アクセル・ワールド ~黒い獣~   作:けんぱ

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今回からオリジナル主人公暴れまくりますww


#3 再会

「き・・・貴様は!!」

 

 

「久しぶりだな、ロータス」

 

 

「ノワール・ライガー・・・生きていたのか?」

 

 

「酷い奴だな。俺が死ぬわけないだろう」

 

 

それは、まだ見た事のないバーストリンカーだった。シルバー・クロウと同じスピード型の体型。両腕から剣が伸びている。頭は、エヴァMark.6に似ていて、目だけがバイザーで覆われている。そして、ブラック・ロータスやブラック・バイスより少し薄めの黒色。鋼鉄の空の色と重なり美しいシルエットになっている。

ちなみに、エヴァとは「エヴァンゲリオン」の略。フルネーム「人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン」。過去にテレビ放送されていた。

知ってる人には分かると思うけど、最近映画でもやってる。

エヴァにはいくつか種類があり、エヴァMark.6は6号機のエヴァ。登場は新劇場版・破のラストとQで登場。

 

 

クロウは、意識をしっかりさせてロータスに質問した。

 

 

「先輩、この人知っているのですか?」

 

 

「もちろんだ。過去にネガ・ネビュラスを手助けしてくれたバーストリンカーだ。詳しくは、このミッションが終了してから説明するが・・・何故、貴様がこんな所にいるのだ?」

 

 

「たまたまさ。最近、無制限中立フィールドで妙な噂があってよ。気になったからダイブしてみたら・・・」

 

 

やれやれと両手を挙げてさらに言った。

 

 

「この状態だ。戦ったけど数が多すぎて困ったさ。建物の高い所に避難したら、丁度お前ら来てよ。たっぷり御手並拝見させてもらったぜ。何気に、ヤバい状況だったから来たって事だ。」

 

 

「なるほどな」

 

 

立つのがやっとのロータスを見て、ライガーは溜め息まじりで話した。

 

 

「そこで、休んでいろよ」

 

 

「な!!私は、まだ戦える・・・」

 

 

「どう見て戦えるんだよ。ボロボロじゃねぇか。安心しろ。俺が、お前らネガ・ネビュラスを守ってやるからよ」

 

 

「「!!」」

 

 

クロウとロータスは息を呑んだ。

何故、そこまでしてネガ・ネビュラスを助けるのかクロウには理解出来なかった。

 

 

「ど・・・どうして、そこまでして僕達を助けるんですか?まったく知らない僕達を助けるなんて・・・」

 

 

「確かに俺は、絶対に全員を助けない」

 

 

「え?」

 

 

クロウには、完全に理解出来なくなった。

 

 

「だが、俺はな、誰も助けれないのが嫌いなんだよ。例え、知らないバーストリンカーでも困ってるなら助ける。それが俺のやり方だ。それに、ネガ・ネビュラスにはちょっとした借りがあるからな」

 

 

「借り・・・」

 

 

すると、突然ライガーは笑いながら話した。

 

 

「言ってる事、矛盾してるだろう?」

 

 

(何なんだ、この人・・・)

 

 

呆れながら聞いていると、ライガーの後ろからクロム・ディザスター・モドキが襲いかかってきた。

 

 

「グルッ!!」

 

 

「危ない!!」

 

 

斧が、ライガーに下ろされた。だが、いとも簡単に防いだ。

 

 

「人が、話してる最中に攻撃するとは良い度胸だ・・・」

 

 

ライガーは、斧を押し返した。

 

 

「な!!」

 

 

そのまま右腕を振り、クロム・ディザスター・モドキの首を斬り落とした。

 

 

「だがネガ・ネビュラスだけは助ける。これは事実だ。だから安心して休んどきな」

 

 

そう言って、クロム・ディザスター・モドキのほうに歩み寄った。

 

 

「さぁ、さっきの続きしようぜ」

 

 

