Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia   作:ローレンシウ

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第百五十一話 Bustling bar

 

(呼び出し……)

 

 タバサはベッドに腰を下ろすと、わずかに顔をしかめてその手紙を見つめながら、じっと考えてみた。

 

 人質にとられていた母は既に救い出したとはいえ、そのことはまだ伏せておかなければ母や自分、それに仲間たちの身にも危険が及ぶ可能性がある。

 となれば、あからさまな不服従の徴を見せるわけにはいかないのだから、行かねばなるまい。

 

 それにしても、こんなところにまで呼び出しが来るとは……。

 どうやってか知らないが、自分がここにいることをガリア側は突き止めたということになる。

 当然、なぜこんな場所にいるのかと疑念を抱かれていることだろう。

 

 最悪、自分たちが母を救い出して替え玉とすり替えたことに、既に気付かれているという可能性もある。

 万が一そうだったとしたら、すぐに何らかの手を打たなくてはならない。

 

(どんな用件なのだろう)

 

 いつも通り、任務の命令が来るだけだろうか。

 それとも、すぐに連絡が取れない場所に行ったことを咎められたり、そもそもなぜそんなことをしたかと詰問されたりするのだろうか。

 

 どうも今回の呼び出しは、いつものそれとは違っているような気がする。

 普段の出頭命令はカラスとかフクロウとかハトとかいった鳥が運んでくるのだが、今回に限っておかしな魔法人形だった。

 それについては場所が場所だけに、普通の鳥ではこんな上空まで来られないから、もしくは先日その連絡役の鳥に化けていたデヴィルが死んだからというだけかもしれないが。

 待ち合わせの場所が、この街にある酒場だというのも引っかかる。

 いつもならプチ・トロワに行って、イザベラから直接命令を受け取るように言われるのだ。

 単に難儀な任務を押し付けるだけでは飽き足らないのか、自分で直接会って何かといじめてやろうとしてくるのがあの意地の悪い従姉妹の普段のやり方である。

 

 まさか王族であるイザベラがこんな場所まで来るはずもないだろうし、その酒場で待っているのは何者だろうか。

 

(みんなには黙って、一人で行くべきかもしれない)

 

 タバサは、一度はそう考えた。

 なんといっても、自分がガリアに北花壇騎士として仕えているのは個人的な問題なのだから、他の人々を面倒な事態に巻き込みたくはない。

 

 だが、それでは以前の自分と変わらないと、すぐに思い直す。

 

(私が一人で行って、もしも罠にかけられて戻れなくなるようなことがあったら。その方がずっと、みんなに迷惑をかけることになるだろう)

 

 もしも自分が戻らなければ、どんなに危険であろうとディーキンやキュルケは、それにルイズやシエスタや、おそらくはギーシュだって、きっと助けに来てくれるはずだ。

 そのことを、今の彼女は疑ってはいなかった。

 

「…………」

 

 タバサは黙って手紙を畳んで懐にしまうと、そのまま部屋を出た。

 出発の前に、相談をしておくべき相手に会うために……。

 

 

 その夜、タバサは指定された酒場に向かった。

 

 そこでは先日王党派によってレコン・キスタの、ひいてはデヴィルの統治下から開放された人々が、もはや咎められる心配もなく陽気に浮かれ騒いでいた。

 肩を組んで浮かれ騒ぐ人々、真っ赤な顔でなおもエールをあおる酔っ払いに、扇情的な衣服を身にまとった女たち……。

 

 普段のタバサならば、内心少し不快に思いながらも表情を変えず、一瞥もくれずに無視して通り過ぎるだけのところだろう。

 しかし、今日の彼女はそんな人々の様子を、むしろ好ましく思った。

 

(みんな、楽しそう)

 

 タバサは何とはなしに少し足を止めて、周囲の人々の様子を窺ってみた。

 

 かつてこの町を支配していたデヴィルの定めた規則は締め付けが厳しく、支配下にあったときは酒や煙草のような嗜好品を彼ら“賤しい身分”の民が心置きなく愉しむことを許してくれなかった。

