黒き殺意の凶弾   作:粉プリン

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銃はネタに走りました


デスゲーム開始

機械音と同時に何かの認証のような物が始まったがあいにくゲームはあまりしたことがない男にとっては何が行われているのかは分からなかった。しばらくして目の前に一つのウィンドウが映った。

 

【名前を入力してください】

 

「……名前か、特に決めてなかったからな。まぁこれでいいだろう」

 

Player Name【Redrum】

 

そのまま読むとレッドラム、『赤い羊』だがひっくり返すとマーダー、『殺人鬼』となる。昔、一緒に戦っていた仲間が考えてくれた渾名だがこんな所でまた使うことになるとは思わなかった。ただなんとなく思い出しただけだが。つけてみて意外と自分でも気に入っていた。

 

【Welcome To Sword Art Online!】

 

そうこうしている間に登録は終わったのかゲームが開始された。

 

「……ふむ、仮想空間とあったがなかなか凄いな。パッと見だが現実と対して差はなさそうだ」

 

目を開けるとゲームに出てきそうな西洋風の建物群が広がっていた。おそらくここがはじまりの街と呼ばれる場所だろう。

 

「……確か、右手の人差し指と中指だったか?」

 

2つの指を合わせて下にスライドするように空中をなぞるとウィンドウが出てきた。これがメニュ画面だろう。よく見るとアイテムの欄が光っていた。

 

「……【神様からのプレゼント】?これが特典とやらか」

 

アイテムを使用すると手のひらに重い手触りを感じた。

 

「……アイテム名【ジャッカル】。西洋のマグナムか?」

 

説明欄には

 

『対化物(モンスター)戦闘用13mm拳銃【ジャッカル】

全長39cm 重量16kg 装弾数6発

専用弾 13mm炸裂徹鋼弾

弾殻 純銀製 マケドニウム加工弾殻

装薬 マーベルス化学薬筒 NNA9

弾頭 法儀式済み水銀弾頭

 

人類が使うには到底及ばない人の域を超えた者へ送られる銃』

 

と合った。なぜだか無性に「パーフェクトだ、ウォルター!」と叫びたくなったのはなぜだろう?

 

「……銃は装填が必要なく弾は無限なのか、リアリティに欠けるがいざという時に弾切れになるよりマシか?」

 

いまいちゲームの目的はわからないがおそらくこのゲームに存在するダンジョンの一番上まで行くのがクリア方法なのだろう。すると、体から青色の光が出てきたと思うとその場から転移していた。

 

「……他にも来ているようだな」

 

辺りを見ると自分と同じように強制的に連れて来られたプレイヤーがそれこそログインしている者全員を連れてくる勢いで増えている。しばらくして転移が終わると今度は空が赤く染まった。よく見るとエラーの表示がたくさん見えるがどうやら何かのイベントらしかった。

 

「……なかなかに退屈しないな」

 

その後イベントで茅場晶彦と名乗る開発者が出てきてこのゲームから脱出できない。このゲームで死ぬと現実でも死ぬなどの説明を受けたが、途中から茅場の語りに入った為彼はその場から消えていた。

 

「……要するにこの世界は現実となったわけか」

 

プレイヤー一人一人への供給は自分自身で動かないと手に入らなくなり、逆に動くと命の危険がある。つまりゲームの中で人間性が現れるという事だ。金や食べ物を手に入れるために犯罪に走るものも出て来るであろう。

 

「……なるほど、茅場晶彦、ただの夢見がちの愉快犯かと思っていたがなかなかどうして面白いことをするじゃないか」

 

ならこの世界で自分は足掻いて生き残ってやろう。

 

「……それに本物の茅場晶彦とも話してみたいしな」

 

このようなことを考えだした者の頭の中を見てみたい。そんな思いと共にソードアートオンラインの世界に一人の凶弾が放たれた。

 

 




主人公の呼び方はそのうち出てきます

本来よりイベントの始まる速度が早いですが主人公にフィールドに出る時間を与えると早速チートしちゃうのでこうしました。全員時間に送れずログインしていたゲーム廃人ということで

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