死後で繋がる物語   作:四季燦々

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遅れすぎワロタ……。
いや、本当にすみません。自分で決めた期限ギリギリになってしまいました。

これから新しくバイトも始めるのに大丈夫か、僕……。


Battle of SSS

「――では、僕らも始めましょう」

 

そう言って自らの銃を手に持ったのは直井だった。いつの間にか自然と溶け込んでいるこいつに思わず苦笑した。

 

オレはあれからしばらく屋上で呆けたあと本部へとやって来た。自分のするべきことをするためにである。音無、日向、直井としばらくこの戦いの事を話しあい、いざ向かわんとしての先の言葉だ。

 

「こらこら待て!?ナチュラルにいるけど、お前はいつから俺達の仲間になった!?」

 

「ふん!今更何を。無能なお前らの代わりにだ、忘れたかクズ。貴様らなどトイレットペーパーのように惨めに消えろ」

 

「んだとぉ!?」

 

貴様ら。つまりは複数形。直井が音無のことをそんなふうに言うわけねえから……あれ?ちゃっかりオレもバカにされてる?

 

「てめえ!?日向ならまだしもオレまで無能って言うんじゃねえ!!つか、トイレットペーパーが惨めとか言うな!あいつら超万能だからな!ティッシュの代わりとかに超使えるからな!」

 

「神乃の言うとおり俺達は無能なんかじゃ――って、うおぉぉぉい!?何故お前まで俺を貶すぅぅぅ!?庇えよ!!そこは庇う場面だろうが!!つか、そんな有用性について説いてんじゃねえ!!」

 

「あ、すまん。つい」

 

「内心思ってたのかよぉぉぉぉ!?」

 

「お前ら、そこら辺にしとけ。奏が頑張ってくれてんだぞ。この隙に他の全戦線メンバーに会って回るぞ」

 

ほんの数日間しか空いていないのになんだかこのやりとりがひどく懐かしく感じる。もしかしたら、この戦いが終わったらこいつらとも――そこまで考え、オレは頭を振った。今は先のことなんか考えている場合じゃない。目の前の問題を1つ1つ解決していかねえと。

 

「分かった。ほら、日向もいつまでも騒いでないで行くぞ」

 

「誰のせい――って、もういいや。言うだけ無駄になりそうだし」

 

「はっ!やはり貴様は無能だな。トイレットペーパーどころか、その芯にさえ敬意を払ったらどうだ?」

 

「お前、マジでしつこいな」

 

「とりあえず落ち着け」

 

「はい!音無さんが言うのならもうこんな奴には絡みません!!」

 

「こんな奴とはなんだ!こんな奴とは!!」

 

オレの心情とは裏腹に音無達は本当にいつも通り戯れる。そんな彼らの様子に思わず安堵の笑みが零れる。うん、やっぱりオレ達はこんな感じが1番だな。馬鹿みたいなことで騒いで、くだらないことで喧嘩する。これがオレ達の仲間としての形だ。

 

「んっ、あれ?お前ら――」

 

さあ、今からしっかり話を聞きに行こうと本部から出てくると、すでに廊下にはガルデモメンバーをはじめとするほとんどの戦線メンバーが揃っていた。つか、いつものゆりと一緒にいるメンバー以外全員いるんじゃねえか?

 

「どうした?」

 

日向が代表するようにその先頭にいたガルデモメンバー――ひさ子に尋ねる。その言葉に腕を組みながら目を閉じる彼女の代わりにまずは関根が言葉を零した。

 

「その、私達はもう良い、って言うかさ」

 

「あんた達の話を聞いて、納得しちゃったんだよ」

 

「踏ん切りがついたって言うかさ」

 

「そういうグループだよ」

 

関根、ひさ子、入江、そして最後にもう一度ひさ子と、彼女達は言葉を紡ぐ。伝えられる言葉に同調するかのように、後ろにいる他の戦線メンバーも頷いていた。

 

迷いを抱いている者などいない、その判断に後悔している者も誰1人としていない。皆が皆、自分達の行く末を見定めた晴れやかな表情をしていた。どうやら戦線に皆に今一度会いに行くと言うこともする必要が無くなったようだ。

 

「言われなくても分かってたんだけどね。まあ、ボーカルいなくなっちゃったし」

 

「岩沢さんとユイの代わりは、もういないんだよ」

 

「クスッ。それにしても、酷いボーカルだったよな」

 

「でも、毎日が文化祭みたいで……楽しかったな」

 

思い思いの心境を吐露していくガルデモメンバー。いなくなってしまった大切な仲間へと思いを馳せ、今では大切な思い出となった日々を嬉しそうに思い浮かべる。満足そうに浮かべる笑みが彼女達の輝いた日々を物語っていた。

 

やがて、ひさ子が浮かべていた笑みを引っ込め、真剣な表情へと変化させるとオレ達に向き直る。

 

