Fate/Archer Must Die 作:グングニルの精
私は元気が有り余っているようなこともなく眠いです。
今回のお話は前々回集めた偽装であーだこーださーたーあんだーぎーする話です。
そんなこんなでいってみましょう第七話!れっつごー
――日付:
――ヴァルハラ宮殿の中心の宝玉の間。
――そこには一つの神装と大量の神装の複製、偽装が集められていた。
『すっかり暗くなってしまったが・・・ようやくこれで終わり、といったはずじゃな。うむ。記憶を見る限りはそのはずじゃ。』
偽装グングニルが今使っているのを含め四セット、偽装ニーベルングが二本、偽装ミョルニルが三本、偽装ヤルングレイプルが二つ、偽装メギンギョルドが五つ、偽装ブリーシンガメンが一つ、偽装ヤーラルホーンが二セット。・・・うーむ、作りすぎじゃろ、
『それにこの問題作・・・おのれ舞台裏め。あれ本当じゃったのじゃな・・・」
――そうオーディンはなんともいえぬ表情で呟き、ある場所を見つめた。
――その見つめる先には、『特製おでん』と書かれた暖簾のかかった移動屋台があった。
――おでんを食べに来た客を気遣うかのようにカレンダー式時計までついている。
『神装、スレイプニルの戦車・・・ぶっちゃけおでんの屋台じゃなこれ。』
――そう。このおでん屋台こそオーディンの第二の神装、スレイプニルの戦車。
――全身の細胞を活性化し、進化を促す成分たっぷりのおでんがある、おでんの屋台。
『うむ、処分に困るのう・・・・・・いや、待てよ?これがあればリグレットとティルカ、それにヨルムを手なずけることができるのではないか?舞台裏では争って食べておったし。・・・ふむ、いける、いけるぞよ、これは!ふふふ、突破口が見えてきたのじゃ!』
そう、この屋台のおでんは未熟で未成熟なろりぼでーを成熟した最盛期のあだるとぼでーに進化させる夢のような屋台なのじゃ!ただし一部の者に取っては悪夢のような屋台じゃな。・・・ごほん。まあそれはそうと、じゃ。ティルカ達は自分の体に・・・主に胸に不満を持っておった。舞台裏ではこの屋台のおでんを食べたロリっ子オーディンがアダルティックオーディンになったのじゃ。
『なれば、この神装を餌にすれば必ず食いつく!・・・はずじゃ!』
――こうして、神装スレイプニルの戦車はオーディンの神装として使われることになった。
――しかし、まだ扱いに困るものは多く・・・
『・・・まあ、まずはこっちの大量の偽装じゃな。』
――持ちきれないほどの偽装をどうするかで多くの時間を費やすのであった。
◆◆◆
――日付:
――そして、五日後。寝ずに考えた結果、間違えた方向に転んでいた。
偽装グングニル・・・腕と足にそれぞれ一本ずつ、髪を三つ編みにして先端に二つ連結させて着けて・・・背中に八本浮かせてやれば・・・攻防完璧な上にBLAZBLUEの
『しかも脳波コントロールできる故、攻撃の再現までできる優れものじゃ!まあ残りの偽装も再現のために使えばよかろう。』
――そう。オーディンが考えついた偽装の使い道とは、コスプレグッズだった。
それでいいのかユグドラシル。それでいいのかオーディン・・・じゃと?いいに決まっておる!じゃが、いささか胸も身長も足りぬな・・・
『まあ、これがあれば何とかなるじゃろ。』
――そうオーディンが言い、見つめた先には神装スレイプニルの戦車があった。
神装スレイプニルの戦車・・・もとい、おでんの屋台。この屋台のおでんを食べればぼんきゅっぼん!で身長も伸び、アダルティックな妾になるはずじゃ!
