Fate/electronic wizard 作:skyfish
ですので少し文章を変えます。文章安定しないためおかしな部分も多いですがご容赦ください。
夜。万全になったバゼットと共に本格的に冬木の町を歩くことになった。彼女を護衛しながら、といっても端末内に霊子化した状態でいる。
それにしても街中で英雄たちを戦わせるなんて、この世界の魔術師は頭悪すぎじゃないだろうか。
(そうでしょうか。我々だけでなく聖堂教会側も情報秘匿に協力します。言い方は悪いですが、戦闘による犠牲者が出ても事故などで処理されますが)
そうだろうね。気に食わないけど。でも、英霊っていうのは自身が成し遂げた偉業をそのまま再現できる存在だ。だから、呼び出される英霊によっては、一撃でこの街・国を吹き飛ばすことも簡単なんだよ。それでも大丈夫と言えるのかな?
(ものによると思いますが、因みにあなたの知っている中で一番威力のある宝具はどれほどなのです?)
……………………………………………信じるかどうかは別だけど、銀河三個分のエネルギーをぶつけてくるよ。蘇生とか命のストックとか保険用意してても問答無用で死ぬ。
(なんですか、その反則のような宝具は………)
でも見せられないんだ。『雑種共に見せるでない』と言われているから。ごめんね。
(まあいいです。それにもう一つ。以前から街中で戦闘しないほうがいいと言っていたのはそれが理由ですか?)
一言で言うなら秘匿が困難になるからだよ。今の時代ならそう多くはないけど、監視カメラがあるんだ。いくら魔術で人に見られなくても、機械には記録が残ってしまうでしょ? もし仮にサーヴァント同士の戦闘が映った場合消去とかしてくれるのかな? もう一つ付け加えると、衛星からの監視もあるかもしれない。個人を特定するまでの技術はないけど、ある程度の解析能力を備えているから、同じ場所で不可解な現象が続けて見られたらさすがに不審に思うかもしれない。
それにこれから先監視カメラは増えていき、個人で映像撮影&公開できる時代に入る。そのような時代でもこの聖杯戦争ができるのだろうか。場所を変えない限り次の聖杯戦争は無理だろう。60年前……第4次までだったら問題なかったかもしれない。しかし、第二次大戦中によく誤魔化せたものだ。もし被害が出ても敵爆撃機の爆弾による被害として処理されていたのかもしれない。
(第4次は10年前ですよ)
―――――――――――え?
待ってほしい。この聖杯戦争は60年周期じゃないのか?
(本来なら。ですが、10年前に第4次が行われたことは事実です。その時の参加者も爪痕も残っています。言ってませんでしたか?)
初耳だ。もしかして、爪痕というのは新都にあるあの公園?
(そうです)
………………………まずいかもしれない。
(なにがです?)
もしかしたら、まだ断定は出来ないけど、この聖杯を調べる必要がある。ああ、そう言えば思い出した。思い出したぞ。ここはあの冬木じゃないか! こんな大事なことを忘れていたなんて私はなんて。
少し取り乱したように呟き落ち着きを取り戻したウィザードはバゼットに言う。もしこの聖杯が私の知っている物と同じなら、破壊するしかない。
(どうして、ですか?)
私がいた世界は1970年代から霊脈の衰退が始まった。そのスピードは緩やかだったのだけど、それにトドメを刺したのがこの世界の第4次聖杯戦争だった。戦争終盤、日本の霊脈を全て枯れさせるほどの大災害が発生した。
「なんですって……?」
あまりの事実にバゼットは言葉を失う。霊脈とは自然に存在する魔力の流れであり生命の源だ。それは地球上を循環しており有力な霊脈がある土地は全て魔術協会や聖堂教会などの組織、または有力な一族が管理している。この冬木の霊脈を管理する遠坂家がよい霊だろう。霊脈は非情にデリケートで1つ枯渇すれば周囲一帯の環境を枯れさせる。また、霊脈は全ての霊脈と繋がっていると考えられているためその他の場所、最悪地球上全ての霊脈も被害を受けると考えられている。そのため仮に霊脈を枯れさせる要因を見つければすぐさまそれらの組織から警告・実力行使がされるほどだ。
それなのに日本すべての霊脈が枯れた? 明らかに致命的だ。
ウィザードは話を続ける。
当時のムーンセルの観測に支障が出るほどのノイズのせいで原因は分かっていない。でも、そのせいで日本は各所で原因不明の大災害の炎に飲み込まれた。当時の総人口の7割が失われ、国は崩壊した。生き残った人たちのほとんどは海外に出て行った。日本の霊脈が失われた結果、緩やかに進んでいた衰退が加速度的に進行する。2030年のころには地上の8割が砂漠。アマゾンなど熱帯地域の森はそのほとんどが失い極地にしか木が存在しない。そのころには霊脈のほとんどは消滅し、マスターたちのような魔術師は消えた。形を変えただけだけど。人類は約6割が死に絶え、限られた地域は平和だったけど、生き残った人類は残された資源を奪い合い争う袋小路の世界。
これが、私が生まれたときの当時の地球。
「そんなことがあったのですか……」
それに比べれてこの世界は本当に素晴らしい。ここは、私たちが失わずに済んだものを今も大切にしている世界だ。だから、それを守るために私はやる。
「一つ。聞いてもいいですか?」
なに?