「でも、私達以外は大変だぜ。あいつらは私達以上に馬鹿で強情で真っ直ぐだからな」

 

「――だろうな」

 

「もちろん。それくらいは分かっているさ」

 

分かってるならいいよ、と少しだけ口元に弧を描くひさ子。キリッとした彼女の眼差しはオレ達を真っ直ぐに見つめている。

 

「――やるんならやりきってくれ。でないと私達、あんた達に説得されただけみたいになるじゃん」

 

他の戦線メンバーの皆を代表するように話すひさ子。中途半端は許さない。誰であろうと最後には皆でここを旅立つんだ、それじゃないと意味がないんだと強く訴えていた。

 

「もしずっと続いてきたこの戦線が無くなっちまうんだったら、この世界はあんた達も含めてその意味を果たしたことになってさ、良い風になったんだって思えるからさ。ただ一時、私達はありはしなかった青春をただ楽しんでたってことになれば、それだけで十分だなって」

 

ここにいる皆は満足のいく人生を送ることができなかった者達ばかりだ。そんな彼ら彼女らにとってこの世界での生活はどれほどの価値があっただろう。失って、あるいは最初から手に入らなかったそんな時間を過ごせたこの世界と『死んだ世界戦線』の意味はどれだけ重要だっただろう。その思いは計り知れない。

 

掴めなかった当たり前の青春を掴んだこと、それこそが彼ら彼女らの意味になれたのだ。その意味は人それぞれであり、わざわざ誰かに確認することでもない。

 

「――何言ってんだよ。そんなこと分かんねえよ」

 

「そうだぜ。それはお前ら自身が一番分かってんだろうが」

 

オレはひさ子の生前なんて知らないし、関根や入江、その他の奴らのこともまだほとんど知らない。でも、今この瞬間ここに集まっている奴らは、きっと自分にとって大切な何かを見つけられているはずだ。

 

「――だよな、あはは……。まっ、後のことは知らない。私達はもう行く。あっ、そうそう」

 

思い出したようにひさ子はオレを手招きする。一体どうしたというのかと頭を傾げつつ近づいていくと、彼女はそっとオレの耳元へと自身の口を寄せた。

 

「私さ、あんたには結構感謝してるんだ。迷ってた時にアドバイスしてくれたしね」

 

「アドバイス……?ああ、あれか。あんなもんアドバイスにならねえだろ。あれは最初から出ていた結論をお前が自力で確信に変えただけだ。オレは話聞いただけで何もしてない」

 

「それがありがたかったんだよ。ユイの為にも一肌脱いでくれたんだろ?だから、お礼を言わせてもらうよ」

 

「……まあ、そこまで言うのならありがたく頂戴するけど」

 

素直じゃないね、とクスクス笑うひさ子、おい、耳元で笑うな。くすぐったいだろうが。ひとしきり笑ったひさ子は片手を上げた。どうやらハイタッチをしようということらしい。

 

「じゃあな、新人共!」

 

パンッと乾いた音が廊下へと響いていく。まるで彼女達の魂のように震えて伝わった音をしばし噛みしめたひさ子はグッと親指を立てた。その背後で関根も入江も嬉しそうに、だけど少しだけ寂しそうに笑っていた。その笑みを背中で受け止めつつ、ひさ子は自信満々に言い放つ。

 

「――()もバンドやるよ!!」

 

絶対にまたこのメンバーが巡り会えるとは限らない。しかし、彼女達以外のガルデモなどありえないと思うオレ達はそんなことは当然だと笑った。

 

「――ああ、きっとまた好きになる」

 

「――新しい曲を楽しみにしてるからな。なんなら、岩沢とユイのツインボーカルでやっちまえ」

 

 

 

「――うん。じゃあな」

 

 

 

その言葉がひさ子や関根、入江のガルデモメンバーを含めたSSSメンバーの最後の言葉だった。さっきまで目の前にいた何十人もの大切な仲間達は、もうここにはいなかった。

 

――またいつか、皆でライブに行くからな

 

もう届くことはないと分かっていても、オレは心の中でそう呟く。またいつか彼女達の音楽に心を震わせる時がきっと来るだろう。その時を楽しみに待つとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「下々共のお見送り、お疲れ様です」

 

「お前ぜってえ性格破綻してるからな!!」

 

「破綻などしていない!!神に向かってなんてこと言うんだ貴様は!!」

 

「「ぬぅぅぅぅ!!」」

 

ひさ子達が消えた後、直井が捻くれた言葉で音無を労う。こいつのことだからオレや日向は入っていないだろう。額をぶつけ合い互いにガンつけ合う2人に呆れてため息をついた。ったく、せっかくいい具合にシリアスだったのに台無しだ。

 

「ほら、バカやってないで次行くぞ」

 

「まだ残ってる奴らもいるんだからな」

 

