生まれは血霧の里のかぐや一族 !   作:かろんたバンズ

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たった3000文字なのにつらたん
相変わらず推敲はしてません


第三話 フォーマンセル 1

「今宵諸君等に集まって貰ったのは他でもない」

 

ここは水影邸にある部屋の一室です。何故ここに僕がいるのかというといまいちよく分かっていません。ただあの族長に招集が掛かっているとだけ伝えられたのでここにやってきました。

 

ここには僕に男の子供が1人と女の子供が1人。そして大人が1人います。

大人がなにやら僕ら子供に話があるようです。

 

「ここに集まってもらった諸君等と上忍一人を加えた四人でフォーマンセルを組み合同で任務に当たって貰うためだ」

 

フォーマンセル? 聞き慣れない言葉です。それがどういった意味かは分かりませんがとりあえず任務をするということは分かりましたが。

 

「これからはここにいるお前ら3人がチームだ。心して掛かるように。そしてお前らを担当する上忍は彼だ。入ってきて下さい」

 

説明をしている人が扉の外にいる誰かを呼びつけました。

 

「それでは、後はよろしくお願いします」

 

そう言うと説明をしていた人が部屋から出て行きました。

なんだか小難しそうなおっさんです。

 

「私が今日からお前たちの担当上忍になった青だ。説明されている通りにこれからはお前たちと私を含めた4人で任務に当たることになる」

 

よくわからないというような表情をしていると青という人が説明してくれました。

うーむ、僕としてはなるべく1人で任務をこなしたいのですがね。足手まといが周りでウロチョロしていても困りますし。

 

「ではお前たちに自己紹介をしてもらう。まずは1番小さなお前からだ」

 

青は僕を指差してそう言いました。

隣の2人を見て確かに僕が1番の年下ですがこうもハッキリと小さいと言われると腹が立ちますね。しかしながら彼はこれからチームとなる人です。いきなり手を上げるわけにはいきませんからね。

 

「そうだな、名前と好きなものに嫌いなもの。そして将来の夢なんかを話せばいい」

 

「はいはーい、青先生! 青先生の自己紹介を聞きたいなーなんて!」

 

おや? なんでしょうかこの女は。これから僕が話始めようとしていたのにそれを遮るなんてなんて傲慢な。串刺しにしてやりましょうかね。

 

「ふむ、それもそうだな。好きなものをお前たちに教える気などない。そして嫌いなものは甘ったれたガキだ。最後に将来の夢なんて言われても困るな。強いていうならこの霧隠れの里が発展することだ。

以上」

 

女はこの男の答えにどうやら満足したようです。うんうんと頷いています。僕の方に顔を向けて来ています。早く自己紹介しろということでしょうか。

 

「僕はかぐや一族の照麿、7歳です。好きな飲み物は牛乳で好きな食べ物は肉です。嫌いなものは僕の邪魔をする人。それと汚いもの。

1番重要なこと、将来の夢は綺麗な豪邸に住むことですかね」

 

僕が言い終えると青は次の女に視線を向け催促します。

彼女は僕よりも歳上のようですね。やはりピーピーうるさいゴミ虫です。13歳だそうです。

彼女の次はもう一人の男です。彼も13歳ですがメガネを掛けて物静かな性格のようで良いですね。ただ見るからに弱そうなゴミ虫ですが。

 

「よし、自己紹介が終わったところで早速だがこれから我々4人で任務を執り行う」

 

「これからですか? 私これから美容室行く予定だったのにー」

 

青が続けていいます。

 

「これからお前らにやってもらうのはお前ら同士が戦う過酷な忍組手だ!」

 

忍び組手? なんでしょうそんなもの知りませんよ

 

「先生! そんな忍び組手なんて私アカデミーで何度もやりましたよ! 今更またそんなことやる必要があるんですか?」

 

「僕もそう思います。それに僕はこの子みたいな子供をなぐりたくありません!」

 

