Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia   作:ローレンシウ

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第百三十一話 Watch and decision

 ル・ウール候と配下の堕天使たちが徐々に焦りを覚えだしていた、ちょうどその頃。

 城外で手をこまねいているレコン・キスタの本隊を尻目に、ニューカッスル城の城壁の内側に瞬間移動して姿を現したフィーンドの一団がいた。

 

「……ふん、苦戦のようだな……。デヴィルどもめ、存外に不甲斐ないわ!」

 

 一団の指揮官らしき魔物が、城壁を挟んでの攻防の様子をちらりと眺めやって、そう嘲った。

 

 身の丈2メイル半にも届こうかという屈強そうな体に、蝙蝠のような大きな翼と鋭い爪をもつ四本の腕を生やしたフィーンドだ。

 禍々しい大戦斧を携えており、犬のような形をした頭からは山羊のものに似た角が生えている。

 デヴィルとはまた異なるユーゴロスと呼ばれる種別に属するフィーンドで、ニュカロスという名の種族だった。

 

 彼らはデヴィルによって雇われた、フィーンドの傭兵団である。

 

 秩序にも混沌にも偏らない純粋な悪の属性を代表するこのユーゴロスというフィーンドたちは、その有能さでも不実さでも実に悪名高い下方次元界きっての傭兵種族なのだ。

 節操なく誰にでも雇われるし、利益次第で以前の雇い主も現在の雇い主も平然と裏切る連中なのだが、それでも彼らの助力を求める者は後を絶たない。

 あまり多くの同族を関わらせることでこの世界で勝ち獲れる旨みが減るのを嫌ったデヴィルたちは、自分たちの権力争いとは無縁なこの異種族のフィーンドどもを戦力として招き入れたのである。

 

(まあいい、それだけこちらの手柄が増える。それに、定命の者どもを引き裂く愉しみも増えるというものよ!)

 

 今日行われる最後の襲撃に備えて事前に城壁の内側の様子を調べておいたお陰で、自分たちは瞬間移動で難なく敵の懐に入り込むことができた。

 敵の兵どもは城壁の外側から来る敵にばかり注意が向いていて、まだこちらに気がついてはいるまい。

 

 ニュカロスの遊撃隊長は、部下たちの心にテレパシーで命令を送った。

 

『このまま扉や窓から城内各所へ雪崩れ込み、片端から敵を刻み殺せ! 手傷を負った者は、各自の判断で本隊の元まで退いていい!』

 

 適当に暴れて敵の戦力と士気を削いでやれば、それで十分だ。

 手土産に敵の首を十か二十もぶら下げて帰れば、臆病なレコン・キスタとやらの兵士たちも勇気を取り戻すことだろう。

 その後はデヴィルどもの采配に任せて、愚かな人間どもが同族殺しの虐殺をする様子でも見物していればいい。

 

「ギギ!」

「キキキ、ギィィ……!」

 

 指示を受けた配下のフィーンドたちは、興奮してカチカチと顎を鳴らした。

 彼らの姿は六本の四肢をもつ直立した人間大の昆虫のようで、ぎらぎらと輝く赤い目を持ち、手には剣呑そうな三叉鉾と鋼鉄製の大盾を携えている。

 その体を覆う外骨格は、なまじの甲冑などよりもよほど分厚く頑丈そうだ。

 

 彼らはメゾロスと呼ばれる、ユーゴロスの軍団の歩兵たちである。

 総勢で半ダースにも満たない小戦隊だったが、彼らだけでも並みの人間の歩兵など、何百人いようと容易く蹴散らすことができるのだ。

 

(突入後の手応え次第では、撤退せずにそのまま王族どもの首級をあげてやろう)

 

 ニュカロスは十分な余裕をもって、そう考えていた。

 

