徐々に減っていく人ごみの中を何も気にしていないように金髪の女性は歩いている。女性も、
女性はある三人に狙いを絞っていた、
いくつもの組織を壊滅させ学園都市の学生に属するが魔術サイドの人間すらも助け第三勢力とも言われている
魔術側重要人物、科学サイドの人間に預かってもらっているという状況のためここで殺せばやはり対立が起きる人物、
そして、虚数学区・五行機関、握れば世界さえも揺るがせると言われるその鍵、 風斬氷華。コイツの正体は不明。ただ何らかの能力者である模様。
別段この人物達でなくとも良い、例えをあげるならばLevel5、彼らを殺しても対立は起きるだろう。だがLevel5という名を冠するだけあり殺すのが厄介である。そのため、楽に殺せる彼らに女性は標的を絞っていた。
女性はゴーレム一体を分散させあちこちにと"眼"をつける、これによる情報は女性に送られており便利な能力と女性は思った。
ふとその時、何やら妙な気配を、"眼"からではなく体で感じてそちらの方へと体を向けた。その先には一人の男がいた。
その男を一言であらわすのなら"不気味"がよく似合うだろうと魔術師、シェリー=クロムウェルは思った。誰も彼もがいち早く逃げ出そうとしている時にこの男だけ逃げない、そうなればこの男が自身を捕らえに来たと考えるのは自然な流れであっただろう。シェリーはすぐに服からオイルパステルを構えコンクリートの床に術式を書き出す。それを男は疑問の目で見ていた。無理もない、科学サイドの人間は魔術をよく知らされていない。そんなものが傍から見ればいきなり狂ったように床に落書きをしはじめたように見えてしまうだろう、それが自身を攻撃するためのものだとは知らずに。
シェリーは散開させていたゴーレムを消して今新たにここにゴーレムを作り上げるための術式を完成させた。それを変わらず男は見続けている。武器も構えずにだ、余りに無防備、そんな状況に少し性格的に問題があるシェリーも尋ねずにはいられなかった。
「あんた...何がしたいの?」
そんな言葉に男は
「いや、お前が何してんだよ。とっとと協力すっから情報よこせ」
そんな当たり前のように口を開いた男にシェリーは少し困惑したあと、ひとつの回答を導き出した。
意味不明
と、シェリーに今回協力者はいない。こんなことをしているなんてバレたらまずここに来れない。だから協力なんて言った男に全くの見覚えも...とその時シェリーはどこか既視感を覚え資料を探った。そして見つける、Level5のカテゴリーついていた人物の書類を。
Level5・第七位本堂拓斗、能力名・
詳細不明、運び屋
そこに貼ってある写真を確認し目の前で首をかしげている男が本堂拓斗であることを確認するとともにこんなとこに来たのは好都合とゴーレムを出現させる。その光景に本堂は驚いているようであった。
「...驚いた、念堂力系か?」
「教える必要はないね、消えなっ!」
ゴーレムに指示するは本堂の殺害、何故シェリーに近寄ったかを知らないがこれで目的は達成されるので深くは考えずにゴーレムに右腕でのストレート、これを本堂は難なく避けるねそれ自体は予想していて本命は右手を広げ潰すこと。
しかし、これまたよけられる。早い...という訳ではない、だが反射神経がよいのか当たらないギリギリで避ける。成程、ぬるま湯に使っている学生ではなさそうであるとシェリーは考える。
「協力なんて知らないわ、エリス」
呼ぶのは昔の友の名前、そんなのをゴーレムにつけるのは何故かなんて考えたこともなく自然に出てきたからだ。だからこそ、以心伝心の仲のようにゴーレムもといエリスは言うことをきく。次は体全体を使ったボディプレス、避ける場所はない。だがエリスのとんだ体が地につく前に得体の知れぬ恐怖感に襲われ誰もいないはずの背後に回し蹴りを入れる。するとそこに本堂が現れ驚いた表情をしながらかすりもせず回し蹴りを避ける。シェリーは慌ててエリスの邪魔にならぬようエリスの背後へと移動する。シェリーは一度ここに来るまでに高位の
久々復活無敵本堂?