MAHORA不思議ドリンク研究会   作:ヨシュア13世

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そう言えば一度も発表等した事なかったのですが、気がつけばUA4万越え+お気に入り登録500件突破していました! 見てくださってる方々、本当にありがとうございます!(今更何言ってんだコイツ

さぁ、長くなる事必至の麻帆良祭編突入です!


40時間目 祭りって準備期間の方が楽しかったりする

「と言う訳で、私は初等部の教師になったよ」

 

「何で俺にわざわざ言いに来てんの? つかマジで居座る気かよ……」

 

「……来るな変態」

 

「はっはっは、実は今日が初授業でね、些か緊張しているのだよ。本物のJS相手に理性を保っていられるか怪しくてね」

 

「あ、もしもし学園長ですか?」

 

「冗談だよ」

 

いや、絶対に冗談じゃないと思う。てか学園長……何でこんな変態採用した?

 

「……行こ、お兄ちゃん」

 

「や、それより先は女子校エリアなんで」

 

「……ダメ?」

 

「ダメに決まってるだろ? 昨日までは一人で行けたじゃないか」

 

「フタミン! リア嬢のお願いを断ると言うのかね! なら仕方ない、ここは私が!」

 

「……絶対嫌、邪魔」

 

「おい、たかがそれくらいで落ち込むなよ……てかあんた教師になったんだったら早く行かないとダメだろうが」

 

肩を落としてしょんぼりとしている変態を見送り、再びリアと向き合う形になる。はてさて、どうしたものか……。

 

「一緒にいけば良いじゃないか。たまに見かけるよ? 付き添いで行く人を」

 

「お前……いたんなら助けてくれよ」

 

「すまない、丁度自販機を見かけてね。君達の分も買って来たよ」

 

「お、サンキュ。リア、とりあえずこれ飲んで落ち着こう? な?」

 

リアにフェイトから貰った『強炭酸エクストリームポン酢』を渡す。ふむ、名前の通り物凄い炭酸で常に口の中がシュワシュワしつつ、だが強いポン酢の味が全てを破壊している……うん、素晴らしく面白いドリンクだ。

 

「……お兄ちゃんと、一緒に登校したい」

 

「だから、女子校エリア手前までは行ってるだろ?」

 

「……むぅ」

 

「ムウ? 不可能を可能に?」

 

「むぅじゃありません。まぁ、昨日の今日だからその気持ちは分かるけどな……。あとフェイト、お前少し黙ってろ」

 

「ふむ」

 

「……それでも、お兄ちゃんと一緒がいい……」

 

「あー……フェイト、グラヒゲ先生にはよろしく言っといてくれ」

 

「分かったよ。甘いね君も」

 

「うるせ」

 

可愛い妹からそう言われたら、兄としてはそのお願いを聞くしかないじゃないか……。ま、途中で3-Aの誰かを見かけたら任せるけどね。

 

「だが、その甘さが君が君である証……か」

 

「ん?」

 

「なんでもないさ。では、グラヒゲ教諭には『ロリコンを拗らせて女子校エリアに突入しました』とでも言っておけば良いかな?」

 

「おいテメェふざけんな」

 

つか、女子校エリアは中等部からだろうが! それで何でロリコンに繋がるんだよ! いや、俺はロリコンじゃないけどね!!

 

「とりあえず、行くか……」

 

「……お兄ちゃんと登校、嬉しい」

 

「視線が痛い……」

 

「おや、リアさんに色情魔ではありませんか。おはようございます」

 

「……ユエ、おはよう」

 

「その不名誉な呼び方止めてくれませんかね!?」

 

ほら! 周りの視線が痛いなんてもんじゃないよ!! 最早突き刺さってるよ! 絶対零度だよ! 何かデスメガネ呼ぼうとか聞こえてくるし!