 そうすればなおのこと手間が省けるし、大手柄ということで、自分の取り分も増えるというものだろう。

 今日までに戦ってみた限りでは、自分たちフィーンドに関する知識もなく対抗策もろくに知らぬ異世界の定命者どもは、実にたやすく殺せる相手だった。

 先程見た『ヘクサゴン・スペル』とやらは確かにすさまじい威力だったが、放つまでにはかなりの時間がかかるようだ。

 詠唱を始めたら、すかさず瞬間移動で懐へ斬り込み、完成する前に刻み殺すだけのこと。

 もっとも、自分たちの城の中ではそもそもあんな大規模な攻撃呪文を放つわけにはいくまいが。

 彼奴らの死体を持ち帰ってやれば、件の『アンドバリの指輪』とやらで操る素晴らしい手駒を手中に収められたデヴィルどもも喜ぶはずだ。

 

『さあ、いくぞ!』

 

 これから始まる殺戮の宴とその後に待つ戦功に思いを馳せながら、あらためてそう指示を出した、その直後。

 ガカカッ、という雷鳴と閃光が迸り、ニュカロスは突然、体を貫く凄まじい衝撃に襲われた。

 

「!?!? ……ごっ……!」

 

 何だ。

 一体、何が起きたのだ?

 

 彼が、その疑問の答えを理解することはなかった。

 ニュカロスの体は直後に真っ二つに立ち割られて、そのまま意識と生命を失ってしまったからだ。

 

 最後に彼が見たものは、どこから現れたのか、セレスチャル特有の眩い光輝と青白い雷の名残を身にまとって遠間から冷然とこちらを見据える忌まわしくも美しいエラドリンの姿と。

 自分の体を真っ二つに立ち割った漆黒の刀身を握って生き残りの部下どもに飛び掛かっていく、翼の生えたちっぽけなコボルドの姿だった。

 

 

 一方で、レコン・キスタ軍の戦線から少し離れて、じっと戦いの推移を窺っているまた別のフィーンドの一団がいた。

 

「……どうも、先程からこちらの旗色が悪いようですな」

 

 ついに巨人やオーク鬼たちの軍勢が遁走を始めたのを見て、そのうちの一人がそう呟いた。

 

 それはジャッカルの頭をもち、魔術師風のローブに身を包んだ獣人といった感じの姿をしたフィーンドだった。

 その姿は王党派の軍に組しているガーディナルたちにも似ているが、瞳の邪悪な輝きと狡猾そうな顔つきは、彼らとは似ても似つかない。

 強力なユーゴロスの一種で、アルカナロスと呼ばれる種族の者だ。

 

「いかがいたしますか?」

 

 アルカナロスはそう言って、傍らの男にちらりと目をやった。

 そいつは精悍そうな顔つきをした人間の士官のようだったが、多くのユーゴロスに取り巻かれて指揮官めいた振る舞いをしていることからも明らかなように、それが真の姿ではない。

 彼の名はソウルカイティオン、この傭兵団の団長を務めるウルトロロスである。

 

「…………」

 

 ソウルカイティオンは、副官のその問い掛けに対して、押し黙ったままじっと考え込んだ。

 少し前までは、デヴィル軍の勝利はほぼ確実と思っていたのだが。

 先程、巨大な炎の竜巻に連中の傀儡どもが呑まれたあたりから、急に雲行きが怪しくなってきたようだ。

 

 あの竜巻自体は、自分たちにとっては、そこまで恐れるようなものではない。

 発動までにはある程度時間がかかるようだし、巨大な竜巻が立ち上るところは一見してわかるので不意に撃たれる心配もない。

 事前に来ることさえわかっていれば、瞬間移動なりで避けるのは造作もないし、発動自体を阻止することもさほど難しくはないだろうと思えた。

 しかし、少数の強敵と戦うには向かなくとも、雑兵が大半を占める戦場で用いるには間違いなく効果的だろう。

 事実、こちらの陣営の兵たちは明らかにあの攻撃がまたくることを恐れて腰が引けているようだ。

 聞けば、あれはヘクサゴン・スペルとかいうこちらの世界では王権の象徴のような呪文らしいから、そのことによる心理的な影響も大きいのだろうが。

 