どうどうと音無と共に2人を宥めようとした瞬間、ガシャァン!!という破壊音が背後で鳴り、続けて窓ガラスや壁の破片などが近くまで飛んできた。

 

『――うおわぁっ!?』

 

この状況でそんな過激な事をする奴など今更確かめるまでもない。影だ。とうとうSSSの本部があるこの階にまで侵入してくるまでに状況は押しせまっていた。

 

反射的に懐から抜いた愛銃で侵入者へ3発発砲。弾丸にその身を貫かれた影は霧散させるように自身の身体を散らす。いつまた増援が来るかもしれないうえ、この狭い廊下では戦うのに不利だと判断し急いで校舎の外へと逃げだした。

 

 

 

 

 

「――なっ!?」

 

校舎の外へと飛び出したオレ達の視界に入ったもの。それは学園の運動場や渡り廊下、コンクリートで固められた地面や階段を我が物顔で闊歩する影の大群だった。もはや数を数えるのすら億劫に感じるほどの群れ。その数の多さにオレ達は思わず圧倒された。

 

「なんだこの数は……!?」

 

「どうなってんだよ。NPCはどこに行ったんだ?」

 

「もうこの辺じゃ、僕らしかいないんじゃ」

 

「俺達のやろうとしてること、分かってんじゃないだろうな」

 

おそらく、直井の告げた推測が正しいと思う。ここいら一帯のNPCは全て影に変わってしまったのだろう。人影などもちろんないし、辺りも異様な雰囲気に支配されている。目の前にいるのにまるでいないような空気を醸し出す影によるものだった。

 

確かに、数には正直ビビった。――だが、今更こんなところで立ち往生するつもりはない!

 

「上等だ。片っ端から叩き斬ってやらぁっ!!」

 

スラリと共に戦ってきた相棒を鞘から抜き放つ。昨晩のうちに手入れをしておいたおかげでまるで新品のように輝く刃に影の姿を映し出す。守るべきものを守るための力の輝きがさらにオレの気持ちを奮起させてくれた。

 

一瞬の静寂。先に動いたのはこの中で唯一接近戦を行えるオレだった。グッと足に体重をかけ、飛び出すように踏み出す。――が、ワンテンポ遅れるように動き出した影達の行動は迎え撃つのではなく、()()だった。

 

「――マジかよっ!?」

 

「やべえっ!!」

 

まさか飛ぶとは思わなかったオレは面食らい足を止めてしまう。音無達も意表を突かれたようで銃撃のタイミングが遅れてしまった。3体ほど宙へと舞い上がった影達は落下スピードも含めた威力で腕を振り降ろしてくる。

 

――だが、その攻撃は通らなかった。どこからともなく現れたハルバートの一閃により影達は真っ二つに斬り裂かれたからだ。グルグルと棒術のように武器を回転させたそいつはキッと、今自分の斬り捨てた影達を睨み付ける。

 

「ふんっ、下種が!」

 

「――野田っ!?」

 

SSSでも1、2を争う馬鹿。だが、戦闘においても1、2を争う頼りになる戦闘バカだ。

 

「さすがだぜ野田!!」

 

「やっぱ単純戦闘バカはちげえな!!」

 

「誰が単純戦闘バカだ!?」

 

思わぬ助っ人に歓喜しつつ、近くにいた影に袈裟斬りを放つ。左肩から右脇へと滑るように通った刃によりずり落ちるように上半身がずれて消滅していった。なお、戦っている最中にも関わらず緊張感が無いのもオレ達らしいと笑ってしまったのは仕方がない。

 

「俺達のために戦ってくれるのか!?」

 

「馬鹿なことを言うな!!俺が動くのはゆりっぺの助けになる時だけだ!!」

 

野田は野田で、力強くハルバートをブンブン振り回しながら影を撃墜していった。時に円を描くように水平の斬撃、時に棒術のように縦横無尽に素早く斬りつけ、時に自慢の剛腕でねじ伏せる。

 

「へへん、なる!お前もとことん一途な奴だなっ!」

 

「まったくだ!そういうところは見習いたいぜっ!――って、日向後ろ!」

 

「あん?うおっ、やべっ!」

 

野田のゆりへの真っ直ぐな気持ちに感心していると、不意に日向の後ろから影が出現した。日向は慌てて振り返るが影はすでに目の前にまで接近している。日向の銃撃では間に合わない――そうヒヤリとした時だった。

 

ドォンと1発の弾丸が影を打ち抜いた。音無や直井、もちろんオレが撃ったものではない。その狙撃は校舎の中から行われていた。硝煙の煙が上がるライフルを構え空になった薬莢を廃棄したその人物は――

 

「――大山っ!?」

 

「なんの取り柄もない僕だけど、ここで活躍できたら神様もびっくり仰天かなって!!」

 

