東方狸囃子   作:ほりごたつ

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いい意味で変わらずにある そんな話


第八十六話 別れて迎えて繰り返し~幻想郷縁起~

 近くを通り過ぎたり外からでもよく見える大きな松、庭に生えた黒松を眺めては立派なものだと感じてみたりしていてなんだかんだ視界の内にはいれていたが、こうして邸内に入り眺めるのはいつ以来なのか思い出せない。

 デカデカとした立派な門を潜ると玉砂利の敷かれたこれまた立派な庭がある、白玉楼のような手入れされた枯山水も素晴らしいがこの庭も素晴らしいものだ。玉砂利の海が広がる庭、その中央には少し高く盛られた土から生える黒松。外から見えていた松はあの松だろう、近くで見ると余計に幹の太さと枝ぶりが見事に見えて力強い何かを感じさせる。

 そんな松の木に迎えられて庭を進み本邸へと案内される、門も庭も立派なら邸内も立派な造りで所々に装飾が施された家具や棚が目に留まる。ただ立派と言っても豪華な物ではなく、様相は古風な物で長く使われてきた形跡も見える。

 ここの主達が生前に買った物をその後も主達が大事に使ってきたのだろう、どれを見ても造りや飾り彫りの雰囲気が似通っていて、一人の人間が全て選んだとモノ言わずに語ってくれている。

 長く使われ続けているここの家具達、こいつらもその内に付喪神となって物を語るようになるのかね、そうなった時には何を語ってくれるのか‥‥どの主も生意気で困った、なんて言い出してくれたら声に出して笑ってしまいそうだ。

 

 磨かれて光る廊下を歩く妙齢の従者に連れられて奥の部屋へと通された、綺麗な柄の襖で仕切られた大きな部屋。部屋の主は中におらず、掛けてお待ちくださいと従者に言われて素直に座った。

 部屋の中をぐるりと見やる、部屋の中央には低めで横に長い和机。その上にはインク瓶と数冊の書物、ここの主がしたためている書物なのか読んでいる途中のものか、判断はつかないがこれも時経た物のようで裏表紙が日に焼けていた。

 一度読んだものなら二度と忘れる事はないのに何故古い書物を手元に残すのか、少しだけ気になり手を伸ばす。書物を手に取り題を見る、求聞史紀認書 著稗田の○☓と書かれた書物。

 ○☓の部分は掠れてしまって読めないがこの字には覚えがあった、これはまた懐かしい癖字……懐かしさに負けて中身を読もうと開き掛けた辺りで、部屋の主の足音が近づいてきた。

 待つようにと通された部屋に置いてある書なのだから、それを読んで待っていても何も言われることはないと思うが‥‥なんとなく書を元あった位置に戻して足音の到着を待つ、部屋の前で丁度止まり襖が開けられ待ち人の登場となった。

 

「すみません、お待たせしました‥‥それにしても自分から来てくれるなんて、どうしたんですか?」

「友人からの小さなお願いを叶えに来たのよ、嫌だと言うなら帰るけど?」

 

「お願い……私からお願いしても聞いてくれないくせに、そのご友人はさぞかし大事な方なんでしょうね」

「大事ではあるけれど、それ以上に怖いってのが本音かしら?」

 

 両手の人差し指を立てて頭の上に生やす、丁度あたしの耳がある辺りに生やした二本角。そのまま隣に立っている主の太腿にコツンと柔らかな頭突きをかます、それだけでは伝わらなかったので仏頂面になり眉間に皺を寄せてみる。

 まるで悪さした子供を叱る教師のような顔。ここまでやれば伝わったようで、慧音さんから聞いていた件ですねと合点がいった顔を見せたここの主、稗田家九代目当主 稗田阿求

 合点はいったが納得はしていないという表情で机に向かい座る、襟を正し姿勢も正すとあたしと机を挟んで対面する形となり目が合う、目が合った瞬間に見慣れた仏頂面を見せてボソッと小さく何かを呟いた。

 

「もう、今まで私が口煩く言ってもダメだったのに」

「当たり前よ、あたしは阿求の事はよく知らないもの」

 

「前は料理してくれたりしたじゃないですか」

「あれは阿弥よ? 阿求に振る舞った事は‥‥多分ないはず?」

 

