MAHORA不思議ドリンク研究会   作:ヨシュア13世

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サブタイ及び話の流れについては薄々気づいた人もいらっしゃるかと……。


30時間目 ある日の一日~リアの場合~

「……おはよう」

 

「お、リアちゃんおはよー!」

 

「今日も可愛いね~!」

 

……お兄ちゃんいない……けど、みんな優しいから……多分、大丈夫。

 

「……ユエ、これ」

 

「リアさん、おはようございます。……おお! これは『濃縮無還元~柑橘類詰め合わせ~』ではありませんか! このシリーズ、ミックスされたものはないと思っていましたが……さすがリアさんです!」

 

「……ぶい」

 

……ミカンとか、ユズとか色んな味がして、美味しかった。

 

「「「「「これさえなければなぁ!!」」」」」

 

「……?」

 

「皆さんどうしましたか?」

 

「いやだってさー、こんだけ可愛いのにあのドリンクでしょ? やっぱふたみんのせいかなー……」

 

「……お兄ちゃんの、悪口、ダメ」

 

……お兄ちゃんの、悪口言う人、嫌い。

 

「ごめんごめん。そういやリアちゃんは今ふたみんと同じ部屋で暮らしてるんだっけ?」

 

「……うん、お兄ちゃんと同じ部屋、嬉しい」

 

「へ~! 相変わらずお兄ちゃん激ラブだねぇー!」

 

「じゃあ寝るのも一緒? なーんちゃっt」

 

「……お兄ちゃん、暖かくて……良い匂いがする」

 

「「「「「……え?」」」」」

 

「ほう、安心する匂い、と言うやつですか」

 

「……うん。そんな感じ」

 

……寝る時、いつも独りだったから……今はお兄ちゃんと一緒に寝れて、嬉しい。

 

「いやいやいやいや、いくら何でも一緒に寝るってどーなの?」

 

「一応親戚だって言ってたけど……」

 

「そーいやエヴァちゃんとも一緒に寝てたとか……」

 

「おい待てそこ!! アレは帰りの新幹線の座席が無くて仕方なくだな!! と言うか朝倉! 貴様、喋ったな!?」

 

「え? いや、全員一回は見たけど?」

 

「なん……だと? この私とした事が寝顔を晒しただと……?」

 

……BBAは、お兄ちゃんの事、嫌い? それとも、好き? 口だけじゃ、分からない。

 

「……」

 

「ん? なんだ、何か用か?」

 

「……BBAは、お兄ちゃんの事、好き?」

 

「んなわけあるかぁっ!!!」

 

「……むぅ」

 

……お兄ちゃんの魅力が分からないとは、さすがBBA、残念。

 

「何故そこで怒る! お前はあいつといちゃついてれば良いだろうが!」

 

「……兄妹でそんな事はしない。……バカ?」

 

「お・ま・え・らは!! そもそも兄妹じゃないだろ!!」

 

「うわー、エヴァちんがあそこまで怒ってんの初めて見た」

 

「それをクールに受け流すリアちゃん……やるぅ」

 

「毒吐きまくってるけどね……可愛いけど」

 

「大体、それなら私ではなくて綾瀬夕映だろうがっ!!」

 

……おお、ユエは絶対、お兄ちゃんの事……好き。

 

「何故私を巻き込むのですか!?」

 

「……ユエ、お兄ちゃんの事……好き?」

 

「あ、う……そ、それはまぁ、好きか嫌いかで言われると好きには入りますがだからと言ってそれは男女の好きではなくあくまで友達と言う意味の好きであってですね……」

 

「……良かった。ユエは、お兄ちゃんが……好き」

 

「はうあっ!? な、なんですかこの反則的な可愛さは……!」

 

「なぬ!? じゃあ私もふたみんが好き!」

 

「私も!」

 

「……みんな、お兄ちゃんが好き……嬉しい」

 

……お兄ちゃん、モテモテ。

 

「「「「「……これが、萌えか」」」」」

 

「全く、バカばっかりだな」

 

「……BBAに、言われたくない」

 

「何だと貴様!?」

 

「微笑ましいわねぇ」

 

「せやね~」

 

「よーし、成長記録として保存&保護者に送信しなきゃ!」

 

「……! ポーズ、取る」

 

……お兄ちゃんにだらしない姿は見せられない……!

