MAHORA不思議ドリンク研究会   作:ヨシュア13世

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サブタイトルがアレ過ぎる……っっ!! そんなに長々とそのシーンがあるわけでもないのに……! でも、他に思いつくものもなく……。
本当は朝に投稿するつもりだったのですが、なんとなくその時のキャラの名前が気に入らなくて考え直しながら他の事している内に気がつけばこんな時間に……。


17時間目 謎のゴスロリ少女との邂逅

「東大寺は盧舎那仏を本尊とした大仏がある事が有名ですね。また別名を金光明四天王護国之寺とも言い、奈良時代……おおよそ8世紀頃に聖武天皇が国力を尽くして建立した寺ですね。また――」

 

「なぁ……これ、いつまで続くんだ?」

 

「多分、夕映が満足するまでじゃない?」

 

東大寺に入った瞬間から綾瀬の語りが始まってしまった。確かに綾瀬にとっちゃ楽しいよなぁ……うん。嫌な予感は的中した訳だ。しかも宮崎さんとネギ君見失ったし……。

 

「――聖武天皇の発願で天平17年……745年ですね。に制作が開始され、天平勝宝4年752年に開眼供養会……つまり魂入れの儀式が行われたましたが、現存する像は中世・近世の補修がはなはだしく、当初の部分は台座、腹、指の一部などごく一部が残るにすぎないらしいです。そして「銅造盧舎那仏坐像」の名で彫刻部門の国宝に指定されていますです。さらに――」

 

「いい加減に……」

 

「しろ―――っっ!!!」

 

まだ続ける綾瀬に2人でハリセンを見舞った。

 

「へぶぅっ!? な、なにするですか!!」

 

「それはこっちの台詞だっつーの!」

 

「あんたのせいであの2人見失っちゃったでしょーが!!」

 

「へ? ……のどか―――!?」

 

ったく……これじゃ何のために協力してるのか分からないじゃねぇか!

 

「うぅ……これでは親友失格です」

 

「バカたれ、そんな事言ってる暇があったら2人探すぞ」

 

「そーそー! 早くしないとのどかが告白しちゃうかもしれないでしょ!」

 

「そ、そうですね……この事は後で猛省するとして今はのどか達を探しましょう!」

 

俺達は三手に別れて探す事にし、見つけたら携帯で連絡する事にした。

 

「――ってそう簡単に見つかったら苦労しねぇよなぁ……」

 

幸い制服だから比較的探しやすいけどさ……。麻帆良の制服ちらほら見かけるし……。

 

「大声出して探すとバレるし……くそっ」

 

まぁ、あの2人はしっかりしてるから失敗は無いだろうけど……。応援した側としてはやっぱその先が気になる。

 

「――っと綾瀬か。おう、こちら二見」

 

『二見さん、とりあえずネギ先生を見つけたので公園の方に来てください』

 

「公園って広すぎだろ! もう少し詳しい場所を指定しろよ!」

 

『……はぁ。仕方ないですね、ではこちらは私達でなんとかしておくので二見さんは集合場所に行ってください。のどかにはメールしておくので大丈夫です』

 

……今のは綾瀬が悪いと思うんだけどなぁ……。なんで俺がため息つかれる側なんだよ。

 

「まぁ良いや、集合場所行こ……ん?」

 

たまたま目に入ったのだが、和の雰囲気漂うこの場所に明らかに場違いと言うか似合ってないと言うか、何ともまぁミスマッチなゴスロリ少女がいた。……中林君が見たら喜びそうだな。

 

「……?」

 

「あ、悪ぃ。珍しい服着てるから目に入ってさ」

 

「……そう」

 

「誰か待ってんのか?」

 

「……うん」

 

年はパッと見ネギ君と同じくらい、服はいわゆるゴスロリ服。髪は銀色で目は澄んだ青と言うより蒼、肌も白くまぁ普通に見る分になら可愛らしいけど……なんでこの子無表情なの? 何か話し辛いんだけど!

 

「へ、へー……まだちょっと時間あるな。なぁ、俺も待たせてもらっても良いか?」

 

「……どうして?」

 

「お前みたいな子供が独りでいるのが気になってさ」

 

「……私は、独りが普通だから、平気」

 

「おいおい、さみしー事言うなよ。今は俺がいるだろー?」

 

てか、ホントどうしてこんなに無表情なんだ? 大体この年くらいなら元気に外で遊びまわってる感じじゃね?