「何故。貴女の聖杯で『やり直し』を願わなかったのですか? そうすれば」
さきほど言っていた地獄のような世界から救うことができたかもしれないのに。
それは私も思った。でも、それはいけないことだと思ったのだ。かつて私は何も知らなかったとき、人を殺してしまった。ただ死にたくないから親友を、老人を、幼い子供まで手にかけた。後悔したことなどいくらでもある。申し訳ないと許してほしいと懺悔したこともある。でも、それらを無かったことにするのは嫌だった。自分の身勝手で彼らを手にかけた私は、そのためにも答を見出さなくてはいけないと思った。重い十字架を捨てるなんて行為はできない。それを背負って進んでこそ意味があるのだと思う。
それは生存する人類にも同じことが言えると思う。終わったことはどうやっても変えられない。でも、それを知ることでよりより明日を目指せるのだと思うのだ。
まあ、これは私が思っていることだから。それに彼らから見れば、私なんて人類を見殺しにした極悪人のようなものだし……
「そうですね。その答えもいいと思います」
え?
「他人には理解し難いかもしれませんが、それが貴女の答えなら、それでいいと思います。悲観する必要なんてありませんよ」
…………ありがとう。
会話から少し経ったころ。思いもよらない光景に遭遇した。
目の前を赤毛の少年が寝ながら歩いている。最近の物騒な事件のせいですっかり夜は人気がなくなったから、遠距離から操っているのだろう。いや、そんなことよりも、一番気にしなくてはいけないことはそうではなくて。
本家の凛がいたからもしやと思ったけど、すぐに見つかるなんて思わなかった。アーチャー……の少年時代の彼。資料で見たけど、生前の彼を生で見ることになるなんて。服からも分かる通り鍛えた体つきをしているのが分かる。この年でこれでも十分なのにここからの10年間で筋肉モリモリマッチョマンまでさらに鍛え上げるのだから夢への想いというものは本当にすごいと言えるだろう。そう思いながら投影した槍で糸を斬った。
それに話には聞いていたが当時のアーチャーは本当に魔術師としての才能はなかったようだ。現にあまり催眠魔術はかかってない。いや、少しだけかけてあるのかな? 道中騒がれないように申し訳程度の催眠魔術がかかっている。それでも凛のような魔術師なら解けるほど弱いものであるが。糸の切れた操り人形のように倒れる彼を支える。ここまででも彼は目を覚まさない。
「魔術に耐性がないのでしょう。起こします」
一応聞くけど、どうやって?
「この拳で」
だめ。マスターに任せらんない。自分が起こす。
「この方が確実ですのに」
東京にいたとき私が起きないからって頬を抓られたときの痛みが思い出すのよ! それにマスターが殴ったら内臓が破裂するよ絶対に!
マスターから守るように少し離れる。ふと、視線を感じ周りを見渡した。距離は大体2㎞ほど、赤い者が見える。はっきりとは分からないけど、この視線は分かる。
貴様! 見ているな!
まあ冗談はそれくらいにしておいて。彼は危害を加えようとしている雰囲気ではないようだ。なら、安心して起こせるだろう。なーに、アリスから眠り人を起こす一番の方法をちゃんと教わっているから大丈夫。
夢を観た
ここではないどこか。自分がまったく知らない光景が浮かんでは消えていく。その光景は映画とかの映像を見ているのではなく、誰かの目線から見た光景のようだった。まるで知らない人と視覚を共有しているみたいだ。だが、それも唐突に終わり暗闇が訪れる。変わった夢だなと思っていると―――
…………………?
ふと唇に違和感を感じた。よく分からないが温かいものが優しく触れている?
ものすごく眠いがこの微妙な違和感が邪魔で眠れない。少しだけ目を開ける。
知らない女性が目の前にあった。というか、キスされてた。
「ッ!? ~~~~~―――――!!!??」
あまりの衝撃的な光景に眠気とかいろいろ吹っ飛んだ。驚いて離そうとするもガッチリと両手で捕まれてて離れない。数秒でそれは終わった。
「何やっているのですか貴女は」
「こうすれば必ず起きるって教わったから」
「それはお伽噺の話です」
彼女の後ろにもう1人女性がいた。俺にキスしてきた女は何だか肌がつやつやしている。見ていたもう1人の方はものすごく呆れている。
「な、なんなんだあんたら!?」
「あ、どうもバゼットのサーヴァントのウィザードです。目が覚めた? だったらもう一度する?」
「いや、キスで目覚めるとか俺は白雪姫じゃない! え? サーヴァント!?」
サーヴァントという言葉を聞いて身構える。こんな女の子……セイバーより年上、自分たちとほとんど変わらないこの女の子もどこかの英雄だと言うのか。
「まあいろいろ言いたいことがあるかもしれないけどそれは別の機会にしてね。何故なら―――」
空気が変わる。凶暴な何かに憑りつかれたに見える目の前の少女が槍を構える。でも俺に対してではなく別の方向に。
「蒼い猛獣が舌なめずりしてるからな」
「手前……嬢ちゃんじゃねえな。何者だ」
ランサーが目の前に現れた。
はくのんのとは一言も言ってない
コハエース ハーメルン出張版第二回
使用人「皆さんお久しぶりデース。みんなのアイドル琥珀さんデース!」
当主「突っ込まないからな? あ、どうも秋葉です」
ちゃりん娘「有給休暇が却下されたライダーです。訴訟も辞さない」
当主「だから諦めろいいかげん」
使用人「ついにぐだおが始まりましたね!」
当主「それだと別の意味になるから、Fate/grand order といいなさい」
ちゃりん娘「長いのでFGOで」
使用人「少し遅いですが私もさきほど始めました! いや~スマホなのに絵が綺麗ですね。先輩たちからは難易度が高い。キャス娘一週目ルートよりもハードとのうわさですがこの勢いに乗り遅れることなくやってきます!」
当主「あれ? あなたスマホなんて持っていたの? どこからそのお金が出たの?」
使用人「……………………………………………」
ビュン!(疾走)
当主「待て琥珀貴様あああああああああああああ!!!」
ちゃりん娘「えー2人がいなくなったのでここまでとします。皆さん良きFGOライフを」