「ルオオオオオオォォォォォ!!!!!!!!」

 

 

雄叫びと共に、ライガーに襲いかかった。

斧と剣を振り下ろすが、全て止められた。

 

 

「らぁ!!」

 

 

次々、クロム・ディザスター・モドキ蹴散らした。同時攻撃もしかけたが、ライガーには一切通用しなかった。

 

 

「どうした?本気で来いよ!!ザコ共!!」

 

 

怒声の咆哮と共に、先ほどの穏やかなオーラが打ち消された。

 

 

「な・・・何が起きたのですか?」

 

 

「彼は、戦いになるとあんな獰猛になってしまうんだ。そもそもクロウ、『ライガー』とは、何か分かるかい?」

 

 

聞き慣れない単語だったから、クロウはキョトンとしてしまった。

 

 

「すみません。分かりません。」

 

 

「ライガーとは、ライオンと虎の雑種だ。つまり、『ノワール・ライガー』とは『黒き獅子王』という事だ。ちなみに、ライガーという動物の性格は、温和と獰猛二つにあると言われている。まさに、彼にピッタリだ。」

 

 

「まぁ、確かに・・・」

 

 

ライガーは、まだ暴れていた。

 

 

「かかって来いよ!!」

 

 

自分で誘いながらクロム・ディザスター・モドキを次々倒していった。

 

 

「グルッ!!」

 

 

右手に剣を持ち、左手には何も持っていないクロム・ディザスター・モドキが攻撃してきた。

 

 

「軽いねぇ」

 

 

だが、次の瞬間、クロム・ディザスター・モドキは、左手を構え、あの技を発声した。

 

 

『ダーク・・・』

 

 

「やっとか」

 

 

『ブロウ』

 

 

至近距離で受け、空気が揺れた。

 

 

「ヤバい!!ダーク・ブロウを至近距離で受けたら・・・」

 

 

慌てるクロウに対し、ロータスは冷静に話した。

 

 

「あれぐらい大丈夫さ」

 

 

「大丈夫ってでも・・・」

 

 

「よく見ろ」

 

 

クロウは、言われるままにライガーを見た。なんと、ダーク・ブロウを防いでいた。しかも、よく見ると心意技で防いでいた。

腕の剣から真っ直ぐ伸ばされ、薄緑の剣が現れていた。

 

 

「何だよ、その程度か」

 

 

クロム・ディザスター・モドキを蹴飛ばし、再び、腕を構えた。

 

 

『延長の剣(レンクスン・ソード)

 

 

首を斬り落とした。

 

 

「ルオオオオオオオォォォォォ!!!!!!!!!」

 

 

雄叫びと同時に、突っ込んで来た。

 

 

「たく・・・自殺行為だぞ」

 

 

呆れながらも、二刀流のレンクスン・ソードを出し応戦し、華麗な動きで、倒していった。

 

 

「ふ~・・・ん?」

 

 

動きが止まった所で、辺りを見回すと囲まれていた。

 

 

「あちゃ~・・・参ったな」

 

 

頭をかいてると一斉攻撃を仕掛けた。そして、クロウ達の所まで耳障りの金属音が聞こえた。

 

 

「ライガーさん!!」

 

 

返事が来なかった。

 

 

「嘘だろ・・・」

 

 

クロウは、うな垂れてしまった。

だが、突如、クロム・ディザスター・モドキの群れの中から、雄叫びと共に何かが飛び出した。

 

 

「邪魔だー!!!!」

 

 

「ライガーさん!!」

 

 

クロウは、脱出したライガーの足を見た。見た事のない謎の足が、ライガーの足を覆っていた。

 

 

「何だ、あの足は?」

 

 

足から膝まで覆われており、半透明で、形が定まっていなかった。足から鉤爪が生えており、膝は尖がっている。

ライガーは、高々と飛んだ。

 

 

「もしかして、あれは心意技?」

 

 

