天空の王者リオレウス。奴がトリスティン魔法魔術学院を襲撃してから約10分たっている。優れた飛行能力と火球ブレスを使い、水精霊騎士隊を追い詰めていたが、モンモランシーの機転とルイズの『爆発(エクスプロージョン)』により今は落とし穴に下半身を埋めて、地面に倒れ伏している。頭の鱗は一部欠けていて、血が滲みでており、背中に至っては一部の甲殻が完全に消え去って肉が現になっている。翼から生えていた黒い爪(の名残)も根元から折れて翼膜もボロボロだ。
「やっ....た...」
そう言い、倒れるルイズを慌ててサイトが慌てて抱き寄せる。腕の中ではルイズが可愛らしい寝息をたてていて、ホッとするサイト。
一方、今度こそリオレウスが死んだと思った水精霊騎士隊は安堵からか地面に崩れ落ちるように気絶する者がいた。すると、学院から女子援護団や今更だが教師達が慌ただしく現れて『レビテーション』で学院の中に運び込んだり、『ヒーリング』で応急措置をしはじめた。
「大丈夫?ギーシュ」
モンモランシーがギーシュの元に駆け寄る。なんだかんだでギーシュの事が心配なのだ
「ああ、自分は大した攻撃をくらってないから大丈夫。それよりもサイトを見てやってくれないか?あいつ、頭から血を流してるんだ」
確かに、ギーシュの体には切り傷や打撲痕があるが重症と呼べるものはなかった
「わかったわ。だけど貴方も保健室に一応行っときなさい」
「気遣いありがとう、僕だけのモンモランシー」
相変わらずくさい言葉を言うギーシュだが、悪い気はしない。戦ってる彼を見てカッコいいと思ってしまったからだろう
すると、1年生と思しき少女二人が現れて
「ギーシュ様!!私が保健室までお連れします!!」
「私も!!」
「はっはっは、ありがとうレディ達。それじゃあ保健室まで行こうか」
ピキッ..とモンモランシーの額に青筋が浮かぶが、今はギーシュへのお仕置きは後回しだ。サイトを見なくては。
「サイト、大丈夫?治療するからそこのルイズは地面に寝かして横になりなさい」
どこか憮然とした表情でそう言うモンモランシー。サイトは言われた通りルイズを地面に寝かせ、自身も横になる
「イル・ウォータル・デル」
モンモランシーが『ヒーリング』の呪文を唱える
「しっかし、モンモン。お前よく落とし穴なんて思い付いたな。閃き?それとも前々から誰かにイタズラするために思ってたのか?」
サイトが純粋に疑問に思った事を口に出す
「とっさの閃きかしら。私、意外と策士の才能があるのかも」
そう言い、微笑むモンモランシー。思わずドキッとするサイト。...可愛いじゃねえかモンモン。と、主人が聞いたらぶっ殺されそうな事を思わず思ってしまうサイト。だが、幸いにしてそのご主人様は今も気を失っている
「はい、終わり。視界とか大丈夫?なんならもっとやる?」
「いや、充分だ。助かったぜ、モンモン」
視界がぼやけたりすることもなく、頭からの流血も治ってる。魔法凄えな、と改めて思うサイトであった
そんな中、ミスタ・アギルや他の学生が学院の中から現れた。彼は水系統のメイジらしく『ヒーリング』を使い、つい先程まで水精霊騎士隊に治療を施していた。それも終わり、彼はリオレウスを間近で見ようと外に現れたのだ。彼はそのままリオレウスに歩み寄り、顔の前に立つ。
「.....」
彼は無言で辺りを見渡す。この場にいるのはサイト、ルイズ、モンモランシー、ミス・シュヴルーズ、マリコルヌ、ブリジッタ、彼等は怪我をしていたり、看病している。その他、学院から出てきた生徒や教師(ミス・シュヴルーズ除く)は恐らくリオレウスを見に来た者達だろう。だが、彼らは遠くからしか見てなかった。倒れてなお放つその存在感に圧倒されて近付けないのだ。しかし、ミスタ・アギルだけがリオレウスに歩み寄ることができた。果たしてそれは度胸があるのか、それとも、ただの阿呆なのか。それは定かではない
ミスタ・アギルはリオレウスに視線を落とし、元より意地汚そうな顔を更に歪ませる
「ふん、学生の騎士ごっこ如きにやられるとは。なんだお前、見かけばかりのドラゴンじゃないか。それならば私が倒せばよかった」
実際に倒したのはルイズなのだが、彼は学院内に引きこもっていたため、水精霊騎士隊が倒したと思い込んでいた
ガンッとリオレウスの頭を蹴るミスタ・アギル。自分がリオレウスを倒した時のことでも想像したのだろう。さっきまでビクビクしてた自分が恥ずかしい。その恥ずかしさを紛らわすためか、もう一度リオレウスの頭を蹴った
さて、ここで読者様にお願いがある。この第4話、もう一度最初から読み直してほしい。
読み直しましたか?それでは勘がいい人なら気付いていると思うがあえて問いたい。
いつ、誰かどこかでリオレウスの『死』を確認したか?