 おまけに、先程城内へ襲撃に向かった別働隊からは、一向に音沙汰がない。

 別働隊を率いるニュカロスのヴァールバレクシウスは、やや功を急ぎ過ぎるきらいはあるが、決して愚かでも無謀でもない。

 あの種族の例に漏れず、敵を強襲して反撃を受ける前に退くのが実に巧みで、これまでに数々の戦功をあげてきた男なのだ。

 

(それが、逃げ出す暇もなくやられたということだろうか)

 

 別働隊の人数はほんの数名だったが、たとえ手柄を焦って深入りしすぎたのにもせよ、いずれもそこらの人間風情にそうそう遅れをとるような連中ではない。

 むしろ、相手が人間の雑兵なら、何十人を同時に相手取っても十分勝てる者ばかりである。

 それに一旦敵の城内に飛び込んでしまえば、あまり強力な呪文や兵器の類もそうそう使えはすまい。

 あの別働隊だけで城内に残っている敵兵全員と戦ってもおそらくは勝てるだろうと踏んでいただけに、にわかには信じ難い結果であった。

 

(つまりは、それだけ予想外の事態が起こっている、ということなのだろう)

 

 とはいえ、依然としてこちらの軍が戦力で圧倒的に勝っていることは事実であり、勝利まで後一歩の状況で手を引くというのはいかにも惜しい。

 だが、欲に引きずられて引き際を誤るような愚かなことは、決してあってはならぬ。

 

 少考の後に、ソウルカイティオンは命令を下した。

 

「我々はまだ、戦場から撤退はしない。しかし、率先して戦線に加わることもしない。当面は、このまま事態を静観するのだ」

 

 状況の見極めが付くまでは、可能な限り戦闘を避ける。

 デヴィルどもはこちらの消極的な態度に対して苦言を呈してくるだろうが、気にすることはない。

 多少不愉快であろうとも、結局のところ打算的なあの連中には、頼れる者の少ない異界の地で有用な手駒を切り捨てることなどはできないのだ。

 

「それは、あの城が落ちることが確実となるまでは、ですな?」

 

 確認するような副官の言葉に、ソウルカイティオンは頷きを返した。

 

 これ以上の犠牲を払ってまで、自分たちの手であの城を落とそうとすることはない。

 それよりも、最小限の危険でできる限り美味しいところだけを掠め取る算段を立てておくべきだろう。

 

「あるいは、この戦に勝ち目がなくなったことが明白となるまでは、だな」

 

 それも決してありえないことではなさそうだと、彼は考え始めていた……。

 

 

「止まりなさい、止まれ! 我が友、巨人たちよ!」

 

 遁走するトロール鬼たちの顔の前に突然瞬間移動をしてきたエリニュスが現れて、余裕なく叫ぶようにしてそう呼びかけた。

 

 若頭はそれを見ると、さっと腕を横に伸ばして、素直に仲間たちを立ち止まらせる。

 それから、いかにも申し訳なさそうに頭を垂れた。

 もちろん実際には、顔を子細に覗きこまれて魅了の術が解けていることを悟られるのを恐れたゆえだ。

 

「ああ、天使か……すまない。おれたち、ちょっと、にげることにした」

「なぜ逃げるのです? いま、少しばかり相手が押し返した程度のことで。あなたたちの力があれば、負けることなどありますまいに!」

 

(なに、言いやがる! おれらをバカにしてこきつかった、このいかさまあくまめ!)