 そのくせ身分の高い者、富のある者は、それらの賤しい身分とみなされた者たちには禁じられた娯楽に公然と耽っていたのだ。

 

 懸命に働いたところで、大半の貧しい民にはようやく生き延びられるかどうかの物しか得られず、上に立つ者はそんな民から搾取し続ける……。

 貧民がそんなどん底の暮らしから抜け出すためには、隣人を陥れてのし上がるしかなかった。

 レコン・キスタの統治者たちに媚びて賄賂を差し出したり仲間を密告したりする者は褒賞を与えられ、時には本来は特権階級のみに与えられる娯楽を一時味わうことも許された。

 そんな環境に取り巻かれていれば、大抵の人々は遅かれ早かれ誘惑に屈して堕落していく。

 そうして一度味わった甘美な麻薬の虜になった者は、それらをまた得るためにより一層熱心に仲間を蹴落とそう、自分より下にいる者からもっと搾取しようとし始めた。

 

 表面的な規律の正しさの裏に隠れた、他人を信じず互いの足元をすくおうとし続ける人々、内面の腐敗。

 根も幹も朽ち果てて洞ばかりになり、ただ見せ掛けばかりが立派な虚ろな大木。

 それこそがデヴィルの好む『秩序にして悪』の社会の在り方であることを、タバサはディーキンやセレスチャルたちの話から、またこれまでに見聞きしたことから学んでいた。

 

 思えば、先ほど散歩の途中で出会った、あの枯れた川の底でほとんどない宝石を一心に捜していた人々は、そのようなデヴィルの支配が続いていたときにもきっと同じような生活を続けていたのではないだろうか。

 生きるために必要なわずかばかりの富を他人から奪うことを良しとせず、既に枯れ果てた荒野に求めようとしたのだ。

 そんな人たちのことを、石ころまでもあさって金を探すあさましい欲深な人々だと言って笑うのは、デヴィルやそれに誑かされて堕落した人々となんら変わらないではないか。

 

(私はどうして、これまでそのことに思い至らなかったのだろう)

 

 そのことを恥ずかしく思うと同時に、遅くても気が付けてよかったとも思う。

 

 いずれにせよ、この町の人々は、先日ついにそんな束縛から解放された。

 そして、解放とともに与えられた王族の慈悲が、セレスチャルたちの説法が、そしてディーキンや『電子の歌姫』たちの歌が、彼らにもっと明るく自由で人間らしい生き方のあることを思い出させたのである。

 そのことは、今の人々の姿を見ていれば明らかだ。

 

 ある者は王族の善政や天使の威光を称えて杯を掲げ、周囲の皆もそれに倣う。

 またある者は、先日慰問の宴で聞いた歌を酔いの回った調子はずれな大声で歌い出し、周囲の者たちが笑って野次を飛ばしながらもそれに拍手を贈る。

 どの人々の顔にも、心からの喜びが満ちていた。

 

(よかった)

 

 タバサは心からそう感じて、かすかな笑みを浮かべた。

 

 こんなに明るい世界がすぐそばに広がっていたのに、自分の目にはどうして長い間、灰色の世界しか見えなかったのだろう。

 その理由は考えるまでもなく明らかで、でも、とても不思議なことだった。

 

「……!」

 

 そこまで考えたとき、カウンターに腰かけた女がちらりとこちらを見て手招きしたのに気が付いて、タバサははっと我に返った。

 

 体のラインから女性だということはわかるものの、フードを目深に被って顔を隠した怪しげな雰囲気の人物だった。

 この人物が、ガリアからの使者に間違いあるまい。

 

(……私、浮かれていた? こんなときに……)

 

 タバサは軽く唇を噛んで、これから厳しい問題に巻き込まれるかもしれないのだということさえしばし忘れてしまっていた自分を心の中で責めた。

 そして、またいつもの無表情に戻る。

 

