リトルバスターズ〜死んだ世界に参戦……?〜   作:ブラックくまさん

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リトルバスターズとエンジェルビーツのクロスです
リフレインのノーマルエンド後
処女作
誤字脱字
妄想の産物
キャラ崩壊
ネタバレ
原作からやや設定変更します
矛盾点あるかも
それでもいい方の暇つぶし程度にして下さい


恭介の死んだ後の始まり

 

始まりの光景は悲惨だった

崖から落ちたと思われるバス…そのバスに乗ってたと思しき人達

強烈な血の匂い、この光景を外側から見たら確実に誰も助からないと誰もが思うだろう

 

その中に比較的軽傷の少女と少年がいた

二人は意識が戻ると一言二言言葉をかわし

 

何かを堪える様な表情でその光景を後に歩き出した

その二人の後ろ姿を優しい眼差しで眺めてる男が一人

かつて二人を強くしようと心に決め

二人の為に世界を作り出し、どのような困難にも立ち向かえる様に見守り続けた男

 

(あいつら…無事に行ったみたいだな)

棗恭介

二人の…いや皆のリーダー的な存在

(出来ることはやった…やれるだけの全てやり遂げた…もう…終わったんだ)

悲しそうに、しかし嬉しそうな表情でそんな事を思う

(…あいつらは強くなった…俺が思うよりも強く…出来るなら強くなったあいつらともう少しだけ遊んでいたかったが…それは駄目だ…これ以上あいつらと居たら…別れられなくなりそうだぜ)

笑みを浮かべながらそう考えていた

 

(あーでもやっぱ...あいつらとバカやってたかったな)

そう思っている内に恭介の意識は暗闇へと落ちて行った。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

意識が覚醒して行く

 

「んぁ…ん?」

はっきりと覚醒していく中、恭介は疑問を抱いた

(俺は死んだはずじゃ…)

しかし、体の痛みどころか普通に動かせる

そしてある違和感を覚えた

(ここは…何処だ?)

そこには彼が死んだ要因が何も無いのだった

転落したバスが無いどころか崖の下でもない

あたりを見渡すと何処かの学校であることがわかった

(学校か?服装も以前とは違うな)

 

普通死んだと思ったら別の場所にいました何て分かったら混乱するだろうが

恭介は違った

彼は瞬時に理解した、ここが死後の世界であることを

何故理解出来たか…それは恭介自身が死ぬ間際に1つの世界を作り上げた事もあり

この手の世界には理解があったからだ

(俺が作った世界じゃないな…だが少しだけアクセス出来そうだ)

そう思いたつと恭介は何かを念じるように眼を閉じた

(この世界の情報は手に入らなかったが出来ることは少し分かった)

 

恭介は思いの世界を作り上げ、そこのゲームマスターだった事もあり

似たような世界に少し干渉できるようになっていた

 

この世界で恭介が出来ることをまとめてみる

1つ

物が生成できる、この世界は元々作り方さえ分かっていれば土塊を部品に変え物を作る事が出来る

しかし恭介は作り方がわからない物を作る事が出来る

しかも完成した状態で現れる

2つ

NPCの操作

操作といっても少し行動を制限する程度だが今の恭介はNPCの存在を知らないのであまり役に立たない

3つ

この世界の現象を少しいじれる

雨を降らせたりする程度だがいじれる様だ

 

(なるほど、ここは俺たちが過ごした世界に少し似ているようだな)

そう思い恭介が始めにした事は携帯を作る事だった

(リトルバスターズの誰かが来てるかもしれないからな)

リトルバスターズとは彼が作った遊び仲間の名称である

 

携帯を弄り片っ端からメンバーの番号に掛けるが誰にも通じない

 

それもそのはずこの世界で携帯を持っているのは恭介だけだったからだ

恭介が作った携帯同士なら連絡を取れるが他の通信機器とはやり取りできないのである

 

(やっぱ駄目か)

予想どうりだったのであまり動じていなかった

(まずはこの世界の情報を手に入れるか)

そう思い、歩き出した

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

しばらく歩き回り、人の姿を発見した

姿の容姿は銀髪に小柄な体格、物静かな印象を受ける少女だった

 

(お?人がいるな…話を聞いてみるか)

恭介はその少女の方へ歩き出し

「待ちたまえ、そこの美しいお嬢さん」

と声を掛けた

少女は振り向いて、辺りを見回し聞き返してきた

 

「私にいっているの?」

 

「ああ、ちょっと聞きたいことがあってな」

 

「なに?」

 

あんな声掛けをした恭介に対し警戒もせずにおおじてくれた

 

「俺は棗恭介、あんたは?」

 

「立華奏よ」

 

「そうか、じゃ立華…この世界について教えて貰えるか?」

 

いきなりこんな事を聞かれても困るかと内心思いながらも訪ねてみる

 

「ここは死んだ後の世界よ」

 

普通に答えてくれた事に安堵し質問を続ける

 

「それは分かっている、俺が聞きたいのはどうして俺がここに居るのか、そして何をすれば良いのかってとこだ」

 

「ここに居るのは前世で未練がある、または人並みの青春を送れなかったからよ

そしてここは学校、学校と言えば何をするのか分かると思うわ」

 

少し恭介は考える

(未練や青春はあの世界で叶え終えたはずだ…まだ心の何処かであいつらを心配してんのか?…まぁ、当たり前か、心配すんなってのがそもそも無理だしな)

 

(あいつらの事は心配だが、これ以上は何もしてやれない、寂しいがあの時別れは告げた…もう前を向くしかないか…よし、この世界を楽しもう)

そう考える恭介に奏は首をかしげて言葉を掛けた

 

「どうしたの?」

 

「いや、ちょっとな…それよりここは学校なんだな?」

 

「ええ」

 

「じゃあ、やることは一つだな」

 

「ええ、じゅぎょ「新生リトルバスターズを作る!」…え?」

 

奏の言葉を遮りそう宣言した

 

奏は少し驚きながら

 

「リトルバスターズ?」

 

そう聞き返した

 

「ああ、最高に楽しい事をする連中さ!」

 

恭介は子供の様に目を輝かせて言う

その姿に奏は微笑みながら

 

「それはいいけど、授業にはでてね?」

 

と言ってきた

 

「ああ、気が向いたらな」

 

そう答え立ち去ろうとする途中で

 

「でやがったな天使!!」

 

そう怒鳴る声が響いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 




誤字脱字すいませぬ
今回はここまでです
読んでくれた方ありがとうございます
それじゃ、また今度

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