 

「……? 一緒に、いてくれる……?」

 

「おう。まぁ、俺もうすぐで行かなきゃだけど」

 

「……嘘つき」

 

「手厳しいこって……」

 

「……また、今度はちゃんとお話、して? これ、私の電話番号……」

 

「分かった。それじゃ、これが俺の番号だ。お前も寂しい時はいつでもかけてこい。出れる時は出てやっから」

 

「……うん。する、約束」

 

小指を差し出してきたので俺も同じように小指を出して絡める。……なぁ、これ俺大丈夫だよな? 捕まったりしないよな? 制服着てるし、中学生だから大丈夫だよね?

 

「そういや名前聞いてなかったな。ちなみに俺は二見、二見隼人だ。……最近ずっとふたみんと呼ばれてるけどな」

 

「……リア」

 

「リア、な。良い名前じゃねぇか」

 

「……初めて言われた」

 

「なんだ、みんな酷い奴だなー」

 

「……うん、酷い。じゃあ私は……『お兄ちゃん』と呼ぶ」

 

……ねぇ、その呼び方、一歩間違えたら誤解されて確実に俺が変態扱いされるよね? いや、さすがにそれを目の前の少女に言っても分からないと思うけどさ。

 

「……嫌、だった?」

 

「いんや、リアが良いならそれで良いぞ」

 

「……なら、お兄ちゃん」

 

「おう。んじゃ、また縁があったら会おうぜ、リア」

 

「……うん」

 

そうして謎のゴスロリ少女・リアとの出会いを経て集合場所に戻ったのだが……。

 

「ぬおっ!? ネギ君どうした!?」

 

「知恵熱と言うやつでしょう。実際に見るのは初めてですが」

 

「熱が38度もあってマジでビビったわよ」

 

「ウチもビックリしたえ……」

 

その知恵熱とやらで倒れたらしきネギ君は今は放心状態で神楽坂に手を引かれてる状態だ。……ホントに大丈夫か?

 

「しっかりしてる奴ほど壊れやすいって事か……」

 

「その点二見さんは安心ですね」

 

「よし、その喧嘩買った」

 

「え? 夕映の言う通りじゃない?」

 

「どう言う意味だコラ!」

 

俺はしっかりしてないから壊れる心配は無いとでも!? 知恵熱くらいなら難しい数式とか出されたらすぐ出るわ!! 放心状態になるわ!

 

「いえ、そう言う意味ではなく、単にネギ先生は10歳で教師になり、クラス担任。そして修学旅行に二見さんのお世話と言う予想外の出来事が起きてるので大変だ、と言う意味ですよ」

 

「最後明らか俺バカにしたよな!? もう慣れたからいいけどな! でも許さん!」

 

「ふあいっ!? ふぁなふです――!!」

 

「ふっ、毎度ながら何言ってるかわかんねーな!」

 

いやぁ、綾瀬の頬は良く伸びる良く伸びる。ふはははは!

 

「アンタら……結構仲良いわよね」

 

「あ、アスナもそう思う? これで何の進展もないんだから不思議だわ」

 

「そうやんねぇ」

 

「――ふぅ、スッキリした。そういやお前らさっき何か言ってなかったか?」

 

進展がどうのこうのって聞こえた気がするんだが……ひょっとしてあの2人の事で何か進展が!?

 

「うぅ……痛いです。私は本当の事を言っただけですのに」

 

「うん? まぁ、言ったけど今のふたみんと夕映には関係ない話かなー。ね、このかにアスナ」

 

「せやね~」

 

「らしいわよ?」

 

全くもって意味が分からん。しかも俺と綾瀬限定かよ。柱の陰で近衛さんの事を見ている桜咲は良いのかよ。今まであそこにいる事気付かなかったけど。そして綾瀬、もう一回やられたいのか?

