Fate/Archer Must Die 作:グングニルの精
ツンデレのおでんちゃんもいいけどかくれ変態なクーデレリグレットもいいな。
ツンデレアホの子脳筋ヨルムもいいし、実は弟一筋純愛淫魔のフェンリルもいい。
ツンデレ女騎士なヘル姉さんもいいな、あと職務に忠実メイドのフェーナ。
ツンデレアホの子脳筋トールもいいかもしれない。実はツンデレなメニアも・・・
え、フレイヤ?あれは変態ショタコン人妻だしいやですわー。
そんなこんなでVBFのキャラ、結構好きです。
今もなお攻略中のVBF。ほかのシリーズもやらなければなりません。
それでは聞いてください。第三話で、絶対神おでん―春風の追跡者―です。どうぞ!
――日付:
――首都【ヴァルハラ宮殿】。オーディンの本拠地ともいえるその場所の、更に奥。宮殿の中の、神殿の中心ともいえる場所を目指し、飛ぶ影があった。
『うー、どこじゃ・・・なぜグングニルの使用方法がわかって、宮殿の構造がわからんのじゃ!そもそも、中心にある宝玉は妾の力の源!アレが有ると無いとでは神力の補充において大きな・・・差・・・が・・・あ、ああああ!そうじゃ!思い出したのじゃ!』
――その影は唐突に叫んだかと思うと、すぐさま地上に降り、再び中心を目指し走り始めた。
『たしか空を飛ぶのにも神力を消費すると言っておったではないか!神力がなくなれば女神といえども無力な存在だというに!なぜ忘れておったのじゃ!?』
――そう、女神とは、人々の信仰によって得られる神力によりその力を発揮する。
――信仰されているかも分からない状況で空を飛ぶことは、自殺しているのと変わらないのだった。
ええい、やるべきことが増えたわ!信者も確保せねばならぬとはな!
『となれば、できるだけ早くに終わらせねばなるまい!ええい、どこを通ればいいのじゃ!?だれじゃ、複雑に作りおったのは!?妾か!自業自得ではないか!』
――一人で叫びつつも、確実に中心へ向かっていくオーディン。しかし、そこに一人の妨害者が現れる。
「そこまでです、オーディン様!」
『な・・・ティルカ!?』
――春風の戦女神ティルカ。オーディンに仕えていたはずの、四女神のうちの一人である。
「どうやって脱走したのか、なぜそのお姿なのかわかりませんが・・・あなたに抵抗するだけの力はないはずです。おとなしく捕まってください!そうでなければ・・・!」
なぜこの姿なのか・・・じゃと?まさか、
となれば当然ユグドラシルの心臓は存在しない・・・
しかし、解せぬ。なれば力はすべて失っているはずじゃ。・・・グングニルとともに。
・・・いや、それ以前に、極夜の至高神の姿になっておるはず。
なぜじゃ・・・?・・・考えていても仕方が無い、か・・・ならば!
『おぬしがなぜ妾の邪魔をするのかは分からんが、邪魔をするのであれば押しとおるぞよ!』
と り あ え ず 押 し 通 る !
――ただ最初の目的のためだけに行動する。それが、オーディンの出した結論だった。
「オーディン様・・・っ!・・・仕方ありません。あまり傷つけたくないのですが・・・ニーベルング!」
――神装ニーベルング。その場に眠る英霊たちを呼び出す剣型の神装。しかし、場所と、相手が悪かった。
『愚かな・・・聞け、
とでも言えばこちらについてくれる筈じゃ。なにせ、妾と共に戦った直属の部下なのじゃからな。
スルトもこう言っておった。味方する英霊がいるのなら、と。
そう、ニーベルングによって呼び出された英霊達は、必ずしも召喚者に従うわけではない!