「今はありませんが‥‥阿弥も阿求も私に変わりはないですよ」

 

 言う事はご尤も、初代御阿礼の子である稗田阿一から始まった幻想郷縁起の編纂。それを本人が転生を繰り返す形で代々受け継いできている、阿礼乙女と呼ばれる稗田の当主。

 今の阿求で九代目であり、あたしが親しくしていたのは先代である八代目。転生した本人なのだから言う通り変わりないはずなのだが、同一視することは出来ず違う相手として接してしまう。

 先代も女性で年齢こそ違うが姿形はとても良くにており、笑い方も怒り方も困る仕草までほとんどが同じなのだが‥‥少しだけ違っているところがあって、それが同一視出来ない理由なんだろうとあたしは考えている。

 

「変わっているところもあるわ、気がついてないだけ」

「そうですか? 自分で言うのもなんですが、鏡で見てもそう違和感はないんですけど」

 

「見た目じゃないわ、そっちよそっち」

「そっち?」

 

 言いながら指を指してあたしが感じている違いの元を教えてあげる、指の先にはインク瓶。先代と阿求の違いは字の癖に出ていると感じていた。

 例えばあたしの名前囃子方アヤメ、これの『囃』の口偏がわかりやすいだろう。綺麗に書くなら縦に長く書くと格好良く見える、阿求が書くと縦に長い形の整った『囃』になるのだが先代は癖のある書き方をしていた。もう少しわかりやすく言うと左が上がる書き方をしていた、いくら言っても笑っても直そうとはしなかった書き方。字体の右側、筆を奔らせる先が細く下がっていく書き方で、私の生き方みたいで先が細くなるのがいいなんて言っていた。

 

「そんな事で別人扱いは酷いんじゃないですか?」

「あら? 言葉変われば国が変わると言うし、字が変われば人が変わってもおかしくないわ」

 

「また屁理屈を言って、そうやって能力使ってはぐらかしてばっかりだから私も口煩くなるんですよ」

「あぁ、阿弥に言ったあたしの能力ね……嘘よ、それ」

 

「嘘って‥‥阿弥だった頃に書いた求聞史紀には、あたしの能力は『はぐらかす程度の能力』だって‥‥」

「本当は『逸らす程度の能力』なの、ウマイこと真実から逸れてたでしょ?」

 

「……それもはぐらかしてるんじゃないでしょうね?」

「今回は本当、友人に誓って」

 

 先代の頃にも求聞史紀に書かれたことがある、その頃は遊び半分話半分で書いてもらい随分とテキトウな事を言っていた。能力もそうだが生まれて三百年くらいの若輩だとか、胡散臭い妖怪の式にさせられて酷い扱いで逃げてきたとか他にも色々と。

 今思えばそれを素直に信じて書いていたアヤに悪いことをしたなと思う、だからこそ今回は友人に誓って正しい事を話した。慧音もそうだが今は亡き友人で今あたしの正面に座る者に誓って。

 自分で考えても矛盾していると思うが、こう話していると紛れも無くアヤも阿求も同じ相手だとわかる、だが、だからこそ別人として扱いたかった、アヤの死ぬ間際言った言葉。

『妖怪の知り合いが増えたから、次の転生でも知り合いが残っていて嬉しい』

 特別な遺言ってモノではないが、阿弥として最後に会った時に言われた言葉だ。

 そうして欲しいと言われたわけではないが、そんな事を言い残してくれるくらいの間柄にはなれたわけだし‥‥それなら知り合いらしく、あたしらしく接してやるのがいいだろうと、あの頃通りの軽口吐いて屁理屈こねて接している。

 

「その煙に巻く感じ、昔っから嫌いです」

「そう、でも昔からこうだから変えられないわね。阿弥の頃にも嫌いだと言われたわ」

 

「はい、言いました。昔から口八丁で逃げまわってくれて、どうにか書いたらそれも嘘だったなんて‥‥酷い」

「それはそれとしておきなさいよ、本当の事は阿求に話したんだから」

 

「もう嘘はないですか? この際はっきりしておきたいです」

「あるかもしれないけどダメよ? 次の答えはまた次の時に、楽しみは後にとっておくものよ」

 

