MAHORA不思議ドリンク研究会   作:ヨシュア13世

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えっと、何ヶ月ぶりですかね? そもそも1月には更新するだのなんだの言っといて、気が付けば2月も後半……。
まぁそれはそうと、今話から平和な火星ロボ戦が始まります。


67時間目 火星ロボVSバカ達(序)

「ういっす高畑先生! また来ちゃいました!」

 

「やぁフタミン君! 大丈夫だったかい? いきなりどうしたんだい?」

 

あんたのラーメンのせいだよ。と言いたいのをグッと堪える。俺達の復讐劇はこれからだ……っ!!

 

「何か変なものでも食べちゃったんですかね。それより、また世界チンミー麺もらって良いですか?」

 

「フ、またお願いするよ」

 

「二度も足を運んでやった事を感謝しろそして死ね」

 

「「「「「アハハハハ」」」」」

 

「いやぁ、それは嬉しいなぁ! 今すぐ用意するよ! 世界チンミー麺アルティメットギャラクシーΩを!」

 

それもうラーメンの名前じゃねぇよ。

 

「それじゃみんな手筈通りに。OK?」

 

「ああ。調君達、人払いは出来たね?」

 

「「「「「はい!!」」」」」

 

「拘束部隊は?」

 

「……いつでも」

 

「あ、あのー……なんで僕まで?」

 

「捕縛に使いやすい風系は僕とエヴァンジェリンが不得手だからね。得意な者を使うのは常識だろう?」

 

「そう言う事だ。ぼーや、奴の生死に構うな。全力で押さえ込め。私も糸で可能な限り奴を押さえる」

 

別にデスメガネにネギ君の事は気づかれても良いけど、あまり余計な事して感付かれたら厄介だからな。確実に仕留める……!!

 

「実行部隊、俺・綾瀬・ちみゃ・フェイト。フェイトとちみゃ、方法は問わないからあの野郎の口を開け。そこに俺達があの毒物ぶち込んでやる」

 

「了解」

 

「任せるのじゃ!」

 

「ん? どうかしたかい?」

 

「いえいえ、ラーメン楽しみだな~って」

 

「ははっ、それは嬉しいなぁ! さ、出来たよ! 世界チンミー麺ダイナミックΣフェスティバルだ!」

 

さっきと全然名前違うじゃねーか。まぁそんな事はどうでもいい――

 

「作戦開始!!」

 

「「「「「応!!」」」」」

 

「は、はい!」

 

俺のかけ声と共に一瞬でリア・ネギ君・エヴァの3人でデスメガネを拘束。本人もあまりに突然な事で目を白黒させている。よし、このまま一気に畳み掛ける!!

 

「な、なんだいいきなり!?」

 

「ほう……タカミチ貴様、あれだけの事をしておいてまだそんな事をほざくか」

 

「だ、だから一体何の事なのか皆目見当も……」

 

「……まさか、本気で気付いていないのか?」

 

「?」

 

「おい女装癖ロリコン、こいつアレの破壊力に気が付いていないぞ……吸血鬼の真祖たる私すら殺しかけたアレに……」

 

「お前にももう1回食わせたろか。まぁ……なら尚更一度毒見してもらわねぇとなぁ!」

 

つか、味見せずに出してたの? あんたバカなの死ぬの?

 

「観念するのじゃこの殺人鬼! よくも、よくも!」

 

「高畑・T・タカミチ。今回ばかりは僕も本気で行かせてもらう……!!」

 

「むがががが!?」

 

「いくぞ綾瀬!」

 

「はいです! 高畑先生、今まで散々お世話になっていて申し訳ありませんが……いくらなんでもアレは酷すぎるです!!」

 

綾瀬の心からの悲痛な叫びと共にデスメガネの口に俺達の元に運ばれてきた毒物を流し込む。全て流し込んだのを確認し、俺達は少し離れて様子を伺う。

 

「殺ったか!?」

 

「おそらくは……。完食させたので、あれよりもパワーアップしてるのであれば仕留め切れたハズです!」

 

「さっきから皆さん、仕留めちゃダメですよ!? お気持ちは分かりますけど……!」

 

「フン、ネギ君……君は直に僕達がどうなったか見たんだろう? ならこれくらいは正当な権利だ」

 

「おい、確認したぞ。白目を剥いて全身に謎の斑点、泡も吹いている。大成功だ」

 

エヴァのその一言に思わず俺達は歓声を上げる。やった……! 俺達はついに目的を、復讐を果たしたんだ……っ!!

