MAHORA不思議ドリンク研究会   作:ヨシュア13世

65 / 68
いつにも増してgdgdしております……。文才、と言うか文章構成能力が欲しいです。


64時間目 計画の行方

桜咲にフルボッコにされ、目が覚めると綾瀬や近衛さんが物凄く心配そうな顔で俺を見ていた。あれ、近衛さんそれ確か完全回復のアーティファクトじゃ……?

 

「えーっと、状況説明お願い」

 

「あ、はい。ネギ先生から連絡がありまして、二見さんが危篤状態との事で急遽このかさんを連れて一緒に来たと言う訳です」

 

「ほんまに酷かったんやえ? うちらがあと一歩遅かったら死んでるレベルで。ふたみん、せっちゃんどんだけ怒らせたん……?」

 

「その、すみません……つい力が入ってしまって……」

 

え、俺そんなにヤバかったの? ちょっとじいちゃんと川で釣りしたり、麻帆良の話とかしてただけなんだけど……

 

「……お兄ちゃん、頭から血を流して痙攣してた」

 

「さすがにあれは死ぬんじゃないかと思ったね」

 

「なにそれこわい」

 

「二見さん、貴方一体何をしたのですか……?」

 

「いや、その……勢いと言うかタイミングが悪かったと言うか……なぁ?」

 

「え、ええ。あの混乱の最中でしたし……」

 

混乱というより混沌と言う方がしっくり来る気がするよ? そういや、ネギ君はどこ行ったんだろう?

 

「ネギ先生はお姉さんとお話があるとの事で席を外されてます。それより、このかさんのアーティファクトで一命は取り留めたとはいえ、まだゆっくり休んでいてください」

 

「休むと言われてもなぁ。せっかくの麻帆良祭だし楽しみたいじゃん」

 

「それについては私に良い考えがあるネ」

 

「超……生きてたんだ?」

 

「……ナントカ」

 

でもまだところどころ黒コゲだな。よっぽどネギ君のあの魔法が効いたんだな……。

 

「……お兄ちゃん、大丈夫?」

 

「おう。で、超さんや。その良い考えって?」

 

「フフフ、教えて欲しいカ? それならまずは全身をかいぞ――」

 

「リアー、氷漬けいっちょ頼むわ」

 

「……分かった」

 

「冗談ネ」

 

笑えないんだよお前の場合は。だって目がマジだったもん。変な機械持ちながらにじり寄ってくるのマジ止めてもらって良いですか?

 

「む……超さん、失礼ですが些か距離が近いのでは?」

 

「ん? 綾瀬に関係あるノカ?」

 

「……いえ、別にそういう訳でも……」

 

「あ、俺綾瀬に告白してるんよね」

 

「ちょ、それ言い触らすことですか!?」

 

変な誤解されるよりはずっと良いと思うんだ。超なら頭良いからそこんとこは大丈夫だろうし。

 

「おや、せっかくフタミンに興味を持ったのに既に想い人がいたカ……いや、でもNTRと言うのも……。あ、真性ロリコンには無駄ダ。綾瀬はとてもじゃないけど中等部とは思えない貧相なスタイルにあの低身長。フタミンが好きになりうるには十分な要素が……」

 

「「おい」」

 

「あれ? でもそれならどうしてエヴァンジェリンは愛さないネ? 金髪ロリヨ? 永遠の10歳ヨ?」

 

「てめ、いっぺん殴ったろか」

 

「SMプレイカ!? 任せるネ! フタミンが望むのなら痛みすら快感に変えるヨ!」

 

「ねぇ、もうこいつの相手嫌なんだけど」

 

完全にトリップしちゃってるよ。色々あったせいで頭のネジ絶対何本も飛んじゃってるよ。

 

「あの超さんに一体何が……。と言うか私物凄く侮辱された気がするのですが」

 

「安心しろ、実際バカにされてる」

 

「いやいや、そんなつもりはこれっぽっちもないネ。でも、綾瀬のようなロリボディには勝てる気がしないのもまた事実……」

 