そんな言葉を言いつつ遠方からの射撃により次々に影達を射抜いていく大山。放たれた弾丸は1発も外すことなく影達の眉間を射抜いていた。途中で行うリロードにも一切の無駄がない。もはやスナイパー顔負けのライフル捌きだ。いつものオドオドした感じのない様子に頼もしさすら感じる。

 

「その調子だ大山!!どっかで傍観してるかもしれねえ神にも1発ぶち込んじまえ!!」

 

昨日は高松の事であんなに落ち込んでいたというのに一晩ですっかり頼もしくなってしまった。大山もきっと必死なのだろう。自分の大切な居場所を守るために。そして、消えてしまった仲間の為にも。

 

そして、オレ達の仲間はさらに集っていく。

 

「てやぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「藤巻っ!!」

 

長ドスを手に影へと立ち向かうのは藤巻。オレと似たような武器を使うがこいつとオレの戦い方は少々違っていた。オレはどちらかというと綺麗な太刀筋を目指す剣術だ。何故か異様に詳しかったチャーから基礎を習い、そこから昇華させていったものである。

 

反対に藤巻の剣術は型にはまらない荒っぽい太刀筋だ。型も何もあったものじゃない、言うならば喧嘩剣術といった状況に応じて柔軟に振るえる剣術だ。本人はそこまで戦うのは得意ではなく、ぶっちゃけビビリだが1度戦い始めるとその力は大きな助けになる。

 

「俺も忘れてもらっちゃ困るぜ。このままいなくなったら、誰も気づかなそうだからな!最後に「――Wooooooo!」――んあ!?」

 

哀れ藤巻。最後まで言いきる前に遮られてしまった。で、遮った人物は――

 

「Come on!Come on!Come on!Come on!」

 

言わずもがな、我らがTKである。何故か坂道のスロープの上でスピン(しかも見るからにヘッドスピン)をしながら影を蹴散らしていく。いったいどうやっているのか全く分からないが、迫りくる影をブレイクダンスを踊るように次々に葬っていくその姿は、戦いと舞を一体化させたような流麗さを放っていた。あのような離れ技はTKにしか不可能だろう。

 

スロープの下まで降り立ったTKは1度高く跳躍し、オレ達の前に着地して一言。

 

「――Knocking on Heaven's door」

 

「それボブ・ディランだぜ」

 

「また妙なチョイスを……」

 

「だが、今まさにふさわしい」

 

「何て意味だ?」

 

「さあ?」

 

オレも意味なんて知らん。だが、響き的にピッタリな気がした。

 

「こいつは役者が揃ってきたな」

 

オレと同じように嬉しそうに溢す音無。やはり、口ではなんだかんだ言っても4人だけでは少し心細い気がしていたのだ。だから、こうして皆が力を貸してくれることはこれ以上なく心強い。

 

「――そりゃあ!!とうっ!!せいっ!!」

 

そんなことを考えていると、突然校舎の方から威勢の良い声が耳に届く。その方向へと視線の移すとちょうど数体の影が投げ飛ばされて落ちてきた。

 

――ん?()()()()()()()

 

影を投げ飛ばしたであろう人物は「とうっ!」とヒーロー戦隊のように跳躍すると、軽やかに着地を決める。

 

「――なんだこの世界は。何が起きたというんだ」

 

糸のように細められた目。少しばかりダボダボの制服越しにも分かるほどのガッチリした細身の体格。そして何故か下駄。まさかこいつは……!?

 

「――っていうか、お前に何が起きたんだよ」

 

「誰だお前」

 

「うーむ。しばらくは山籠もりしていたんだが、食い物が少なくてな」

 

山籠もり――ってことは!?

 

「やっぱり!お前、松下五段だろ!」

 

「なにぃ!?松下五段!?」

 

「Tastyyyyy Candy!!」

 

あれだけでかかった図体は、余計な脂肪が消え、もう細マッチョになっている。ダイエットというより整形手術並みの変わりようだ。完全にだれおまレベル。上にあげた特徴と山籠もりというキーワードが無ければ分からなかった。

 

「激やせしたな。身体大丈夫か?」

 

音無がそんなのんきな事を言いつつ、背後から近寄ってきていた影を見向きもせずに撃ち抜く。なにその神技、超かっこいい。ノールックとか超憧れる。

 

「おう!むしろキレが良い!もしかしたら今なら100人組み手もいけるかもしれん!!」

 

んで、松下五段は五段でこれまた見ずに裏拳で打ち倒す。えっ、ノールックってそんなホイホイできることなの?もしかして必修科目なの?せんせー、オレその科目取ってませんー!もしかして留年決定ですかー?