 いかに頼もしい仲間たちが見守ってくれているとはいえ、最近の自分は緩み過ぎているようだ。

 昔の自分に戻りたいとは決して思わないが、もう少し気を引き締めなくては……。

 

 

 

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「……それで、どうなのよディーキン。何か聞こえてるの?」

 

 ルイズが、先ほどからぴかぴか光るエキュー金貨を耳にあてたまま、じっと何かに聞き入るようにしているディーキンにしびれを切らして尋ねた。

 

 彼女は私室でディーキンと共にいたときにタバサから事の次第を伝えられて、最初は当然自分たちも同行しようかと申し出たのだが……。

 それではかえって相手に不信感を持たせるし危険だから、ということで断られた。

 そこで代わりに、タバサの身になにかあればすぐわかるようにいくつかの呪文を用いたり、非常時のための道具を持たせたりしてから、彼女を送り出したのである。

 

「ンー……」

 

 いまディーキンが耳に当てているのは、《盗み聞きの硬貨(リスニング・コイン)》の呪文で作り出した『受信側』のコインである。

 もちろん『感知側』はタバサに渡してあるのだ。

 

「もしディー君が聞きにくいようだったら、ウィルブレースを呼んできましょうか。すごく耳がいいのよ、あいつ……いえ、あの人は」

 

 一緒の部屋にいるキュルケもまた、そんなディーキンの様子を見ながらそう提案した。

 

 ディーキンはタバサに感知側のコインを渡す際に、相手から不信感を抱かれないよう、また『センス・マジック』などの感知に引っかからないように、財布の中に入れたままにしておいた方がいいと助言していた。

 だが、それでは当然、音は聞き取りにくくなるだろう。

 

「イヤ、大丈夫なの。ディーキンには、ちゃーんと聞こえてるよ」

 

 それに、よしんば聞こえなかったとしても、タバサの身にもしものことがあれば『眠れる者』が彼女にかけてくれたもうひとつの呪文、《清浄なる守護(セイクリッド・ガーディアン)》によってすぐにわかるはずだ。

 

「そう。で、何が聞こえるのよ?」

 

「ミクさんの歌だよ。アー、歌ってるのは……、どこかのおじさんみたいだけどね」

 

 でも、酔っぱらいのおじさんの歌でみんなをみくみくにするのはちょっと無理かもね、などと品評しながら。

 

「あとは、えーと。『アルビオン万歳!』とか、『久しぶりだねジェニーちゃん、前にボトルキープしてたの残ってる?』とか……」

 

「……は? 何よ、それ」

 

 ウィルブレースに負けず劣らず耳がいいディーキンには、雑多な酒場の話し声がひとつひとつしっかりと聞き分けられていた。

 先ほどからバードとして興味深く聞き入っていたのは、その歌や話の内容だったのである。

 

「つまり、他のお客さんだよ。相手の人との話は、まだ始まってないみたいだね。……ア、待って。始まったかも……」

 

 

 

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「あなたが、北花壇騎士のタバサ殿ね?」

 

 フードを被った女は、隣に座ったタバサにそう言って目配せをした。

 タバサはこくりと頷くと、短く尋ねる。

 

「……どうして」

 

 どうして、ここに自分がいることを知ったのか?

 どうして、今日はここに呼び出されたのか?

 

「ひとつには、今回の仕事の舞台が、このアルビオンだから」

 

 そう話しながら、女はフードをずらした。

 

 切れ長の目に、さらさらした長い黒髪。

 額には、ルーン文字が躍る。

 使者の正体は『ミョズニトニルン』のシェフィールドであった。

 

「そしてもうひとつには……、私が、イザベラ殿下の使者ではないからよ」

 

 タバサは、ぴくりと片眉を動かした。

 

「……では、ガリア王の?」

 

 指揮系統からいって、北花壇騎士団長であるイザベラ以外で自分の存在を把握しており、かつ命令を下せる立場にいるのは現ガリア国王であるジョゼフだけのはずだ。

 