『と、いうわけで早速食べるとするかの!』
――さっそくおでんの屋台の中に入り、椅子に座りおでんを食べ始めるオーディン。
『んま!んまい!口の中が火傷しそうになるが、これこそおでんの醍醐味よ!それに、目覚めてから何も口にしてなかった故に余計に食が進むのじゃ!』
――そして少しして異変が起こった。
『んむ!?こ、これは・・・もしや体は子供頭脳は大人な名探偵に稀に起こる、体が熱いというやつかの!?み、みなぎってきたのじゃぁぁあ!』
――オーディンの目が見開いたかと思うと、体が輝きだし、その光は徐々に大きくなる。
――いや、オーディンが大きくなり、輝く範囲が広がっている。
――そして光が収まった時には、成長したオーディンがそこにいた。
――三つ編みはそのままに束ねていた髪は下ろされ、ツーサイドアップになっている。
――額の文様は十字の上半分の左右に斜めの棒が一本ずつ増えている。
――腰の辺りに浮かんでいた爪のような装飾品は肩の辺りに浮かんでいる。
――なによりも、身長が伸び、胸が大きくなっている。
――胸が貧乳から巨乳になっている。絶壁から双子山に、なっている。
『真ッ!オーディン光臨ッ!なのじゃぁぁあ!・・・んむ、実際にやると少し恥ずかしいのう。一人でやってるからかの・・・?』
妾はロリからアダルトに進化したぞよ!・・・いや、ねんがんのあだるてぃっくぼでぃーをてにいれたぞよ!
――
『うむ、これで妾のコスプr・・・いや、装備も充実するのじゃ!・・・さて、食事を再開するかの。』
――一通りはしゃいだオーディンは再びおでんを食べ始める。
『んむ・・・んむ・・・しかし、酒が無いというのは残念じゃな・・・舞台裏では飲んでいたがあれは魔界の酒だったはずじゃ。この屋台には置いてないようじゃしな・・・む?』
――オーディンが目線をあげると、メニューのようなものがあった。
――そこには、おでんの名前以外にも酒の名前がいくつか書いてあった。
これは・・・メニューにあるということは酒もあるということかの?しかし解せぬのじゃ。一通り見たが置いてあるような場所など何処にも・・・ハッ!
『これはまさか、ニーベルングのように召喚しているということなのか!?おでんも食べても無くならぬし、そもそも誰も作る者がおらん!ものは試しじゃ、神力をちょちょいと注いでやれば・・・おぉ!』
――神力を注いだ瞬間、僅かにメニューが輝き、その前に酒が現れた。
『やはりか!うむ、これで完璧じゃ!どれどれ・・・んく・・・んく・・・んく・・・ぷはぁ!最高じゃ!』
――この時オーディンは気づいていなかった。その酒の銘柄は『神殺し』ということに。
――その結果・・・
『くー・・・すぴー・・・くー・・・すぴー・・・わらわははつはつじゃぁ~・・・くー・・・』
――おでんの屋台の中で緩みきった表情で寝言を呟きながら寝ることになった。
ふぅはははー!まったく、忘年会・・・いや、酔っ払いは地獄だぜぇ!
というわけで第七話、酔っ払って終わりました。未成年の飲酒は云々です。
いやあ、来年も残すところ365日しかありませんね!
今回のあとがきでは神装達をちょろっと紹介。
ニーベルング 両刃の西洋系片手剣。媒介にしたものや場所に因んだ英霊を召喚する。
必ずしも命令を聞くというわけではない。一人聖杯戦争もできる。賞品無いけど。
ミョルニル 両刃の大斧。投げて使う。雷を纏う。雷を吸収して強くなる。
投げて戻ってきたのを受け止めるのは大変。バカジャネーノ。
ヤルングレイプル サイズの大きすぎる籠手。滑り止めの手袋と用途は同じ。
戻ってくるの受け止めれないなら受け止めれる籠手があればいいじゃない!アッハイ。
メギンギョルド 左右が蒼で真ん中は黄色の帯。着けると馬鹿力。
そもそもこれがないと投げるのも難しい。脳だけ筋肉、略して脳筋かお前は。
ブリーシンガメン 弓。なんか透明になれるし、魅了する矢も撃てる。命中率は腕次第。
正直使い手のほうが凄くて他の弓でもよかったんじゃないか感。
ヤーラルホーン ランスと大盾。打ち鳴らした音を聞いた敵を弱体化、味方を強化する。
一番使い勝手がいいんじゃないかっていう神装。爆発音とかにまぎれてもおkってすごい。
グングニル 四本一組の浮遊する片刃の西洋系片手剣。合体して盾とか槍とかになる。
槍になるときは何処からともなく持ち手の棒が出てくる謎。