リトルバスターズ〜死んだ世界に参戦……?〜   作:ブラックくまさん

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今回はゆりっぺとの接近戦前までやって行きたいと思います

棗恭介の一問一答
HN:お前斎藤っす
世界最速の異名を持つ棗先輩に質問です!
いったい何が最速なのですか?

恭介の回答
トイレットペーパーを使うのが最も速いと言われている
一巻き役0.01秒だ!トイレットペーパーを巻かせたら俺の右に出る奴はいないな!


ギルド前

 

休憩を終え、恭介と奏は奥へと進んでいた

途中トラップもあり、最初に比べて進行速度は遅いものの確実に進んでいた

 

しばらく進むと洞窟状のダンジョンには似つかわしくない金属製の扉があった

それを見て恭介は奏に声をかけた

 

「立華、多分あれはトラップだ」

 

「そうね…」

 

恭介の言葉に同意し、どうすればいいのかと奏は恭介を見た

奏の視線に気づき、恭介は金属製の扉の端を指差して言った

 

「あそこにパネルがある」

 

「おそらく、何かの文字…または数字を入力するものだろうな」

 

奏は恭介の説明を理解して言った

 

「そう…でもパスワードが分からないわ」

 

奏の疑問に恭介はニヤリッっと笑って言った

 

「大丈夫だ、こんな時のために事前に作っていた物がある」

 

恭介は言いたかった台詞が言えたという満足そうな顔で扉のパネルへと近づいて行った

奏は不思議そうに恭介を眺めながら聞いた

 

「何をするの?」

 

「まぁ任せろ」

 

そう言うと恭介は携帯を取り出した

次にパネルの電子板を取り外し、そこにコードを繋いでいく

最後にコードと携帯を繋ぎ

 

「こうか…」

 

と呟き携帯を操作し始めた

 

恭介が携帯を操作して数秒後、ピーッという音とともに扉が開いた

 

「よし!」

 

と自信満々の顔で奏に振り返り

 

「開いたぜ」

 

と言った

奏は「そう…」と言うだけで恭介の求めていたリアクションとは大分かけ離れていた

若干肩を落として恭介は扉を潜ろうとした時、正確には扉の中を見た瞬間に奏に静止の声をかけた

 

「待て立華!来るな!」

 

いきなりの大声に奏はきょとんとした顔で恭介を見た

 

恭介は扉の中を見ていた…

そこには四等分にされた死体があった

 

(分からずに俺達が入っていたら同じようになってたのか…)

 

と思いながら死体の顔を見た

四等分にされた死体は、戦線メンバーの松下だった

それを見て恭介は考える

 

(こいつは……確か松下だったか…)

 

(こいつが居るって事はゆり達も来てるな…)

 

(というか、いくら死なないって言ってもこれは流石に…)

 

と思っていると奏から声をかけられた

 

「どうしたの?」

 

恭介はその言葉に「ああ…あまり見ていていいものじゃないものがな…」と答えると、上着を脱いで死体に被せた

 

(これで立華は見ずに済むだろう…)

 

そう考えて恭介は奏に言った

 

「もう、大丈夫だ」

 

「あんまり中を見ないようにして通っていくぞ」

 

奏は恭介の言葉で少し理解したのか、無言で頷くと恭介の後から扉を潜り抜けた

 

扉を潜り抜けて恭介は短く溜め息を吐いた

それを見て奏は言った

 

「辛かったでしょう…」

 

「死体なんて見慣れるものじゃないもの…」

 

心配そうな顔で恭介を見る奏に恭介は言う

 

「まぁでも、生き返るって知っていたから少しは落ち着いていられる」

 

そう言うと恭介は気を取り直して奏に言った

 

「それじゃ、いつまでも気落ちしてても仕方ないし進むとするか」

 

それを見て奏は少し安心したように「そうね…」と言って恭介と歩き出した

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

それから、天井が落ちてくるトラップだったであろうもの(すでに天井が落ち切っていた) 床がない通路(床そのものが落ちたような感じ) 水で埋まった部屋(水攻めであるのだろうが既に水没済み、何故か藤巻の水死体があった)を通り抜けて

ダンジョンの最深部らしきところまで来ていた

 

(ほとんどのトラップが作動済みだったな…)

 

恭介は半ば呆れたようにそう思った

少し大き目の通路に出たところで恭介は奏に声をかける

 

「立華、多分これが最後のトラップだ…」

そう言うと恭介は少し大きいサイズの石を3〜4メートル先の地面に向けて思いっきり投げる

石が地面に当たった直後、ダンジョン全体を揺らすような振動とともに爆発した

 

「最後は地雷か…」

 

地雷が爆発した先にはさらに地下へと続くであろう扉が床に設置されていた

それを見て恭介は奏に言う

 

「あそこがゴールだな…」

 

「そうね…」

 

恭介の指示もあり、二人は無傷でゴール手前まで来れたのだった

 

「さて、行くか」

 

そう恭介は言い、扉に近づこうとしたところ

その扉が開き、二人の人物が出てきた

その二人を見て恭介は言った

 

「ゆりと音無か…」

 

奏も確認して、ハンドソニックを発動させる

 

ゆりと音無は恭介の姿を見て

 

「「棗君!?(棗!?)」」

 

と声を合わせて驚いていた




今回はここまでです!

ゆり達は恭介と奏が休憩中に別ルートから先へ進んだという事です

恭介がどんどん恭介らしく無くなっている気が…
き、気のせいですよね!

そんな訳で次回はゆりっぺ戦行きたいと思ってます!というかこの流れでゆりっぺ戦飛ばしたらつまんないですよねw

それと、ここまで読んでいただいた方々、お気に入り登録していただいた方々!
ありがとうございます!!

でわでわ!また今度!

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