「二見さん、この人一度頭叩いて直して差し上げた方がよろしいのでは?」

 

「もう末期だろ」

 

超は諦めるしかないだろう。フェイトと似たような感じだと思う。

 

「ちみゃー」

 

「……あの、その珍妙な生物は? 二見さんが死にかけてる間もずっと噛んでいたのですが……」

 

「なんか懐かれてな。ずっと噛まれてる」

 

「ガジガジガジガジガジガジガジガジ」

 

ホント、俺の何が気に入ったんだか。頭痛いっつーの。傷口開いたらどうしてくれる。治ったらしいけども。

 

「ふむ、おいd」

 

「ガブッ!!」

 

「そしてフェイトは何故か嫌われてる」

 

「……別に、気にしてなど……!」

 

「とても気にしてますね」

 

「だろ」

 

なんでそんな悔しがってんだよ。握り拳作って地面叩くのやめろ。なんかみっともない。

 

「フェイト様! そんな小動物なんか気になさらず……」

 

「そうですよ! それにこっちにはスタイルそれなりのうさぎちゃんがいますよ!」

 

「うぅ、恥ずかしい……でもフェイト様の為なら……」

 

「だから僕はバニーよりもメイドがだね」

 

「そこに猫耳と猫尻尾も追加でお願いします」

 

こいつらはもう放置しておこう。絡むのもめんどくさい。

 

「で、なんの話だったっけ?」

 

「ウム。私が麻帆良祭を盛り上げる秘策を用意していると言う話ヨ」

 

「「秘策?」」

 

「まぁ、これにはまずネギ坊主といいんちょの協力が必要不可欠なのダガ……いいんちょはネギ坊主が頼めばイチコロとして、問題はネギ坊主ネ」

 

「盛り上げるため、って言うんならネギ君もOK出すんじゃね?」

 

「それもあるが、まず私は先生方に目をつけられているからネ。それを如何にして誤魔化すカ……」

 

超も色々大変なんだなぁ。俺もあのバカ達の保護者で割と大変ではあるけど、それなりに楽しいし?

 

「ま、とりあえず一旦ネギ君に話通そうぜ。おーいネギくーん!」

 

「あ、はーい! どうかしましたか? それとふたみんさん、よくご無事で……」

 

「近衛さんに助けてもらったから大丈夫だよ。で、超から話があるんだけど」

 

「超さんが?」

 

「そうヨ。計画は諦めたがここまで準備しといてハイ終了。と言うのも味気ないからコレを麻帆良祭を盛り上げる為に使おうと思った次第ネ」

 

一体何を考えているんだろうか? 今更危ない事はしないと思うけど……。

 

「は、はぁ」

 

「詳細はいいんちょも交えた席で話すネ。学園長とも交渉が必要……あ」

 

「「?」」

 

「……龍宮や茶々丸に待機してもらったままだったネ……マズい、殺されるヨ……!!」

 

「話は一切合切聞かせてもらった」

 

「ヒッ!?」

 

龍宮……と思われる人がいきなり現れて超の頭に拳銃を突きつけ……ってぇ! いきなりこの人何してんの!? どこで雇った傭兵だよ!

 

「た、隊長!?」

 

「超、一体どう言う事だ?」

 

「いや、その、あのー……てへぺろ☆」

 

「死ね」

 

撃ったぁあああああっ!!?? あ、でも良かったゴム弾っぽい! 超は気絶してるけど。……そりゃゴム弾でもゼロ距離で頭に食らったら気絶するわな。

 

「バカは始末した。……だが、こんなバカの理想に共感し協力していた私もまたバカだと言う事か……」

 

「えっと、あんたもネギ君のクラスの?」

 

「ああそうだ。お前とは初めてだったか? 龍宮真名だ。まぁ、一応覚えておけ。金さえ積めば依頼はこなすぞ?」

 

「ただの中学生にんな金用意出来るか。俺は――」

 

「ロリコン教の教祖だろう? 知っている」

 

「ちげぇよ!? そんなもんになってないからな!?」

 

「失礼。数多のロリを囲い、ロリコニア王国を築こうとしている真性のロリコン、ロリコンマスターだったな?」

 

「前半初めて聞いたなそれ!!」

 

噂に尾ひれどころじゃないものが引っ付いてる! ロリコンマスターはともかく、ロリコニア王国ってなんだよ!