「いいえ、後二十年くらいは阿求として生きますので。その間に見つけます」

 

 転生を繰り返しているからか阿礼乙女は寿命が短い、阿弥と会った時には彼女はすでに二十の半ばくらいだった。阿弥として付き合ったのは五年くらいだったのか、短い付き合いだった割には口煩かった印象を強く残してくれたものだ。

 今代の阿礼乙女はまだ十年とちょっとくらいしか生きていない幼さが残る少女、先代よりも長く一緒の時間を過ごせる予定。それなら阿求の言う通り後一つや二つの嘘くらいバレてしまうかもしれないな、先代の頃には見られなかった顔がまだまだ見られそうだ。

 嘘だと気が付いた時の顔をまだ拝めるかもしれないと思うと、あたしにも後の楽しみが出来たと楽しくなった。他の者よりも付き合える時間が短い分その顔を見て覚えておいてやろう、次の転生をして戻ってきた時に笑い話にできるから。

 

「頑張って見つけてね、何個あるか覚えてないけど」

「そんなに……もしかして前に言ったの全部だったりします?」

 

「さぁ、本当は嘘なんてないかもしれないわよ?」

「そうやってまたはぐらかす……本当に『はぐらかす程度の能力』じゃないんですね?」

 

「気になるなら紫さんにでも誰にでも聞いてみたら? あの胡散臭い覗き魔妖怪の事だから阿求も覗かれているんでしょ?」

「あ、嘘見つけた! 式だったなんて嘘でしょ! いくら袂を分かったとはいえ、元の主を胡散臭い覗き魔なんて言わないはずです」

 

「あらもうバレた、でもまだまだあるわよ? 今代で何個見つけるかしら?」

「何個でも、というより今日は書かれに来たんですよね? なら全部本当の事を話して貰います」

 

 あぁそういえばそうだった、からかいに来たんじゃなくて妖怪図鑑に書いてもらいに来たのだった。しかし全部本当の事を話しては転生した後の楽しみが減ってしまう、どうにかごまかせないものか。いや、ごまかさなくてもいいか。あたし自身でも正しい自分なんてよくわからないのだ、狸が本質で霧やら煙がノッたモノなのか、狸を媒介にして霧やら煙から成ったのか、最近良くわからなくなってきていた。

 勿論化け狸としての挟持はある、あるが、浮ついてるだの漂ってるだの言われる事ばっかりで、はたから見られると実際どうなのか怪しいと感じてきた。どう見られようと変わらないとは思うが、見た目だけは年頃の少女‥‥それなりに視線が気になる事もある。

 

「種族の項目ってなんて言ったかしら?」

「妖獣と聞いてますよ、えぇぇ‥‥そこからなんですか‥‥?」

 

「いや妖獣のはずなんだけど、自信がないというかなんというか……ね?」

「ね? じゃないです、ウインクしたってごまかせません! で、実際なんなんです!?」

 

「霧で煙な可愛い狸さん?」

「曖昧な事を言ってもダメです! 書かれに来たのならそれらしく、自信を持ってはっきりと言って下さい!」

 

「霧で煙な素敵で可愛い狸さんよ!」

「そこをはっきり言い切れとは‥‥それで載せますけど、本当にいいんですね?」

 

 すっきりはっきりとそれでいいと伝えた、はっきりと言わせてもらえたおかげでスッキリした。もうどれでもいいやと強く認識できた、紫のように一人一種族なんてのもいるのだしあたしもそれでいいやと開き直った。

 どう見られるかなんて十人十色で答えが変わるのだ、考えたところでまた空回りするのが目に見えた。マミ姐さんと種族が変わるのが心苦しいが多分姐さんもそれでいいと言ってくれるはずだ、自身で決めた事を否定されたことは今までないから。

 種族程度で切られるくらいの付き合い方をしていないし、切られたらまた最初から始めるだけだ。うむ、たった一言はっきりと言っただけだが随分と気が晴れた。いやいや晴れちゃいかん‥‥掻き消えてしまう、なんというかこれはこれで難しい立ち位置になったか?