 

「……こうでもしないとまだ顔を突き合わすのは恥ずかしいんですよ……」

 

「ん? 何か言った?」

 

「い、いえ、何も。ところで何故貴方がここに……ああ、リアさんの付き添いですか」

 

「ああ。何か今日はやたらごねてな」

 

「でしたら私もご一緒しましょう。どうせ行き先は同じですし」

 

「……ユエも、一緒……嬉しい」

 

「二見さん、リアさんを私にください」

 

「気持ちは分かるが落ち着け」

 

ちなみにリアは俺と綾瀬の間に居て手をそれぞれ繋いでいる状態。親子か。

 

「……失礼、取り乱しました。しかし、そちらは大丈夫なのですか?」

 

「一応フェイトに担任に伝えておくように頼んだから平気だろ」

 

もしあのまま伝えられたら、死ねる。と言うか、クラスの奴らに殺される。確実に。

 

「まぁ、まだもう少しなら時間も大丈夫でしょうしね」

 

「そう言う事……なんだけど、もう同じクラスの奴と合流出来たんだから良いだろ?」

 

「……うん、分かった。我慢する」

 

「ん、良い子だ」

 

「その慈しむような撫で方、誰がどう見てもロリコンですよね。末期の」

 

「うるせぇ! せめて兄妹愛と言え!」

 

リア達を見送った後、教室に戻るとクラスのバカ共に全て知れ渡っていた。フェイト曰く「面白そうだった」との事。

 

「さて、今からHRを始め――」

 

「変態ロリコン野郎に死を!!」

 

「「「「「変態ロリコン野郎に死を!!」」」」」

 

「磔とかいつの時代だテメェら!!! くっそ、この両手両足の縄、どんだけ強く結んでやがる!!」

 

「フ、僕が調べたのさ。強い結び方をね……!」

 

「ロリ林君かよ! いや、ロリが絡んでる時点である程度納得は出来るけど!」

 

「貴様ら……朝っぱらから何をしている」

 

グラヒゲ先生に助けてもらった。やっぱりグラヒゲ先生は頼りになるぜ!

 

「で、結局リアちゃんとはどこまでヤったんだ?」

 

「死ね」

 

「僕も知りたいな。しかも聞く所によると金髪なロリっ子が君といる所を見たという目撃情報まである」

 

「もうやだこのクラス」

 

「それは俺の台詞だ二見。問題ばかり起こすな」

 

「俺のせいっすか!?」

 

俺が何したって言うのさ! ……あ、新幹線乗り間違えて京都行ったり、帰ってきたと思ったら2人連れ帰ったりしましたね、ハイ。

 

「当たり前だ。まぁそんな事は今はどうでもいい。第78回麻帆良祭での出し物だが……お前達は去年はどうやって決めていた? 中林、答えろ」

 

「去年は実行委員を2名選出してその人達を主体にしてやっていました」

 

「フム、そうか。では今日から朝夕のHRは学祭の為の時間とする。今の時間は実行委員の選出からだ。立候補者はいるか? 推薦でも構わん」

 

「「「「「ふたみんです」」」」」

 

「はぁっ!!??」

 

満場一致とか何これイジメか!?

 

「ちなみに理由はなんだ」

 

「ロリコン」

 

「リアちゃんと添い寝とか羨ましい死ね」

 

「実行委員になってロリっ子と触れ合える時間なくなってしまえ変態野郎」

 

「お前ら本当に言いたい放題だな!!」

 

「ふむ、フタミンがやるのならば僕もやってみよう」

 

「では実行委員は二見とアーウェルンクスで良いな? ……不安要素しかないが」

 

グラヒゲ先生、そう思うのなら変えてください。

 

「「「「「異議無し!!」」」」」

 

「ちくせう……こうなったらとことんやってやらぁっ!! テメェら、今から適当な紙に定番な出し物ともう一つ自分で考えたのを書いて前に送れ! 今日中に全部見て決める! 良いな!」

 

「おや、僕の出番はなさそうかな?」

 

「いんや、後で手伝ってもらうから大丈夫だ」

 