 

「「?」」

 

「さ、さっさと戻ってネギをゆっくりさせてあげましょ」

 

「だねぇ。知恵熱出る程だもんね」

 

「お~」

 

パルの言った言葉に俺達が首を傾げている間に、バスに押し込まれ旅館へと戻った。

 

「……結局パルは何が言いたかったんだ?」

 

「さぁ? ハルナの言う事ですからあまり気にしない方が良いと思うですよ?」

 

「確かにそうだな。んじゃ、気を取り直してドリンク探し始めるか」

 

奈良公園じゃハプニング続出でほとんどゲット出来なかったからな。その分旅館で探そうと考えたわけだ。

 

「ですね。私はこちらから回るので二見さんは反対側から。合流したら終わりにしましょう」

 

「OK」

 

と、ロビーで分かれてそれぞれドリンクを探し始めた。

 

side-夕映

 

「あ、そう言えばまだ昨日の水を貰っていなかったですね……」

 

まぁ、合流した時で良いですか。面倒なので部屋まで取りに行かせてもらいましょう。

 

「それにしても……今日はとんだ失態でした」

 

大仏に目が眩んでのどかのデートを放置するなんてアホの極み。あの二見さんですらドリンクに走らずのどか達を見守ってくれていたと言うですのに……。

 

「ゆーえっ! なーに1人でぶつぶつ言いながら歩いてんの?」

 

「おや、ハルナですか。どうかしたですか?」

 

「別に? ただ見かけたから話しかけただけよ。――にしても、のどかは結局どうしたのかしらねー?」

 

「どうでしょう。表情から察するに悪い事は無かったと思うですが……」

 

何せのどかはドジッ娘と言う厄介な属性を抱えていますからね……。ネギ先生の前で変な失敗をしていなければよいのですが……。

 

「ま、確かにそうね~。ってそういやふたみんは? あんた一緒じゃなかったっけ?」

 

「いえ、奈良公園ではドリンクを集める事が出来なかったので、旅館で集めようと現在探索中です。昨日は普通に寝ましたしね」

 

2階、3階も回りたいですが、まずは1階からの探索です。

 

「あー、はいはい。そんじゃ、私は部屋戻ってるね~」

 

「はいです」

 

さぁ、ドリンクを探して探して探しまくるです!

 

sideout

 

「うーん……意外と無いなぁ」

 

自販機は見かけるけど入ってるドリンクはどれを見てもどこにでも売ってる物ばっかりだ。

 

「せめて一つくらいは……おっ、あった!」

 

その名も『濃縮湯葉の心』。……湯葉ってなんだっけ? 後で綾瀬に聞いてみるとしよう。

 

「よっしゃ、この調子で後2~3本は見つけてやるぜ!」

 

…………

 

………

 

……

 

 

「おいーっす。そっちはどうだったよ?」

 

「こちらは『ちりめん抹茶』と『超京都ドリンク』なるものを見つけたです。して、二見さんはどうですか?」

 

「俺が見つけたのは『濃縮湯葉の心』と『みたらし抹茶』だ。なぁ、湯葉ってなんだっけ?」

 

「……湯葉も知らないですか?」

 

止めろ! 俺をアホの子を見るような目で見るんじゃない!

 

「知らないんじゃない、ド忘れしただけだ!」

 

「なお悪いですよ。良いですか? 湯葉と言うのは大豆の加工食品の一つ。とだけ覚えておけば良いですよ。詳しく説明しても良いですが……聞きたいですか?」

 

「……止めとく」

 

なんか長そうだし……とりあえず豆から出来たやつって事だよな?

 

「それが賢明です。それより今はドリンクです」

 

「だな。さすがに4本一気はキツいから今日と明日で2本ずつに分けようぜ」

 

「ですね。夜中にトイレ……なんて真似は勘弁願いたいですし」

 

俺はネギ君しかいないからまだ良いけど、綾瀬はパルや宮崎さん達がいるしな……。さすがに恥ずかしいのだろう。

 

「んじゃ適当に『濃縮湯葉の心』と『ちりめん抹茶』で良いか?」

 

「ええ。では私はまず『濃縮湯葉の心』をいただきますです」

 

「そんじゃ俺は『ちりめん抹茶』飲むか」

 

ほっほう、この食感は……ちりめんじゃこか? なるほど、だから『ちりめん抹茶』か。抹茶の風味とちりめんじゃこが絶賛ケンカ中だな。だが、それがイイ!

 

「これはこれは……濃縮された湯葉の味はなかなかですが、湯葉自体の存在が飲むのをことごとく邪魔して飲むのにテクニックがいりますね」

 

「そうなのか?」

 

「はい。それでは早速ノートに書き込んで……あ、そうです。二見さん、少しよろしいですか?」

 

「ん?」

 

「先日の水を取りに行きたいのですが」

 

「水? ……ああ! 音羽の滝のやつか」

 

そういや渡してなかったっけ?