 

 若頭は、そんな目の前の天使もどきに対する怒りを努めて抑えて、ぽつぽつと返事をした。

 気取られて、また怪しげな術をかけられてはたまらない。

 

「その……、じつは、おれたちの神から、おつげがあった」

「……神から?」

 

 それまでは焦りと苛立ちで今にも金切り声をあげそうだったエリニュスの声が、怪訝そうな調子に変わる。

 

「そうだ。これ、見てくれ。その、しょうこだ」

 

 若頭はそう言って、ぐっと握った右手を無造作に天使の前に差し出し、ゆっくりと掌を上に受けて開いていく。

 エリニュスは注意を惹かれ、体をそちらの方に近づけて、掌を覗き込む。

 

 そのために、いつの間にか自分の背後に回っていた他の巨人たちの行動に気が付くのが遅れた。

 

「……、はっ!?」

 

 不審な気配を感じてぱっと顔をあげたときには、既に遅かった。

 背後から振るわれた巨大なメイスに激しく打ち据えられ、エリニュスは体を折って悶絶した。

 いかにデヴィルがダメージ減少能力をもつとはいえ、身の丈5メイルにも及ぶ巨人の膂力でもって振るわれた武器の一撃をまともに食らったのではたまらない。

 

「……なっ、なに……を……!」

 

 抗議するエリニュスを、背後から若頭の手が捕まえ、地面に叩きつけた。

 振り返ってその怒りに燃える瞳を真正面から見た時、エリニュスは初めて自分の術が破れていることに気が付いた。

 

(一体なぜ、いつの間に、誰が?)

 

 呆然としてそう考えたが、答えなどわかるはずもない。

 トロール鬼たちはそのまま起き上がる暇も与えずに、怒りに任せた罵声を浴びせながら、エリニュスの体を滅多打ちにした。

 

「てめえのははおやは、くさいくつしたでもかんでやがれ!」

「この、ラクダのよだれやろうめ!」

「オークとぶたのションベンからうまれた、こえだめもぐりのモグラおんなめ!」

 

 態勢を崩していてその攻撃を避けることもままならず、集中するだけの余裕も与えられぬ度重なる苦痛と衝撃の前に、疑似呪文能力で瞬間移動して逃げ出すこともできない。

 

「やっ、や、め……っ!」

 

 エリニュスは、かすれる声でそう抗議の叫びを上げた。

 それは巨人たちに対してか、あるいは突然自分に降りかかった理不尽な運命に対してか。

 

 いずれにせよ、その抗議が聞き入れられることはなかった。

 

 巨人たちのあまりに凄まじい暴行を目の当たりにしては、レコン・キスタの兵たちもただ遠巻きに見守るばかりで、誰も“天使”を助けに行こうとはしない。

 ましてや、怒り狂う巨人たちの中から“仲間”を助け出してやろうなどという、セレスチャルかぶれのようなデヴィルがいようはずもない。

 エリニュスはあっという間に絶命し、それでもなお振るわれる武器によって、その屍は無残に叩き潰された。

 魂はバートルへと送還されるが、物質界で死亡したデヴィルが再び故郷でその肉体を取り戻すことができるのは九十九年も先のことだ。

 

 そうしてようやく気が済むと、トロール鬼たちは遁走を再開し、戦場から離れていった。

 今度は、誰一人としてそれを止める者はない。

 

「……う……」

 

 巨人たちがいなくなってしまった後で、ようやくのことで恐る恐る“天使”の様子を見に行った兵士たちは、皆口を押えて顔を背けた。

 

 もちろん彼らとて、戦場で無残な屍は見慣れている。

 どんなに勇敢な者も、気のいい者も、死ねば腐り果てて見る影もない姿を晒すのだと知ってはいる。

 だが、それでもなおその屍はあまりにも異様で汚らしく、到底天使などという高貴な存在のものだとは思えなかったのだ。

 

 エリニュスの惨たらしく潰れた屍は、彼らの見守る中でみるみる溶解し、悪臭を放つ泡立つ濁った緑色の泥溜まりのようになっていった……。

 

 

 城内へ侵入してこようとしたユーゴロスの一団をディーキンらと協力して仕留め終えたウィルブレースは、ほっと息を吐いて、城外の様子を確認してみた。

 先程の戦いの様子を目撃した兵たちは、一層興奮の度を増してますます士気が高まっているようだが、浮かれてばかりもいられない。

 

