不死の英雄伝 〜始まりの火を継ぐもの〜   作:ACS

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昨日、投稿したと思ったが出来ていなかった。

毎日更新が途切れるとは……。

短かめで申し訳ない。

それと以下は武器の性能です。


・月明かりの大剣 (主人公仕様)

耐久値900 光波の射出可能 物体の透過可能

魔力の物質化により斬撃 刺突 打撃 あらゆる攻撃が可能

魔力を込めることで全てのカット率100%の盾になる、但し盾にしている間は耐久値が急激に減少して行く

剣を携え、安静にして居れば毎秒最大HPの1%づつ回復&毎分スペルが一回分回復。

深淵の力に対抗可能


深淵の大剣 (主人公仕様)

装備するだけで全能力値+10 強靭度+40 カウンターの威力上昇 弓の射程距離上昇 致命の一撃の威力の上昇

安静にして居れば毎秒最大HPの1%回復

深淵の力に対抗可能


うはwwチートww

だからと言って無双は出来ませんがね。

寧ろさせてあげない。



不死の英雄伝 83

第八十三話 深淵の魔術師

 

 

八体に増えてしまったウーラシールの市民達、彼らを一人づつおびき寄せることができたなら話は簡単なのだが、彼らはお互いが視界に入り合うように向かい合っている。 スナイパークロスでの狙撃で誘い出すのは難しいだろうな。

 

 

かと言って、そのまま突っ込むのは論外だ。

 

要は各個処理とまでは行かなくても直接戦う数を減らせば良いだけの話だ。

 

鷹の目の大弓を取り出し、弓と共に貰った大矢を構える。

 

 

深淵歩きの大剣の力で身体に力が溢れている、そのお陰でこの弓も余裕を持って引く事が出来る。

 

それだけでなく、まるで四騎士の力を手に入れたかの如くの錯覚を覚える。

 

弓の引き方、槍の使い方、致命傷の与え方、強靭な心の持ち方、それらが全てこの剣から伝わってくる。

 

鷹の目のように狙いを定める。

 

固まっている連中の手前に居る市民に大矢を放ち地面に貼り付けにする。

 

 

襲撃に気が付き、こちらを振り向いた彼らに第二射を放ち次に近い位置にいた市民を貼り付けにする。

 

 

彼らが動き出したと同時の第三射、コレで三人を貼り付けにした。

 

 

そう言えば、竜狩りから手に入れた槍がまだ有効か否か試していなかったな。

 

 

ソウルから竜狩りの槍を取り出し、飛びかかって来た市民を貫き、雷の力で消し炭にする。

 

 

再生する様子は無い、やはり聖剣 聖槍の類ならば彼らを倒す事が出来るのか。

 

 

だが、複数戦で試すことでは無かったな。

 

 

気が付いたら周囲を四体の市民が囲んでいる。

 

 

背中の深淵歩きの大剣に手を掛けながら彼らの動きに合わせ、何時でも動けるようにする。

 

 

深淵の力で異形となってしまった所為なのか、彼らの知能は亡者並みのようだ。 我慢し切れず全員が一斉に飛びかかって来た。

 

 

その場で大剣を抜きながら回転斬りを放ち、周囲の市民を弾き飛ばす。

 

 

その衝撃で正面に居た一体が崖から転落、残りは地面に伏している。

 

 

大剣を両手で持ちながら、アルトリウスのような兜割りの三連撃をそれぞれに叩き込み、片っ端から両断する。

 

 

そろそろ貼り付けにして置いた市民達が拘束から抜け出す頃なので、そちらに向かう。

 

 

拘束から抜け出し俺を睨みつける彼らを、纏めて竜狩りの槍で貫き雷で消し炭にする。

 

 

槍を仕舞い、目の前の昇降機の感圧版を踏むが、反応は無い。

 

 

まあ当然か、起動させてないんだもんな。

 

 

取り敢えず試しただけなので問題は無い、寧ろ下から上に向かうショートカットが有ると分かっただけ良しとしよう。

 

 

奥に見える二体の市民の中心に向かって月明かりの大剣の光波を放つ。

 

彼らの周囲に壁は無く、断崖絶壁。

 

魔力に耐性が有るからと言って、爆風に耐えられる訳ではない。

 

彼らの間で光波が爆発し、二人を纏めて崖の下に吹き飛ばす。

 

 

月明かりの大剣を左手に、深淵の大剣を右手に握り、階段を降りて行く。

 

 

降った先には二体の市民と、枯れ枝のような杖を握った市民が立っていた。

 

 

いや、様子がおかしい、巨人墓場で味わったような死の気配が周りに充満している。

 

 

その意味は、すぐに分かった。

 

 

枯れ枝を持った市民の側に、更に二体の赤い市民が現れる。

 

 

闇霊のようなソウルで出来た赤い霊体のような身体。

 

 

周りの市民とは違うと思って良いだろう。

 

 

彼らは現れると同時に俺に殴りかかって来た。

 

 

左右から挟み込むように殴りかかって来た彼らに、それぞれの聖剣で応戦する。

 

 

しかし、彼らは向かってくる聖剣を片手で握り、受け止める。

 

 

月明かりの大剣の刃は物質化させて居なかったにも関わらず、魔力の粒子を握り刃を止めたようだ。

 

 

蹴り飛ばそうとしようとした時に、黒い塊が俺の胸に大きな風穴を開ける。

 

 

血を吐きながら発射点を見ると、先ほどの枯れ枝を持った市民が俺を指を差しながらゲラゲラと笑っていた。

 

 

あれがウーラシールの魔術師だろう、彼は俺に向かって深淵の泥の飛沫を放ち、俺の身体を消し飛ばした。

 

 

まったく……、本当に深淵の力と言うやつは……。

 

 

ソウルとなり、消滅して行く俺には最早苦笑いしかこぼせなかった。

 




当分、チョコは要らない……。

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