MAHORA不思議ドリンク研究会   作:ヨシュア13世

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遅くなった割にこの低クオリティ……ダメだな私。


33時間目 VSドラゴン~勝てるわけない~

夢だ。これはきっと夢に違いない。そうだよ、学園の地下に……ドラゴンなんているわけがない。

 

「ハハハ、俺まだ寝ぼけてんのかな。目の前にデッカイトカゲがいる」

 

「絵本にはこう言う事はあまりー……」

 

「いえいえさすがにこれはないでしょう。学校の僅か数百m下にこんなドラゴンが……。それにあの巨体を維持するだけの食料はどうやって調達してるですか? 腕がないと言う事はアレはワイバーンと言う種類でしょうか。となると大して強くも……いえ強いとか何の話をしているですか」

 

「てゆーか、さっきのベトベトした液体は涎だったんだな。道理で臭いと思ったぜ」

 

――さぁ、現実逃避はここまでにしよう。目の前で咆哮を上げるドラゴンに対して俺達がまずする事は一つ!

 

「「「わぁああああああっ!!??」」」

 

「ガアアアアッ!!」

 

「皆さーん!?」

 

「やれやれ。あんな下級竜種相手に何を手こずる必要がある。一瞬で串刺しにしてあげよう」

 

「そんな事よりみんな連れて逃げるよー!!」

 

「え……?」

 

「あ……?」

 

するといきなり、絡繰が現れて綾瀬と宮崎さんを連れてその場から飛んでいった。俺を残して。

 

「あ」

 

「うぉおおおおっ!!?? あ。じゃねぇぞ絡繰ぃいいいいいい!! し、死ぬ! 踏み潰されるぅうううううっ!!」

 

「ふたみんさんがドラゴンの足元に!?」

 

「やはりあの竜を串刺しに」

 

「だからダメ!」

 

「ゴアアアアアッ!!!」

 

「……んぅ……五月蝿い。殺すよ……?」

 

背中から絶対零度とも言える程冷たい声が響く。……どうやらリアがドラゴンの咆哮で目を覚ましたらしい。が、それがお気に召さなかったらしく物凄い冷たい目でドラゴンを睨んでる。

 

「!?」

 

「あ、あれ? 帰ってく……?」

 

「あの竜種を怯ませる程の凄まじい殺気……寝起きのリア君はいつもこうなのかい?」

 

「いや、多分熟睡してる所を邪魔されたからじゃね……?」

 

「……お兄ちゃんの背中、温かい……」

 

「とにかく今はここを出ましょうネギ先生」

 

「あ、はい!」

 

もう二度と来ねぇよこんなとこ!!

 

「死ぬかと……今まで生きてきた中で一番死ぬかと思った……」

 

「すみませんふたみんさん。色々規格外の事をしでかしている貴方なら割となんとかなると思ったのですが」

 

「俺そんなスーパーマンじゃないからね!? ただの一般人だからね!?」

 

「フタミン。石化をほぼ無効化する人間を一般人とは呼ばないよ。例えドリンクが理由だとしてもね」

 

「うるせぇよ!! 体はともかく心は一般人なの!」

 

いやー、魔法使いになろうと決めて最初に出会うモンスターがドラゴンとかないわー。モ○ハンで言うといきなりティ○レッ○スに遭遇した時のハンターだわー。

 

「ふ……ふふふ、ちょっと大きいだけのトカゲが私の顔に大量の涎を……」

 

「お、おい綾瀬……?」

 

「二見さん! 修業です! あのトカゲに絶対にリベンジするですーっ!!!」

 

「お、おう!」

 

「僕も頑張らなくちゃ!!」

 

「……むにゃ。おー……」

 

そんな事があった翌日、綾瀬からネギ君が魔法の方の修業を始めると言う事を聞いたのでリアとフェイトを連れ立って見学に行く事にした。

 

「おいーっす」

 

「……おいーす?」

 

「ほう。既に従者が4人もいるのか」

 

「あ、二見さん達来たですか。ちょっと前に最初の段階が終わった所ですよ」

 

「あちゃー。少し遅かったか!」

 

「ん……? 貴様達も来たのか……物好きな奴らめ」

 

俺達を見るなり嫌そうな顔をするエヴァ。そんなに嫌われる事したかなー? そして神楽坂に宮崎さんに近衛さんと桜咲。それとくーふぇがいる。面子は良いとして、ネギ君倒れてるけどどうしたんだろう?

