恋姫†無双~DQNッ☆キチ○イだらけの三国志演義~   作:gtu

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修正版です


第14話

 

「いやいや、こんなに可愛らしい方が軍に入って頂けるのであればそんなに嬉しいことは無いですよ」ニコ

 

勝成は一瞬の嫌らしい笑みを浮かべるもすぐにいつもの爽やかな笑みに変えて話し出した

 

「あわわ!そんなこと無いですよ

…それで…あの…それで私達はこちらで働かせて頂けるのでしょうか?」

 

「そうですね…皆様はいかがお思いですかな…ちなみに私は参加に賛成です」

 

「私は力を貸してくれるならうれしいです」

 

「俺も桃香と同意見です」

 

「…ご主人様…桃香様…私はやはり反対です!このような子どもを危険な目に合わせる訳には参りませぬ!」

 

「そうなのだ!子どもの出る幕じゃないのだ!」

 

一刀と桃香は孔明の義勇軍参加に賛成したが愛紗と鈴々は難色を示した

 

「どーでもいいからお前らに任すわ…」

 

そして、長可は決定に従う立場を取った

 

「では、多数決で孔明殿と士元殿の義勇軍参加を認めるということで…よろしいですか?」

 

「はい!それで良いと思います!

愛紗ちゃんと鈴々ちゃんもいいよね?」

 

「……分かりました」

 

「むー分かったのだ」

 

勝成の提案に桃香は賛成し、愛紗と鈴々も渋々提案を飲んだ

 

「では私達の真名を受け取って下さい…私の真名は朱里と言います」

 

「私は雛里です…皆さんよろしくお願いします」

 

そうして、桃香達も一通り真名の交換もすんだところで勝成が言い出した

 

「では、早速ですが御二人に知恵をお借りしたい…我らには公孫賛殿から武功の一部として500の捕虜の処置を任されておりますが、我らの義勇軍の兵は公孫賛殿から一時的に借りた500のみです

公孫賛殿の本拠に帰還すれば、全員指揮下を離れることになります

が…捕虜を我らの兵として迎え入れるべきだと思いますか?」

 

「…何故そんなに捕虜がいるのですか?」

 

「森殿が2000の敵軍に一人で突っ込んで大将を討ち取ったからですよ」

 

勝成が2人の疑問について答えた

 

「はわわ…す、凄い方ですね」

 

「あれ?森さん?義勇軍はどうしたの?」ヒソヒソ

 

勝成と2人の話に義勇軍の兵がいないことになっているのに気づいた桃香は、義勇軍を指揮していた長可に小声で話を聞いた

 

「ああ…なんでも戦の後、帰りたいつー奴等が多く出てな…めんどくせぇから全員(土に)還してやったんだよ」

 

「そっか…全員(家に)帰しちゃったか…しょうがないよね…皆家族とか大切な人がいるだろうし…むしろここまで付き合ってくれた事に感謝しなきゃ!でも、それならさっき言ってくれればいいのに…」

 

「しょうがねぇだろ…言うの忘れったんだよそれに連中をこれ以上連れてっても、肉の壁にしかなんねぇーよ」

 

その壁にしようとした張本人がほざいているころ、孔明達は捕虜の扱いについて、答えを出した

 

「…そうですね。現状を考えると調練等をして、それに耐え抜いた捕虜を部下に加えるのが最善だと思います」

 

「…私も朱里ちゃんと同意見です…ただ上の立場にいた捕虜は反乱防止のために処罰するべきかと思います」

 

2人は現在の劉備軍の状況から最善であると思う策を提案した

 

「あ!!?ざけんじゃねーぞ!!捕虜は全員処刑だろが!!ボケが!!」

 

「私も全員処刑がよろしいかと思います!後でいくらでも募兵は募れますし、なにより一度刃を交えた相手に易々と背中を預けたくありません!」

 

朱里達の策に長可はもちろん、以外にも愛紗も反対を示した

 

「……あわわ、た、確かに皆さんの意見ももっともだと思います…で、でもここで兵を獲得しないと我々の私兵が居なくなってしまいます…即ち義勇軍としての体裁すら取れていないと民衆から思われる可能性があり、今後の募兵に影響が出るかも知れません」

 

「それに我々は一応義勇軍ですから兵がいないと、公孫賛殿の家臣達から白い目で見られてしますし…」

 

雛里の反論に朱里は付け加える

 

「別にそんなに多くなくとも良いんです…精々100程度いるだけで…その他の賊の処置は森殿の独断で結構です…これでどうでしょう桃香様、ご主人様」

 