「ええ……そう。私は、ジョゼフ陛下に直接お仕えしている者よ」

 

 そのこと自体は嘘ではなかったが、今回タバサと接触を計ったのはシェフィールドの独断であり、ジョゼフからは何の命令も出てはいない。

 つまり実際にはシェフィールドはタバサに命令を下せる立場にはないのだが、そうであっても彼女を従わせられるだけの甘い餌を、シェフィールドはしっかりと用意してきていた。

 あるいは少なくとも、彼女自身はそう信じていた。

 

「…………」

 

 タバサは押し黙ったまま、ぎゅっと手を握った。

 その顔は、いつもにも増して白い。

 

 これまで、ジョゼフから直接命令がきたことはなかった。

 それは伯父にとって、自分や母は既にどうでもいい存在だからであろうと思っていた。

 

 それが急に、イザベラを介さず直接使者をよこしてくるとは。

 しかも、自分がここアルビオンにいることまで、どうやってか把握している……。

 

(……大丈夫)

 

 この話の内容は既に、懐に忍ばせた硬貨の通信機を介して仲間たちの耳にも届いているはず。

 万が一、母の身に何か危険が迫っていたとしても、迅速に対応してくれるはずだ。

 

 事実、王党派の宿舎内では既にディーキンらが行動を起こし、地上に残っているオルレアン公夫人やシルフィードらになにも変わりがないことを確認していた。

 

「あら。そんなに緊張されることはないわよ、シャルロット公女」

 

 タバサの内心の動揺を見て取ったシェフィールドが、くすくすと笑ってそう言いながら、グラスに果実酒を注いで彼女に差し出した。

 

「今日は、何も強迫しようというのでも、無理難題を押し付けようというのでもないのだから」

 

 タバサは少し険しい目をして、そんなシェフィールドを睨む。

 あからさまにシャルロット“公女”などと呼んだ同じ口で強迫する気がないなどと言われても、信用できるはずがなかった。

 

「あら、そんなに睨まなくてもいいでしょうに。すべて本当のことよ?」

 

 シェフィールドは涼しげな顔でその敵意を受け流すと、わざとらしく軽く肩をすくめてみせる。

 それから、急にいかめしいほど真面目な顔になると、タバサの傍に顔を寄せて囁いた。

 

「それどころか……、もしも“私の”頼みを成功させてくれたら。個人的にあなたに、大きな報酬を用意しようと考えているわ」

 

「……あなたの?」

 

 タバサはシェフィールドから身を離しながら、怪訝そうな顔をした。

 

 この女性は、任務ではなく自分個人としての頼みをしたいと、暗にそう言っているのだろうか。

 個人的に報酬を用意するという言葉にしても、そうにおわせているように思える。

 

 それとも、こちらがそう思い込むように仕向けようとしているだけなのか?

 

「ええ、私の。素晴らしい報酬よ。それはきっと、あなたが“あの使い魔”と関わって、こんな戦地についてきてまで得ようとしたものではないかしら?」

 

「……っ!」

 

 探りを入れるような目でこちらを見ながらそう言われて、タバサは心臓を鷲掴みにされたように感じた。

 

 それって、ディーキンのことだろうか。

 いや、それ以外ありえない。

 だとしたらこの女性は、一体何を、どこまで知っているのか?

 

「……何を、言っているの」

 

 ぽつぽつと呟くような声でそうしらをきったタバサに、シェフィールドは黙って、酒場のカウンターの反対の隅の方を指さした。

 

 そちらに目をやると、そこにはいつの間にか、先ほどはいなかった人影が座っていた。

 タバサは、はっとして目を見開く。

 羽根帽子をかぶり、白い仮面を身に着けたその男は、明らかに……。

 

「……ワルド、子爵?」

 

「そう。彼からすべて聞いたわ。トリステインの使者に加わってアルビオンに渡り、その途中でスパイだった彼を捕らえたそうね」

 

 シェフィールドは、くすくすと笑みを浮かべた。

 