答えは『否』である。誰もがリオレウスが『死んだ』と勝ってに思い込んでるだけだ。動かなくなった=死んだという思い込み、一種の現実逃避とも言える
だが、現実は変わらない
リオレウスが目を、覚ました。
「へ?」
ミスタ・アギルは突然のことで気が抜けたような声が出る。それはか細く、小さい声だったのにも関わらずあたりに聞こえたのは一瞬で静寂が訪れたからだろう
「グオオオオオオオオオオ!!!」
その静寂は野太いリオレウスの声であっさりと破られる。
「ひ、ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」
さっきまでの威勢は何処へ行ったのやら。リオレウスの碧眼に睨まれたミスタ・アギルは一目散に学院の方に逃げ出して、あろうことか扉を閉めた。ご丁寧に『ロック』の呪文ではなく、扉の前に『ウォーター・シールド』を展開し、誰も入ってこれないようにしたのだ。腐ってもトライアングルクラスの力を持つミスタ・アギルの『ウォーター・シールド』はそう簡単に破れるものではないだろう
「ミスタ・アギルは何をお考えになってるんですか!?」
「畜生!!締め出された!!」
「ミスタ・アギル、開けてください!!」
一人の生徒が『ウォーター・シールド』をドンドン(実際にはボヨンボヨンという音だが)と叩くが、返事はない
そうこうしてる内に、リオレウスが力任せに足を引き抜き、落とし穴から飛び上がった。その際、周りの土が崩れてしまい、落とし穴が埋められる
ここでちょっと話しが変わるが、何故、先ほどリオレウスは倒れていたのだろうか?死んで蘇生されたとか、何処ぞの毒怪鳥のように死に真似をしてたわけではない。簡単に言えば『スタン状態』になっていたのだ(かなり長めの)。では、ハンマーなどの打撃系統で頭を攻撃されていないリオレウスが何故『スタン状態』になったのか、流れで説明すると
リオレウスが落とし穴にはまり、もがく際に思いっきり頭を持ち上げる
↓
ルイズの『爆発(エクスプロージョン)』はリオレウスのやや上で爆発した
↓
当然、爆風は吹き下がる
↓
リオレウスの頭を爆風が猛烈な勢いで抑えつける
↓
地面に頭を強打
↓
脳震盪
↓
失⭐️神⭐️
このような流れでリオレウスは失神してしまった。だが、今更サイト達はそんなこと気にしてる場合ではないだろう
ズシン、という地響きをたててリオレウスが着地すると同時に辺りには不穏な空気が漂う。それは、明らかに先程までの奴とは違うと本能が教える
事実、その予感は的中する
「グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!」
それは正しく天まで轟く咆哮。あまりの声量と恐怖に耳を塞ぐサイト達。目の前の『死』に全身の汗腺から冷や汗が出てくる。
リオレウスの口の中で炎が燻り、全身から怒りをたぎらせる。リオレウスの『怒り状態』だ
「グオオオオオオオオオオ!!」
咆哮を終えるとバックジャンプをし、火球を地面に叩きつける。そのまま天高く舞い上がり、学院を離れていった
「逃げたのか...?」
誰かがそう言い、安堵の表情を浮かべる生徒と教師。ただ、それは実戦経験豊富なサイトとマリコルヌを除く。
「本当に逃げたのかな?」
「そうだと良いんだが....」
その時だった。リオレウスが急旋回し、学院の周りを滑るように飛びはじめる。
グオオオオオオ...という咆哮が響く刹那、サイトとマリコルヌの視界に橙色の球体が見える。火球だ。それは生徒達に吸い込まれるように落ちていき...
