今回はメインヒロインが登場します。
ファントムの戦いが終わり、リトはララと一緒に結城家に向かった。
リト「着いた。」
ララ「リト・・・・・・」
リト「どうした?」
ララ「どうして魔法使いになったの?」
リト「・・・・・・・みんなが集まったら話す。」そう言うとリトはヘルメットを持ち、マシンウィンガーから降りた。
リト「ヘルメット。」
ララ「あっ!ごめん!」
リト「ただいま。」
ララ「ただいま~」すると、リビングから一人の少女が来た。リトの妹、美柑が来た。すると、美柑は驚いた。
美柑「おかえり・・・・・・リト!?」
リト「ただいま。」
美柑「どうしたの!?心配してたんだよ!?」美柑は泣きじゃくり、リトに飛びついて来た。
リト「ごめんな・・・・・・心配掛けてごめんな・・・・・」そう言うとリトの目から涙が流れていた。
リト「とにかく・・・・・・今回はごめんな・・・・・・」
美柑「そんなことないよ!今お茶持ってくるから!」
リト「いやいい。俺が出す。」
美柑「そお?」そして、リトは冷蔵庫の前に立ち、指輪を着けた右手を手の形をしたベルトにかざした。「コネクト プリーズ」すると、冷蔵庫に魔法陣が浮かび、リトは手を突っ込んだ。
美柑「なにしてるの?」
リト「見てみろ。」そして、冷蔵庫からペットボトルのお茶を取り出した。リトは何の事だろうと思いながらコップにお茶を注ぎ、飲んだ。
美柑「え!?どう言う事!?」
ララ「リトは魔法使いになったんだよ。」
美柑「ウソ!?」
リト「いや・・・・・・本当の事だ。」リトはさらっと言った。
ナナ「どうした?」
モモ「一体・・・・リトさん!?」
リト「よ!久しぶりだな。」
モモ「いつ帰って来たんですか!?」
ナナ「心配したぞ!!」
リト「すまないな・・・・・・これで集まったな・・・・・・ちょっと待ってろ。」そう言うとリトはポケットから携帯電話を取り出し、電話した。
リト「コヨミか?すぐに場所を変える。輪島のおっちゃんはついてくるのか?分かった。道具と一緒に持っていくのか?分かった。」そして、電話を切った。
リト「すまない!ちょっと友人を連れて来る。」そう言うと、右手をかざした。「コネクト プリーズ」そして、魔法陣に手を突っ込み、リトは一人の少女と道具を持った男性が来た。
輪島「リト・・・・ここはどこだ?」
リト「俺んち。ここで指輪作ったらどうだ?」
輪島「それもいいな。」
コヨミ「リト・・・・・この人達は?」
リト「俺の家族!紹介しよう!コヨミと輪島のおっちゃんだ。」
輪島「どうもこんにちは。」
コヨミ「初めまして。」
ララ「こちらこそ。」
リト「よし!そんじゃあ話すか!俺が魔法使いになった理由。」
リト「あれは日食が起きた日だ。」
美柑「知っている。今年日食が起きる年だって。」
リト「けど、その日は俺も含めて他の人達がいた。」
モモ「どう言う事?」
リト「分からない・・・・・・けど、何か嫌な予感がしたんだ。」
ララ「嫌な予感?」
リト「始まったんだ・・・・・・人々が化け物に・・・・・・ファントムに変わる瞬間を。」
ナナ「ファントム?何それ?」
リト「人の絶望から生まれた怪物・・・・・・・・」
ララ「今日出会ったあれもファントムなの?」
リト「そうだ。話を続けよう。他の人達もみんなファントムに変わった・・・・・俺も次第に変わり始めた。」
モモ「それで・・・・・・どうなったんですか?」
リト「俺は・・・・・・何とか自分のファントムを抑え込んだ。とっても不思議な感覚だった。」
美柑「それで・・・・・・その後どうなった?」
リト「俺だけ生き残った。後の人達はみんなファントムに変わり、どこかに向かった・・・・・・・」すると、リトの目から涙が流れた。
リト「なぜ俺だけが生き残ったのか・・・・・・それが不安で海を眺めてた。その時・・・・・・一体のファントムが俺に襲いかかった。」
ナナ「マジかよ!?」
リト「その時・・・・・・・・助けてくれたのが・・・・・・あの魔法使いだった。魔法使いはこんな事を言った。「お前は魔法使いになる資格を得た。」っと。」