朱里は2人に同意を求めた

 

「そうだね…元々捕虜は森さんが捕らえてくれたんだからからそれで良いと思う」

 

「私もご主人様と同意見だよ…森さんの武功に報いるものも今の私達には無いし…」

 

「…ヒャハ…いいぜそれで…もちろん調練は俺が担当すんだよな?」

 

長可は朱里の提案を嬉しそうに飲んだ

 

「…私としてはやはり賊を部下にするなど心情的に納得できません!」

 

愛紗は朱里の提案に異を唱える

 

「うるせーな!俺の武功だろうが!!俺が決めて何が悪いんだよ!!嫌ならてめぇが敵の大将殺ればよかっただけだろーがよ!!口だけ達者か!?ああん!!!」

 

「くっ…しかし…」

 

「まぁまぁ、愛紗ちゃんも森さんも落ち着いて…」

 

愛紗が言い返そうとしたとき、桃香が割って入り、2人に言った

 

「愛紗ちゃん…黄巾党の人達だって好きで町を襲った訳じゃない人もいるんだよ…お腹が空いて、でも食べ物がなにもなくて、そんな人達を好きで黄巾党に入った人達と一括りにして処刑なんて酷いことだと思わない?」

 

「桃香様…」

 

「そして、森さん!言い過ぎです!確かに森さんが敵の大将を討ち取ってくれたおかげで勝てましたけど、その後黄巾党を包囲したのは愛紗ちゃん達ですよ!」

 

「チッ…ウッセーナ」

 

「森殿、桃香様の言う通り少し視野が狭くなっておりました…申し訳ございません!」

 

愛紗は長可と桃香に謝罪した

 

「あー…つーかそろそろ帰っていんじゃね?」

 

長可は外の様子をチラリと見て桃香達に言った

 

「そうですね…戦後処理も終わってる見たいですし…では、私が本陣に帰還を進言してきますよ」

 

「俺も行くわ…おもしれー事してっかもしんねぇしな…ヒャハハ」

 

そう言うと勝成と長可は幕舎を出て、公孫賛のいる本陣に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回捕まえた捕虜達の中には討ち取った波才の副官を勤めていた者もおり、公孫賛はその者を拷問にかけていたが、一向に口を割る気配がなく、時間ばかりが過ぎていた

 

「…はぁ…脅しても、痛め付けても口を割らないか…いっそのこと本拠に戻ってから本格的にやったほうがいいのか?」

 

そうして悩んでいると本陣の幕舎の外から声が聞こえた

 

「失礼します!県令様!義勇軍の水野殿と森殿がお目通りを願っておりますがいかがいたしますか?」

 

「そうか…通していいぞ…」

 

「はっ!かしこまりました!」

 

その後しばらくすると勝成と長可が幕舎に入ってきた

 

「失礼します…公孫賛殿…戦後処理も終わりかけておりますし、そろそろ帰還をしてもよろしいのではと思い参りました」

 

「おお、そうか…はぁ、すまないがもう少しだけ待つように桃香達に伝えてくれないか…」

 

「なんかあったのか?」

 

長可はため息をつき、悩んだ様子の公孫賛に対して質問をした

 

「あぁ…捕虜の中にいい情報を持ってそうな奴がいてな…そいつを今拷問して聞き出そうとしているのだが知らぬの一点張りでな本拠に帰ってからにするか迷っていたところだ」

 

「ほう…では私に任せてくれませんか?」ニヤ

 

勝成はにやけ面で公孫賛に提案をした

 

「ん?……そうだな…よし!水野!やってみてくれるかその間に私達は帰り支度を済ましておく!」

 

「では、そのように…森殿、捕虜を2、3人ほどと野ネズミを一匹捕まえてきてもらってよろしいですか?…物凄く面白い事に使いますので」ニヤニヤ

 

「は、俺に使いっぱなし頼むんだ

面白くなかったらぶっ殺す!」

 

そう言うと長可は本陣幕舎を出ていった

 

「さてと次は…公孫賛殿鉄でできた円形のものとかございませんか?」

 

勝成は長可が出ていくのを見届けると公孫賛に対して質問をした

 

「あー、少し待っていろ」

 

そう言うと公孫賛は座っていた本陣中央の椅子から立ち上がり、幕舎から出ていったと思ったら、すぐに戻ってきた

 

「これでいいのか?」

 

そう言って差し出したのは調理用と思われる鉄でできた鍋であった

 