 

「それ空手じゃねえか。まあ、なんにせよ助かるぜ。なにせ、これだけの手勢だ」

 

呆れたように苦笑する日向だったが、最後の言葉で再び場に緊張感が戻る。気を取り直して改めて影の集団に向き直るといつのまにかオレ達は囲まれてしまっていた。もしかしたら色々と無下に扱われたせいで怒っているのかもしれない。まあ、ねえか。気のせいかさっきよりさらに数が増えてる気もするが、知ったこっちゃねえな。

 

「――無事に去っていこうぜ。メンバー全員でよ」

 

「ああ」

 

「Goodbye wild heaven」

 

「お前らの戦い、最後まで見届けてやるよ」

 

それがオレにとってのラストオペレーションだからな。

 

「――よし!突破するぞ!!」

 

『よっしゃああああああ!!』

 

音無の気合いの入った一声に全員で声高らかに答える。刀が、拳銃が、ハルバートが、ライフルが、長ドスが、拳が、暴風のように荒れ狂う。黒い波を突き破るように、オレ達は1つの槍となって影の無数の集団へと突っ込んでいった。

 

 

 

 

 

「藤巻!右から来てんぞ!!」

 

「見えてるぜ!!だらっ!!」

 

「音無!援護を頼む!」

 

「了解!まかせろ!!」

 

「shoot!shoot!shoot!Hit and dancing!!」

 

「神に抗うな!」

 

「せいやぁ!!26体目ぇ!!」

 

「うおらぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「わっ!?バカ野田!!味方が近くにいんのに見境無しに武器振り回すなよ!!」

 

「まだまだ押し寄せてくるよーー!!数も全然減ってない!」

 

ありとあらゆる一撃が入り乱れる戦場の中、オレ達は襲い掛かってくる影を千切っては投げ千切っては投げを繰り返しひたすら進んでいた。向かう先など決まっている、1人影達へと立ち向かっていったゆりの下へ駆けつけるのだ。

 

程よい緊張感のなか、各々が存分に自分の力を発揮している。ここまでの大がかりな乱戦は経験したことがなかったが互いに互いの実力を活かしあうチームワークで半ば無双状態だった。

 

オレ、野田、藤巻、松下五段、TKの近接メンバーで接近戦(TKは近づいて撃った方が強い)。音無、日向、直井で中距離からの銃撃、そして大山の遠距離からの射撃により影達を圧倒していた。しかし、どれだけ倒そうとも影の数が減ることはない。今オレの目の前にも2体の影が殴りつけるように腕を振り上げていた。

 

「甘いぜっ!!」

 

平行線を描くように真っ直ぐに振り抜かれたその黒い砲弾の間をくぐり抜ける様にして躱す。肩位まで躱しきったところで360°水平に刀を振り抜き、2体まとめて上半身と下半身をおさらばさせた。ボトリと地面に落下した2体の上半身は下半身と地面に溶けるように消滅する

 

2体の影を倒したと思ったらすぐ目の前に新たな影が1体。抱きしめる様に両腕を振り上げてきたのですぐさま身を伏せる。コンマ3秒後頭上で抉り取るように黒い腕がクロスされた。あのままボーッとしてたら首が飛んでるところだったと冷や汗をかきつつも跳躍するように下段から大上段まで斬り上げることで倒した。しかし、影はゾロゾロと押し寄せてくる。このままじゃジリ貧だ。

 

「くそっ!やっぱりキリがねえぞ!!」

 

「やはり大元を絶たねばならないようだな。せいやぁ!!」

 

松下五段の言うとおりだ。現状維持のまま戦っても先にこっちの体力が底をついちまう。

そして、オレには影の大元に覚えがあった。ゆりの事は心配だが先にそちらをどうにかした方が良さそうだ。

 

「音無、日向!原因に心当たりがある!」

 

「本当か!?だったら皆で――」

 

「先に行け!!ここは俺達が抑える!!」

 

「松下五段っ!?」

 

てっきり全員で向かうものだと思っていたのだが、それを松下五段が遮る。押し寄せる影へ正拳づきを繰り出して吹っ飛ばしながら叫んでいた。それに同調するように長ドスで影を斬り捨てた藤巻ものってくる。

 

「どうせ道の確保が必要だろ。だったら、そっちにも人手が必要じゃねえか。だりゃ!――つか、そんな危なそうなとこ行くかっての」

 

「藤巻っ!?」

 

「僕もサポートするよ!!」

 

「Go!The enemy's camp!」

 

「大山、TK……」

 

皆はそう言いながらオレ達の方に影が来ないように応戦し始める。そんな皆の気づかい(一部ヘタレなことを言っていた奴もいたが)に感謝しながら頷く。

 

すると、トンと軽い感覚が背中に伝わる。視界の端に見えるハルバートからして野田のようだ。背中合わせで刀とハルバートをそれぞれ構えるオレ達の間にピリッとした緊張感が漂う。

 

「――そう言えば貴様との決着もまだつけていなかったな」

 

「そういやそんなこと言ってたな……。どうする?今ここでつけるか?」

 

「それもいいだろう。だが、今はゆりっぺの安全を確保する方が先だ。貴様などいつでも100回殺してやれる。今はその命預けておいてやろう」

 

