どうも、遊吉です。
最近、誤字が多いです。
お読み下さってる方々申し訳ございません。
俺は今、マグノリアの北の森を歩いている。
森に入って結構経つけど、手紙の主はらしき人はまだ現れない。
『聖弥、ここに来てかなり時間が経過しましたが、手紙の差出人はどこでしょうか?』
「まあ、いたずらってこともあるかもしれないけどね。でも、もうちょい進んでみよう。」
『はい。』
そんな会話から数分後、前から3つの人影が俺の方に向かってきた。
3人ともフードを被っており顔は見えない。
『聖弥。』
「うん。どうやらお出ましのようだね。」
3人は、俺にある程度近づくとそこで止まった。
「あの、俺を呼んだのはあなた達なの?」
俺は3人に向けて問いかける。
「ああ。」
すると、真ん中にいた人が答える。声からして男だと思う。
「俺に何か用ですか?」
「ああそのつもりだ。」
引き続き同じ人が答える。
「それで、なんのようです??」
「それは・・・・・償いだ。」
「!?それってどういう・・・・・」
俺の言葉を待たずに3人は同時に被っていたフードを外す。
そこには・・・・・
「嘘だろ・・・ジェ・・・ジェラール!!」
そこには、長い黒髪の女性、とピンク色の短髪の女の子、そして、ジェラールが立っていた。
「いや、エドラスの方のジェラールはこっちにはもう来れない。ってことは、こっちのジェラール?!」
確かに、アニマは塞がったからエドラスのジェラールはこっち、つまりアースランドには来れない。
だから、今俺の目の前に立っているジェラールはエルザ達と色々あったほうのジェラールということになる。
「でも、なんでジェラールが?確かエルザ達が言うにはあなたは評議員に連行されて、死刑か終身刑になるって。」
「ああ、俺も最初はその罪を受け入れるつもりだった。だが、この二人が俺を脱獄させるまではな。」
「この二人は??」
俺は改めてジェラール以外の二人に目をやる。二人とも俺は見たことは無い。
「じゃあ、まず自己紹介からね。私は、ウルティアよ。この子はメルディ。」
「よろしく。」
「あ、よろしく。ん?ウルティア・・・メルディ・・・・・・あ!!」
ウルティアとメルディという名を俺は聞いたことがある。
割と最近にね・・・。
「・・・確か二人とも
「ええ、その通りよ。私とメルディは1年前にあなた達、フェアリーテイルと戦ったわ。ま、知ってのとおりマスター・ハデス以下、残りの煉獄の七眷属の生死も不明だけど。」
煉獄の七眷属、悪魔の心臓にして全員が
天狼島の戦いでフェアリーテイルを追い詰めた実力者揃いだ。
最終的にはナツ達に全員が倒されたって聞いてるけど。
でも、その中で戦いだけじゃなく色々あったのがこの二人、ウルティアとメルディだ。
ウルティアは、グレイの魔法の師匠、ウルの娘だ。
自分の生まれに関する母とのすれ違いからウルを恨んでいたがグレイとの戦いの時に自分の生まれの真実を知り和解。
メルディは、幼い頃に自分を拾ってくれたウルティアのことを強く慕い、天狼島ではジュビアと交戦の末に和解。
その後姿を消したって聞いてる。
俺が知ってるのはこれくらいかな。
「それで・・・俺への償いってどういう意味?」
「あなたも知っている通り、マスター・ハデスはゼレフを狙いフェアリーテイルがいた天狼島へ侵攻したわ。その後、激しい戦いとなり最終的にはフェアリーテイルが勝利した。でも、その結果アクノロギアを呼んでしまい、フェアリーテイルの主要メンバーは消息を絶った。」
「それは、俺も知ってるけど。それで?」
「川原聖弥・・・あなたは天狼島にいたフェアリーテイルの中の唯一の生存者、と聞いてるわ。あ、ごめんなさい、“生存者”っていうのは悪いわね。」
「いや、いいよ。誤らなくて。」
「ありがとう。だから目の前で仲間を失わせてしまった元悪魔の心臓である私達に償いをさせて欲しいの。」
「償いって・・・そんな大げさな。別にいいよ。あれはウルティア達にも予測できなかったことだし。」
「いいえ、私達の侵攻にアクノロギアが反応したことはほぼ確実なの。そのせいで多くの仲間が消息不明、死んでる可能性だってあるのよ!」
「ああ、それなら大丈夫だよ。ナツ達生きてるから。」