 

「ええ」

 

「OKOK。んじゃ、部屋行こうぜ」

 

「どもです」

 

部屋に行き、水筒を渡す。ネギ君またいないな……。この後一緒に風呂でも入ろうかと思ったのに。

 

「おぉ……これがそうですか」

 

「おうよ。大事に飲めよ?」

 

「もちろんですとも。では、私は一度部屋に戻るです」

 

「あいよー。俺は風呂でも行くかなぁ……」

 

この時間は確か先生専用時間だったハズだし。

 

「そうなのですか? でしたら他の人にも今は入らないように言っておくです」

 

「サンキュ」

 

それから風呂に入り、サッパリした所で部屋に戻るとネギ君が戻っていた。……あと少し待てば良かった!!

 

「あっ、二見さん! お風呂に入ってたんですか?」

 

「おうネギ君。その通り。ネギ君はもう済ませたのか?」

 

「はい!」

 

「なーんだ。せっかく男同士で入ろうと思ってたんだけどなぁ……」

 

あ、今から二度目行けるか? いや、しかし女子が入ってる可能性があるから無理か……。就寝時間過ぎてからにするか?

 

「え、えと……」

 

「安心しろ。体中が光り輝くまで洗ってやるぜ!」

 

「安心できませんけど!?」

 

「大丈夫大丈夫、天井のシミ数えてたら終わるって」

 

「露天風呂なんですが!?」

 

……ネギ君ってからかうと結構面白いのな。いいツッコミのセンスだ。普段ツッコミに回る事多いからたまにはなぁ?

 

「はっはっは、冗談だって。でもさ、これはマジに一緒に風呂ぐらい入ろうぜ?」

 

「あ、はいっ! その時はよろしくお願いします二見さん!」

 

「おう! あ、そうだ。ネギ君って今は暇なのか?」

 

「いえ、これから旅館内の見回りがあるので暇とは……」

 

「ふーん、先生も大変なんだなぁ」

 

見回りなんて面倒そうな事良くやるよ。

 

「そうでもないですよ? 皆さんの安全を守るためですし」

 

「……偉い。偉いぞ少年。飴をあげよう」

 

面白そうだから買ってみた『壬生菜キャンディ』を一つネギ君に手渡す。良い子にはご褒美だよな、うん。

 

「あ、ありがとうございます」

 

「ん。それじゃネギ君、見回り頑張って」

 

「はいっ!」

 

ネギ君を見送り、部屋に戻ると充電器に差していた携帯に着信が二件入っていた。一つは綾瀬、もう一つは……

 

「おー、リアか?」

 

『……お兄ちゃん?』

 

「ああ、早速電話か?」

 

『……うん。でも、さっき用事出来たから……掛け直す』

 

「あいよ。じゃ、待ってるからな?」

 

『……うん』

 

最後、少し嬉しそうだったような? いや、まだ会って数時間しか経ってないし、はっきりとは分からんけどさ。

 

「んで、次は綾瀬か。……なんでさっきまで一緒にいたのにわざわざ電話? ……一応掛け直してみるか」

 

『――二見さんですか?』

 

「おう。何か用なのか? わざわざ電話かけて来るなんて」

 

『ええ、まぁ……報告が一つとお願いが一つです』

 

「はい?」

 

何が言いたいんだコイツ?

 

『とりあえず説明しますと、のどかはちゃんとネギ先生に告白出来たそうですよ』

 

「お、マジか! いやぁ、頑張ったなぁ宮崎さん」

 

『私達も予想外の戦果に驚いてますよ。それが報告です』

 

「なるほど。それじゃあお願いってのは?」

 

ネギ君と引っ付かせるようにすればいいのかな? でも、その辺りは当人同士でやらせた方が良い様な気がする。

 

『実はですね……真夜中に朝倉さん主催でネギ先生とキスするイベントがあるですよ』

 

「――はぁ? ネギ君とキスぅ?」

 

なにしてんの朝倉。相手10歳よ10歳。……いや待て、10歳だから遊びで済むのか……? だがしかしネギ君先生だろ? どうすんだろ……。

 

『そうです。のどかが告白した矢先にこのようなアホなイベントでネギ先生とキスさせるわけには行きませんです』

 

「まぁ、そりゃ確かに」

 

てか、そもそも本人の意思は? いくらなんでもネギ君がそんな事了承すると思えないんだけど。

 

『ですので、のどかとネギ先生をキスさせるために二見さんの協力が必要なのです』

 

「色々言いたい事はあるけど……良いぜ。じゃあ詳しく説明を頼む」

 

『はい』

 

何でも、このイベントは『くちびる争奪!! ネギ先生とラブラブキッス!? 大作戦(はぁと)』と言うらしい。……なんだ、このそのまんまなネーミングは……まぁいいや。ルールは各班から二人ずつを選手として選び、新田含む先生方の監視をかいくぐり旅館内のどこかにいるネギ君にキスしたら勝ち、と言う物らしい。なんで新田に目を付けられているのかは、騒ぎ過ぎたかららしい。さらに新田に見つかるとロビーで正座だとか……。トイレも駄目なのかな?