「うむ、おそらくそうだろう」

 

 

横からロータスが、座り込んで話してきた。

 

 

「きっとあれは、移動能力拡張だ」

 

 

「ですが、あの心意技は、まだ見た事ありません」

 

 

突如、レイカーが話してきた。しかも、さっき大ダメージを受けたはずなのに、普通に立っていた。

 

 

「し・・・師匠!!大丈夫なのですか!?」

 

 

「ええ、大丈夫ですよ。まだ、戦えるくらいピンピンしてます♡」

 

 

「そ・・・そうですか。戦えるなら、協力すればいいんじゃないのですか?」

 

 

「彼が、現れたので実力を見せてもらってます」

 

 

(ちょっとは、協力しましょう)

 

 

そんな事言った矢先には、ミッション終了後どうなってる事やら・・・。

ライガーは、空中で180度回転し、両手を剣に添えた。そして、薄緑の過剰光(オーバーレイ)を放った。

 

 

「心意技!?」

 

 

『二刀流(ツイン・ソード)

 

 

両腕の剣を抜き、手に持って構えた。さらに、空中で空気を蹴り、クロム・ディザスター・モドキの群れに突っ込んで行った。

 

 

「速い!!それに、何もない所で蹴って移動するなんて」

 

 

「自分で、編み出すなんて成長しましたね。次の特訓が楽しみです」

 

 

「た・・・確かに・・・」

 

 

「うりゃあ!!」

 

 

「ルオオオオォォォ!!!!」

 

 

ライガーは、着地と同時に斬り裂いた。

 

 

「退けぇ!!」

 

 

次々倒していって群れを抜けた。

 

 

『ダーク・ショット』

 

 

ライガーは、ダーク・ショットを防いだが、徐々に押されていった。

 

 

「ぐっ・・・この・・・」

 

 

そのまま弾いて、クロム・ディザスター・モドキの群れに飛ばした。

すると、後ろから巨大な影が、ライガーを覆った。

 

 

「ルルル・・・」

 

 

「へ?」

 

 

先ほど打ち倒した、ボス型のクロム・ディザスター・モドキが怒りを満ちた状態で立っており、ライガーに向けて、斧を振り下ろした。

 

 

「おわぁ!!」

 

 

急いで、正面を向いて防いだが、あまりの威力でクレータが出来てしまった。

 

 

「お・・・重い・・・」

 

 

右手は、剣に持ち替えられており、ライガーに振りかざした。

 

 

「ぐわぁ~・・・」

 

 

そのまま吹き飛ばされて、背中からスライディングした。

ライガーは、寝転がったまま呟いた。

 

 

「参ったな、こりゃ。あれを使うか」

 

 

立ち上がって、2つの剣を1つにまとめた。まるで、1本の剣の様な形になった。そして、再び薄緑の過剰光(オーバーレイ)を放った。

 

 

『デュエルム・ソード』

 

 

その形は、五代目クロム・ディザスターが使用している剣の形にそっくりだった。

剣が巨大化になっただけだから、クロウは驚きを隠せなかった。

 

 

「二段階心意技!?」

 

 

「そうだろうな」

 

 

「でも、同じ剣って事は・・・」

 

 

「攻撃威力拡張+攻撃威力拡張の心意技ですよ」

 

 

「同じ拡張を組み合わせる事が出来るんですか?」

 

 

「うむ、それは可能だが、めったにいないな」

 

 

すると、空気が激しく揺れ出した。さっきは、ライガーが押されてたが、今度は、ほぼ互角な戦いだった。

 

 

「どうした?さっきの馬鹿力どこに行った?」

 

 

むしろ、ボス型のクロム・ディザスター・モドキが押されていた。横から通常のクロム・ディザスター・モドキが攻撃を仕掛けたが、ライガーには手も足も出せず、倒されていった。

 

 

「うらぁ~!!」

 

 

「グルッ!!」

 

 

