あと、他の人達との会話回です。
では、どうぞ!!
「ほら~早くしねえと置いてくぞ!」
「ま、待ってくださいよ!ナツさん朝早すぎですって!」
「ん?俺はいつもこんなもんだぞ。な、ハッピー!」
「あい!」
「つーかお前昨日と同じ服だな。」
そういえば俺はこの前からずっと同じ服を着ていた。ちなみに管理局の征服だ。
「こっち来ちゃったのは予想外だったから何にも準備してなかったんですよ。」
「ま、服の事は後でもいいや。早くギルド行って勝負しようぜ!」
「はい!」
ナツさんちは町からちょっと離れたところにある一軒家だ。だから、朝早く出発してもギルドに着いたのはもうみんな来ていることだった。
「おはようございまーす!」
「お、聖弥。おはよう。昨日はぐっすり眠れたか?」
「はい、おかげ様で。」
「おはよう、聖弥!」
「あ、ミラさん。おはようございます!」
「ちょっと待ってて。すぐ何か作るから。」
「すいません。ありがとうございます。」
その後、ミラさんが作ってくれた朝ご飯を食べて俺とナツさんはギルドの外に出た。もちろん、勝負するためだ。
「さーて、準備はいいか聖弥?」
「はい、こっちはいつでも。レイ。」
『了解。』
俺は、バリアジェケットを展開する。
「何だありゃ!換装か?!」
周りで見ていた人が声を上げた。
「お、いい格好だな!よし!じっちゃん!」
「それでは・・・始めい!」
マスターの号令を合図にナツさんは地を蹴った。そして、まっすぐ俺に向かってくる。
「速い!レイ!」
『ブルーレイザー!』
俺はナツさんに向け、いくつも魔力弾を放つ。
だが、ナツさんはそれに瞬時に反応して全部避ける。
「あっぶねー!へ~なかなかやんじゃねーか!」
「ナツさんこそ。まさか全部避けられるなんてね。次は、こっちの番です。ブルーライジング!」
俺は高速でナツさんに接近する。そして、
「レイ、2ndモード!」
レイが槍から二刀へと姿を変える。
「うお!形が変わりやがった!」
だが、もう遅い!
「うおお!!」
俺はナツさんの目の前まで迫った。このままダブルスラントで吹っ飛ばせる!
が・・・
「火竜の鉄拳!!」
ナツさんの拳から炎が噴出し、俺に向けて殴りかかってきた。
「拳から火?!っ!!」
俺は殴られる前に何とか後方へ飛ぶ。
「拳から火が出るなんて、本当に魔法ですか・・・」
「へん!驚くはまだ早えぞ・・おら!火竜の劍角!!」
今度は、全身に炎を纏って突撃してきた。
「今度は突撃?!」
俺は避けられずバリアで防ぐ!
「くっ・・・重い!!うわっ!」
そのままナツさんの攻撃がバリアを突き破り、あたりに轟音が響き土煙が舞う。
俺はその隙に空へ飛ぶ。
そして、土煙がが晴れると、
「ありゃ?どこいった?」
「ナツ上だ!」
周りからの声でナツさんが顔を上げる。
「お前、空飛べんのか・・・」
「まあね・・。レイ!」
次にレイは1stモードに姿を変える。
そして、レイの魔力弾が形成される。
「へん!そんなもん、避けちまえば・・!なんじゃこりゃ!」
ナツさんは避けようとするがそうはいかない。
俺のバインドがナツさんの動きを封じているからだ。
「これで!バニッシュサンダー!!」
俺の放った攻撃がナツさんに迫る。
「バインドで動きを封じてたらさすがに・・・?!うそでしょ!!」
俺はまた驚く。なぜならナツさんの口から炎が溜まっていた。
「火竜の咆哮!!」
そのままナツさんは口から炎を吐き出しバニッシュサンダーとぶつかった。
そして、ぶつかりあいはナツさんの攻撃が勝り、俺のバニッシュサンダーは打ち消されていく。
「うあああ!!!!」
俺はそのままもろに喰らい地上へと落下する。
「いってーー!!あ・・・・」
