ToLoVEる×仮面ライダーウィザード   作:べリアル閣下

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第四話です。
今年で二回目の投稿です。


二人の気持ち

 リト「ただいま。」

コヨミ「おかえり。」

リト「ララは?」

コヨミ「今機嫌が悪いからそっとしてあげて。」

リト「いや、ちょっと話したい事があるから。」

コヨミ「リト!!」

 リト「ララ・・・・・・・・・」

ララ「・・・・・・・・・・・・」ララはずっと無言になっていた。それもリトだけ。美柑やモモやナナ、そして、ぺケだけには会話をしていた。

 

 リト「ハァ~・・・・・・・・・」リトは困りながら頭をかきむしり、二階の自分の部屋に向かった。

ララ(リト・・・・・・助けられたのは嬉しいけど、傷つくところは見たくない・・・・・・・お願いだから私の気持ちも考えて。)そう思い、ララは会話を続けた。

 リト「どうにかして説得しないと・・・・・・・・戦いづらいな・・・・・・」リトは考えながらそう思った。そして、ベットの上に乗って横になった。

 

 リヴァイアサン「マリオネット・・・・・・・面白い事ができそうだな・・・・・」

コーヴァス「一体何を考えているのかしら・・・・・・・・自ら心の支えを壊す・・・・・・」

リヴァイアサン「ちょっと不思議だと思うが・・・・・・・楽しませてもらおうか?マリオネット。」

 

 リト「・・・・・・・・・・・・」「カチャカチャ」

ララ「・・・・・・・・・・・・・」「カチャカチャ」リトとララの会話がなく、ただただ食器の音が響いていた。

美柑「リト・・・・・ララさん・・・・・・何か喋ったら?」

モモ「そうですよ。さすがに食事の時は・・・・・・・」

ララ「ごちそうさま。」

リト「俺も・・・・・・ごちそうさま。」二人は食器を片づけて、自分の部屋に向かった。

 輪島「リト・・・・・・どうしたんだ?」

コヨミ「二人ともケンカしちゃって・・・・・・・・」

美柑「リトは謝ろうとしているんだけど、ララさんは口もきいてくれない。

輪島「そうか・・・・・・・・・・ごちそうさまでした。美味しかったですよ。」

美柑「ありがとうございます!」

 

 ララ「リト・・・・・・・・もう・・・・・・・なにもしないで。」

ぺケ「ララ様・・・・・・・」

ララ「大丈夫!私が守ってあげるから!!なんだって・・・・・・最初の友達だもん。」

~回想~

 ララ「ぺケ!遊ぼう!」

ぺケ「ちょっとララ様!?宿題は!?」

ララ「そんなの後でいいよ!!楽しい事は今はしたい!!」

ぺケ「しょうがないですね~・・・・・・・分かりましたよ!!一回だけ!」

ララ「うん!」

ララ「ぺケ・・・・・・地球に一緒に来てくれてありがとう。」その時、「コンコン」

 コヨミ「ララさん。お話がしたいんだけど。」

ララ「いいよ!入って!後同じ部屋だから遠慮しないでいいよ!」

コヨミ「ありがとう。」

 

 リト「ハァ~・・・・・・・・」リトはため息の量が次第に増えた。その時、偶然輪島とバッタリ会った。

輪島「リト・・・・・・大丈夫か?」

リト「大丈夫だ・・・・・・・おっちゃんは指輪作りに集中しな。」

輪島「ちょっと待て!これ!新作の指輪。」それはオレンジ色の宝石がはまった指輪だった。

 リト「ありがとう。」

輪島「お前・・・・・・・今悩んでいるな。」

リト「そうか?」

輪島「よかったら二人で話すか?」

リト「あぁ・・・・・・」

 

 ララ「それで・・・・・・話す事ってなに?」

コヨミ「リトの事で・・・・・・・話したい事があるの。どうしてそんなにリトの事が嫌いになったの?」

ララ「しょうがないじゃない・・・・・・・リトは私の気持ちを分かってくれない。いつも自分ばっかり傷ついて、それを笑顔でごまかして・・・・・・リトは頑張らなくてもいかなと思っているんだ。」

コヨミ「ララさん・・・・・・・・それでいいの?」

ララ「もうリトとは喋らない。」

コヨミ「ララさん・・・・・・・」コヨミは少し間を開けて、そして、喋った。

 コヨミ「そんなでいいの!!」

ララ「どうしたの?いきなり怒って?」

コヨミ「あなたはリトの事好きじゃないの!?どうしてリトは体を張ってあなたの希望を守ろうとしているの!!」

ララ「それは・・・・・・・・」

コヨミ「いい加減リトの気持ちも考えて!!」そう言うと、ララの目から涙が流れだした。

ララ「リト・・・・・・・・・」

 