ボス型のクロム・ディザスター・モドキは、斬られて仰け反ってしまった。攻撃は止む事はなく、斬られ続けた。

 

 

『ダーク・ショット』

 

 

「軽いは!!」

 

 

ダーク・ショットを軽々しく打ち返し、そのまま、左腕を斬り落とした。

 

 

「グラッ!!」

 

 

「まだまだぁ!!」

 

 

続いて、右腕を斬り落とした。ボス型のクロム・ディザスター・モドキは、片足を着いた。

 

 

「終わりだ」

 

 

ライガーは、剣を引いて左腕を突き出し、まるでロータスの『デス・バイ・ピアーシング』に似た姿になった。

だが、ボス型のクロム・ディザスター・モドキは、諦めていなかった。

 

 

『ダーク・ショット』

 

 

「しつこい奴だ」

 

 

剣の中央が開いて2つに別れた。そして、薄緑の過剰光(オーバーレイ)を放った。

 

 

『デストロイ・ビームソード!!』

 

 

紫色のビームが撃たれ、ダーク・ショットとボス型のクロム・ディザスター・モドキは飲み込まれた。

 

 

「ルオオオオォォォォ!!!!!!!」

 

 

雄叫びと共に消滅した。

 

 

「ルオオオオォォォォ!!!!!!!」

 

 

すると、通常のクロム・ディザスター・モドキが雄叫びをしたかと思うと、次々消滅していった。

 

 

「や・・・やったー!!」

 

 

クロウ達から歓声の声が聞こえた。

 

 

「ふぅ、やっと終わった」

 

 

ロータスは、ライガーに近づいてきた。

 

 

「ナイスファイトだったぞ、ライガー」

 

 

「俺は、大した事してないよ」

 

 

ロータスは、呆れながら話した。

 

 

「相変わらず、昔と変わらないな」

 

 

「そうか?」

 

 

「そうとも。その面倒くさそうな喋り方や行動が変わってないさ。もちろん、戦い方もな」

 

 

「まぁ、お前ら元気で良かったよ。それより、あの青い奴を起こさなくいいのか?」

 

 

「大丈夫だ」

 

 

「ほっとく気か」

 

 

「問題ない。すぐ目を覚ますさ」

 

 

すると、ベルがパイルを必死に揺すり起こしていた。

 

 

「パイル!!起きてよ!!」

 

 

なかなか起きないから、クワイアー・チャイムで往復ビンタした。

 

 

「ベル、やりすぎだぞ・・・」

 

 

クロウは、必死にベルを止めようとしたが、ビンタは止まらなかった。数十回ビンタした所で、パイルはようやく目を覚ました。

 

 

「僕は・・・何が起きたんだ?それに、何だか顔が痛い」

 

 

「ISSキットを見た瞬間暴走したんだよ。顔の痛みは、クロム・ディザスター・モドキにやられたんだよ」

 

 

「そうなんだ」

 

 

(あくまでも、自分がやったって事は言わないんだ)

 

 

クロウは、呆れながらベルを見た。

 

 

「そういえば、メイさん無事なのですか?」

 

 

心配して、辺りを見渡すと、後ろから華奢な声が聞こえた。

 

 

「私は、無事なのです」

 

 

メイデンは、レイカーに抱えられていた。

 

 

「皆、無事で良かった」

 

 

クロウは、安心して胸を撫で下ろすと急に、涙が溢れ出してきた。

 

 

「皆・・・ごめん」

 

 

「急にどうしたんだ、クロウ」

 

 

「僕、皆に諦めるなって言いながら、自分が諦めてしまったから・・・本当にごめん!!」

 

 

「クロウ・・・」

 

 

全員、心配そうにクロウを見た。すると、メイデンは華奢な手でクロウの頬を添えた。

 

 

「クーさん、謝る必要はないのです。よく頑張ったのです」

 

 

「でも・・・でも・・・」

 

 