 

「なるほどな……ルールはとりあえず理解した」

 

『3回も説明したんですからいい加減覚えてくれないと困るです。時間もあまりありませんし』

 

「悪かったよ。で? 俺は何をすればいいんだ?」

 

『押し入れに籠もっといてください』

 

「俺はドラ○もんか!? 意味わかんねーし! それ単なる役立たずだし! それにんな事したらルール的にアウトじゃね? 各班2人なんだろ?」

 

『いえ、二見さんはイレギュラーのようなものですし、朝倉さんにも確認は取って直接ではなく間接的になら協力させても構わないと言質を取っています。で、二見さんに頼みたい事は、もしのどか以外の人が来たら足止めをお願いしたいのです。その間にネギ先生を逃がすなりなんなりしてくだされば後はこちらでなんとか』

 

「ああ、そう言う事ね……。宮崎さん応援してた身としては勝手にどうこうされてた事は構わねーけど、そっちの選手は宮崎さんは当然としてもう一人は?」

 

『私です。ですから私達が来た場合は普通に出て来て大丈夫ですよ』

 

「分かった。そんじゃ、もう今から隠れとくよ」

 

ネギ君にはバレたら困るだろうから適当に書き置きでも残しておこう。

 

『別に今からでもなくて大丈夫ですが……まぁ分かりました。では先程言った通りにお願いします』

 

「任せとけ」

 

電話を切り、俺は早速押し入れに入る。もちろん、ネギ君あてに書き置きしてるぞ?

 

「……でも、こう暗いと眠くなってくるな……」

 

押し入れってこんなに真っ暗なんだなぁ…………いかんいかん、寝ちまいそうだ。

 

「しっかりするんだ俺! 起きて妨害を……妨害を……」

 

……ごめん、綾瀬。俺寝るわ……睡魔に抗えん。……寝る前に綾瀬に起こしてもらうようにメールしよっかな? あ、そういや携帯は充電器に差しっ放しだったっけ……。そしてリアもすまん……電話待ってるって言ったのに……こんなバカでごめんよ。

 

「……ぐぅ……」

 

side-ネギ

 

「あれ? 二見さん?」

 

どこに行ったんだろう? もうすぐ就寝時間なんだけど……。

 

「あ、書き置きだ。ええっと……『俺はドラ○もんになる』? ……ドラ○もんってなんだろう?」

 

日本のアニメか何かかな? また二見さんに聞いてみよう!

 

「そう言えば……二見さんからもらったキャンディまだ食べてないや」

 

夜に甘い物は駄目だってお姉ちゃんが言ってたから明日に食べよっと。

 

side-夕映

 

「――ふぅ。これで準備は万端ですね」

 

二見さんの協力も得られましたし、これでこのアホなイベントものどかの勝利です!

 

「ゆえー、のどかー! 頑張ってねー!」

 

「バッチリ応援するえ!」

 

「もちろんです」

 

「あ、あうー……」

 

まったく……本当に朝倉さんはアホな企画を考えた物です。せっかくのどかが告白したと言うのに……。なんにせよ、この戦いに勝たない事には何も始まりませんね。何としてでものどかを勝たせるです!




はい、と言う訳で出てきた新キャラは銀髪蒼眼のゴスロリ少女リアちゃんでございます。いきなり主人公に懐いてますねー。一応その理由はしっかりあります。何の意味もなく懐いてると言う訳ではありません。ありませんが……詳しくは追々で……。
では軽く紹介を。

名前:リア
年齢:10歳前後?
見た目:銀髪蒼眼、服はゴスロリ、無表情

モ○マスの佐城雪美を意識してます(笑)

……本当に軽いですね。うーん……性格も入れた方が良かったかな? しかしあまり書きすぎるのも……。いっそ本格登場してからキャラ紹介は載せれば良かったような……?




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