 煙らしくモヤモヤと悩んでいると、眉間に指を充てがわれて気がつかないうちに寄ってしまった皺を伸ばされる。いつか阿求にやったことでいつかアヤにやられた事、アヤを放って思いに耽た時にやられた仕草。

 阿弥の頃よりも幼い今は身長が低いから、机越しに背伸びして届けてくれた指がなんだか可愛らしくて眉間の皺を消すように笑ってしまった。笑顔を見られて阿求に笑われてしまうが、それも少女らしい笑みでアヤとは違っていた。

 

「人の顔見て笑うなんて、阿弥だった頃はなかったわ」

「あの頃は大人でしたからね、今は子供です。子供ならいたずらに笑うものです」

 

「中身はあたしと変わらないくらいじゃない、誰が子供なんだか」

「昔から化狸していたアヤメさんと同じにしないで、って言いたいですがアヤメさんだって子供でしょう? 慧音先生の頭突きもらってますし」

 

「そうね、阿求と違って叱られる子供と変わらないわ。無邪気で可愛らしいでしょ?」

「訂正します、無邪気な子供はそうやって利用しません。腹黒の狸でした」

 

「腹黒の霧で煙な狸、よ」

「長い、面倒くさい」

 

 結局そこに行き着くのか、もう種族面倒くさいでいいんじゃないかと思う。けれどまぁいいか、面倒くさいという割には少女らしい笑顔を見せてくれる今代の阿礼乙女‥‥大人びた者だと言う者が多いが、こうして少女らしい面を見せる事もあるのだ。

 なら中身はともかく見た目通りに笑えるように接しよう、あの時はこうだったと笑うのも後の楽しみになるはずだ‥‥こうやって少しずつでも笑い話を増やしていくのもいいものだ、おかげで本来の目的が全く進まないが、話していけばなんとかなるだろう。

 テキトウ並べて漂って、それらしく書いてもらおう、当然全ては明かさないが、書いてもらうならそれなりになるように嘘偽りを混ぜて述べた。

 

~阿求執筆中~

 

 種族:霧で煙な可愛い狸

 名前:囃子方 アヤメ

 二つ名:竹林の昼行灯

 能力:逸らす程度の能力

 

 危険度: 中

 人間友好度: 中

 主な活動場所: 如何なる場所でも

 

 見た目は化け狸だが飄々としていてよくわからない。

 本人は種族の通りだと言うがそれも本当かわからない妖獣。

 この妖獣? は一度仲良く慣れば人妖関わらず気安く話せるが、話す内容はテキトウで胡散臭く厄介な相手だと言い切っていいだろう。会話も出来るし、何もしなければ襲うなど手荒な事はしないと思うが気分屋であるため、無駄に喧嘩を売るのはよした方がいい。

 自分から襲ったりはしないが、敵意を向けられれば人を喰う事もあるらしいから。(*1)

 

 見た目:

 少し内に入る癖毛で肩甲骨くらいまで伸ばした灰褐色の髪、部分的に上白沢先生のように白のメッシュが入っている様に見える。

 いつも眠そうに細めている銀の瞳に銀縁眼鏡をかけている、尻尾はごん太が一本。

 紫色に菖蒲の刺繍を施した長羽織、灰褐色の小袖という格好が長かったが、最近は白地に薔薇の刺繍が入った着物を好んで着ている、夏場は胸元の開いたシャツにロングスカートという格好もよく見る。着物を綺麗に着こなし煙管を咥えている姿は似合っているが、洋装で煙管を燻らせる姿も様になっている。(*2)

 足元は踝丈の編上げブーツ、履くのが面倒臭さそうだ。

 肩に掛け常備しているのは酒虫の入った愛用の白徳利、常に煙管を持ち歩いている。

 

 

 能力:

 消したり返したりは出来ないが逸らせる物はなんでも逸らせる能力。

 言葉の通り逸らすとは、向かうべき方向を変えたり逃したり、他へ転じさせたりといった、わざと違った方向にもっていく事が出来るようだ。

 本人が逸らせると思えば大概の事象は逸らせるらしく、物でも意識でも認識出来ればあちらこちらに逸らす事が可能らしい。(*3)

 物理的な攻撃から精神的な口撃、向けられる注意力や警戒、認識力というのものに中途半端に干渉して逸らし他へ向けることが出来る。

 他にも言葉巧みに相手を惑わし煙に巻くといった手口も見せる。(*4)