「やれやれ。ありがたい慈悲に感謝感激の極みですよ――っと!」

 

背中合わせの状態からオレと野田は同時に踏み出した。刀を振るい×印を刻み込むよう影を斬り捨てると、寸分狂わないタイミングでハルバートの先端の槍が影を貫く。グルンと長物の武器を回転させたSSSの特攻隊長はワイルドな眼光を光らせてオレを見据えた。

 

「貴様との決着はこの騒ぎの後だ。その時に存分に殺してやる。――行けっ!!」

 

「なにそのツンデレとボコデレが混じったようなセリフ。――感謝するぜ、野田っ!!」

 

そうしてオレはギルドへと潜れる方向へと走り出す。目の前にまた影が立ちふさがるが、それは背後からの銃撃によりあっけなく消滅した。

 

「音無、日向、あとどうせついてくる直井!行くぞ、こっちだ!」

 

「貴様!神をどうせ扱いとはどういう了見だ!?」

 

「じゃあ来ないのかよ!?」

 

「音無さんが行くなら行くに決まっている!!」

 

真顔で言うそんな直井の様子に苦笑いしつつ、オレは3人を引き連れて目的の場所――『第2コンピューター室』へと向かった。背後では皆の激しい戦いを物語るように様々な音が入り混じっている。全員無事でいろよと願いながらひたすら足を動かした。

 

 

 

 

 

 

 

「それでどこに行くってんだ!?」

 

「ギルドだ!あそこにNPCを制御するシステムがある!」

 

「ちょっと待て!?なんでお前そんなこと知ってんだよ!?」

 

「前に立華を助けるために潜った時に偶然見つけたんだよ!たぶん、そのシステムが鍵になるはずだっ!」

 

「ええっと、それだけじゃよく分からんがとりあえず道案内まかせた!」

 

「OK!まかされた!」

 

オレ達はとにかくギルドの入口のある方向へひた走る。現在は第一連絡橋へとさしかかっていた。学園からはやや離れた場所だが、そんなことは関係ないようでうじゃうじゃと影が群がっている。

 

「くっ!本当にキリがない!」

 

「音無さん!下を見てください!!」

 

直井のその声につられて橋の下を見てみると、影達がどんどん登って来ているのが見えた。おいおい、あいつらどっからやってきてんだっつーの!普通に鉄の柱とか乗ってきてんじゃねえよ。どこのクモ男だ。あっ、でも普通に螺旋階段で乗ってきてる奴もいる。順番待ちか!

 

「神乃!後ろだっ!!」

 

――しまった!!

 

橋の下うごめく影達に思わず反射的にツッコんでいると音無の鋭い一声にハッと我に返る。しかし、その時はすでに遅し。背後からにじり寄ってきていた影が腕を振り上げているのを確認するので精いっぱいだった。回避は不可能、防御も間に合わない。なんてマヌケなミスをしてしまったんだと後悔した。

 

だが、そのオレのミスすらもフォローしてくれる仲間がいた。今まさに振り降ろそうとしていた影が突然見えない刃に斬り裂かれたように霧散する。一瞬の風が吹いたかと思うと、いつの間にか背後に誰かが立っていた。

 

「――100人だ」

 

静かに、しかし懐刀のような凛とした声が届く。長いマフラー靡かせ改造された制服のスカートがはためく。黒というより濃い緑のような色の髪を揺らしながら両手に短刀を構えるのはSSSの最強くノ一。

 

「し、椎名!?お前が助けてくれたのか!つか、何が100人?」

 

「100人、戦力が増えたと思え」

 

「えっ?」

 

「分からないのか?お前達の意志は引き継ぐ。行けっ!!」

 

「……へへっ、ありがとよ!向こうで他の皆も戦ってる。後で援護に行ってくれ!」

 

オレの言葉に椎名は何も言わずにコクリと頷くだけで返事を返してきた。口数が少なく、意外と女の子らしい趣味を持っていたり天然だったりする彼女。ここだけ聞くとラノベの準ヒロインのようなキャラクター性だが、その正体は武力において敵無しの超絶くノ一だ。冗談抜きで100人分の戦力になり得る。

 

「よし!行くぞ音無、日向!!」

 

「OK!了解だ!!」

 

「分かった!」

 

「音無さん!僕も行きます!」

 

数々の仲間たちの支えを力にギルドへと駆け抜ける。大丈夫、こいつらならきっと誰一人欠けることなく戦いを終わらせられる。頼りになる仲間達を信じ、オレ達はその場をあとにした。

 

 

 

 

 

 

 

~ゆり side~

 

神乃君達と別れた後、私は考えられる可能性を潰すことにした。まず、この世界の原則的なルールとして、この世界の物質は『Angel player』によって改変が可能。神乃君は私にそのことを隠していたようだけど、バレバレなのよ。おそらく彼自身にも関係しているのでしょうね。