俺が起き上がろうとすると1つの影が目の前に突き出された。
ナツさんの拳だった。
「そこまで!この勝負、ナツの勝ち!」
周りから歓声が上がる。
「ふう~~なかなかやんじゃねーか。」
「ナツさんはもっとですよ。体から火が出る魔法って見たことないですよ。」
「すげーだろ!!」
勝負の後は皆でギルドに戻った。
「ねえ聖弥。さっきの勝負すごかったよ。空飛べるねんてすごいじゃない!」
「ありがとうございます。レビィさん。」
「ねえ、敬語やめない?同じギルドの仲間だし。年もそんなに離れてないし。みんなもいいよね?」
「おう、別に俺はいいぞ。」
「漢なら言葉ではなく拳で語るべし!」
「いいじゃない。それより一緒に飲もうよ!」
「皆さん、ありがとうございます。」
「違うでしょ!」
「あ・・・皆、ありが・・とう。」
「はい、よくできました!」
「やっぱり年上の人に敬語じゃないのはなれませんね。」
「そんなことより腹減ったな~~」
「お前はそればっかだな。ナツ。」
「あん?なんか文句でもあんのかよ?」
「ああ?てめえに文句言ってたらきりがねえよ。」
「なんだとこの野朗!」
「やんのかバカナツ!」
「・・・なんかまたケンカ始まりましたね・・・」
「いいんじゃない?ケンカするほど仲がいいっていうし♪」
「あ、ミラさん。」
「ナツとの戦いお疲れ様。」
「は、ホント疲れましたよ。強いですね。ナツさ、じゃない、ナツは。」
「ふふ、でも、ナツより強い人は何人もこのギルドにいるのよ。」
「え?!そうなんですか?!」
「ええ。」
「そうなんだあ・・・じゃあ、もっと俺も強くならないとな!」
「うん、その息よ!あ、そうだ。聖弥。あなた、この世界に急に来ちゃったから服とかないでしょう?うちからエルフマンのお下がり何着か持ってきたわ。」
「わあ!ありがとう!ミラさん!」
「いいのよ。他に何着か欲しいなら買ってくるといいわ。」
「はい、そうします。でも、今お金無いんで仕事行ってからにします。」
「聖弥はまだギルドに入ったばっかりだから、この町の依頼を優先的にやった方がいいわよ。ますは、町の人に顔を覚えてもらわないとね!」
「はい、そうします。」
「頑張ってね!」
~~一週間後~~
俺は、ナツとの戦いが終わってからマグノリアを中心に仕事をした.
内容は、落し物探しやお爺ちゃんお婆ちゃんの話し相手、荷物の運搬の仕事とか色々だった。
そんなこんなで俺はお金も貯まったから今待ちに出ている。
「この町にはある程度物は揃っているからな。気に入った物が見つかるだろう。」
「ありがとうエルザ。買い物つき合わせちゃって。」
「かまわんさ。お前とも話してみたかったしな。」
俺と今歩いている緋色の髪をした女性はエルザ。エルザ・スカーレットだ。
ナツと戦った次の日に仕事から帰ってきて仲良くなった。
個人的にはちょっとぬけてることもあると思うけどいい人だと思う。でも、ナツとグレイとかはエルザを見ると豹変するんだよね・・・。ケンカしててもエルザが近くに来ると肩組んじゃうし。
それと、エルザはS級魔導師っていうギルドの中でも実力はトップクラスらしい。
換装っていう鎧や武器を変えることができる魔法を使う。
「まずは、どこに行く?」
「う~んと・・・ミラさんからもらったエルフマンのお下がりちょっとサイズが大きいから服を買いたいな。」
「服だったらいい店を知っている。ま、私は買わないがな。」
ちなみにエルザの私物のほとんどがハートクロイツ社っていう会社の物らしい。
「いい服が見つかってよかったな。」
「うん。ありがとね、エルザ。」
「かまわんさ、それで他に欲しい物はあるか?確かお前はナツの家に住んでいるんだろう。だったら家具とかはある程度そろっているだろう?」
