ToLoVEる×仮面ライダーウィザード   作:べリアル閣下

2 / 11
第二話です。
今回はメインヒロインが登場します。


魔法使いとは

 ファントムの戦いが終わり、リトはララと一緒に結城家に向かった。

 リト「着いた。」

ララ「リト・・・・・・」

リト「どうした?」

ララ「どうして魔法使いになったの?」

リト「・・・・・・・みんなが集まったら話す。」そう言うとリトはヘルメットを持ち、マシンウィンガーから降りた。

リト「ヘルメット。」

ララ「あっ!ごめん!」

 

 リト「ただいま。」

ララ「ただいま~」すると、リビングから一人の少女が来た。リトの妹、美柑が来た。すると、美柑は驚いた。

美柑「おかえり・・・・・・リト!?」

リト「ただいま。」

 美柑「どうしたの!?心配してたんだよ!?」美柑は泣きじゃくり、リトに飛びついて来た。

リト「ごめんな・・・・・・心配掛けてごめんな・・・・・」そう言うとリトの目から涙が流れていた。

 

 リト「とにかく・・・・・・今回はごめんな・・・・・・」

美柑「そんなことないよ!今お茶持ってくるから!」

リト「いやいい。俺が出す。」

美柑「そお?」そして、リトは冷蔵庫の前に立ち、指輪を着けた右手を手の形をしたベルトにかざした。「コネクト プリーズ」すると、冷蔵庫に魔法陣が浮かび、リトは手を突っ込んだ。

美柑「なにしてるの?」

 リト「見てみろ。」そして、冷蔵庫からペットボトルのお茶を取り出した。リトは何の事だろうと思いながらコップにお茶を注ぎ、飲んだ。

美柑「え!?どう言う事!?」

ララ「リトは魔法使いになったんだよ。」

美柑「ウソ!?」

リト「いや・・・・・・本当の事だ。」リトはさらっと言った。

 

 ナナ「どうした?」

モモ「一体・・・・リトさん!?」

リト「よ!久しぶりだな。」

モモ「いつ帰って来たんですか!?」

ナナ「心配したぞ!!」

リト「すまないな・・・・・・これで集まったな・・・・・・ちょっと待ってろ。」そう言うとリトはポケットから携帯電話を取り出し、電話した。

 リト「コヨミか?すぐに場所を変える。輪島のおっちゃんはついてくるのか?分かった。道具と一緒に持っていくのか?分かった。」そして、電話を切った。

リト「すまない!ちょっと友人を連れて来る。」そう言うと、右手をかざした。「コネクト プリーズ」そして、魔法陣に手を突っ込み、リトは一人の少女と道具を持った男性が来た。

 

 輪島「リト・・・・ここはどこだ?」

リト「俺んち。ここで指輪作ったらどうだ?」

輪島「それもいいな。」

コヨミ「リト・・・・・この人達は?」

リト「俺の家族!紹介しよう!コヨミと輪島のおっちゃんだ。」

 輪島「どうもこんにちは。」

コヨミ「初めまして。」

ララ「こちらこそ。」

リト「よし!そんじゃあ話すか!俺が魔法使いになった理由。」

 

 リト「あれは日食が起きた日だ。」

美柑「知っている。今年日食が起きる年だって。」

リト「けど、その日は俺も含めて他の人達がいた。」

モモ「どう言う事?」

リト「分からない・・・・・・けど、何か嫌な予感がしたんだ。」

ララ「嫌な予感?」

リト「始まったんだ・・・・・・人々が化け物に・・・・・・ファントムに変わる瞬間を。」

ナナ「ファントム?何それ?」

 リト「人の絶望から生まれた怪物・・・・・・・・」

ララ「今日出会ったあれもファントムなの?」

リト「そうだ。話を続けよう。他の人達もみんなファントムに変わった・・・・・俺も次第に変わり始めた。」

モモ「それで・・・・・・どうなったんですか?」

リト「俺は・・・・・・何とか自分のファントムを抑え込んだ。とっても不思議な感覚だった。」

 

