どうも!遊吉です!!
さて、今回から新章が始まります!
では、第1話、どうぞ!!
俺は、森の中で目覚めた。なんとか生きてるみたいだ。
くっ・・・さっきのまでの傷で動けねえ。
すると、背後から誰かが近づく気配がした?
「だれだ。おめえ?」
「!・・・猿が喋ってる?!」
背後には緑色の猿が2・3匹がいた。
「うるせーなこいつ。潰しちまえ!」
猿の一匹が俺に向けて拳を振り上げる。でも、猿の大きさがかなりでかいかなあれを喰らったら多分ヤバイだろう。
「うっわ!あっぶね~!レイ大丈夫か?」
『はい。ですが、聖弥、大丈夫ですか?』
「うん、大丈夫だけど・・・ちょっと動けなくなるかもね・・・」
俺は猿達の攻撃を避け続けるがさっきまでの戦闘の傷のせいでうまく動けない。
「はあ・・はあ・・はあ・・・くっ!ヤバイ目がかすんできたよ。」
『離脱しましょう!』
「うん。!・・あぶねえ!」
俺が飛行で離脱しようとしたら、目の前にさっきのより大き目の猿が飛び出してきた。
「囲まれた・・・!。」
俺が猿達に囲まれ追い詰められたその時、猿達の足元に魔法陣が展開され、そこから砲撃のような大きい魔法が炸裂し、猿達は倒れた。
「はあ・・・誰?!」
「君は?・・・おい!大丈夫か?!」
俺は人がいて安心したのかそこで気を失った。
「この子がさっきアニマから落ちてきたのか?」
その男は俺とレイを背負ってどこかへ消えた。
「う・・ん・・・ここは?」
俺は目を覚ました。そこはなにやら洞窟の中でたき火をしたいた。
「目が覚めたか?」
声がしたので振り向くとそこにはさっきの男がいた。よく見ると、その男は帽子にネックウォマーというなんか怪しい雰囲気だった。
「あの、助けてくれてありがとうございます。」
「いや、レイには及ばない。具合はどうだ?」
「はい、魔力も大分回復してきました。」
「?!君には魔力があるのか?!君はエドラスから来たんじゃないのか?」
「?エドラス?それって次元世界の名前ですか」
「?!次元世界?それはなんだ?」
どうやら話がかみ合っていないみたいだ。
「俺は次元震に巻き込まれてここに紛れ込んじゃったみたいで・・・。」
「次元震?」
「う~んあの、管理局、って知ってますか?」
「管理局?アースランドで言う評議員みたいなものか?」
「その評議員っていうものがどんな組織かは分かりませんがおそらく合っていると思います。」
「エドラスの事も評議員も分からないとなると、君は一体?」
「まさか・・・レイ、俺ってもしかして今までに発見されていない次元世界に紛れ込んじゃったのかな?」
『信じたくはないですがそうとしか考えられませんね。』
「な?!槍が!?」
「ああ、そっか管理局を知らないからデバイスも知らないのか。あ、レイ、バリアジャケット解除して。」
『了解。』
俺はバリアジャケットを解除する。
「こいつの名前はレイ、ブレイブハートです。レイはデバイスっていって人工知能が組み込まれているんです。」
「なるほど・・・もしかして君はアースランドとエドラスからやって来た者じゃないのか?」
「はい、第97管理外世界地球出身です。」
「地球?聞いた事が無いな。」
「やっぱり、う~ん・・・レイこれって管理局とかの事も話した方がいいのかな?」
『はい。』
「じゃあまず、次元世界についてですが。あなたの言うエドラスとアースランド以外にも何十もの世界があるんです。」
「なんだと?!そんなに?」
「はい、でも、恐らくアースランドとエドラスはまだ見つかっていない世界なんです。」
俺はそう言いながら男の人の前にその辺にあった木の枝で円を近くにいくつも書く。
「この円は一つ一つの世界です。これらの世界はすぐ近くに存在し、方法は限られますがまあいつでも行き来できます。でも・・・」
俺はそこで区切り、円の集団よりちょっと離れたところに円を1つ書く。
「でも、今ここにいる世界は他の管理外世界からは隔離されていて干渉できない状態にあるんだと思います。ここまで、分かりますか?」
「ああ、信じられないことばかりだが現にこの世界にないことが起きているんだ。信じるしかないな。」
俺は、その後も彼に管理局の事などを教えた。