「うん、揃ってるけど、整頓できそうにないからな・・・」
「そういえば、あいつの家は散らかり放題だからな。」
「そうなんだ。俺もちょくちょく片付けてはいるんだけどね。」
「そうか。じゃあ、布団はどうしている?」
「布団はナツがハンモックくれたからそれを使ってるよ。あ、本とか欲しいな。」
「本?例えば?」
「魔導師の本とか小説、この国の歴史とかかな。俺こっちのことあんま知らないから知っておきたいんだ。」
「なるほど、それでお前が帰る手がかりが見つかるかもしれないしな。」
ちなみに、エルザも俺の事を知っている。
エルザもそのことをすぐに信じてくれた。そのとき言ってくれた言葉は「仲間の言うことだ。信じないでどうする。」だ。ホントいい人達だ・・・
そういうわけで俺とエルザは本屋に来ている。
「フィオーレ王国の歴史か・・・あ、そういえばフィオーレ王国の首都ってどこ?」
「ここからかなり離れているクロッカスという町だ。宮殿もそこにある。」
「そうなんだ。じゃ、これと・・・・・」
『また歴史系を大量に買いましたね・・・』
「いいじゃないか。趣味は人それぞれだ。私もたまにレビィから本をもらっているしな。」
「確かに、レビィが読書してることよく見るしね。さて、こんなもんかな。」
俺は、魔導師関連4割、歴史・小説系を6割くらいで買った。
「さて、次はどうする?」
「う~ん・・・そろそろお昼にしない?」
「お、いいな。早速行こう。」
「あの・・・エルザ・・・昼ごはんがケーキって・・・」
「ん?お前も食べるか?」
「いや、そういう意味じゃ・・・。」
俺たちは近くのレストランに来ている。
俺は、カレーだけどエルザはケーキだ。しかも、4.5個はある。
よく太らないな・・・
「なあ聖弥、お前の世界の事もう少し詳しく教えてもらえないか?前に聞いたのと他に聞きたいことがあるんだ。」
「いいよ。何から話したらいい?」
「お前の世界の魔法はどんな種類があるんだ?お前は空を飛べるが他の魔導師達も空を飛べるのか?」
「全員が飛べるってわかじゃないんだ。空を飛べる魔導師は空戦魔導師、そうじゃないのは陸戦魔導師っていうんだ。それぞれ、航空武装隊、陸士部隊に所属されることが多いね。ま、俺は陸士部隊だけど。」
「ほう、じゃあ、お前の友にはどんな者達がいるんだ?」
「なのはやフェイト、はやてっていう子達がいるよ。なのはは魔法の才能に溢れていてね。きっと将来管理局を代表する魔導師になるよ。フェイトは速くてね。そのスピードは目で追いきれないぐらいなんだ。はやてはちょっと事情があってね。前は足が不自由だったんだけど。今はもう回復してるけどね。あと、はやてにはヴォルケンリッターっていう守護騎士達がいるんだ。」
「守護騎士?なるほど、戦いがいがありそうだ。」
「確かに。シグナムとヴィータはかなり強いよ。シグナムはエルザと同じで剣を使って戦うんだ。シグナムは強くてね。まだ俺一度も勝てたことが無いんだ。」
「ほほう、是非戦ってみたいものだな。」
「きっといい勝負になるよ。」
「さて、食事も終わったことだしそろそろ買い物の続きと行くか!」
「はい!」
それから俺は日用品とかを買って一応買い物は終了した。
「だいたいこんなものかな。ありがとうエルザ、最後まで付き合ってくれて。」
「かまわんさ。それに私のほうも礼を言うぞ。楽しかった。また話を聞かせてくれ。」
「うん、いつでも。じゃ、また明日ね。」
「ああ。じゃあな。」
俺とエルザはそこで別れた。
そして・・・・・
あいかわらず戦闘シーンは悲惨な結果でしたね・・・
さて、話は変わりますが、次回から本編が始まります。
多少スキップするのでご了承下さい!
では、また次回・・・