 

「お前ら、今度は美味いラーメン食いに行こうな……! 今度も俺が奢ってやる!」

 

「行きましょう、是非。お金は自分で出しますが」

 

「ああ、僕も行くさ」

 

「……私も行く」

 

「私もなのじゃ!」

 

「私達も行きます! 前話では今後一切食べたくないと言いましたが、真のラーメンを食べてみたいです!」

 

「よし、話は決まりだな。ところでネギ君、さっき保健室で俺達を探してたとかなんとか……」

 

確かそんな事を言ってた気がするんだけど……一体何の用だろう? 超の件かな? 

 

「あ、はい! 実は――」

 

『フフハハハハ!! 麻帆良学園に居る諸君、学園祭を楽しんでいるかナ?』

 

「……でっかいチャオだ」

 

「ホログラム、と言うやつですね」

 

「相変わらず麻帆良の技術力ってスゲェよな……」

 

で、これから何が始まるんだろう?

 

『今から3時間後、この麻帆良学園全てを舞台とした催し物「学園都市防衛ミッション」を開催するネ!!』

 

「これが彼女の言っていた秘策かい?」

 

「俺が知るかよ……ネギくーん」

 

「あ、はい。フェイトの言う通りで間違いないですよ。このまま超さんから説明があると思いますので」

 

「なるほど、了解」

 

そういう事なら大人しく聞いておこう。え? 高畑先生? 放置に決まってんだろ。

 

『参加は完全自由! 参加する者はこの場所に行くヨロシ。内容はタイトル通り、防衛ミッションネ。今から3時間後、ここ麻帆良学園に私指揮する火星ロボ軍団が侵略に現れる。諸君らには6人1組のグループを作って6ヶ所の防衛任務に就いてもらうというわけネ』

 

超の言葉に従ってホログラムに表示される場所。へぇ、なんかやたら本格的だなぁ。面白そう。

 

『刻限は世界樹の大発光が終わるまで……日没ネ。これまで守り切れたら諸君らの勝ち、火星ロボ軍団を倒したら稼げる防衛ptによって順位を決めて景品を渡すヨ。そして守りきれなかったらこちらの勝ち。まぁ、景品も何も無しネ。ちなみにその景品ダガ――1位のグループには食券何百枚、なんて温い事言わないヨ。1位にはなんと……学園内全ての飲食店1年間タダ券を提供するネ!!』

 

「よし、フェイト。参加して1位もぎ取るぞ!!」

 

「いきなりなんだい」

 

「ばっか! 学園内の飲食店全てタダだぞ!? 普段行けないような高級店もタダ! 文字通りこんな美味しい話があるか!!」

 

「……ふむ」

 

こっちにはフェイト・リア・ヘルマン・変態チキンとチートクラスが多数揃ってんだ。それに俺と綾瀬で丁度6人だな! 綾瀬が入ってくれれば、だけど。

 

『それでは今からもう少し詳しいルールを説明するネ。まず、先程紹介した6つの防衛地点ダガ、そこに受付兼拠点を設営してあるヨ。そこにグループ6人で行って参加申請を。そして申請した拠点を防衛するという事ネ。なお、そこで専用のタグ付き装備を渡すから他の防衛地点に行って稼ぐ、等と言う行為は出来ないから気を付けるように。発見した場合は即座に退場ヨ』

 

「へぇ、意外としっかりしてるんだな」

 

『一応専用装備以外でもロボは倒せるが勿論ポイントは入らないので注意するネ。ま、どうしても守り切れそうにない時の緊急手段くらいに考えておくと良いヨ』

 

「専用装備、か。俺達はどこを拠点にしようかなぁ」

 

『と、これが基本的なルールネ。えーっと他に何かあったカナ……あ、そうヨ! すっかり忘れてた、ロボの攻撃を受けたら科学部が開発した特殊装置により……脱げるネ』

 