 輪島「それで・・・・・・どうして悩んでいた?」

リト「おっちゃん。見たろ?今の俺ではララを守れない。もし俺がまた戦ったら、俺達の間にひびがはいっちゃて・・・・・・・」

輪島「そうか・・・・・・・・」

リト「俺は悪い事したのかな・・・・・・」そう言うと、輪島はコーヒーを一口飲み、喋った。

 輪島「リト・・・・・・・どうしてお前が魔法使いになったのか考えた事はあるのか?」

リト「え?それは・・・・・・・人々の希望を守るため・・・・・・」

輪島「確かにそうだ。でも今のお前はララちゃんの気持ちに逆らおうとしても逆らえないままの状態だ。出会ったころは普通にみんなの希望を守って来たじゃないか。」

リト「おっちゃん・・・・・・」

輪島「この指輪をやる。」それは見た事もない魔法の指輪だった。

リト「これは?」

輪島「新しい指輪だ。」

リト「へえ~・・・・・・」

輪島「希望の光をお前が灯せばいい。」

リト「希望の光か・・・・・・ありがとう。」

 

 翌日

 リト「ララは?」

モモ「出かけましたよ。なんでも最近できた教会に行くらしいです。」

リト「教会なんてあったんだ。一応ガルちゃんで見張ってみるか。」そう言うとガルーダは反応して、すぐに窓から飛び出た。

 美柑「リト・・・・・・ララさんと仲直りできる?」

リト「そうだな・・・・・・なんとか分かってほしいんだよ・・・・・俺が傷つくことを。」

コヨミ「リト!」コヨミは水晶玉を持ち出し、リトに見せた。

リト「ガルちゃんナイス!」

美柑「この水晶玉は?」

リト「ガルちゃんが見た景色を映す水晶だ。」

コヨミ「リト!?ララさんがファントムと一緒に!?」リトは驚いてその光景を見た。そこに、ララと教会の神父である神田と話していた。

リト「ちょっと出かけて来る!!!」リトは急いでマシンウィンガーに乗り、教会に向かった。

 

 神田「それでは・・・・・・・あなたの悩みを私に告白してください。」

ララ「私は・・・・・・・・友人が私のために戦って、傷つくところが見たくない・・・・・・だから友人にはもう戦いたくないと思っているのです。」それを聞いた神田は少し口をニヤリっと笑った。そして、口を開けた。

 神田「そうですか・・・・・・・ならいい方法がありますよ。」

ララ「教えてください!!」

神田「それは・・・・・・・・・・あなたが絶望すればいいだけの話です。」

 ララ「・・・・・・・・・・え?」

神田「まさかゲートが私に近づくなんて・・・・・・・・ホントバカな人ですね・・・・・・・・」

ララ「神田さん?」

神田「神田って誰だ?」

ララ「え?神田さん・・・・・・神田さんは神田さんでしょ?」

神田「確かにそうだが・・・・・・・・・私はあの日、神田じゃなくなりました。」すると、神田はマリネットに変身した。

 

 ララ「ウソ!?神田さんが・・・・・・・ファントム!?」

神田「私はあの日・・・・・・・・完全に変わったのです・・・・・・・・新しい人生が始まると神はお告げしたのです。そして・・・・・・・遂にあなたを絶望させる事ができるのです。」すると、マリオネットは右腕を少し挙げた。すると、ララの右腕が勝手に上がった。

ララ「え!?何これ!?」下げようとしても下げられなかった。むしろずっと挙げっぱなしの状態だった。

神田「さて・・・・・・・あなたの心の支えを破壊しましょうか。」マリオネットの動きに合わせてララも右手が頭に来て、そして、ぺケに近づいた。

 ぺケ「ララ様になにをしたんです!?」

神田「あなたはこれから神に命をささげる時なのです。」そして、右手を拳に変え、ララも動きに合わせてぺケを潰した。すると、ぺケはぐしゃぐしゃになって、ララの頭から落ちた。

ララ「ぺケ!?」

 

 ララ「ぺケあそぼ・・・・・」すると、ララの記憶がひび割れ、ララの体に異変が起きた。

神田「神よ・・・・・・・これでまた新たな命が生まれます。」すると、ララの体にひびが入った。

ララ「誰か・・・・・・・助けて・・・・・・・・」

神田「無駄です。私の教会には誰も気づかないところにありますから・・・・・」その時、リトが扉を開けて、教会に入り、ウィザーソードガンを銃に変え、弾を乱射した。マリオネットは怯み、倒れた。

