とある天然の絶対回避《イヴェレイション》   作:駄文書き

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いい加減ナルトも更新したいがつなぐネタがない。
コラボとか最近見ないけどしてみたいなぁ。メールか感想とかでかいくくれたら嬉しいけど多分誰も来ない。


第23話

 本堂はこれからどうするかを少し考えていた。このまま上条を殺して逃げたいのだがおそらくバリケードがかなりはられていて簡単には無理だろう。そしてここで警備員(アンチスキル)にマークをされるのも危険である。やはり善良な一般市民を装わなくてはいけないのだがそうすると協力がしづらい。こうなるのであれば骨格がわからないマスクでも持ってくればよかったと後悔する。ならば、こいつを殺さずに別のところで事件を起こしてもらう。と格好良く言ったのは良かったが本堂は現在絶賛人質中である。さて本当にどうするかと悩む、タブレットは現在エリスが周りの機械(電波状況をよくするためのもの)などを吸収してしまったおかげで使えなくなっている。その時であった、遠くの方から何かが聞こえる。

 

「    ッ!!」

 

「?」

 

三者三様とはいかずに全員が頭に?マークを浮かべた。徐々に大きくはっきりと聞こえくる声に少し嫌な予感を感じ取った本堂は拳銃をいつでも準備できるようにする。

 

それは後ろからだった、気がつけば本堂は一回転移を発動し自身を捉えていたゴーレムの腕の横に立っていて、そしてそこを通り過ぎるように一陣の風が吹いた。その風の正体は上条当麻の横に足をつけ数十センチ靴底が音を立てながら移動したあとこちらを振り向いた。その人物の正体にまたもや本堂は頭を悩ませた。その正体は灰理優木、本堂の仕事仲間である。にしてもよくもやってくれたなこんちくしょうと言わんばかりにシェリーに敵意を向けている。どうやら情報をしっかり手に入れていないらしい。まわりの警備員(アンチスキル)はのびていることだし真実を伝えようと灰理の横に近づいていく。そのあいだ攻撃をしないようにシェリーにも目配せをしておく。

 

そしてしっかりと横に立ったので耳元にぼそりと伝える。

 

「あいつは協力者、あいつを学園都市から逃がすのが今回の任務だ」

 

「ッ!?...となると、またやっちゃいました?」

 

「ああ」

 

少し苛立ちの感情を入れながらいうと灰理はまるで冷蔵庫にでも入れられたように表情が固まる。こりゃおしおきだなと愉快そうに囁くと口元が震え始めた。

 

「ど、どうか追放だけはご勘弁を...」

 

「なら俺の言うとおりにしろ」

 

この日の本堂は少しいつもと性格が違うと思った灰理であった。灰理は本堂から聞かされた作戦をしっかりと頭の中に保存しすぐに行動へと移した。翼を大きく広げ上条の隣を突き抜け飛んでいく、それに反応しようとした上条であったがいつのまにか再生していた、いや作り直したという方が正しいと思われるエリスが腕を振りかぶっていることに気づきすぐに回避する。いくら形を崩せることができても何tもある機材などが降りそそげばあっというまに押しつぶされてしまうからだ。上条は考える、あの少女は一体何を伝えられたのか、何故本堂拓斗がここにいるのかを、

しかし答えを待ってくれるほど優しい相手ではなくすぐに追撃が上条に迫る。そこでとにかく上条はこのゴーレムのうごきをとめるために意識を向ける、触れれば崩れる、そんな相手なので触るのは下からではなく横から、鏡が割れるような音ともにエリスは崩れ去る。気がつくと本堂拓斗の姿は消えていて上条当麻の目の前には魔術師シェリー・クロムウェルだけがいた。

シェリーは苦虫でも噛み潰したような表情になっている。どうやらこの展開が気に入っていないらしい、上条当麻はとにかく小難しいことは考えずただ目の前の魔術師を倒すのに気を向けた。

 

 

 

 

「(さて...まずはバリケードを突破しねぇと)」

 

本堂は現在出口へ向けて早歩きで移動していた。本堂は灰理に出来るだけ騒ぎを起こして来いと言いその間に自分が地上に出てターゲットである二人を探していた。上条当麻がいたのであれば近くに禁書目録(インデックス)がいるという情報があったから第一にそのシスターを探せばいいと気楽に考えていたその瞬間、突如地上へと転移した。あまりの出来事に何が起きたのか確認をしようと思った時、腕に少し汗が出ているのに気がついた。締め切られた地下街は熱気が溜まって長時間はいられないようになっていたらしい。好都合だと本堂は一笑いしたあと人探しを始めた。ちなみにこの時既に灰理のことは頭から抜け落ちていたため少しばかり面倒なことになる。

 

そんなことを気づかずにとりあえずは自分がいた地下街の位置の丁度上にあった公園の芝生からでて歩いていると見えた光景にまたもや幸運だと本堂は笑った、早くも発見したのだ。写真通りの白い修道服を着たシスターを発見した。ガードレール代わりに道に設置されている手すりに三毛猫と一緒にだらけている。ここから拳銃で撃ち抜けばおしまいである。もちろんシスターは本堂に気づいていない、これは楽だったと拳銃を抜いてよく狙いを定めたあと本堂は引き金を引き、

 

直後に目の前を光が包んだ。すぐさま体が反応し体を横に向けてその光、雷撃を避けていたことを理解する。なんだ?とシスターがいた方へ再度目を向けると見えた人物に本堂はため息を漏らした。

 

「またお前か」

 

茶髪の少女であり今まで本堂の任務を何度か邪魔してきたLevel5、超電磁砲(レールガン)の御坂美琴である。どうやら本堂に気づいてすぐさま電撃を飛ばしてきたらしい。一方シスターはどうやら状況を理解していない様子で本堂と御坂を交互に見ている。本堂は焦らずに歩みを進めた、今日は奪われるものも、急ぐこともなくじっくりと追い詰めることができる。本来であれば本堂は運び屋で物や死体を運ぶだけだが今日は大サービスだと言わんばかりに笑っていた。

 

---何度も飛んでくる雷の槍はいともたやすく流される、無論そんなのは御坂も理解している。御坂が今すべきことは狙われていたこの禁書目録(インデックス)という少女を助けることだけである。だが禁書目録(インデックス)はこんな状況だというのに逃げずにじっと本堂を見つめていた、傍観とかそういったたぐいではなく何かを考えながら見ているとは思ったがそんな余裕はない。

 

「何してるの!早く逃げなさい!」

 

そんな言葉に禁書目録(インデックス)は反応せずただ一言漏らした

 

「...なんでわざわざ力を封じているの?」


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