――そう、ここはオーディンの本拠地、ヴァルハラ宮殿。そこで死した者は皆オーディンに付き従ってきた者達。たとえ女神であるティルカが呼び出そうと、その命を聞くかは別の話。
――そして、その呼びかけは効果があった。全員が瞬く間に反転。歴戦の英霊達の矛先はティルカに向けられた。
「そんな!?・・・くっ、ニーベルングは使えない、というわけね・・・」
――当然、召喚者の意思一つで英霊達は消える。そうして、結局残ったのは女神が二人だけ。ティルカと、オーディン。
「でも、力のすべてを失った貴女に抵抗する手段はないわ!」
『ふん、何を言っておる。力なら・・・ほれ』
起動せよ、ラーの・・・ではない、神装グングニル!
――あたりに淡い光が立ち込め、オーディンの背後に四本の剣が浮かび上がる。
「そんな・・・なんで!?グングニルは、ロキが破壊したはず・・・!それなのに・・・」
『余所見をしている場合か?ティルカよ。
――四つの刃・・・フギン、ムニン、ゲリ、フレキと呼ばれる四つの刃の内、一つを手に取った。
『さぁ、一瞬で終わらせてやろうぞ。覚悟はよいな?』
気分はワールドデストロイヤーじゃが、込める力は・・・気絶する程度に抑えねばな。
『ずぇい!』
「くっ・・・!きゃああああ!」
――ただの一振り。それだけでティルカは壁に叩きつけられ、気を失った。
『すまぬな。しばらくそこで寝ていてもらうぞよ。』
――そうして、障害となっていたティルカを排除したオーディンは急ぎ足で宝玉が安置されているはずの部屋へ向かった。
◆◆◆
――日付:
どこじゃ、どこにある・・・!宝玉は神殿の最深部にあるはずじゃ。それは変わりようの無い事実!
そして、自己修復することは誰にも教えていない!・・・はずじゃ!
そして、一番の懸念はロキじゃ!ロキが覇王として目覚めている今、この姿のままでは勝ち目などまったく言っていいほどに無い!
――高速で思考しながらも、確実に近づいていく。本人は気づいていないが、惹かれるかのように近づいている。
この扉で、この階は最後・・・ここになければまた次の階。
あまり悠長に探していられぬというに・・・!
『ええい、ここにもないの・・・か・・・?』
――その扉の先には、広い空間が広がっていた。
――その広間の中央には台座があり、その上に宝玉は存在していた。
『あった・・・!ようやく見つけたぞ、妾の宝玉!』
どれくらいの時間がかかったのか分からぬが・・・これだけで時間をかけたかいがあったというもの!あとは宝玉の状態じゃな・・・
『スルトの時のように、なにかおかしなものでもつけられていたらかなわん。念入りに調べねばな。念のためじゃ。とりあえずじゃが、神装は起動させておくかの。』
神装、グングニル・・・!
――オーディンの背後に四つの刃が浮かび上がるが、そのうちの三つの刃が合わさり盾となり右手へ。最後の一つは刃として左手へ。
――神装グングニルの使用方法の内の一つ、防御に特化した形態。
――その防御力は、巨大な質量と爆発の中にあってもほとんど無傷で済ませるほど。
『さて、ではさっそく・・・む?なんじゃ、これは・・・!?』
――宝玉に手を触れた瞬間、あたりを眩い光が包み込んだ。その光は広間全体に広がったとおもうと、オーディンを中心に収縮し始めた。
罠・・・じゃったか!妾の中に・・・何かが・・・!ぐぅ・・・っ
――そして、広間の中心に人一人入る程度の大きさの光の玉が残るだけとなった――
あとがきでようやく気づいた。母性というか、いい姉っぽいティルカもいいよ!
――次回予告――
やめて!光の玉の特殊能力で、オーディンを焼き払われたら、
オーディンと繋がってる唯ヶ崎の精神まで燃え尽きちゃう!
お願い、死なないで唯ヶ崎!
あんたが今ここで倒れたら、アーチャーとの因縁どうなっちゃうの?
ライフはまだ残ってる。ここを耐えれば、ロキに勝てるんだから!
次回「唯ヶ崎死す」デュエルスタンバイ!
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* + うそです
n ∧_∧ n
+ (ヨ(* ´∀`)E)
Y Y *