 

つまり、この世界に最初からいるNPC自体も改変が可能ということになる。私の推測が正しければ、そんな神様気取りの人物がその改変を行い、私達へ敵対しているはず。

 

しかも、NPCの数は決して少ないものではない。ましてや、影の量や演算量からして1台や2台のパソコンでは不可能。多くのパソコンが集まる場所、考えられるのは『図書館内のPCルーム』か。

 

「――さて、行きましょうか」

 

弾を装填し終えたマシンガンを肩に担ぎ、私はその場所へと向かった。

 

 

 

 

 

――結果として、原則の根源は『図書館内のPCルーム』にはなかった。いたのは事務員の人だけ。悪くない推測だと思ったのだけどあてが外れちゃったわね。

 

しかし、まったく情報が無くなったわけじゃない。話を聞くと、ここ最近パソコンの盗難が増えているようで嘆いていた。どうでもいいのだけど、そのたびにパソコンの再設定し直しているのかしら?だとしたらご苦労さまね。

 

ひとまず、事務員に怪しまれないように1度PCルームから出る。抵抗するだけ騒ぎを大きくするだけだし、今は邪魔されている場合じゃない。物陰に隠れ、事務員が立ち去ったのを確認した後、すぐさま鍵のかけられた扉の前に立つ。

 

「さて……」

 

ガチャガチャと何度かドアノブを回してみるが、やはり鍵がかけられている。盗難被害に遭い過ぎたせいかしら?

まあ、と私はマシンガンをドアノブに向かって構えた。そしてマシンガンの固い部分を叩きつけ、鍵ごとドアノブを破壊する。

 

撃つと思った?バカね。そんなの弾の無駄じゃない。え?学校の施設をむやみやたらに壊すなって?そんなの知ったこっちゃないわよ。どうせほっといたらNPCが修理するんだし、必要経費よ必要経費。

 

「たぶんさっきは気づかなかった何かが……」

 

事務員が言っていたパソコンが盗まれている、という話。おそらくこの事態を引き起こした人物によるものでしょうね。だとしたら、パソコン1台を運ぶにしても一苦労だし、ましてや何台もという話のようだからこの部屋に何かあるはず。

 

そう思い歩き回っていると、コンッと、何やら足下から軽い音が聞こえた。薄暗くてよく分からなかったけど、床を覆うタイルの内の1枚からしたみたいね。他のタイルとは明らかに音が違う。まるでその下に空洞でもあるような音だった。

 

コンコンと手で叩いてみたり、ガンガンとマシンガンで殴ってみたりしたけど、さすがにタイルは無理ね。仕方ない。

 

おもむろにマシンガンを構えると、目標のタイルへと銃口を向ける。そして、躊躇いなく引き金を引いた。着弾する火花によって起こるフラッシュで辺りが一瞬照らされ、連続した銃声が人気のない校舎に響く。あまり弾は使いたくなのだけど、と考えながら引き金を引くのをやめて砕けたタイルに着目する。

 

「ふふっ、見つけた」

 

砕けたタイルをどけると、床下に秘密の入口を発見することができた。やっぱり近場にあったわね。そう思いながら下へと続いてるであろう扉(?)の取っ手を引きながら入口を開口する。あまりの自分の勘の良さに顔が綻ぶ。しかし、その笑みもすぐさま驚愕のものへと変わることになった。

 

「えっ……?ちょ、まさか――!」

 

持参してきた懐中電灯で中を照らす。下へと続く穴の大きさはちょうどタイルと同じくらいと言ったところだろうか。その下に隠れていたのだから当然とも言える。その一辺に沿うようにして梯子がついており、ライトの灯が届かない地下へと伸びていた。

 

ちょっと待ちなさい。地下にある場所って言ったら――

 

「――またギルドかよっ!?」

 

思わずツッコんでしまった私を誰が責められようか。

 

 

 

 

 

「ギルドって……。そりゃ潜伏するには絶好の場所だけど、敵地よ?私達の根城よ?」

 

梯子を降り切った先に会った通路をぶつぶつと呟きながら歩く。懐中電灯で前方を確認しつつ、マシンガンを構えて警戒を怠らない。

 

本当、信じられないわ。いったいどんな神経していたらここを選ぶような答えにいたるのかしら。もしかして舐められてる?……どう落とし前つけてやろうかしら。

 

「――っ!?」

 

不意に、何かが視界の端で揺らめく。目を細めよく確かめると薄暗いギルドの中に2つ、4つ、6つと白い目が現れ始めた。間違えるはずがない、影の目だ。何を考えているのか分からない視線を私に向けつつ壁や天井から次々に影が出現し始める。

 

「――そりゃいるわよね、うじゃうじゃと!」

 