「心を病んだ母を抱えたあなたがそんな危険を冒してまで、ガリアからの仕事を放り出してまでアルビオンの戦地に向かう理由は、子爵を捕らえたという使い魔とその主に関係があるのでしょう?」

 

「……」

 

「『虚無』の使い手とその使い魔……、ドラゴンにしてかの『ガンダールヴ』だそうね。その力を借りられればと思ったのではなくて?」

 

 そう言いながら、シェフィールドはぴっと、タバサの目の前で指を立ててみせた。

 

「もしそうなら、私もあなたのために報酬を提供しましょう。エルフの毒をあおったあなたの母親の、その心を取り戻せる薬よ」

 

「……薬?」

 

「そう。私は東方の出身で、エルフの協力者もいるの。ジョゼフ陛下の了承を得なくても、解毒薬は私の方で間違いなく作って渡せるわ。代わりに聞いてもらいたい頼みは、ごく簡単なことよ。危険もないし別にお仲間を裏切れというつもりもない、悪い話ではないはずよ」

 

 自分の勝利を確信したように滔々と語るシェフィールドとは対照的に、タバサはいくらか落ち着きを取り戻していた。

 

 なるほど、ワルド子爵をいつの間にか脱獄までさせて、そこまで調べたのは大したものだ。

 だが、母のことはまだ露見してはいないらしい。

 それに、この女性がどうやら独断で独自の調査に基づいて動いているらしいこと、少なくとも今回の行動にはガリアの後ろ盾がないであろうこともわかってきた。

 

 倒すときでさえワルド子爵にできる限り情報を漏らさないようにしていた、ディーキンの配慮が活きている。

 その毒がワルドを介して、彼女にも回っているのだ。

 

「……話を聞かせて」

 

 それでも、タバサは冷静にそう答えた。

 

 この場で彼女らを捕らえようにも、相手がワルド子爵と実力が未知数な女性の二人なのに対してこちらは自分一人しかいないし、周囲には無関係な客が大勢いる。

 それよりも、ここはこのまま話を続けて、できる限りこの女性から情報を引き出すべきだろう。

 その頼みとやらを聞くかどうかは、それから考えればよい。

 





リスニング・コイン
Listening Coin /盗み聞きの硬貨
系統:占術[念視]; 3レベル呪文
構成要素:音声、動作、焦点具(1組の硬貨)
距離:接触
持続時間:術者レベル毎に1時間
 術者は2枚の普通の硬貨を、魔法的な感知機とその受信機に変えることができる。
持続時間の間、受信側の硬貨を耳にあてることで、感知側の硬貨の近くで発生した音をその場にいるかのように聞くことができる。
感知側の硬貨が懐や財布の中などにしまわれている場合には音が聞き取りにくくなるので、<聞き耳>の難易度が5上昇する。
有効距離の制限はないが、次元の壁を隔てた場合には聞こえなくなる。
 この呪文はバード専用である。

セイクリッド・ガーディアン
Sacred Guardian /清浄なる守護
系統:占術; 5レベル呪文
構成要素:音声、動作、セレスチャル([善]の副種別をもつ来訪者でないと発動できない)
距離:接触
持続時間:術者レベル毎に1日
 セレスチャルはこの呪文によって、自らが面倒を見ているクリーチャーや物体の位置や状態を監視することができる。
術者はこの呪文をかけられたクリーチャーや物体が無傷であるか、傷ついているか、瀕死であるか、気絶しているか、死んでいるあるいは破壊されているか、などのどんな状態にあるかが常にわかる。
たとえ対象がどんなに遠くにいようとも、次元の壁を隔てていようとも、この効果は有効である。
また、術者は対象のいまいる場所をたとえ見たことがなくても、その場所にテレポートしようと試みることができる。
術者が対象を念視しようとする場合、その試みは自動的に成功する(対象は抵抗を試みることができない)。
 この呪文は、かけられることに同意していないクリーチャー、およびそのようなクリーチャーが装備している物品に対しては効果がない。

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