 リト「ララ!!」

ララ「リト・・・・・・・・」

リト「今すぐ助ける!!」そして、右手をベルトにかざした。「ドライバーオン プリーズ」そして、ウィザードライバーを腰に装着し、左に回転した。「シャバドゥビタッチヘンシーン! シャバドゥビタッチヘンシーン! シャバドゥビタッチヘンシーン!」そして、左手にウィザードリングを着けた。

リト「変身!」「フレイム プリーズ ヒーヒーヒーヒーヒー!」そして、魔法陣をくぐり抜け、リトはウィザードに変身し、マリオネットに向かった。ウィザードはウィザーソードガンを構え、マリオネットに切りかかった。

 

 神田「なかなかやりますね・・・・・・・・でも、これならどうです?」

リト「どんな手何だが知らないがすぐに倒してやる!!」ウィザードが切りかかった瞬間、マリオネットの目の前にララが立っていた。

リト「い!?」ウィザードはすぐに攻撃をやめ、後ずさりをした。

 神田「残念ですね・・・・・・・・彼女は私の見えない糸の術にはまってしまって完全に操り人形になっているんですよ。」

リト「てめー!汚いぞ!!」

神田「さあ・・・・・・・やりなさい。」そして、指を動かし、ララを操り、ウィザードを封じ込めた。

ララ「リト・・・・・・・・ごめん・・・・・・・」

リト「ララ・・・・・・そうだ!!」リトは右手の指輪を変え、ウィザードライバーを右に回転した。そして、右手をかざした。「ライト プリーズ」すると、周りが光りだし、ララに見えない糸が見えた。

 リト「今だ!!」ウィザードは糸を切り、ララを救出した。

 

 神田「なんですと!?私の術が!?」

リト「あんた・・・・・・よくも俺の大切な友達・・・・いや!婚約者を!!」ウィザードはウィザーソードガンの手の形をしたオブジェを開き、左手をかざした。「フレイムスラッシュストライク! ヒーヒーヒー!ヒーヒーヒー!」そして、剣から衝撃波を放ち、マリオネットは爆発した。ウィザードはすぐにララに近づいた。

 リト「ララ!!」

ララ「ごめんリト・・・・・・・」

リト「謝るのは俺の方だ!いつも危険な事ばかり巻き込んで!!」

ララ「私も悪かった・・・・・・・だって私はリトの気持ち・・・・・・分かってなかった。だから・・・・・ファントムになって・・・・・」

 リト「大バカ野朗!!!」ウィザードはララの右手の中指にエンゲージの指輪をはめた。

ララ「これは?」

リト「信じろ・・・・・・・俺が最後の希望だ。」ウィザードはウィザードライバーを右に回転し、ララの手をかざした「エンゲージ プリーズ」そして、ララの体に魔法陣が浮かび、リトは飛び込み、急降下した。そして、ララのアンダーワールドに到着した。

 

 リト「ここがララのアンダーワールド・・・・・・」すると、記憶の一部が割れ、そこから巨大な蝙蝠の様な巨大ファントムが現れ、ウィザードに襲いかかった。喰らったウィザードはのけぞり、倒れた。

リト「来い!ドラゴン!」リトは右手の指輪を変え、右手をかざした。「ドラゴラーイズ プリーズ」そして、巨大な魔法陣からウィザードラゴンが現れ、ウィザードはマシンウィンガーに乗り、すぐにウィザードラゴンと合体し、ハンドルを回し、火炎を放った。巨大ファントムは怯み、その後、ウィザードラゴンに噛みつかれた。

 リト「さぁ!フィナーレだ!」そして、ウィザードライバーを右に回転した。「ルマッチタッチレッツゴー! ルマッチタッチレッツゴー!」そして、右手の指輪を変え、右手をかざした。「チョイネ!キックストライク!サイコー!」すると、ウィザードラゴンは変形し、ウィザードは足を突っ込んだ。すると、ウィザードの虚像が現れ、巨大ファントムを倒した。ウィザードはため息を吐いた。

リト「フィー」

 

 ウィザードはマシンウィンガーに乗り、現実世界から戻った。

 リト「ララ!」

ララ「リト・・・・・ぺケは!?」

リト「心配するな!ぺケはちゃんと生きてる。」そう言ってリトはぺケを拾った。

ララ「リト!ありがとう!!」




年明け二回目の投稿でした!
質問なんでもオッケーです!!
次回予告!

次回! 仮面ライダーウィザード!

リト「久々の学校だー!!」

古手川「なにその指輪!!校則違反よ!!」

コヨミ「今日からこのクラスに入るコヨミです。」

リト「ウソー!!??」

次回「どたばたスクールライフ!!」

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