スキマ妖怪の弟が異世界からくるそうですよ?   作:凪玖

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 こんにちは。凪玖です。今回は少し書き方が変わります。

 

 今回は決闘です。あまり期待はしないでください。

 




第八話 はじめてのぎふとげえむ

             

 「ルールは簡単だ。まず、お前がこの球を真上に投げる。そして俺とお前が戦う。球が地面に着く前にお前が俺を戦闘不能にするか、俺が降参すればお前の勝ち。球が地面に着くか、俺がお前を戦闘不能にしたり、お前が降参したりすれば俺の勝ちだ。ただし、球は全力で投げろ。」

 

 

 そう言って俺は例の球を出す。さて、どうくるか。

 

 

 「なるほど。時間制限を設けるわけか。考えたの。その球を投げるのは私、つまり私が制限時間を設定できるから、それで対等ということか。ただ、使うのはそれではなくこの球でいいか?仕掛けなどはないから安心しろ。」

 

 

 あ、球に仕掛けがあるのばれてた。ま、そりゃそうか。

 

 

 「別にいいよ。」

 

 「よかろう。その勝負受けた。念のため、もう一度確認するが、球が地面に着いたら、私の負けだな?」

 

 「ああ、そうだ。」

 

 

 白夜叉はニタリと笑った。やっぱりこの決闘のポイントに気付いたみたいだな。

 

 

 「では始めようか。」

 

 

 そういうと、俺と白夜叉の手にさっきみたいな契約書類があらわれた。

 

 

 『ギフトゲーム名“太陽との球遊び”

 

 ・プレイヤー一覧 八雲菫

 

 ・クリア条件 白夜叉が投げた球が地面に着く

        白夜叉を戦闘不能にする

        白夜叉の降参

 

 ・クリア方法 白夜叉と戦い、打倒する。

        球を地面に着かせる

       

 

 ・敗北条件 降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと旗印とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。 “サウザンドアイズ”印』

 

 

 「では球を貰おうか。」

 

 「ほい。」

 

 

 俺は白夜叉に球を渡した。

 

 

 「よし。ではいくぞ。そりゃあああ!」

 

 

 そして白夜叉思いっきり球を真上にブン投げる。そして俺は、

 

 

 

 

 全速力で真上に飛んだ。。

 

 

菫side out

 

 

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十六夜side

 

 「なんで真上にとんだんですか!?それになんで白夜叉様は動かないんですか!?」

 

 「わかってねえな黒ウサギ。この決闘で最も重要な所は、球の行方だ。それで勝負が決まる。」

 

 

 そう、この勝負は、どちらが球を確保するか。それが最も大きなポイントだ。

 

 

 「どういうことですか?」

 

 「黒ウサギ、白夜叉と菫はどっちが強い?」

 

 「それはもちろん白夜叉様です。」

 

 「だろ?しかもおそらくかなり圧倒的な差がある。となると、白夜叉が戦闘不能になったり、降参したりするのはまずありえない。つまり、菫が勝つには、球を地面に着かせるしかないし、白夜叉は球が地面につかなければ勝てる。どうすれば球が絶対に地面に着かないと思う?また、どうすれば確実に地面に球を着かせられる?」

 

 

 ハッとした顔をする黒ウサギ。やっとわかったか。

 

 「自分で球を持つ...。」

 

 「そうだ。白夜叉は自分で持ってれば確実に地面に着かないし、菫も自分で持てば白夜叉に球を取られる可能性がぐっと減る。つまり球をとったほうが勝つ。」

 

 白夜叉が動かないのはおそらく飛べないからだろう。タイミングをはかって跳躍するのだろう。このままだと菫が勝つ可能性が高いが...。どうなるだろうな。楽しみだ。

 

 

 十六夜side out

 

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 菫side

 

 

 さて、全力で飛んでいるのはいいものの、一向に球に追いつける気配がしない。むしろ引き離されていく。おそらく追いつくのは最高点に達して自由落下を始めた後だろう。白夜叉怪力すぎだろ...。

 

 

 

 

 

 あ、止まって落下し始めた。白夜叉も動かないし、これは勝ったかな....!?

 

 なんか白夜叉が凄いスピードで来た。ヤバイ。俺の数倍はあるぞ。ここままだとすぐに追いつかれ...

 

 

 「久しぶりじゃの。そしてさらばじゃ。」

 

 

 速すぎだろ!?そして白夜叉の踵落としをくらった俺は、猛スピードで落下していく。あ、あいつ勝ち誇った顔してやがる。

 

 

 菫side out

 

 

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 白夜叉side

 

 

ふむ。中々やるやつじゃったな。空を飛べることを利用して球を確保しようとしていたのは評価できる。まあだがやはり私の脚力には及ばんな。さらに炎を跳躍するときのブースターにすれば、あの程度の距離ならすぐ埋められる。

 

 

 さて、球がすぐそこに来たし、これを確保して菫を倒すk...!?

 

 

 

球が消えた!?

 

 

 そして次の瞬間、私の手に羊皮紙があらわれた。

 

 

 

 

 『勝者 八雲菫』

 

 

 




 いかがでしたでしょうか。今回はいろんな人物の視点ですこしわかりにくかったかもしれません。

 さて、次回は菫君ののギフトがわかります。

 ...結構チートです。

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