どうせこいつらの事だ。ロクなの書かないだろうから、エヴァの別荘借りて検閲しよう。

 

「――で、勝手に入って来たと?」

 

「まぁまぁ固い事言わずにさ!」

 

「確かに先日に構わんとは言ったが……どれどれ、貴様のクラスは何をする気だ?」

 

「ネギ君、その程度じゃ僕には勝てないよ? 言っておくが僕はまだ身体強化すらしていないからね?」

 

「うぐ、でやぁあああっ!!」

 

「あ、ありのままに今起こっている事を話すぜ……! 兄貴がいつもの修業中にふたみんの旦那とフェイトがやって来たかと思ったら組手の相手がエヴァンジェリン達からフェイトに代わりやがった! 何を言っているのか分からないかも知れないが、俺っちにも良く分かんねー!」

 

「何一人デブツブツ言ッテルンダアルベール?」

 

「いや、目の前の急展開に頭が追いつかなくて」

 

いやぁ、修業中なのに賑やかだねぇ。そういや絡繰はどこ行ったんだろうか?

 

「てか、エヴァはこう言うの何回もやったんだろ?」

 

「まぁな。だが男子のは知らん。そう言う意味ではお前と言う存在は貴重だよ」

 

「そう言うもんなのかねぇ。あ、良ければ女の子視点で良さそうなのあったら言ってくれよ!」

 

「女の子ってお前な……私が何年生きてると思って……」

 

「んな事どうでも良いから!」

 

「良くないわ! むしろ一番大事な所だ! 吸血鬼だぞ吸血鬼! しかもその中でも最強の真祖だぞ!」

 

「そんな事言われても」

 

まだ魔法の事知って一ヶ月……も経ってないかな? まぁ、大体それくらいだしねぇ……? それにエヴァの見た目はまごう事なき女の子だろ。丁度ヘルマンのおっさん好みの……そう言えばあの変態、ちゃんと出来たんだろうか?

 

「全く……まぁ良い。で、これらの検閲を手伝えば良いのか?」

 

「うん。本当はフェイトに頼みたかったんだけど」

 

「いや、あいつにはぼーやの修業を手伝ってもらう。私が楽だしな」

 

「え、でもそう言うのってキチンと教えた方が良いんじゃ?」

 

「あくまで戦闘の経験値の話だ。色んなタイプの奴と戦うのは良い経験だ」

 

「ほうほう。ならここは俺も一肌脱いで……」

 

「気も魔法も使えん雑魚がしゃしゃり出てどうする」

 

そうでした。今の俺はそっち方面では何の役にも立たない雑魚だった……。ええ、どうせ魔力容量5ですけど何か!?

 

「ふむ……そう言えば貴様は私の従者だったな」

 

「む、無理やり奪ったくせに忘れるなんて酷い!」

 

「たかがキスくらいで大袈裟な奴だ。別に最後までしたわけでもなかろう。おい小動物」

 

「へ、へい!」

 

「こいつにカードの使い方を教えてやれ。モノによってはぼーやの相手になるかも知れんぞ?」

 

「オ、面白ソウナ事ヤッテンジャネーカ、俺モ混ゼロ」

 

何かドキドキしてきた……! 果たして俺のカードとやらは一体なんなのか……! せめて何か格好良いの出て欲しいな!

 

 




~今回の出来事~
・ヘルマンが色んな意味で心配
・男子軍団は今日も平和です
・タイトルと中身が合ってるようなないような(いつもの事
・ついに主人公のアーティファクトが……!?


キャラ紹介~リアとフェイト~
今回は主人公に良く絡む2人の分をしたいと思います。

リア
・年齢10歳(以前は前後と書いていました)
・悪魔の中でもトップクラスの魔力・実力を持つ悪魔。でも天使。誰がなんと言おうと天使
・ブラコン
・始動キー:レイ・アスク・デ・イーネ・ストレイス


フェイト
・見た目年齢は10歳
・アホの子と化している気がする
・ネタに走りやすい

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