とある天然の絶対回避《イヴェレイション》   作:駄文書き

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1が少しリードしていますがまだまだわかりませんね。
今回からは少しいつもより力を入れる第9巻&第10巻の大覇星祭(だいはせいさい)です。


大覇星祭《だいはせいさい》編
第35話


 9月19日、この日の学園都市は大変な賑わいを見せていた。

普段の登校ラッシュや帰宅ラッシュとは違った時間帯、違った場所で人ごみがとてつもなく増えている。そしてその大勢は動いているというよりはなにかを探すために立ち止まったりしている人が多い。そしてその多くは手に『大覇星祭(だいはせいさい)パンフレット』と書かれた紙に指をさしながら現在地を確認したりこれからの予定を組んでいるらしい。

そう、今日は大覇星祭(だいはせいさい)。学園都市に大量の一般客が訪れ学園都市の生徒は最も力を入れる行事といってもいい。

 

大覇星祭(だいはせいさい)とは、学園都市にある全ての学校による大規模な運動会だと思ってくれれば良い、19日から25日までの7日間で行われ運動会の競技に能力のある程度の使用も認められていることもありまるでゲームを見ているような感覚に陥ることもあるらしく毎日見たいぐらいだよなんて感想はざらにある。初めて学園都市に来た人間の手には手垢がびっしりと付いたカメラと大量のSDカードがあることだろう。ただしこんな日であるからこそ窮屈な思いをする生徒もいる。

 

例えば

 

「と、通してください写真撮らないでー!」

 

普段から奇抜な格好をしている人物、言えば背中から翼をはやしている人物等はそんな一般客の餌食となる。競技以外での能力の使用は推奨されていないため能力の結果を堂々と見せていた灰理優木は人ごみへと飲まれた。普段ならば飛んで逃げるとこなのだが人ごみが多すぎて迂闊に翼を動かすこともできない。だが灰理は本堂の命令によりとある場所に行かなくてはならないのだ。

 

「本堂さん助けてくださーい!」

 

 

「お久しぶりねぇ絶対回避(イヴェレイション)

 

「会いたくなかったな、第五位」

 

大覇星祭(だいはせいさい)選手控え室には険悪な雰囲気をまとった男女が二人。一人は精神系Level5、心理掌握(メンタルアウト)食蜂操祈(しょくほうみさき)、一応は常盤台中学2年である。しかし食蜂の能力(チカラ)次第でどうとでもなるのでただの肩書きでしかないだろう。ちなみに第五位に位置している。

一人は未分類Level5、絶対回避(イヴェレイション)の本堂拓斗、一応長点上機学園2年である。こちらは本堂が都合のいい学園を探して入っただけなので勿論登校などしていない。

 

二人は昔実験の時のみ会ってそれ以来であるが明らかに雰囲気はそれを越すほど重たいものとなっており部屋にいた他の選手は既に逃げている。

 

「あらぁ?そんなこと言っていいのかしらぁ?実験で貴方は精神操作に干渉できないって事」

 

「抜かせ、今時お前の能力に干渉する物なんざ幾らでもある」

 

そう言って本堂はこの暑いというのに長ズボン(ジャージ)から緑色の光をランプに照らしている機械とりだした。そのランプの隣にはもう一つ、赤いランプがあるが今はそれは灯っていない。どうやらそれを使い食蜂が普段能力(チカラ)を行使する時に使われるリモコンが発する電波を阻害するためのものらしい。

 

「本当にめんどくさい世の中になったわねぇ」

 

「そうだな、これがありゃ今のお前は手足もがれたも同然。無理矢理な手段しか使えなくなる」

 

「それは貴方も同じでしょぅ?鋼鉄の鎧とか用意されたらなんにもできないじゃない」

 

「それはおいそれと用意できるのか?」

 

「まぁいいわ、少し...交渉しないかしら」

 

「・・・・・・・・・は?」

 

 

「よ、ようやく抜け出せた...」

 

Level4の肉体変質(オートレイション)、灰理優木は路地裏まで逃げて一息ついていた。そして思う、丁度あの時も疲れて路地裏に逃げたのだったと。あの時に会った、それが今の灰理の始まりと言っても良い。そう考えると少しむず痒く感じていてもたってもいられずすぐに空へと翼を広げて狭い路地裏から広い大空へと飛び出した。丁度その頃、大覇星祭(だいはせいさい)の開会式は始まっていて灰理は本堂に内緒で録画していてそれを後日削除されるのだがそれはまた別のお話である。

 

「えっと、どの人でしょうか...」

 

灰理は本堂から"ある人物"を迎えるように言われていた。

本来であれば自身が行きたかったらしいことは命令の時に肩を掴む力がかなり強くなっていた事から察した。

 

『いいか?!絶対安全に迎えろよ!』

 

灰理の両肩をを掴みそう言い聞かせる本堂の姿に灰理は顔を真っ赤にしていたたのだがそこは普通にスルーされていた。本堂から渡されていた写真を見てその人物を探しているのだがこう人が多くては見つからない、その内空にいる灰理に気づいてまた注目されては面倒くさいので早く見つけたいのだが...とその時丁度目立つ一段が見えてそこにいることを発見した。ため一気に急降下した。ちなみにスカートだが短パンを履いているため下の人に見えても恥ずかしくないようにしてある。

突如急降下してきた灰理を見て少々目を丸くしていた人物であったが灰理の顔を確認して少し微笑む。そんな人物に灰理はいつもどおり元気に話しかけた。

 

「初めまして!本堂さんの名によりお迎えにあがりました本堂お母様」

 

人物の名は本堂包夢、本堂拓斗に苗字を与えた人物である。




食蜂操祈の喋り方が把握しづらい。
一方通行(アクセラレータ)が小さいぁぃぅぇぉがァィゥェォになることはわかるんですが食蜂はよくわかりません。とりあえず伸ばす?
そして今日から場面転換に◇を使います。これで無駄な行間がなくなるね、やったねたえちゃ(ry

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