どうも!!
今回は短めですね。
では、どうぞ!!
ファンタジアが終わって数日が経った。
それからはそれからで色々大変だった。
ラクサスが破門になったことをナツが猛反発して、昨日までだだをこねてたな。
そのとき、ちょうどマスターからラクサスの滅竜魔法の真相を聞いた。
なんでも、ラクサスは小さいとき体が弱くて父親のイワン、って人が体の中に滅竜魔法を扱えるラクリマを埋め込んだんだって。だから、ラクサスは滅竜魔導師じゃないらしい。
あと、マスターが孫の責任を取ってマスターを引退する、って言い出してね。
でも、フリードの一言で何とか思いとどまってくれた。ちなみに、フリードは反省の意味をを込めて髪型は坊主だ。
そして、まだ謎は残っている。
それは、ミストガンについてだ。
ミストガンは、自分の本当の名前をギルドの皆には教えていないって言っていた。
でも、エルザはミストガンの顔を見た瞬間、
「ジェラール!」」
と言った。
ナツもジェラールって言ってたし。
どうしても気になった俺はエルザにではなく、知ってそうなグレイに聞いてみることにした。
「ねえグレイ。」
「ん?どうした?」
「あのさ・・・ジェラールって人に心当たりある?」
「!!??な、なんでお前がジェラールの事を?!」
「その・・・」
「待て。そこから先は私が話そう。」
「「エルザ!!」」
「まあ、聖弥が私に聞かなかったのも分かる。すまないな、私があの時取り乱してしまったばっかりにな。」
「いやいや!エルザが謝ることじゃないよ!」
「そうか・・・。じゃあ、ジェラールについてだが・・・・・・・・・・」
エルザが言うにはジェラールはエルザの子供のときの友達だったらしい。
楽園の塔っていう死者を甦らせるためのシステムをエルザとジェラールと仲間達は住んでた村から連れてこられて強制労働をさせられていたらしい。いわば、奴隷だ。
だが、エルザ達はそこで革命を起こした。最初の方はエルザ達が押していたみたいだけど、相手側も押し返してきて、ジェラールはエルザ達をかばって一人連れて行かれた。それからジェラールはなんとかして脱出したけどそれからジェラールはおかしくなっちゃたみたいなんだ。
悪い魔導師に洗脳されたみたいで、エルザは、仲間の命の引き換えに楽園の塔から追放されて今、現在に至る、というわけみたいだ。
でも、ナツ達がこの前行っていたバカンスのときにナツ達は楽園の塔に乗り込んだらしい。
その時、ナツがジェラールを倒し、ジェラールは生死不明になっているらしい。
なるほど。これで1つの謎が解けた。
でも・・・・・
そんなこと今のミストガン、いや、ジェラールからは想像ができなかった。
そもそも、生死不明のジェラールがマグノリアにいたんだ。
というのがエルザの疑問らしい。
確かに、その状況はおかしい。
ジェラールは自らの思念体のジークレインっていう人を作り出して、評議員にずっと潜入していたらしい。
だったら、俺がこっちに迷い込んだ日、俺が会ったジェラールはいったい誰なんだ?
考えれば考えるほど、謎は深まっていくばっかりだ。
次、ミストガンに会ったら詳しいことを聞かないと!!!
あ、そういえば、なぞをいえばもう1つ・・・・
俺はラクサスとの戦闘中、自分の体に違和感を感じていた。
それは、ラクサスとの戦闘でどっかが悪くなっているのかなって思っていたけど、それは、何だか胸の辺りがチクチクで、今でも残っている。
どうしても気になった俺はマスターに相談することにした。
「なるほど・・・・・それは確かに妙じゃの。もう傷はほとんど完治しておるんであろう?」
「はい。もうすっかり。この胸の違和感意以外は。」
「ふうむ・・・心臓に支障が出てあるわけでもなさそうじゃの・・・。」
「はい、なんとも。・・・あ!」
「どうした?」
「チクチクが・・・収まりました・・・」
「そうか!ならそれはなにか怪我でもしておったんじゃろう。なにごとも無くてよかったわい!」
「そうですね・・・。」
「おーい!聖弥!お前もこっち着てケンカしようぜ!」
「えー!いやだよナツ!ナツ達とやったらまたマスターに怒らえるよ!」
「いいじゃんか!一緒に怒られようぜ!」
「道連れとか嫌だよ!って引っ張らないでよ!!もお!!!」
俺は、俺の手を引っ張るナツの手を思いっきり振り払った。
その瞬間、
バリリリリッ!!!
ナツの体に青い電流が走った。
「うりゃりゃりゃっ!!!・・・・・」
ナツは気絶する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「なんじゃこりゃーーー!!!!!」
俺の絶叫がギルドに鳴り響いた・・・。
その後・・・・・
「なるほど・・・・主には自身の魔力を電気に変換できる能力があると。」
「はい、魔力変換資質っていいます。でも、あんなにバリバリ!ってほどには普通なりません。」
「それで、心当たりは・・・」
「あることにはあります。ていうかそれしか考えられません。」
「なんじゃ?」
「俺は、ラクサスとの戦闘中、ラクサスの雷撃を浴びました。胸のチクチクもそのときからです。」
「それで、主の雷属性とラクサスの雷が混ざってさっきのようになったと?」
「いえ、まだあります。・・・俺達の世界には、リンカーコアと呼ばれる体内に魔力を取り込む期間があります。そこに魔力は蓄積され、魔法を使ったらその量は減少します。時間が経てばまた元に戻ります。こっちにも魔力の限界値を決める器のようなものがあると聞きました。」
「ああ、じゃが、まだ謎が多い機関じゃ。今も研究が進められとる。」
「リンカーコアも謎が多く、同じく研究中です。・・・だから僕はこう考えました。ラクサスの雷撃を受け、その雷撃がが俺の体の中にあるリンカーコアと何らかの反応を起こし、俺の体にこっちの世界の魔力の器ができて、ラクサスの雷撃を元に雷撃を使えるようなった。そして、俺の胸のチクチクは、反応中でそれが終わったからさっき治った。・・・・・大体、こんな感じでしょうか。」
「!!??・・・なるほど・・・その説明なら合点がいく。じゃが、そうなると主もラクサスと同じく体の中にラクリマが?」
「いえ、その可能性はないと思います。俺はラクサスの“雷撃”をベースになっていると思います。ですから、滅竜魔法を使えることは無いと思います。まあ、滅竜魔導師のもどきのもどき、といったところでしょうか?」
「確かに、その通りじゃ。まあ、何はともあれこれで聖弥も真のフェアリーテイルの魔導師となったということじゃ!」
「はい、そうですね!!」
「じゃが、これから何か大きな事件が起こるやもしれん。しっかりその魔法を使えこなせるようにしておけ!」
「はい!!」
これが、俺がこっちの世界で運命を感じた瞬間だった。
だって、ナツに走った電撃の色、ラクサスみたいな黄色じゃなくて、俺のもともとの魔力光と同じ、“青”色だったんだもん!!
少しずつアースランドに馴染んできている聖弥ですね。
あと、リンカーコアなどについてなどですが、原作と比べて間違いがあるかもしれませんがそこは、ご容赦を・・・・・
では、また次回・・・