ララ「そうなんだ・・・・・・・」
リト「そして、その魔法使いは俺に指輪とべルトを授かり・・・・・・さらに、一緒にいたコヨミを俺に預けた。」
ララ「そうなんだ・・・・・・」
美柑「コヨミさんでしたっけ?」
コヨミ「そうです。」
美柑「あなたは何か思い出せますか?」
コヨミ「・・・・・・・ごめんなさい・・・・・・なにも覚えていない。」
美柑「そうですか・・・・・・・」
ララ「その後、リト達はどうしたの?」
リト「俺は魔法使いになり、彩南町を目指し、いろんなところに向かった。」
コヨミ「その時に輪島さんと出会ったんです。」
ララ「あなたがその・・・・・輪島さんですか?」
輪島「そうだが・・・・・・・」
リト「俺は・・・・・・・輪島のおっちゃんのところに向かった。この指輪の謎を解くために。」そう言うとリトは指輪を取り出し、見つめた。
輪島「リトの指輪を作っているのはこの私でね・・・・・・」
美柑「輪島さんが作っているんですか!?」
輪島「そうだ・・・・・・・そして・・・・・・リト達に出会ったのは・・・・・・あれは大雨の時だったな・・・・・・・」
輪島「私は・・・・・・あの日は店の営業を終え、入ろうとした時・・・・・リト達がいた。」
~回想~
リト「輪島さんだな?」
輪島「君達は?」
リト「・・・・・・・・・・・・」
輪島「そうか・・・・・・・君達はあの日に行方不明になった人物か・・・・・」
リト「その前に・・・・・・・・・質問したい事がある。」
輪島「なんだい?」
リト「この指輪を作ったのは・・・・・・・あんただな?」リトは指輪を取り出し、輪島に見せた。輪島はこう答えた。
輪島「そうか・・・・・・・君が持っていたのか・・・・・・・」
リト「そうだ・・・・・・この指輪のせいで・・・・・・・俺とコヨミは大変な目にあった・・・・・・・」
コヨミ「リト!」
リト「いいんだ・・・・・・・」
輪島「それは悪かった・・・・・・・・」
リト「それで・・・・・・あんたに頼みたい事があるんだ。」
輪島「なんだ?何でもいいぞ!」
リト「俺の指輪・・・・・・・このベルトの指輪を作ってくれ!」このお願いに輪島は答えた。
輪島「いいだろう!後今日からここに住みなさい!」
リト「ありがとうございます!!それから・・・・・・ここに住むのは少しの期間・・・・俺の町に着いたら引っ越しましょう!」
輪島「そうか・・・・・・・分かった!今日は遅いから寝なさい。」
リト「輪島のおっちゃんは俺達に優しくしてくれた・・・・・・・いわば命の恩人・・・・・」
輪島「よせよ・・・・・命の恩人だなんて・・・・・・・・」
ララ「輪島さんがリトの指輪を作っていたのね・・・・・・・」
リト「そうだ。ほら。」リトはポケットからウィザードに変身する指輪とそれぞれの魔法の指輪を取り出した。
リト「おっちゃんの言うとおりこの指輪はウィザードリングって名前だ。俺に力をくれる存在だ。」
美柑「綺麗・・・・・・・」
リト「これで話は終わりだ。」
ララ「分かった事はただ一つ・・・・・あれがリトなの?」
コヨミ「彼は悲惨な出来事を見てしまったのよ!」
リト「コヨミ・・・・・・・そうだな・・・・・だから俺からのお願いだ!一緒にコヨミと輪島のおっちゃんをここにすませてくれないか?」リトはみんなの前で土下座をした。
美柑「・・・・・・・分かった!リトの言う事信じるよ!!」
リト「本当か!?」
ララ「家族が増えるしとっても楽しい事が起こるよ!!」
リト「ありがとう!!!」
リト「コヨミはララと一緒の部屋に入ってくれ。」
コヨミ「分かった。」
リト「輪島のおっちゃんは俺の親父が使っていた部屋を使っていいぜ。そこでなら指輪作りに集中出来るだろ?」
輪島「それならいいが。」
リト「賛成だ!今日から俺達の家族だ!!」こうして結城家に家族が増えた。
今回は3000文字以上か・・・・・・・
それではまた来年でお会いしましょう!!