ガチャとマシンガンを構え、影の集団に狙いを定める。大勢で一斉にかかられたらさすがにキツいが、ここは幅の狭い通路だ。相対する場合でもほとんどが1対1に持ち込むことができる。孤独な戦いが、今幕を開けた。

 

 

 

 

 

~神乃 side~

 

「――だあっ!!もう!!一々かかってくんじゃねえっつうの!」

 

「せっかく野田達や椎名っちが道を開いてくれたってのに……!」

 

「音無さん!右から来てます!!」

 

「分かった!」

 

椎名と別れたオレ達は複数あるギルドの入口の1つの前で影達と戦っていた。どうにかしてギルドの中へと入りたいが、まるでそこを守るように影達が密集しているためなかなか近づけない、他の入口を探すという手も無きにしも非ずだが、おそらく状況は変わらないだろう。

 

「くっ!こうなったら仕方ない!神乃!!」

 

「なんだっ!?今こっちも手が放せないんだがっ!」

 

撃退はできる。体力もまだまだあるから戦える。だが、如何せん数が多すぎる。そんな戦いの中、一体何体目になるのかすら分からなくなった影を斬り捨てたオレの背にしびれを切らした音無が叫ぶように話しかけてきた。

 

「お前は影の原因となる場所を知ってんだよな!?」

 

「ああ!一応当てはある!!」

 

「なら、お前は先に行け!!お前1人ぐらいなら道を開けられる!!」

 

「はあっ!?でも、お前「――行ってこい神乃!」日向!?」

 

「どうせ誰かが原因を取り除かねえとどうしようもねえんだ。だったら道を知ってる奴が先に行くべきだろ」

 

「お前ら……」

 

確かに日向の言うことにも一理ある。でも――

 

「な~に。あとで絶対追いつくさ」

 

「こいつらなんかすぐにやっつけてやるよ」

 

だから、と2人はギルドの入口へと銃口を向ける。加えて音無の言うことに秘かに便乗していた直井も同じだ。3人は横に整列するように並ぶと、迷いなくトリガーを引いた。

 

「「――行けっ!!」」

 

3人同時に発砲。拳銃とは言え数が増えれば被弾する数も増え倒しやすくなる。撃ってはリロード、撃ってはリロードを繰り返すことで僅かに突破できそうな隙間が開いた。3人に振り返ると、してやったりといわん顔で笑っていた。

 

それを見ていたオレは、3人らしい行動に思わず笑みを浮かべた。

 

「――分かった!!お前らも死亡フラグに気をつけろよ!!」

 

「縁起でもねえこと言うんじゃねえ!?立てた覚えねえよ!」

 

いや、さっきのセリフは十分な死亡フラグだろ、と苦笑する。ったく、お前らかっこよすぎだよ。

 

ダッ!と地面を蹴り音無達が切り開いてくれた道を走る。途中、オレに襲いかかってきた影が数体いたが、走りながら縦横無尽に刀を振り、あるいは鞘を腰から引き抜いて殴打しながら駆け抜けた。あとを追ってこようとした影は余すことなく音無達の弾丸によって排除された。

 

そして――

 

 

 

 

 

「ふい~。やっとギルドの中に入れたぜ」

 

なんとか入口を抜けギルド内へと侵入することができた。まだ銃声の聞こえる外に比べて、中はやたらと静かだ。もしかして影はこの中にいないのだろうかと楽観的な考えが浮かんだが、すぐに頭を振る。ここは敵の本拠地なんだしそんなわけないだろう。

 

視界の先には薄暗い洞窟のような通路。影の色は黒だから十分に注意しない突然目の前に現れてそのままお陀仏、なんてことにもなりかねない。本来ならばなるべく慎重に進むべきだろう。だが――

 

「――向かう場所は『第2コンピューター室』。こんな状況だ。あの野郎もいるだろうし、いっちょキツく問いただしてやりますかっ!!」

 

慎重になり過ぎて進むのは時間がかかるし、なにより性に合わねえ。一気に突っ走ってやる!

 

そう決めたオレは、不意打ちにも対応できるように最小限の警戒をしつつギルドの奥深くへ向かいだしたのだった。




はい、第29話でした。

今回はSSSメンバーとの別れ、そして無双回でした。

それにしてもひさ子さんマジ姉御。皆をまとめ上げる姿は超かっこいいですね。岩沢さん、ユイと次々に仲間がいなくなってしまった彼女でしたが、個性派だらけのガルデモをまとめ上げていた彼女はいなくてはならない人物だったでしょう。あと、ポニーテール素敵です。

そして、SSS無双。いや、皆本当に強い。アニメでも思いましたがどれだけの研鑽を重ねてきたのでしょうね。おそらく1対1でも彼ら彼女らなら影には負けないでしょう。

さて、次回はまたちょっとシリアス展開になりそうです。完結までもう少し、最後まで頑張るのでよろしくお願いします!

それでは、感想、評価、アドバイス、誤字脱字報告等お持ちしています!
ではでは。

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