Fate/Archer Must Die 作:グングニルの精
・・・というわけで初投稿となります。
どの作品の二次創作にしようと迷ったが結局はFateに・・・
ではでは、ではではでは第一話にゴー、シュート!
第一話 突然の死!~そしてテンプレへ~
――日付:error/曜日:error/時刻:error/
・・・なんだここは?
――謎の白い空間に彼はいた
俺はただの一般人
|幼馴染で同級生の女の子と遊園地へ遊びに行っていたはずだが・・・《ゲームの中で》
目を開けたら謎の白い液体の中でしたってか・・・?
というか、声が出ていない?それとも聞こえていないのか・・・?手足も動かない・・・
・・・呼吸、できているのか?なんとも不気味な感覚だと私は思いました
いやネタに走っている場合じゃない、それよりもやっていたゲームのほうが心配だ。家族に見つかったり・・・よりも、データだ。まさか消えていないだろうな・・・?
「やぁ、どうやら状況がつかめていないようだね」
――そんなことを考えていると、唐突に声が聞こえた。
――男のようで女のような、中性的でいて、どこか不思議な声。
誰だ?あんたがここに連れてきたのか?というよりどこにいるんだ?あんたもおれも。
「そう結論を急がない。冷静なのはいいことだけど急ぎすぎると損をするよ?ほら、深呼吸!」
・・・いや、深呼吸もなにも吸うことも吐くこともできないんだが?
「ははは、分かっているさ。ジョークだよ、ジョーク。緊張が解れただろう?」
お互いに姿も形もないというのに見えているかのような物言いだが、見当はずれだ。もとより緊張なんてしていない。で、話を戻してくれるのか?いや戻せ。話を。今すぐに。
「まったく、ちっとも聞いていないね。まあいいか。君の質問だけど、過程と結果か結果だけ、どっちがいいかな?」
結果だけでいい。早くしろ、こんなことしているくらいならゲームをしたいんだ。
「・・・はぁ。じゃ、結果だけ言うけど僕はテンプレ的な神様、ここはテンプレ的な空間で僕も君もどこにでもいてどこにでもいない。」
・・・まて・・・どういう・・・ことだ・・・まるで意味が分からんぞ!?
いや意味は分かった。俺もお前も少尉なのはわかった。で、俺は死んだのか?データはどうなった?新作は!?予約もしていたんだぞ!いやそのまえにベルリンの壁がまだ崩壊して無いんだ!
「そうだね、データとかはセーブしてあるからいいんじゃない?君は死んでるからもうできないだろうけど。つい手が滑って死なせちゃってね。それでベルリンの壁っていうのは・・・あの部屋を区切るかのように積まれたゲームのことかな?」
そうだ!それだ!ベルリン《エロゲ》の壁はどうなるんだ!?
「崩壊するね、間違いなく。君以外の手で。」
・・・今まさに俺の中の別の壁が崩壊した気分だ。
そうか、もはや制覇は適わぬ夢・・・人の夢と書いて儚いとはなんとも・・・
・・・いやまて、いま何か重要なことをさらっと言った気がするぞこいつ。
おい、今何て言った?俺がなんだって?つい手が滑って・・・なんだって?
――その質問に対し、さらっと
「つい手が滑って死なせちゃったのさ。君を。僕が。うっかり。で、長くなるから話を進めるよ」
・・・もういい、続けてくれ・・・俺はもう疲れたよ、お掃除ロボットパトラッシュ君3号・・・
――この答えにはついに脱力し、気力もゼロになりよく分からない名前まで呟く始末。
「君にはFateの世界に転生してもらう。Fate/といっても、ZeroやStayNightのほうだよ。それで、君には特典を1つ決めてもらいたい。」
ははは・・・Fateか・・・・・・Fate・・・Fate!?
よしきた!これで勝つる!これは特典はアレしかない!
「ふむ?Fateに対して何か思いいれでも?」
当然!アーチャーに対してだがな!アイツのあの時の台詞を思い出すだけで妄想がとまらない!
「あの時って?」
あぁ!・・・じゃなくて、ゲイボルグが
実際どうなのかなって思うとどうしても気になって昼も眠れない!
だから俺が望む特典は
「
よっしゃ!これで長年の疑問が解消される!
「ただし!無茶をするからどんな不具合が起こるかわからない。体が変わったり、望んだモノと少し違ったりするのは覚悟しておいたほうがいいよ。」
望むところだ!さぁはやく!転生させてくれ!落とし穴か?強制脱出装置か?それとも扉か!?
「転生させたらもう干渉できないからね。そこはちゃんと理解していてほしいね。」
そんなことはどうでもいい!はやく・・・
「わかったよ。それじゃ、いくよ?」
――――――――――――バチッ――――――――――――
◆◆◆
――日付:
――とある森の湖のそばに、ソレは転がっていた。
ゴソ・・ゴソ・・・
――時折動く、白い布の塊。
『・・・ん・・・んん・・・』
――正確には、布に包まれた唯ヶ崎 天。
『ふわぁぁ・・・ぁ・・・なんじゃ、ブレーカーが落ちたかと思ったぞよ・・・まさかこのような形で転生することになろうとは・・・む?』
――目を覚ました天は、あることに気が付く。
『ふむ・・・妾の声はこのようなものじゃったか・・・?いやまて、喋り方もどこかおかしい、古臭い喋り方になっておる。うーむ・・・不具合とやらで姿だけではなく口調も変わった、ということかの?しかし、どこかで聞いたような声じゃな・・・』
――違和感と既視感を覚えながら、冷静に判断していく
『なにか姿見となるようなものは・・・おぉ、すぐそばに湖があるではないか!これならば見ることもできよう。』
――自身の姿を確かめるために湖に近づきながらも、状況確認を進めていく
『しかし、なんじゃ?この馬鹿のように長い布は。躓いてしまうでは無いか・・・』
――文句を言いながらも湖に近づいていくが、不思議と躓くことはなかった
『ふーむ、不思議な服じゃのう。このような見目でいて、動きやすいとは・・・さて、妾はどのような姿になっておるのか、見てみようではないか!』
――湖を覗き込んだ天の目に映ったのはいつもの自分自身ではなく――
――神々しいほど、というレベルではなく、神々しい金色の髪。
――額を中心に左右に分けた前髪。そして頭頂部で存在を主張するアホ毛
――後ろは短いツインテールのように折り返し、二房だけ編みこまれた束がともに結ばれている。
――額に描かれた、丸を中心に十字に広がる細い棒状の紋様。
――青い右目に金色の左目。いわゆるオッドアイとよばれる特異な目
――体に目を向ければ、肩と背中を大胆に出した、足を隠すほどの白いドレス。
――その上にネクタイのようにつけられた、紫色の宝石が付き、複雑な紋様の刻まれた青い布
――腰のあたりに浮かんでいる、爪のように剣が並びできているかのような不思議な装飾
――よく見ればあるのかもしれないというほどに慎ましい、女性のやわらかさを僅かにもった胸。
――そう、その姿はまさしく――
『お、女・・・というかオーディンになっておるじゃと!?』
――
はい、そんなこんなで初投稿のこの作品。
さて、FateのFの字も見えないこの話。ここからどう展開していくか・・・
作戦は行き当たりばったりでいのちをだいじに!