Fate/Archer Must Die   作:グングニルの精

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第一話ではロリになった天さんです。

天さんですがべつに気功砲とか撃ちませんし目が三つあったりもしません。

そして、Fateの世界に転生するといったな?


あ れ は ま だ だ


というわけでさらっと第二話に突入!





第二章 【浮遊樹大陸】
 第二話 こちら浮遊樹大陸ヴァルハラ宮殿前湖


 

 

――日付:一ターン目(転生一日目)/曜日:―――/時刻:暫定AM/

 

 

――湖で姿を確認してからしばらく時間が過ぎ、暗闇に包まれた中で彼・・・もとい彼女、オーディンはしゃがみ、落ち込んでいた。

 

 

『天じゃ。グングニルを頼んだらオーディン(おでん)になっておったのじゃ。』

 

『天じゃ。現在地が分からずお先真っ暗周りも真っ暗なのじゃ。』

 

『・・・いかん、ネタに走っても勝手に変換されてしまうのじゃ・・・もはや呪いなのかもわからないぞよ』

 

 

今落ち込んでいたと言われた気もするが、別にそんなことはなかったのじゃ!

・・・いかん、思考ですら変化しておる。もはや妾に安住の地は無いのかの?いや、ない!

・・・ふう、ネタに走って少しは落ち着けたようじゃな。そろそろ、ここがどこなのか確認せねばならん。時間は有限、いつまでも遊んではいられないのじゃ。

しかし、天、と言ったが・・・もはや妾はオーディン。これからはオーディンと名乗るとするかの。

 

 

『さてと、とりあえずは妾の力を確認せねばな。いざというときに実は使えないなんていうことになれば笑い話にもならん。』

 

 

――そういうとオーディンは立ち上がり、湖の傍を行き来しながら悩み始める。

 

 

ふむ、この身はオーディン、それは確かじゃ。なればこそ、神装グングニルは使えて然るべき。しかし、妾はゲームで使ったことはあっても実際に使ったことなぞあるわけも無いのじゃが・・・

・・・無いの、じゃが・・・うーむ、これはもしや・・・

 

 

――徐に立ち止まり、腕を組む。その瞬間、辺りに光が満ち、暗闇が一瞬にして消え去る。

 

 

不思議なものじゃ。使用方法が頭の中に勝手に刻まれていく・・・いや、忘れていたものを思い出す、といったところかの?

 

 

――光が収まり、淡い光が漂うだけとなったその場所には、先ほどまでとは少し変わり、背後に四本の刃を浮かばせたオーディンの姿があった。

 

 

『神装グングニル・・・なるほどのう。妾はオーディン。なれば、使用できるのは当たり前、といったところか。大神宣言(グングニル)ではないのは少し気になるが・・・まあ、妾がオーディン(天空の絶対神)だからこそ、じゃな。』

 

 

――腕を組んだまま四本の刃を自在に動かし始める。その動きは初めて使用したというより、長年使い続けてきたかのように無駄がなかった。

 

 

ふむ、ここまでくると一つ疑問が出てくるのじゃが・・・

 

 

『ユグドラシルの心臓は存在するのか、じゃな・・・それだけで妾の力は大きく変わるのじゃ、在ったほうが良いに決まっておろう。』

 

 

そう、妾はあくまで天空の絶対神(ロリの)オーディン。極夜の至高神(きょぬーの)オーディンではないのじゃ。

断罪の唯一神(痴女の)オーディンではないのは、まあわかるのじゃが・・・

 

 

『うーむ、とりあえずはここから移動するべきじゃな。いつまでも湖の傍にいたのでは寒くて仕方が無い。とりあえずは空から辺りを見渡す・・・む?空から・・・じゃと・・・?なにか忘れているような・・・まあよい、まずは建物でも探してから、じゃ。』

 

 

――そう言い、空に浮かび上がったオーディンだったがすぐに今いる場所が判明する。

 

――見上げるほどに巨大な樹。その傍の山の頂点には煌びやかな宮殿が経っている。

 

――巨大な樹の奥には一面真っ白な、島。それも空中に浮いている、冬の浮島。

 

――左に目を向ければ畑が光を浴び黄金色に輝いているかのように見える、秋の浮島。

 

――後ろを振り向けば、鮮やかな緑と桜色が散りばめられた、春の浮島。

 

――そして、その浮島から右に目を向けると、鬱蒼と茂る森林と険しい山の多い、夏の浮島。

 

――遠くに目を向けても雲の海しか無く、他に島や、ましてや海なども存在しないここは――

 

 

『ここは・・・浮遊樹大陸・・・なのか・・・?』

 

 

――そう、ここは浮遊樹大陸ユグドラシル。かつてオーディンがその力のほとんどを代償に浮かび上がらせたという、女神と人間の住まう大陸。

 

 

『待つのじゃ、たしかにFateの世界と言っておったはずじゃ。それはまちがいない。』

 

 

『・・・のじゃが、今妾がいるのは浮遊樹大陸。ということは、VenusBlood Frontierの世界、ということになる・・・どういうことじゃ、これは!?』

 

 

いかん、想定外じゃ!ここが真にVBFの世界じゃとすると・・・妾は攻略対象。ヤられるということか!?流石に嫌じゃぞ、そんなことは!

まて、まつんじゃ妾よ。まずは時期を確かめねば・・・

神殿の奥に宝玉があれば、少なくともまだ攻略はされておらぬはず・・・破壊されていればすでに敗北しているはず・・・

いや、たしか宝玉は自己修復をするのじゃったな、なればそこにあったとしてもすでに、ということもあり得る・・・

 

 

『ええい、考えていてもどうしようもないのじゃ!さっさと行って確かめるに限る!』

 

 

――オーディンは予想外の事態に慌てることしか出来ず、ようやく行動を始めたが、集中を乱しすぎていたために遠くからこちらを見ている存在に気づけずにいた。

 

 

 

 

 

「―――あのお姿・・・まさか・・・オーディン・・・様?」

 

 

 






さて、第二話。使えるグングニルは宝具じゃなくて神装だったんだぜ!

というわけでさっそく見つかるおでんちゃん。時期によっては大惨事です。

時期はどうしようか、それによって展開が大幅にかわるが・・・

作戦は行き当たりばったりでがんがんいこうぜ!


――おまけ――

VenusBlood Frontierが分からない人のためのあらすじ!





――VenusBlood Frontierのあらすじ――


XXXX年、世界は魔王の炎に包まれた!

海は枯れ、地は裂け、あらゆる生命体は絶滅したかに見えた。

しかし人類は死滅していなかった!

極夜大戦により荒廃した世界で、人々は暴力に脅えながら暮らしていた。

その世界に伝説の変態術「触手召喚」の伝承者ロキが現れた。

触手によって悪党と罪の無い人々を調教し、人々に新たな性癖を芽生えさせた。


ロキには母親のシンモラという女性がいた。

だが魔王剣の使い手スルトにシンモラを奪われてしまい、更に魔装の核をも奪われた。

シンモラを取り戻すために、ロキは魔王継承のため浮遊樹大陸へ旅立つのだった。


旅の中でロキはティルカに出会い、また多くの人々や女神との出会いや調教を繰返す。

そして多くの強敵と時に協力し、時に闘い、死闘を繰り広げていく・・・・・・




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