どうやらこのゴミ虫達は忍び組手というものをやりたくないようです。忍び組手とはそんなにも辛いものなのでしょうか? しかし僕は彼らとは違うのでその程度の試練など大した障害になるとはおもえません。

 

「むしろ僕はその忍び組手とやらを今すぐにやりたいですね。その忍び組手を」

 

「だそうだ阿良丸。照麿は今すぐにやりたいそうだぞ。それにな灯里、忍び組手は忍者として生きる者ならば絶対に欠かせない物だ」

 

「でも・・・・」

 

「御託は良いので早くやりましょうよ忍び組手を」

 

まだ何か言いたそうな女を無視してそう発言します。

 

「いいな灯里、阿良丸。これは決定事項だ」

 

男も女も未だに良い表情はしていませんが観念したかのように1つ頷きました。それでは決まりですね。

 

「それでは今より2刻の後に第3演習場に集合だ。しっかりと忍具の準備をして備えるように。くれぐれも遅刻はするんじゃないぞ」

 

「はーい」

 

青は部屋から出ていきました。

 

すると女が僕に話しかけて来ました。

 

「ねえ、照麿君?」

 

なんでしょうか。

 

「照麿君は7歳みたいだけどさ、アカデミーは卒業したの?」

 

おずおずと感じで質問されました。ところでアカデミーってなんでしょうか。

 

僕が女にアカデミーってなんですか? と聞いたら彼女ともう一人の男は信じられないといった表情をしました。

 

はて?

 

「この子本当に忍者なの!? どう見ても小さいからおかしいと思った! いい? アカデミーは忍者の学校なの。そこを卒業しないと忍者になれないんだけど本当は! 君は私がアカデミーに入学した時より年下だしさ」

 

「はぁ、こんな子とこれからチームを組むなんて嫌だよ僕は。青先生にやっぱりしっかりと言った方がいいよ」

 

「だよねぇ、しかもこれからこの子と忍び組手をするなんてやっぱ可哀想だよ。おかしいと思ったのよ私達の班だけ2人って!」

 

今度は溜息を吐き始めました。コロコロとうるさい連中ですね。

 

「ところでこれから僕らは青と何をするのですか? 忍び組手って言われてもなんのことやら」

 

「戦いだよ戦い」

 

「そう! 忍び組手とは忍者の組手! つまりは忍者対忍者の戦い! でも照麿君には関係ないから安心してね」

 

「そうとも、僕らも君を殴ったりなんてしないからね」

 

なんだか2人は盛り上がっています。

 

「満月様が私達の班に入るって思ってたのになんで違ったのか」

 

「彼はなんでも暗部所属になるみたいだよ。アカデミー卒業後すぐの暗部入りは史上初なんだってね」

 

どうやら2人アカデミーという忍者での思い出を話し始めました。よくわからない話ばかりで退屈です。それにそろそろ飽きてきましたし第3演習場に移動しましょう。

 

「ところで第3演習場はどこにあるんですか?」

 

聞くと2人は物凄く驚愕したような顔をして言いました。本当に行くつもりなのかと。もし行くことになれば私達と戦うことになるのよと。

 

そんなことを言われました。

 

ですがそもそも僕は戦いが大好きですし一族の中でも最も才能があるはずなんですが。

 

「まあ、いっか。演習場に行くだけ行って向こうで青先生にしっかりと伝えよっか」

 

「うんそれがいいよ。じゃあこれから僕らは忍具とかを整えて来るからこの屋敷の入り口のところで待っててね」

 

「1人で待っていられるよね?」

 

一緒に行くことになりました。これは好都合ですね。さてこれから屋敷の前で1時間程度待つことになります。

2人は準備をしにそれぞれ自宅に帰って行きました。

 

それにしても忍具ですか。劣等人種はそんなものに頼らなければいけないなんて悲しくなりますね。




担当上忍が青になるっていうのはとりあえずテンプレなはず
1話あたり3000文字より少ないってどうなんでしょうか
それとお気に入りが100件行きますよーに
最後に評価入れてくださった方ありがとーございます

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