 

「あ、ふ、ふたみんさんこんにちは!」

 

「ネギ君フラフラじゃん。大丈夫か?」

 

「フン、あの程度の魔法を放っただけで気絶とは話にならんわ」

 

「……確かに、遠くから見たけどあれじゃ並レベル」

 

「いくらサウザンドマスター譲りの魔力があってもそれではね」

 

フルボッコだった。お前ら……もう少し言葉選んでやれよ……。ネギ君少し涙目じゃん。

 

「あう……」

 

「よーよー、お三方、いくらなんでも言い過ぎだろ。兄貴はまだ10歳だぜ?」

 

「……私も、10歳」

 

「僕は違うけれどね。禁則事項だよ」

 

「一瞬で説得力がなくなったな……」

 

そうなんだよな。リアもまだ10歳なんだよな…………これじゃガチでロリコンじゃねぇか俺!!

 

「カモ、あんたね……」

 

「ひぃっ!? お、俺が悪いんすか姐さん!」

 

「ま、私を師と呼び教えを乞う以上、生半可な修業で済むと思うな。今後私の前ではどんな弱音も泣き言も許さん。少しでも弱音や泣き言を吐けば……分かるな?」

 

「おいおい、10歳に手を出すなよ」

 

「……ショタとか救えないBBA」

 

「まぁエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルは齢100は超えるしね」

 

「さっきから煩いぞ貴様ら!?」

 

ちぇー、怒られちゃったよ。仕方ない、大人しくドリンクでも飲むか。

 

「お、新しいドリンクですね」

 

「おう。ここに来る途中で見つけたから買っといた。ほれ」

 

「ありがとうございます。ふむふむ『フルフル触手~ニャルラトホテプ味~』ですか。……ほぅ! この名状し難い触手のようなモノが中に入っているのですね! そしてその食感と来れば一体何をどうしたらこんな歯ごたえになるのか……二見さん、相変わらず素晴らしい物を見つけてきますね」

 

「綾瀬程じゃねーけどな。流石にお前には負けるよ」

 

「……ユエは、スゴイ」

 

「確かに、一体どうしていつもあれだけのドリンクを見つける事が出来るんだい?」

 

「そうですね……強いて言えば長年の経験、でしょうか。まぁ年数で言えば二見さんもあまり変わらないのですが」

 

経験……そういや俺いつも目に付いた自販機調べるだけだったな……。一応場所は考慮しているとは言え……次からは調べる自販機も考えた方が良いかな?

 

「ね、ドラゴンって何の事か分かる?」

 

「ん? ドラゴンって……アレ、だよなぁ?」

 

「ええ……。アスナさん、信じてもらえるかは分かりませんが昨日……」

 

お、もう夕方だなぁー。まぁ放課後だから当然といえば当然なんだけど。そろそろ帰るか? ネギ君達はこれ以上しないっぽいし。

 

「あ、そうだ。おーいエヴァー!」

 

「……なんだ?」

 

「今は絶対無理って分かってんだけどさー。ドラゴン倒すにゃどんだけ修業したら良いんだ?」

 

「お前もか!? 何ぼーやと2人でアホな事を言っている!! 21世紀にドラゴンなんかと戦う事があるか!!」

 

「あるかも知れない」

 

「ないわ!」

 

結局、そんな馬鹿な話で引き止めるなと一蹴され仕方なく皆の所に戻る事に。

 

「ちっ、エヴァは頭が固くていけねぇぜ」

 

「……BBAだから、仕方がない」

 

「まぁ、普通は信じられるものではないですしね。とりあえず私達は帰るですが、二見さんはどうされますか?」

 

「んー……俺達も帰るわ。リア、フェイト、帰るぞー」

 

「……ん」

 

「分かったよ」

 

帰る途中、ちらっと後ろを見るとネギ君と近衛さん達がエヴァと一緒に何処かに行くのが見えた。うーむ、内緒話……気になります! でもこっそりついて行ったらエヴァに殺されそうなので止めておく。あいつなんか時たま怖いもん!

 

 




~今回の出来事~
・ドラゴン、寝起きリアちゃんの一睨みで逃走
・フェイト君、遂にハ○ヒネタまで……
・相変わらず主人公とは合いそうにないエヴァにゃん

書く事思いつかないから始めたこの出来事振り返りコーナー……いらない気がしてきました(笑)


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