 

「あ、ならこのまま全員で写真写っちゃお~!!」

 

「お、それいーね♪ ほらほら、みんな入って入ってー! 当然エヴァちゃんはリアちゃんの隣ねー!」

 

「は? おい待て貴様ら、変な悪ノリはよさんか!」

 

「まーまー、いーじゃんエヴァちゃん。こう言うのも!」

 

「このっ、神楽坂明日菜! 手を離さんか! このバカ力め!!」

 

……早く、して。

 

「マスター、楽しそうでなにより」

 

「茶々丸!? どこをどう見たらそうなる!? あ、そうだ! ぼうや、ぼうやはどこに行った! HRはどうしたHRは!」

 

「あ、まだ時間もあるしせっかくなので僕も写ろうかと……」

 

「アホかぁああああああっ!!!」

 

「はいはい、もう撮るよー! はい、チーズ♪」

 

「あ、ちょ、待っ――」

 

「……みんなと、一緒。……これ、宝物にする……」

 

……お兄ちゃんにも、送る。

 

「「「「「……天使や……」」」」」

 

「?」

 

「……なんだこのふざけた写真は……!」

 

「あらー……エヴァちゃんだけポーズ何も取ってないからスゴイ浮いてる」

 

「……お似合い」

 

「お、のれ……! やり直しだ! ここまで小娘にバカにされて黙っていられるか!」

 

「そう言うと思って既に待機中だよーん!」

 

……2枚も、撮れた……。お兄ちゃんに、見せる……。

 

…………

 

………

 

……

 

 

「ほー、じゃあ仲良く出来てるんだな」

 

「……うん。みんな、良い人」

 

「いやぁ、初日にこっちの教室に突撃してきた時はどうなる事かと思ったけど、それなら良かった。ま、向こうにゃ綾瀬やパル達もいるしな」

 

……お兄ちゃんに、頭撫でられるの、好き。落ち着く……。

 

「……お兄ちゃん、これ」

 

「ん? なにこれ写真……って勢揃いかよ、ネギ君にエヴァまで……」

 

「おや、何をしているんだい?」

 

「……フェイト。写真、見てるの」

 

……フェイトは、良く分からないけど……多分大丈夫。

 

「写真……。おや、フタミン、何やら顔が緩んでいるけれどどうしたんだい?」

 

「んな細かいとこまで見るなよ……。いや、リアがクラスに馴染めてるようで良かったな、と思ってさ」

 

「ふむ……やはり心配なのかい?」

 

「そうだなー、クラスメイトは綾瀬もいるし、向こうの事はそれなりに知ってるから心配してないんだけどリア自身がな。でもま、仲良くやれてるようで何よりだよ」

 

「……私は、大丈夫。でも、お兄ちゃんと一緒が、いい」

 

「はいはい。だからこうして寮は一緒にしてもらってるだろ?」

 

……でも、あの変態、怖い……。だから、部屋に戻る時は、お兄ちゃんと一緒……。

 

「……うん」

 

「まぁ、武村についてはすまんとしか言い様がないんだが……」

 

「……お兄ちゃんがいてくれたら、大丈夫」

 

「そうだね。あのギャグ=パートとか言う必殺技は賞賛に値するよ」

 

「いや、それは違う」

 

「……違う。……あ、そうだ。お兄ちゃん」

 

……ユエが言ってた事、言わなくちゃ。

 

「ん?」

 

「……ユエが、好きって言ってた」

 

「ブホォッ!?」

 

「おや、フタミンどうしたんだい? せっかくの『おでんドリンク缶サイダー』が台無しじゃないか」

 

「ゲホッ! ゲホッ!! は、え、ちょ、綾瀬が!? 俺を!?」

 

「……うん。あとみんなも好き、って言ってた」

 

「何で!?」

 

「……良く分からない」

 

……でも、好きなのは、良い事。

 

「……お兄ちゃんも、ユエが、好き?」

 

「え、あ……いやまぁ、好きか嫌いかで言われると好きだけどなんつーかそりゃあくまで友達としての好きであって別に男女の好きとかじゃなくてだな?」

 

「……ユエと同じ様な事言ってる……」

 

「……あ、なーる。そう言う事ね……俺はてっきり……」

 

「てっきり、なんだい?」

 

「ちょいちょいブッ込んでくるの止めて貰って良いですかフェイトさんや」

 

……うん、やっぱり、お兄ちゃんと一緒にいると、楽しくて……安心する。




今回の出来事……?

・リアちゃん、ハーレムを形成(笑)
・ロリ組仲良いですねぇ(鳴滝姉妹……? 知らんな……)
・フェイト君ェ……

フェイト君の視点をやったので次はリアちゃん挟むべきかと思い……。

次回からまた元に戻ります。

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