ドォン!!
突如出てきた土の壁に阻まれ、爆ぜた。土の壁も壊され、破片が生徒達に襲いかかるが、火球の直撃をもらうより遥かにマシだろう。
土の壁を出現させたのはミス・シュヴルーズ。ゴーレムを作る要領で土の壁を築き上げ、火球を防ぎきった。
だが、ミス・シュヴルーズはそのままバタリと地面に倒れる。精神力の使い過ぎによる気絶だ。大量の土を粘土に変えたのと、実はさっきリオレウスの攻撃をくらいすぎ、穴だらけになった学院を見て「このままでは学院が崩れてしまう」ということで土で補強したのだ。その際に精神力を多く使い、今の防御で精神力を使い切ってしまった
そんなミス・シュヴルーズを狙ってか、もう一発火球が落ちてきた。サイトはデルフリンガーを掲げ、火球を吸い込む。
「みんな!!隠れるんだ!!」
マリコルヌがそう叫び、脱兎のごとく逃げ出す生徒達。壁や草木の陰、渡り廊下の下などに隠れる
その間にも火球は隕石の如くドンドン落ちてくる。ピンポイントで狙ってくる火球をどうにか躱す生徒達。サイトがデルフリンガーで吸い込んだりしてどうにかかわしきる。
「来たぞおおおおおおお!!」
今度はリオレウスがこちらに向けて急降下し、滑空突進を繰り出してきた。進路の先には隠れようとしたが、足をとられ、転んでいる女学生の姿
「早く逃げろ!!」
内心、無理だと分かっていたがそう叫ばずにはいられなかったサイト。
「い、いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
当然、そんなことでリオレウスの突進が止まるわけもなく...
ボキ!!ビシャア!!
何かが折れる音と共に女学生の体が吹き飛ばされ、柱に叩きつけられて、呆気なく絶命。臓器や肉片、血飛沫が辺りに撒き散らされ、瞬時に地獄の片鱗がこの世に姿を現す
「あ、ああああああああああああああああああああああああああああああ、ミヨおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
殺された女学生(ミヨ)の友人だろうか?一人の女生徒が飛び散った一部である右腕を拾い、目からは涙を零し、天を仰ぎながら絶叫する
「こんの、クソ野郎がああああああああああああああああ!!!」
野獣のごとき咆哮をあげながら疾風のごときスピードでリオレウスに突貫するサイト。デルフリンガーから先程吸い込んだ炎を出し、その勢いのままジャンプ、デルフリンガーで斬りつける
だが、そんなサイトの動きは見切ったかのようにリオレウスは地面スレスレを滑るように回避。サイトには目もくれず火球をミヨの友人に向けて発射。ミヨの残骸に気を取られていた彼女の友人は火球に気付くこともなく直撃。爆破四散し、燃ゆる肉片が辺りに降り注ぐ
「ぎゃああああああああああああああああああああああああ!!!」
「うわああああああああああ!!」
「助けてええええええええええええええええええええ!!!」
あまりの惨劇ショーに散り散りに逃げ出す生徒と教師。その背がリオレウスの視界に入ったら、それが死の宣告。
「グオオオオ!!」
猛ダッシュし、二人の男子学生に襲いかかるリオレウス。男子学生二人は何とか避けるが、一人は腰が抜けたようだ。這いずりながらも逃げようとするが、それを見逃すリオレウスではない
「グオオオオオオオオオオ!!」
