本堂は右手で灰理の屈託のない笑顔を握りつぶそうとしながら左手でまだ通話状態になっているタブレットに声を向ける。
「どういうことだおい」
『どうしたんだい?そんなに声を苛立たせて』
「元からだよんなもん、どうして俺のコンビが鳥人間コンテストにでて1秒で落下しそうな奴なんだよ」
『簡単なことさ、君の機動力を上げることと攻撃方法のバリエーションを増やすこと、君とのコミュニケーションは彼女が的確なだけさ』
「ふぁ、ふぁい!私の能力は
本堂のてからなんとか脱出した灰理は必死で自身の必要性を説明する。
何故背中に翼があるかということ、翼はアクセサリーのような小さいものではなくたたんでいるがその大きさは人一人や二人なら軽く運ぶであろうその翼、一体体のどこをどう変質させたら背中にそんな大きな翼が生えるのか。一度太って肉体を大幅に増加させたのだろうか、高位の
『彼女と組まなければこの話は無しとさせてもらうよ』
「ッ!、待った!組みゃいいんだな?」
「おぉ、それでは!」
考え事をしていた本堂を急かすように統括理事長は告げる。
それに過敏に反応した本堂は相手側の要求をのむことつげその言葉に灰理は少し赤くなっていた顔に輝きが灯る。
『それは良かった、それでは頼むよ本堂君』
その言葉を境に通話はプッツリときれツーツー、という単調な音だけがタブレットからは流れていた。こうなってしまったものはしょうがないなとタブレットをポケットへとしまい向かい側の席に座ることを灰理に促すと灰理は元気にハイとでも返事しそうな顔でいそいそとソファへと体を預ける。
「灰理、だったか?なんでわざわざ俺となんて」
そんな嘆きにも聞こえる本堂の話をどう解釈したのか灰理はうれしそうに会話をすすめる。
「わざわざなんて!この灰理、本堂さんと一緒に仕事が出来るだけで大気圏にまで飛んでいってしまいそうです」
「じゃ飛んでけよ」
そんな本堂の無慈悲な返しに灰理は表情も変えず流石です、と口を開く。
どうやらこの人物は一筋縄では行きそうにもない人物だと本堂はため息を履く。
「だって私」
「私」
気だるそうに返す本堂は返さなきゃよかったと後悔するはめになる。
「昔からずっと憧れていたんですよ!」
憧れ、そんなものは本堂はしらない。
いや知りたくない、きっとそんな者がいたところで本堂は守れないから、憧れの意味を知ったときその守れなかった事実を強く受け止めてしまうから、そんな理由が有り本堂は顔を歪めた。
「ならとっととその憧れを崩すんだな」
「それはいくら本堂さんとはいえ拒否します」
ムッ、二人が表情をとるとしばらく沈黙が流れたたあと、本堂がどうでも良くなったのか話を進めた。
「...任務を受けたら連絡すっから連絡先教えろ」
「...っ!はいっ!」
そこから灰理はずっと私のターンだとばかりに電話番号,メールアドレスや住所を本堂に教えていく。だが住所を教えていた途中に本堂が気づき声を荒げる。
「ここ、俺の家じゃねぇか!?」
「そうなんですか!?それはうれ...じゃなかった困りましたね」
二人共驚くが片方は頭を抱え片方は両手を握り喜びを隠しきれないでいる。
確かに、同じ家にいればわざわざ連絡など取らないで済むし部屋だって実際空いている、それでもそれはないだろ!?と本堂は頭の中で考えがぐるぐると回る。
その日は灰理の引越しなどを含むめて更に本堂が不機嫌となり「お背中流しましょう!」と灰理が風呂場につっこみかけて拳銃を脳天に突きつけたのは別のお話である。
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テンション上がりすぎてまた作ったもの、とあるサイトにて自由に作れます。
ちなみにあなたはどっち派?