は…?」

 

「ああ、今回は…だ」

 

「もともと俺達はどちらにもつかないからな」

 

「楽しそうなら参加するさ!」

 

そう笑顔で言う恭介

そんな恭介を見てゆりと音無は諦めたような顔をして言った

 

「…ゆり、棗相手に理由を求めちゃいけない気がする」

 

「そうね…私もそう思うわ…」

 

少し間を置いてゆりは恭介に言う

 

「天使に側にいるんだから怪我しても知らないわよ!?」

 

「ああ、分かってるさ」

 

その言葉を皮切りに四人は戦闘態勢に入った

そんな中恭介は考える

 

(ひとまず、立華がリトルバスターズに入った事は勘ずかれていなさそうだな…)

 

(楽しそうならやるって事を言っておいたから、立華と行動しても問題ないだろう…)

 

(後は…戦線メンバーの未練解消に動くだけだ!)

 

そんなことを思っていると、音無とゆりは恭介達に向けてハンドガンを撃ってくる

 

「くっ!」

 

恭介は銃口を見ながら弾道を予測して躱す

しかしそれも長くは続かず、躱そうとしたところで足が縺れてしまった

 

「しまった!」

 

音無は恭介に銃口を向けた

そして発砲した

 

しかし、音無が発砲するより前に奏は恭介の前に出て恭介を庇った

 

「ガードスキル:ディストーション」

 

ディストーションにより弾は逸れていく

恭介は奏を見て言った

 

「サンキュー立華!」

 

「俺は音無の相手をする!」

 

そう言って恭介は音無に向かって駆け出した

恭介が駆け出すのと同時にゆりも奏に向かって走り出していた

恭介とゆりの位置が逆になる

 

ゆりはナイフを取り出して奏に応戦する

奏とゆりの攻防に音無が援護しようとしたところで恭介は音無のハンドガンを蹴り飛ばした

 

「おっと、お前の相手は俺だ」

 

「くっ」

 

恭介は音無との距離を縮めて拳を振るう

 

「ふっ」

 

短い息を吐きながら音無の顔面目掛けて殴り掛かる

 

「っ…!」

 

音無はそれを間一髪で躱す

しかし躱した時に体勢を崩してしまう

そこに恭介は蹴りを放つ

 

「ぐっ」

 

音無は少し吹き飛び恭介と距離を取った

 

「げほっげほっ…棗…お前実は強かったんだな…」

 

恭介の動きを気にしつつ音無は話しかける

 

「日々バトルで鍛え上げてきたからな」

 

恭介は距離を詰めようと足に力を入れて答える

 

「…そうか、だが!」

 

そういい音無は恭介を無視して奏とゆりの元に走った

それに恭介は驚いて反応が遅れる

 

「な!」

 

「俺はお前と戦う必要はないんだよ!」

 

奏がゆりをハンドソニックで貫こうとしているところに音無は奏に体当たりをする

突然の横からの衝撃に対応出来ず、奏は大きく吹き飛ぶ

 

「音無君…」

 

「大丈夫か!ゆり!」

 

恭介は吹き飛んだ奏に駆け寄る

 

「立華!」

 

「大丈夫…」

 

そう言い、奏は起き上がる

 

四人の位置は元の形に戻っていた

そこにゆり達の後ろから声が響く

 

「お前らぁ!よけろー!」

 

ゆりと音無はその声に振り向いた

そこには巨大な砲撃台が現れていた

それを見てゆりは言った

 

「あんた達そんなもの作れるなんて凄いじゃない!」

 

そう言い、ゆりは音無を連れて通路端にあるシェルターに向かった

 

「立華…あれをどうする?」

 

恭介は砲撃台を見ながら奏に聞いた

シェルターは幾つもあるが戦線メンバーが使っているために使うことが出来ない

 

「ディストーションで一か八か弾いてみる…」

 

そう言い、恭介を庇うように前に出た

そして「撃てぇ!」という声が聞こえ砲撃が来ると思われたが…

弾を打ち出す瞬間に砲撃台が爆発した

ドーン!という音と共に視界さえ奪うような土煙が巻き上がる

そんな中ゆりが反応する

 

「やったの!?」

 

ゆりは砲撃台の方を見た

土煙が晴れていき砲撃台が無残に散っていた

砲撃台を作ったであろう者達は全員等しく地面に倒れていた

その倒れている者の一人が言った

 

「やっぱ…記憶にねぇもんは適当には作れねぇか…」

 

その言葉を聞き、ゆりは倒れている者に肘を立てて鳩尾に倒れこみ

 

「適当に作るなぁ!」

とツッコミを入れていた

 