「ええ…充分ですしかし、こちら使用してよろしいのですか?」

 

「いいぞ別に、取っ手の部分が壊れてしまったやつだからな」

 

公孫賛の言う通り、その鍋には、取っ手が片方しかついていなかった

 

「では遠慮なく使用させて頂きます」

 

そうして、鉄の鍋を受け取り、長可を待つこと約四半刻

長可が3~4㎝ほどのネズミと捕虜2名を連れて本陣に戻ってきた

 

「では、その捕虜のいる場所をお教えくださいますか」 

 

「あぁ、おい!誰か!」

 

そう言うと公孫賛の衛兵が幕舎の中に入ってきた

 

「すまないが、この者達を拷問の場所まで案内してくれ」

 

「はっ!かしこまりました!では、こちらでございます」

 

そのまま衛兵に付いていくと、周りよりも、少々小さめな幕舎が現れた

 

「どうぞお入りください」

 

衛兵が幕を上げ、中に入るとそこは薄暗く、松明を焚いており、中央には、鞭の後が痛々しくあり、膝の上に石を詰まれてる男がいた

 

その男は勝成達を鋭い眼光で睨む

と、その横にいた捕虜達に目をやった

 

「お前ら…」

 

「「副官殿…」」

 

「…では、今からする事についての話をしましょう」ニコッ

 

勝成は副官に対して嬉々として話し出した

 

「まず、身動きが取れないようにしっかりと仰向けで拘束します…その後、腹の上にネズミを放ち、この鍋で閉じ込めます

そして、この鍋を固定したのち鍋の上を松明の火で熱します…すると、ネズミはその熱から逃れようと腹を食い破るそうです…食い破られた者は少しずつ食われながら死に至るというわけです…クフフフフ、愉しそうでしょう…?」ニヤリ

 

「…そ、その程度の脅しに屈すると思ったか!!!そもそも俺が死ねば情報も得られんぞ!!!」

 

副官は勝成に怯えつつも、脅しと思い、自分自身を奮い立たせるためにも大声で怒鳴った

 

「…誰が貴方にやると言ったんですか?貴方は自分の部下が苦しんでのたうち回りながら死んでいく様を観るんですよ」ニコッ

 

「なっ…!!」

 

副官は絶句した

 

「ヒャハハハハハハ!!!!そいつは最高だ!!!水野!!!俺に火点かせろ!!!!」

 

「ええ、もちろん…あぁ、でも2人目は私にやらせてくださいね」

 

そう言うと勝成と長可の2人は捕虜の1人を木の板に仰向けで固定し、腹の上にネズミを乗せ、そのネズミの上に鍋を被せ、固定した

 

「じゃあ行くぜ!!!どんな風に死ぬのか楽しみだな!!!」

 

「ま、待て!!!!!」

 

長可が松明に手を取り、熱しようとした瞬間、副官は制止の声を上げた

 

「わかった…わかったから止めてくれ…俺の知っている限りの情報を教えるから…部下にだけは手を出さないでくれ…頼む…!」

 

「ふ、副官殿…!」

 

「わかった…では、早速だが……」

 

衛兵は黄巾党の軍備や幹部の名等様々な事を副官に質問した

 

「うむ…以上だな…この事に嘘偽りはないな…」

 

「あぁ…すべて本当の事だ…」

 

「うむ…ならば…ん?」

 

衛兵は副官と話している際に肩を叩かれた

振り向くと目の前には勝成が立っていた

 

「あの…もういいでしょうか…?」

 

「え…?あ、ああ!はい!もう結構です!ありがとうございました!本当に助かりました!」

 

衛兵は勝成がもう自分たちの幕舎に戻って良いのかを確認するために話し掛けたのだと思った…だが、

 

「森殿!!もういいそうですよ!!」

 

勝成が、そう声をかけると長可は再び松明を手に取り鍋を熱し始めた

 

「ギャアアアアアアア!!!!!!!!」

 

「ヒャハハハハハハハハハハハ!!!!!!!」

 

「な…!?お前ら!!!約束が違うぞ!!!!!」

 

副官が叫ぶ

 

それに対して勝成はにこやかに答えた

 

「衛兵と貴方が勝手に決めた約束に我々を巻き込まないで下さいよ…それに我々がいつ拷問だなど言いましたか?

我々は、ただ純粋に貴方達が苦しんで死ぬ姿が観たいんですよ…」ニッコリ

 

「ひぃ…!!」

 

 

その後、当分の間叫び声と笑い声が辺り周辺に鳴り響いた

 

 

 


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