「「「!!」」」
『聖弥!!』
「あ、これ言っちゃまずかった!・・・そんじゃ今の、なし!!」
『何言ってるんですか!!はあ・・・詳細を話したほうが良いと思います・・・。』
「うん、それもそだね。実は・・・・・」
俺は、初代から聞かされた話を3人に話した。本当は話しちゃまずかったんだけど、多分言わなかったらウルティアは絶対に引かなかったと思うしね。
3人とも俺の話に驚いていた。
「なるほど・・・。天狼島の人達はいずれ何年かかるにしろ封印が解かれ、帰ってくる、と?」
「そゆこと。」
「ふむ・・・・・フェアリーテイルの魔導師がいうことだ。恐らくは事実だろう。」
「時間がかかるにしろナツ達は戻ってくる。だから、償いなんていらないよ。」
「でも・・・・・」
「なあ聖弥。結果がどうあれ悪魔の心臓がフェアリーテイルを苦しめたのも事実だ。それに俺もウルティあアに洗脳されていたとはいえ、エルザやナツ達に迷惑をかけてしまったのもまた事実だ。」
「え?ウルティアが洗脳?」
「ええ、あなたの仲間が見た楽園の塔でのジェラール、あれはゼレフの亡霊になりすました私がジェラールに洗脳をかけて操っていたの。」
「・・・なるほど。それで?」
「普通に考えて俺達は決して許されない行為を何度もしてきてしまった。だからナツやエルザ達の代わり、といっては都合かもしれないがナツ達に代わって君に償いをさせてくれ。」
「急にそんなこと言われても・・・。じゃあ1つ質問いい?」
「ああ、かまわない。」
「ウルティア達ってなんでジェラールを脱獄させたの?」
「それは。私が人生を狂わせてしまった人を救いたい、そう思ったのよ。例えば、ジェラールのような・・・。」
「俺達の目的はただ1つ、もう二度と俺達のような闇にとりつかれた人を出さないこと。そのためにこの世の闇である闇ギルドを潰す。それために俺達はギルドを作ったんだ。」
「ギルド?」
「ああ、正規でもない、闇ギルドでもない、独立ギルド「
「なるほど。正規だったらギルド間抗争禁止条約に反するしね。」
「その通りだ。まあ、ギルドは作って間もないけどな。それで、償いの件、どうするんだ?俺達3人はどんな罪でも覚悟している。」
「う~~ん・・・じゃ・・・決めたよ。」
償い、そんなことを要求されたのは多分人生で初めてだ。いきなり言われてびっくりしたけど、償いっていうのが鞭打ちとか以外でも当てはまるのなら俺の願いは1つだ。
もう二度と目の前で仲間を失いたくない。失うことが無いように俺自信も強くならないといけないんだ。
だったら俺の願いは、
「ジェラール、ウルティア、メルディ。俺に修行をつけてくれ!!」
これしかない!!
「「「!!!」」」
「待ってくれ聖弥!修行といっても俺達は一定の場所にあまり長居はできない。この辺りにも今度はいつこれるかわからないんだぞ!」
「だから、俺が魔女の罪について行くよ。」
「!!やめろ!!俺は脱獄囚、ウルティアとメルディだって元闇ギルドの幹部だ。そんな俺達と一緒にいたらお前にも迷惑がかかる!!」
「大丈夫だよ。エルザが言ってたけど、俺の素性知ってるでしょ?」
「ああ、エルザから聞いたことがある。別の世界から来たと・・・」
「俺はこの世界のことは知らない。ましてや、この国の囚人にことなんて知ってるわけ無いでしょ?」
「ふっ・・・・・伊達にフェアリーテイルの魔導師ではないな。よし、分かった。その償い、甘んじて受けよう!」
「ちょ、ちょっと待ってジェラール!!」
「かわまんさウルティア。聖弥は評議員にばれるようなへまはしないさ。」
「ああもう!分かったわよ!まったく、どうなってもしらないわよ!!」
「私もウルティアがいいなら・・・いいよ。」
「だ、そうだ。」
「ありがとう3人とも!!」
「とりあえず、聖弥、ギルドの者達に話をしてくるといい。俺達は数日間ならこの辺りにいることが出来ると思う。」
「うん、了解。じゃ、俺はマグノリアに戻るよ。」
「じゃ、ひとまずはお別れね。待ってるわ。」
「・・・・・また今度。」
その日は俺はジェラール達と別れた。
今回こそ誤字・脱字はない・・・・・はずです!
では、また次回・・・・・