 美柑「それで・・・・・・その後どうなった?」

リト「俺だけ生き残った。後の人達はみんなファントムに変わり、どこかに向かった・・・・・・・」すると、リトの目から涙が流れた。

リト「なぜ俺だけが生き残ったのか・・・・・・それが不安で海を眺めてた。その時・・・・・・一体のファントムが俺に襲いかかった。」

ナナ「マジかよ!?」

リト「その時・・・・・・・・助けてくれたのが・・・・・・あの魔法使いだった。魔法使いはこんな事を言った。「お前は魔法使いになる資格を得た。」っと。」

 ララ「そうなんだ・・・・・・・」

リト「そして、その魔法使いは俺に指輪とべルトを授かり・・・・・・さらに、一緒にいたコヨミを俺に預けた。」

ララ「そうなんだ・・・・・・」

美柑「コヨミさんでしたっけ?」

コヨミ「そうです。」

美柑「あなたは何か思い出せますか?」

コヨミ「・・・・・・・ごめんなさい・・・・・・なにも覚えていない。」

美柑「そうですか・・・・・・・」

 

 ララ「その後、リト達はどうしたの?」

リト「俺は魔法使いになり、彩南町を目指し、いろんなところに向かった。」

コヨミ「その時に輪島さんと出会ったんです。」

ララ「あなたがその・・・・・輪島さんですか?」

輪島「そうだが・・・・・・・」

リト「俺は・・・・・・・輪島のおっちゃんのところに向かった。この指輪の謎を解くために。」そう言うとリトは指輪を取り出し、見つめた。

 輪島「リトの指輪を作っているのはこの私でね・・・・・・」

美柑「輪島さんが作っているんですか!?」

輪島「そうだ・・・・・・・そして・・・・・・リト達に出会ったのは・・・・・・あれは大雨の時だったな・・・・・・・」

 

 輪島「私は・・・・・・あの日は店の営業を終え、入ろうとした時・・・・・リト達がいた。」

~回想~

 リト「輪島さんだな?」

輪島「君達は?」

リト「・・・・・・・・・・・・」

輪島「そうか・・・・・・・君達はあの日に行方不明になった人物か・・・・・」

リト「その前に・・・・・・・・・質問したい事がある。」

輪島「なんだい?」

リト「この指輪を作ったのは・・・・・・・あんただな?」リトは指輪を取り出し、輪島に見せた。輪島はこう答えた。

 輪島「そうか・・・・・・・君が持っていたのか・・・・・・・」

リト「そうだ・・・・・・この指輪のせいで・・・・・・・俺とコヨミは大変な目にあった・・・・・・・」

コヨミ「リト!」

リト「いいんだ・・・・・・・」

輪島「それは悪かった・・・・・・・・」

リト「それで・・・・・・あんたに頼みたい事があるんだ。」

輪島「なんだ?何でもいいぞ!」

リト「俺の指輪・・・・・・・このベルトの指輪を作ってくれ!」このお願いに輪島は答えた。

 輪島「いいだろう!後今日からここに住みなさい!」

リト「ありがとうございます!!それから・・・・・・ここに住むのは少しの期間・・・・俺の町に着いたら引っ越しましょう!」

輪島「そうか・・・・・・・分かった!今日は遅いから寝なさい。」

 

 リト「輪島のおっちゃんは俺達に優しくしてくれた・・・・・・・いわば命の恩人・・・・・」

輪島「よせよ・・・・・命の恩人だなんて・・・・・・・・」

ララ「輪島さんがリトの指輪を作っていたのね・・・・・・・」

リト「そうだ。ほら。」リトはポケットからウィザードに変身する指輪とそれぞれの魔法の指輪を取り出した。

 リト「おっちゃんの言うとおりこの指輪はウィザードリングって名前だ。俺に力をくれる存在だ。」

美柑「綺麗・・・・・・・」

リト「これで話は終わりだ。」

ララ「分かった事はただ一つ・・・・・あれがリトなの?」

コヨミ「彼は悲惨な出来事を見てしまったのよ!」

リト「コヨミ・・・・・・・そうだな・・・・・だから俺からのお願いだ!一緒にコヨミと輪島のおっちゃんをここにすませてくれないか?」リトはみんなの前で土下座をした。

 

 美柑「・・・・・・・分かった!リトの言う事信じるよ!!」

リト「本当か!?」

ララ「家族が増えるしとっても楽しい事が起こるよ!!」

リト「ありがとう!!!」

 リト「コヨミはララと一緒の部屋に入ってくれ。」

コヨミ「分かった。」

リト「輪島のおっちゃんは俺の親父が使っていた部屋を使っていいぜ。そこでなら指輪作りに集中出来るだろ?」

輪島「それならいいが。」

リト「賛成だ!今日から俺達の家族だ!!」こうして結城家に家族が増えた。

 




今回は3000文字以上か・・・・・・・
それではまた来年でお会いしましょう!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。