 

 日常:

 前述通り気分屋だがいつも気怠げにしていて、本当にやる気が感じられない。

 眠そうな目をして甘味処にいることが多い。

 話しかければ会話してくれるが飽きっぽく、興味がなくなるとすぐに別の話題になってしまい、まともな会話にならないことも多い。 

 住まいは迷いの竹林にあるらしく、たどり着くのは難しいだろう。

 たまに他の妖怪もいるらしい、近寄らないのが懸命だ。

 顔が広くほとんどの妖怪と繋がっているようだ。

 あの八雲紫(前述)やその式、鬼の伊吹萃香(後述)に嫌味を言っても許される間柄。

 妖怪だけに留まらず命蓮寺や道教の者達と笑っている姿も見られて、どれくらいの交友関係なのか把握できない。(*5)

 

 幻想郷との関係:

 外の世界で幻想となりかけて八雲紫に招待されたと言うが、一部の人里の者達からは忌み嫌われている、過去に何かあったのかもしれないが、それを語ってくれる事はなかった。

 前述した妖怪の賢者との繋がりに、深い何かがあるかもしれない。

 

 この妖怪に纏わる逸話:

 吸血鬼異変で八雲紫が戦力として直々に迎えに行った事がある、自身は時間稼ぎしかしていないというが門番は参ったと話していた事がある、何が本当なのか確認できない。

 伊吹萃香や星熊勇儀と真剣勝負をして生き残っている、星熊勇儀とは対決して勝った事もあるらしい、が、これも確認は出来ていない。

 幻想郷に来る前に八雲の主従と争って無傷で生き残っているというが、これも確認は出来ていない。(*6)

 霧の異変や間欠泉の異変では争う姿を見せていないが、他の異変では姿が見られている。終わらない冬の異変や新たな神社の引っ越し騒ぎ、神霊の溢れた異変等では博麗霊夢に、永い夜の異変では霧雨魔理沙に、天人の起こした異変では魂魄妖夢らとそれぞれ争い退治されている姿が確認されている(*7)

 

 目撃報告例:

 ・紫と同じような顔で笑うのよね、気色悪いから見たくない(博麗霊夢)

  これには同意する、胡散臭くてたまらない。

 ・たまに香霖の店で暇してるな、香霖がいつも嫌そうな顔をしてる(霧雨魔理沙)

  うちでも暇を潰していく、不意に来るから困る。

 ・暇を潰す物は売っていないのに気軽に来ないでほしいね(香霖堂店主)

  気持ちはわかる、妖怪のくせに気軽に来過ぎだ。

 ・甘味処にいつもいる、デカイ鷲に餌付けしたりして笑ってた(彦左衛門)

 ・太陽の畑で花の妖怪と並んで花を見ていた、二人とも笑顔で怖かった(匿名多数)

  里で九尾と並んで買い物してるのも見た、油揚げ取り上げて厚揚げ押し付けてた。

 ・霧の湖でも見たぞ、あの真っ赤な洋館に入っていくのを見た(釣り人)

 ・夜雀の屋台に毎晩いるな、絡まれそうになった(ウワバミ六介)

  どこにでもいる、どうせ暇なんだろう、昔からそうだ。

  

 対策:

 関わらない、コレに尽きる。

 関わって興味でも持たれると面倒で厄介な事になるだろう、万一興味を持たれてしまったら飽きるまで付き合うか、そっぽを向いて逃げよう、運が良ければ追ってこない。

 ただ手荒な事になる事はないから、もしも興味があるのなら甘いものや可愛い小物で釣ろう、機嫌よく相手してくれるはずだ。

 

(*1)人を喰ったような事しか言わない。

(*2)洋装も似合ってはいるが、そう書けと横で煩い。

(*3)ペン先を逸らされて能力の確認をした。

(*4)能力よりもこっちの方が厄介に思える。

(*5)地底でも人気者だと言うが、きっと見栄だ。

(*6)逸話は眉唾。

(*7)こっちの姿が正しい気がする。




実家で求聞史紀のサルベージを試みましたが失敗。
確かこんな感じの書き方だった気がします。


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