90度強引に体の向きを変えバックジャンプ火球ブレスを一人の男子学生に叩きつける。悲鳴をあげる暇すらなく炭となる男子学生
「ひ、ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」
脱兎のごとくもう一人の男子学生が逃げるが、またもやリオレウスが空中を滑るように飛び、先回りする。男子学生は180度体の向きを変え、逃げ出すが、またもや先回りされ、一瞬、膠着してしまう。
「ごふっ!!」
上空から狙いをつけられ、強烈なキックをお見舞いされた男子学生は背骨を完全に折られ、地面を滑走し、止まる。が、二度とその体は動くことはない
攻撃の一撃一撃が人の命を奪っていく。あるものは噛み砕かれ、あるものは火球ブレスで、あるものは尻尾で撲殺された。死亡した人数は二桁数を超えた。
人の返り血を浴びた(元より紅い体なのでそれほど目立ってはいない)リオレウスが空中で辺りを見る。視界には、自分に手傷を負わせたルイズの姿。それを見た瞬間、怒りを更に滾らせたリオレウスは羽ばたき、上空に舞い上がる。大きく身を捩り、狙いをつけた後、一気に翼を振り上げ急降下。当然、気絶しているルイズに動く術は、ない
凶爪が、死が、ルイズに迫る
「ルイズ!!!」
そこにサイトが駆けつけようとするが、今行けば確実に避けきれない。サイトもそう思ったが、同時に、それがどうした?とも思う。自分が行かなかったら、ルイズが死ぬ。自分の好きな女の子が、目の前で死ぬのは真っ平ゴメンだ。
サイトが物理限界の法則を超えた動きでルイズに駆け寄り、自分の体で覆う
そして、
バキィ!!
骨が砕かれる音と共に、サイトが攻撃をくらい、ルイズと共に吹っ飛んだ。見ると、サイトの左腕はダラリとしていて、あり得ない方向に曲がっている。数拍おいて、おびただしい量の血が流れ出る
だが、見方を変えるとそれだけの傷で済んだとも言える。まともにくらったらバラバラ変死体どころでは済まなかったはずだ。実はサイト、攻撃をくらう瞬間、左腕に当たるように体を入れ、衝撃が走る方向にジャンプをし、ダメージを最小限で抑えた。
サイトが土壇場で見せた神業であった
しかし、重症であることに変わりはない。次第に視界がボヤけ始め、足元がふらつく
リオレウスは着地し、サイトの方に向き、追撃をかける準備をする
コツン
すると、リオレウスの体に何かがあたった。小石だ。
投げたのはモンモランシー。何とかリオレウスの気をそらせようと思い、無我夢中で投げた。効果は覿面で、リオレウスは苛立ちながらモンモランシーのほうに向き、火球を発射した
「ひい!!」
急いでモンモランシーは柱の陰に隠れる。横を轟音をあげながら掠めていく火球に慄く。火球が過ぎたのを確認し、柱の陰からリオレウスの様子を覗こうとするが...
ヌッ
音として表現するならこんな感じだろう。先にリオレウスがモンモランシーを覗き込むように顔を出した。
生臭い血の香りがモンモランシーの顔にかかるが、そんなこと気にならなかった。リオレウスの顔を間近で見たモンモランシーは目を見開き、固まった。そして、思う。ああ、自分はなんて愚かなことをしてしまったのだろう。自分がやった事はこのドラゴンの逆鱗に触れてしまっただけだ。普通に考えれば分かるじゃないか、こんな奴に勝てるわけがない。
リオレウスはそんなモンモランシーの様子に気付くこともなく、牙だらけの凶悪な口を開き、そして....