恭介と奏は爆風で少し吹き飛ばされていた

恭介は咄嗟に奏を抱きかかえる様にしたため奏にダメージはなかった

恭介と奏身体を起こした

 

「まさか弾じゃなくて風が来るとは思わなかったぜ…」

 

「庇ってくれてありがとう…」

 

「ん?ああ、気にするな」

 

そう笑ながら奏を見る恭介の耳にとある言葉が聞こえてきた

 

「設置終わりました!」

 

「そうか…全員退避!」

 

「これよりギルドを爆破する!」

 

その言葉を聞き、恭介は奏に慌てて言う

 

「やばい!立華!ここから直ぐに離れるぞ!」

 

恭介の言葉に無言で頷き、二人は駆け出そうとした

しかし…

 

「ぐっ!」

 

恭介の右足に激痛が走る

先ほど、奏を庇う際に足を挫いたのだった

奏は振り返り恭介を見た

 

「立華!先に行け!」

 

「でも…」

 

「いいから早く!!」

 

少し強めに言い放つ、すると奏は背を向けて走って行った

 

直後、恭介の足元の感覚がなくなった

最後に見たのはギリギリ崩壊に巻き込まれていない奏の姿だった

それを確認して恭介の意識は途切れた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…ここは…」

 

恭介が目を覚ますとそこは保健室だった

身体を起こし、辺りを見渡すと横から声をかけられた

 

「…大丈夫?」

 

「立華か…無事だったか?」

 

奏は頷く

 

「立華がここまで運んでくれたのか?」

 

恭介の言葉に奏は再度頷き、か細い声で

 

「ごめんなさい…」

 

と言ってきた

恭介は首を傾げて聞いた

 

「なにがだ?」

 

「置いて行ってしまった事…」

 

その言葉を聞き恭介は笑った

 

「はははっ!何言ってるんだ立華」

 

いきなり笑い出した恭介を見て奏はきょとんとした

 

「立華がここまで運んでくれたんだろ?」

 

「だったら置いて行ってないじゃないか」

 

奏は恭介の言葉を聞き安心したのか少し微笑んだ

「それにしても」と恭介は前置きして

 

「楽しかったな!」

 

そう無邪気に言った

奏は再度きょとんとした顔になった

それを見て恭介は続ける

 

「だって普通は出来ない体験だぜ?」

 

「こんな体験出来て楽しくないわけないだろ!」

 

恭介は本当に楽しそうにそう言った

奏はそんな恭介を見て、最初は驚いていたが次第に笑っていた(小さい声だが)

そして恭介は奏に向き直り真剣な顔で言った

 

「さて、立華」

 

「これから戦線のメンバーの未練を解消していく」

 

その言葉を聞き、奏も真剣に恭介を見た

 

「まず、未練を解消するにはその未練を知らなくちゃいけない」

 

「そのためにはリトルバスターズ全員でないと出来ない」

 

「だが、立華がリトルバスターズに入った事を戦線メンバーに知られたらそれが一気に難しくなる」

 

「だから行動は共に出来るが、今はリトルバスターズだって事は隠していてくれ」

 

奏は恭介の言葉に「わかった」と相槌をうった

 

「よし、まずはリトルバスターズ全員にこの事を伝えるぞ」

 

「そうね」

 

「そこで立華、全員が密かに集まれる場所はないか?」

 

そう聞く恭介に奏は少し考えてから答えた

 

「…園芸部が使っていた部室なら…」

 

「園芸部か…全員そこに集めていいか?」

 

恭介の質問に奏は頷く

それを見て恭介は携帯を取り出して

『園芸部部室に集まってくれ』とメールを全員に送った

 

「みんな、園芸部の部室は知っているのかしら…?」

 

奏の言葉に恭介は「あ…」と呟いて

 

「だ、大丈夫だろ…多分…」

 

と力無く答えた

その後、奏が携帯で地図を送り問題を解決したのだった

 

「行きましょうか…」

 

「ああ…」

 

自分の盲点を指摘されて若干元気の無い恭介と、そんな恭介を口下手ながらも励まそうとする奏(さらに恭介の傷口を広げていったのは内緒)は保健室から園芸部部室へと向かった




はい、今回はここまでです
次回は第三話目の導入をやっていきたいと思っています

ギルドの戦闘をバトル描写にしようかとも思ったんですが…よく考えたら、てかよく考えなくても一般生徒入れないじゃん!と思いガチ戦闘になっちゃいました…

バトル描写以外の戦闘は始めてだったのであまりよく出来ていないかもしれません…すいません…
誤字脱字がありましたら
重ね重ねすいません

それとここまで読んでいただいた方々、お気に入り登録しいただいた方々
ありがとうございます!!


でわでわ!また今度!

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