Fate/Archer Must Die 作:グングニルの精
前回酔いつぶれた堕落女神。五日間悩み、飲んだくれて一日潰し、残り一日。
どうしよう、ああどうしよう、どうしよう。オーディン後悔の川柳。
そして始まる七日目の朝。深夜のテンションで考えた神装の使い道は無駄だらけ。
それに気づくオーディン。これからどうなる、これからどうする?
それでは第八話、スタートです。
――日付:
――ヴァルハラ宮殿の神殿最深部。元宝玉の間、現宴会跡地。
――そこでぼっち宴会を終えたオーディンが目を覚ましていた。
『あ・・・頭が痛いのじゃ・・・二日酔いもじゃが、妾の考えにも頭が頭痛じゃ・・・なんじゃ神装・・・いや、偽装を大量に同時使用とは・・・神力の無駄じゃ。なぜこのようなことを思いついたのじゃ・・・その上確か
――そして、盛大に後悔していた。当然である。
――神装の力を使うには神力が必須。特にグングニルは常に消費する。
――背後に浮かべる、盾にする、槍にして放つ等。
――神装の力を使わねばただの片刃の剣として使用する他無い。
――そう、グングニルの四組同時使用など、神力の無駄遣いである。
『それに、この姿になってしまった以上、妾はより狙われるはずじゃ・・・。不幸中の幸いというか、なんというか、偽装から僅かじゃが神力が流れ込んできているのは幸いじゃった・・・。この姿になってから神力の回復も少しばかり早くなったしの・・・ぐ、それにしても・・・二日酔いは何とかならぬのか・・・?』
まったく、神でさえ潰す酒とは、なんとも恐ろしいものよ・・・いやまぁ、銘柄からすれば当然ではあるのじゃがな・・・
『さて、頭痛は我慢するとして、じゃ。これからどうするかの・・・偽装の同時使用はどうしようもない、本当に必要なときに使うとして・・・とりあえずは、なんとか捕まらぬようにしながら生き残るのが目的となりそうじゃの。まずは神力炉となっている宝玉でも取り込むとするかの。神力があるに越したことはないじゃろう。』
――オーディンはそういうと浮かんでいた宝玉を見つめ、そのまま考え込んだ。
・・・しかし、取り込むといってもどうすれば・・・神力を吸収するといえばロキの持つ魔装じゃが・・・そうじゃ!Fateのごとく、飲み込めば何とかなるじゃろう、うむ。まずは大きさをどうにかせねばな。砕けば爆発するじゃろう・・・んむむむむ、何か良い方法は無いものか・・・?
――考え込むこと数十分。唐突に顔を上げ、叫んだ。
『何も・・・思い浮かばないのじゃぁあ!・・・ええい、こうなれば自棄じゃ!直接吸い出すしかあるまい!』
――そしてついに自棄になり、宝玉から神力を吸い出し始めた。
――その量は宝玉内の神力を急激に減らし、宝玉は収縮していった。
『・・・そうじゃったな。神力が減れば縮むのじゃったな、この宝玉は。・・・妾の考えていた時間とはいったい・・・』
――神力炉たる宝玉は神力の貯蔵量により、大きさが変化する。
――宝玉を目にする機会が少なく、オーディン自身でさえ記憶の奥底にあった事実だった。
――そして、宝玉の大きさは飲み込めるほどに小さくなった。
『ふう・・・これでようやく取り込めるぞよ・・・無駄な時間は多かったが、成果は出たのじゃ。良しとするかの。』
――オーディンは飴玉サイズとなった宝玉を手にすると、一息に飲み込んだ。
『んぐ・・・んぐぐぐ・・・ぷはぁ!や、やはり喉にくる・・・っ!じゃ、じゃが飲みきった、飲みきったぞよ!妾はやった!』
さて、これであとは結果を待つだけじゃが・・・ぐむ!?
『か、体が熱い・・・!神力を急激に取り込みすぎたか・・・!ま、まあよい。取り込むことは正解だったということじゃ。この減少も直に収まるじゃろう。じゃが、収まるまでは動かぬほうが良いな・・・少々辛いものがある・・・うむ、起きたばかりじゃが、寝るとするかの。』
――こうして、オーディンは再び眠りについた。
◆◆◆
――日付:
「む、これは・・・なるほどのう、そうきたか・・・うむ、若殿には内緒にしておくかの。」
――ロキ軍が動き出すまで、あと二日。
いやあ、投げっぱなしジャーマンのごとく書いてきたら困る困る
これからどうしようとかこの先どうしようとか
あとプロットってなに状態。むしろプロットの意味を今調べた。
ふいんき(何故かか変換できない)的には分かってたけど組み立てて無いし・・・
まぁとりあえずこれからも作戦はめいれいさせろでがんばっていきます!
・・・そういえば今回文字数少ないなぁ。