「なんで!?」

 

突っ込んでも返事は当然ないんだけど、突っ込まずにはいられなかった。

 

『諸君は今頃どうして、何故? と思っているダロウ。ああ、答えよう。それは……絵的に美味しいからネ! 裸の女の子とか最高だロ? と言う訳で男子諸君は絶対当たるなヨ? 女子諸君はどんどん当たって欲しいヨ! それでは、3時間後にまた会おう! フフフ、ハハハ……ハーハッハハハ―――ゲフッ! ゴホッ! む、むせた! むせたネ! ゲホッゲホッ! ちょ、早く通信切るヨゲホッ!』

 

「超……お前何がしたいんだよ。まぁ、脱げる云々はともかく1位の特典が美味しすぎるから絶対勝ち取らなくては。なぁ、みんな――あれ?」

 

振り返るとそこにはエヴァ以外誰もいなかった。

 

「……ねぇエヴァ、みんなは?」

 

「あん? フェイト・アーウェルンクスは手下の女どもに連れられ、小娘と綾瀬夕映は2人で行き、坊やは教職員としての打ち合わせか何かだろう」

 

「えっ。それじゃあ俺のグループは? て言うか残りの学祭は?」

 

「知るかそんなもの」

 

「ヘ、ヘルマーン! クーネルさーん! ちみゃー!」

 

他に思い当たる人物の名を呼ぶも誰からも返事は来ず。え、え? 何この展開、俺聞いてないよ? 普通こう言う時はあの場にいた奴らでグループ組んでさぁ行こう! ってなるんじゃないの?

 

「エヴァ頼む! 俺をおいてかないで! 1人にしないでくれぇええええええっ!!」

 

「ええい、鬱陶しい! 騒ぐな離れろ抱きつくな!」

 

「そんなご無体な! こんなお祭り騒ぎなのに俺これから1人なんだぜ!? 綾瀬ルートなのに肝心の綾瀬に置いていかれてるんだぜ!?」

 

「ルートとかメタな事言うな! …………はぁ。言っておくが、あの超鈴音のくだらんモノには参加せんぞ?」

 

「それでもいい! 学祭の残りを1人で寂しく過ごすよりは全然いいよ!」

 

クソッ! あいつら後で覚えてやがれ!!

 

「あら、フタミンさん丁度良い所に」

 

「え? あ、ネカネさんとアーニャん」

 

「おい、誰だこいつら」

 

「あれ、知らない? ネギ君のお姉さんのネカネさんと幼馴染のアーニャんだ」

 

「アーニャん止めろっつの。この変態女装ロリペド野郎」

 

口悪すぎだろアーニャん。俺の評価底辺じゃねぇか。あと女装のシーンどうやってみたんだよ。まさか……アレが流れてるのか!?

 

「ほう、坊やの……」

 

「それでどうかしたんですか?」

 

「ええ。せっかくだからさっき出てたイベントに参加しようと思ったんだけど……私達2人だけだったので。他に誰かいないかなーと思って探してたら偶然フタミンさんを見つけたものだからつい……。でも、フタミンさんはいつも誰かと一緒にいるし……もうグループは組んでるわよね?」

 

「よし……エヴァ!」

 

「嫌だ」

 

「ネカネさん、俺とこいつ暇してたんでOKっすよ!」

 

「おいこら!」

 

なんか横でロリがごちゃごちゃ言ってるが無視だ無視。それより、これで俺もあの面白そうなイベントに参加できる!

 

「と言う事はこれで4人ね! 変態と一緒にいるのは不安だけど……」

 

「ロリコンは最早認めるしかないが、変態呼ばわりは止めてくれ!」

 

「さりげに私まで参加する流れに持っていくのはやめんか!」

 

「あらあら、みんな仲良しさんね」

 

「「「仲良くない!!」」」

 

だがここであまりグダグダしてても仕方ないのもまた事実。残り2人を探さないと……。

 

 

 




あれ? ドリンクが……? 

世界チンミー麺アルティメットギャラクシーΩ→高畑先生に聞いて下さい
世界チンミー麺ダイナミックΣフェスティバル→高畑先生に(ry


ヒロインにハブられるロリコンという名の主人公。


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