「・・・・・なるほど。管理局という存在も、その次元世界という存在も分かった。じゃあ、君はその犯罪者のせいでこの世界に来てしまったと。」
「は、だから僕は迷子ですかね・・・。」
「君の行為はとても勇敢だ。だが、同時に無謀でもあるな。」
「うっ・・・反省してます・・・。」
「まあ、君も無事なようだし、結果オーライっといったところか。ところで君は元の世界に帰られる予定はあるのかい?」
「いえ・・・全く。ひっとしたらまた帰りのゲートが開くかもしれませんけどいつになるか・・・」
「ではこっちでの予定は?」
「いえ、それも・・・」
「そうか・・・じゃあ、ギルドに入ったらどうだ?」
「ギルド?」
「ああ、ギルドとは、魔導師同士の集まりであり、仕事を仲介する場所だ。依頼主からの依頼を達成し報酬をもらう。といったような仕組みだ。」
「それって俺みたいなやつでも入れるんですか?」
「ああ、特に制限はないが。多少のギルドごとにルールも存在するがな。では、フェアリーテイルに入ったらどうだ?」
「フェアリーテイル?」
「ああ、ここから割りと近くにあるマグロリアという町に存在するギルドだ。私も一応そこに所属している。」
「そうなんですか・・・。じゃあお言葉に甘えて。あの、道案内とかって・・・。」
「ああ、かまない。が・・・私には少々事情があってな。案内できるのは町のすぐ近くまでだ。」
「?事情って?」
「うむ・・・まあ、君にならいいだろう。私は、さっきいったエドラスというこのアースランドと並行して存在している世界の王子なんだ。それで、父のある計画に反対して数年前からアースランドで活動している。その計画というのは・・」
俺は、彼の計画について聞いた。
彼は、父であるエドラスの王のアースランドの魔力を奪うという計画に反対してアースランドで魔力を吸い取る魔法の“アニマ”を塞いで回っているらしい。
「あと、君にはこの世界についても教えておかなくてわな。・・・・・」
俺はその後、アースランドについても教わった。
フィオーレ王国という国、国の法律、通貨等色々なことを教わった。
「まあ、大体こんなところか。じゃ、そろそろ行こうか。すまない、名前をまだ聞いていなかった。」
「あ、そうですね。俺の名前は、聖弥、川原聖弥です。」
「私は、ジェラールだ。さ、行こうか。」
「あの、出発の前に、顔、見せてもらっていいですか?」
「それもそうだな。・・・これでいいか?」
ジェラールは、帽子とネックウォーマーをとった。
ジェラールは、青い髪の毛で、右目の方い赤い紋章みたいなものがあった。
カッコイイな・・・
すると、ジェラールは、帽子とネックウォーマーを再び着た。
「悪いな。こっちではできるだけこの姿でいたいんだ。」
「いえ、気にしませんよ。」
「すまないな、じゃ、行こうか。」
「はい。」
次の日には、マグノリアの町が見えてきた。
「さて、俺が送っていけるのはここまでだ。すまないな。」
「いえ、十分です。ありがとうございます。」
「ところで、悪いが私の事はフェアリーテイルの面々には内密にしてくれ。」
「え?同じギルドの仲間なんですよね?なんでですか?」
「いや、フェアリーテイルの者達には私の素性を伏せているんだ。秘密にしていた方が任務をしやすいしな。それと、私の事はこれからミストガン、と呼んでくれ。フェアリーテイルではその名で通している。」
「そうですか、分かりました。あ、そうだ、俺の素性ってフェアリーテイルの人達にはなんて言ったらいいでしょうか?」
「おそらく、君の素性は包み隠さず話していいと思う。」
「分かりました。」
「では、私はこれで・・・」
「はい、ありがとうございました。じゃ、ジェ・・じゃなかったミストガン。」
そこで、俺とミストガンと別れた。
ミストガンが見えなくなるまで俺は手を振り続けた。
そして、ミストガンが見えなくなった後、俺は振り返ってマグノリアを見た。
「結構でっかいね。レイ。」
『はい、かなり。』
「さ、行こうか。フェアリーテイルに!」
『はい!』
俺とレイは歩き出した。
フェアリーテイルへ・・・
ミストガンとは同じ別世界から来た人同士っていうことで結構引き合わせやすかったですね。
タグにもあるように、他作品のキャラが登場するかもですのでよろしくです。
では、また次回・・・