 どうやら事前に施しておいた様々な仕込みは概ね功を奏したようで、巨人や亜人の集団は、既に戦場を離れ出している。

 人間の兵たちも、これまでにない事態に戸惑い、浮足立っているようだ。

 

「今が好機でしょう。敵に、立て直す機会を与えてはなりません」

「ウン、ディーキンもそう思うよ」

 

 ディーキンもまた、頷いてそれに同意した。

 

 今は味方は興奮し敵は戸惑っているが、バードなら当然知っているように、観客の感情の昂りは永久に続くものではないのだ。

 敵方が神の加護を疑い、味方がそれを確信している今こそが、この戦いを決定づける切り札を出すべき時だろう。

 それに、戦いを長引かせずに終わらせられれば、それだけ敵味方の犠牲も少なくなるのだから。

 

「それじゃ、ディーキンはルイズのところに行くよ!」

「それでは、私も配置につきます。また後で。お互いに、作戦の成功を祈りましょう?」

 




ユーゴロス:
 中立にして悪の属性をもつフィーンドの一種別。混沌に汚染されたデーモンや秩序に偏ったデヴィルとはまた違う、最も純粋な悪の属性を代表する来訪者である。
彼らは絶望の支配する灰色の荒野ハデスの次元界を故郷とするが、現在では永遠に荒涼たる苦界ゲヘナの方を本拠地として活動している。
すべての次元界を通じてもおそらく最も強欲で自己中心的な存在だと言われる彼らは、しばしばデーモンやデヴィルなどに傭兵として仕えるが、その不実さゆえに利益次第では平然と主人も仲間も裏切る。
公式にユーゴロスを率いているのは、ゲヘナの活火山の間を歩き回る巨大都市“這い回る都”を居城とする『ゲヘナ大将軍』と呼ばれる一体のウルトロロスであるが、彼の影響が及ぶ範囲にいないユーゴロスは好きなように振る舞っている。
 彼らはどんな姿をしていても周囲に硫黄の匂いを漂わせており、本来の姿をしている時には意識してそうしないようにしていなければかすかな灰の痕跡を残していくと言われる。
テレパシーであらゆる言語を持つ生物と意思疎通ができるにもかかわらず、地獄語(インファーナル。デヴィルの言語)、奈落語(アビサル。デーモンの言語)、それに竜語までも習得している結構なマルチリンガルでもある。

ニュカロス:
 ニュカロスは、ユーゴロスの軍隊において精鋭騎兵の役割を果たすフィーンドである。
その爪でつけられた傷は適切な治癒をされない限り塞がらず、ずっと流血が続いて犠牲者を死に至らしめる。
彼らは疑似呪文能力を用いて不可視状態となり、急降下して四本の爪やグレートアックスで敵を引き裂いては反撃を受ける前に瞬間移動して逃げ去る一撃離脱の奇襲を得意とし、その手腕を自ら誇っている。

メゾロス:
 ユーゴロスの軍隊の最も一般的な歩兵であるこのフィーンドは、戦闘以外のことはほとんど何もわからないが、戦いにかけては恐るべき手腕を発揮する。
彼らは瞬間移動で戦場に現れ、《殺戮の雲(クラウドキル)》の疑似呪文能力を放って敵の雑兵を皆殺しにし、強敵を弱らせたのちに、トライデントを構えて突撃する。
魔法でバフをかけている敵に対しては、数体が《解呪(ディスペル・マジック)》の疑似呪文能力で範囲解呪を放つ。
戦況が不利となれば、再び瞬間移動して退却する。
 ディーキンとウィルブレースが相手だったのでその能力をいかんなく発揮することもできなかったが、ニュカロスもメゾロスも作中で語られた通り、ほんの数体でも容易に数百人規模の人間の軍勢を瓦解させうるだけの能力を持ったフィーンドである。
なお作中では喋らなかったが、実際には知能こそ平均的な人間よりかなり低いものの、ユーゴロスの解説にある通り複数の言語をちゃんと話すことができる。

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