 

「一々うるさい奴だ。どうせロリコンだと言う事は今更覆しようのない事実なのだから呼び方などどうでもいいだろう」

 

「くそ……否定したいけど、綾瀬が好きな時点で否定出来無い……!」

 

「どう言う意味ですかそれ!!」

 

「ふむ? だが鳴滝姉妹は見た目JSだぞ?」

 

「なに、JSとな!?」

 

ヘルマンてめぇ、どっから湧いた。

 

「このご老人は?」

 

「変態」

 

「変態とは心外だね。私はただロリを愛し、ロリの為に生きロリの為に死ぬ、ロリコン紳士さ」

 

「なるほど、ダメな奴と言う事は理解出来た」

 

「で、マスター。JSはどこに?」

 

「ああ、図書館島最深部でお前を呼んでるよ」

 

「なんと! それは早く行かねば!!」

 

よし、一人どっか行った!

 

「まぁ要するに私が何を言いたいかと言うとだな、お前の事は知っていると言う事だ。武道大会には私も出ていたしな」

 

「ロクな覚え方してねぇけどな」

 

「許せ。その印象しかない。で、超だが……あいつに何があった? 話は聞いたと言っても奴が計画を諦めた、と言う部分だ。何故諦めたか、について何か知らないか?」

 

「……多分、俺があいつが帰る用にタイムマシンぶっ壊したから悟りを開いたんじゃないかな?」

 

「二見さん……何してるんですか」

 

こっちにも事情があったんだよ事情が! だってトラップが仕掛けられてたかも知れないんだぞ? 俺なら発動率9割は超えるぞ!? なら先に処分するしかないだろう!

 

「ふむ……あとは戦力差か。大体分かった。そこで寝ているバカに伝えておいてくれ。学祭中であればまだ契約期間だから協力はしてやるが割増料金を請求するとな」

 

「分かった」

 

「あの、私はマスターの所に戻っても良いのでしょうか?」

 

「茶々丸さん、いたのですね」

 

「……ずっと、いました。龍宮さんと来てました」

 

「……失礼しました」

 

「いえ……」

 

綾瀬、絡繰になんて酷い事を……。割と無表情な人だけど目に見えてしょんぼりしてるよ……気の毒に。

 

「そもそも絡繰はなんで超のとこに?」

 

「チャオは私の創造主の一人ですので……」

 

「……あんなのが?」

 

「性格と知識は別物ですので……」

 

「絡繰は超がしそうな事分かる?」

 

「おおよそは。チャオの計画を麻帆良祭仕様に直すだけ、と思われます。もしその場合、計画に少し修正を加えるだけになるので比較的時間も短くて済みます」

 

魔法を世界にバラす事と麻帆良祭にどんな関係があるのかはさっぱりだけど、面白くなる事を期待しよう。

 

「ところでさ綾瀬」

 

「はい?」

 

「なんで誰もこいつの事聞かないのかな?」

 

「ガジガジガジガジガジガジガジガジ」

 

「最早二見さんの一部と化しているような状態だからでは?」

 

でも痛いんだよ。絶対歯型付いてるよこれ。てか俺の頭髪大丈夫だよな……?

 

「ちみゃ、頼むから離れて?」

 

「ちみゃ? ガジガジガジガジ」

 

「返事はしましたが変わらずですね」

 

「あー……せめて喋ってくれたらなぁー」

 

「おけ」

 

「「!!??」」

 

え、今……?




~今回のドリンク~

ナシ→おい


龍宮隊長初登場! そしてどんどん壊れていく超。ドリンクを飲んだ者の宿命でしょうか? さらに最後に…………

P.S.活動報告にてまたアンケートを取りたいと思います。今回は完全にお遊びの要素なのでお気軽にご参加下さいませ。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。