「キュイ!!」
「グオオオオ!?」
リオレウスとは違う何かの声を聞いた後、リオレウスは驚き、後方に飛び上がる。続いてモンモランシーの視界に、違うドラゴンが飛び込んでくる。
蒼い体に長い前足、彼女の属性である風を表しているかのような翼。リオレウスほどではないが巨大な体。それを見た瞬間、モンモランシーは泣きそうになる
風韻竜、シルフィード。それが彼女の名前だ
「キュイ!!」
「グオオオオオオオオ!!」
リオレウスが空中で吠え、シルフィードが姿勢を低くし、地上で鳴く
リオレウスは空中で姿勢を整え、低空毒爪キックの構えをしようとするが...
「ギャアアアアアアアア!?」
リオレウスの胴体に、浅くではあるが氷の槍が刺さった。ジャベリンだ
「私の使い魔に手を出すことは許さない」
表情こそ変わらないが怒りに燃えるタバサが、いた
「グオオオオオオオオオオ!!!」
リオレウスがタバサの方を向き火球を発射しようとするも
「ファイヤー・ボール!!」
「炎の蛇!!」
リオレウスのそれとは違う火の玉が地面で爆発し、土煙を舞あげた後、蛇をかたどった炎がリオレウスの首に食らいついた
「ギャアアアアアアアア!!!」
リオレウスは炎の蛇により強制的に地面に引きずり下ろされる。炎の蛇がリオレウスの体を包むように燃え出すが、耐火性の高い鱗で包まれているリオレウスにとって問題はない。立ち上がり、体を何度か震わして炎を振り払う
やがて土煙が晴れ、リオレウスが見たのは、蒼い鱗をもつ巨体、シルフィード。タバサ、いつも微笑を浮かべているが今は怒りに震えるキュルケ。同じく怒りに燃えるコルベール。
リオレウスは勝てるかどうかを見込む。新たな敵は相当な実力者+竜(シルフィード)。そもそもリオレウスは縄張りを欲しいがためにここを襲ったのだ。絶対にここが欲しい!!というわけでもない。縄張りを奪おうとして逆に殺される。愚の骨頂だ。
そう、天空の王者も、時には生きるために引くのだ
「グオオオオオオオ!...」
低く吠えたリオレウスに対し、タバサ達は身構えるが、リオレウスはタバサ達に背を向け、歩き出した。
そのまま2歩、3歩進んだ後、翼を広げ、羽ばたきながら上空に舞い上がり、そのまま空に消えていった。
それを確認したタバサ達は安堵はするものの喜べはしなかった。歴史と風格のあるトリスティン魔法学院。それらは今では欠片も残ってなく、辺りに散らばるのは無残に殺された人。四肢がもげてたり、炭になってたり、死鬼累々の地獄絵図が広がっている。目を覆いたくなるような光景だ。
学院正面口の前には『ウォーター・シールド』がある。タバサ達は何故そんなものがあるのか分からなかったが、とりあえずあれをこじ開けようとタバサ達が駆け寄るが、バシャア!!という音と共に崩れた
そして、ギギギという音を立てながらゆっくりと開いた....
火竜リオレウスが起こした事件。『トリスティン魔法学院ドラゴン襲撃事件』として学院の歴史に残り、世間に知れ渡るだろう。だが、これはあくまで混沌の序章だということを....
「ウオオオオオオオオオオンン!!」
人々は、まだ、知らない
無理矢理終わらせた感が半端ないな...下記設定です。
デルフリンガー:魔法以外にもリオレウスの火球なども吸い取れるが、あまり吸い過ぎると壊れる
この設定ですが、Wiki先生では『攻撃魔法を吸収し...』と書いてあったので結構迷いましたが、(こらそこ、エンシェントドラゴンの炎は吸い込んだじゃないかという突っ込みをしない)魔法以外にも吸い取れて、その力を行使できるようにしました。こうでもしないとデルフリンガー活躍の場が減ってしまうので。これからは番外編もちょくちょく書こうかと思ってます。それでは、次回もお楽しみに