それでも、自分が許せなかった。仲間を守れなかった事。諦めようとした事などが、クロウには許せなかった。

 

 

「シルバー・クロウ、俺らバーストリンカーには誰もが一度は、体験する事だ」

 

 

「ライガーさん・・・」

 

 

「俺は、お前以上に苦しい想いしてきた。俺は、守る以前の問題を起こしてしまった」

 

 

「守る以前の問題?」

 

 

「ああ」

 

 

すると、パイルは不思議そうな顔でロータスに質問した。

 

 

「マスター、この人は一体何者ですか?」

 

 

「ん?そういえば」

 

 

「忘れてた」

 

 

一瞬にして空気が変わったからクロウは、呆気にとられた。

ライガーは、ネガ・ネビュラスのメンバーの前に立って、自己紹介をした。

 

 

「俺の名前は、ノワール・ライガー。レベル8のバーストリンカーだ」

 

 

「結構、レベル高いんですね」

 

 

「まぁな。レギオンは、元クワイエット・グランド・コメットのレギオンマスターだ」

 

 

「直訳すると、『静かで盛大な彗星』ですね」

 

 

「お見事」

 

 

「どういう意味ですか?」

 

 

「俺らのレギオンは、移動型レギオンだ。普段は特に何もしないが、領土戦になると大暴れ。『普段は静かだが、彗星のごとく現れ、その実力も半端ない』という訳でそんな名前が付けられたんだ」

 

 

「え?初めから付いてなかったのですか?」

 

 

「最初は、名前なしのレギオンだったさ。気付いたら、そんな名前で呼ばれてたな」

 

 

「「「そんなんだ~」」」

 

 

納得するかのようにクロウ、ベル、パイルの3人は頷いた。

 

 

「ちなみに、自分で言うのもあれだが、複数の2つ名を持ってる」

 

 

「一体何ですか?」

 

 

「『高速の獣人』と『不完全獣(パーフェクトミス・ビースト)』と『対等(イコール)』だ」

 

 

「何だかよく分からないような・・・」

 

 

すると、ロータスが少し補足した。

 

 

「ちなみに、彼は『加速世界で、地上で最も速いバーストリンカー』と呼ばれていた」

 

 

「そんなに、速いのですか?パドさんとどっちのほうが、速いですか?」

 

 

「さぁ、分からんな。まぁ、また今度教えてやるよ。自己紹介はこんなもんか」

 

 

すると、クロウが手を挙げてライガーに質問した。

 

 

「あのネガ・ネビュラスとは、どういう関係ですか?」

 

 

「クワイエット・グランド・コメットを作る前、少しだけネガ・ネビュラスに入ってたんだよ」

 

 

「そうなんですか!?」

 

 

「うむ、彼には抜けてほしくなかったな」

 

 

「つなみに、リアルでも知り合いですよ」

 

 

「「「へぇ~」」」

 

 

「こんなもんでいいだろ?」

 

 

「うむ、ではそろそろ帰るとするか」

 

 

「そうですね」

 

 

「あたし、何だか凄く疲れた」

 

 

「フフフ、ベルは、頑張ったからね」

 

 

すると、ライガーは、クロウとロータスを呼び止めた。

 

 

「クロウ、ロータス、ちょっといいか?」

 

 

「は、はい」

 

 

「まぁ、少しぐらいならいいぞ。すまない、皆先に行ってくれるか?」

 

 

「分かりました」

 

 

ライガー、クロウ、ロータスを残し、他のメンバーは帰って行った。

 

 

「で、何だ」

 

 

「突然で悪いんだが、明日リアルで会ってくれないか?」

 

 

「な!!」

 

 

「どういう事ですか?」

 

 

「安心しろ。別にポイントを奪うつもりはない。ただ、大事な話しがあってよ」

 

 

「ここじゃ言えないのですか?」

 

 

「ああ。言って、他のバーストリンカーにばれたら大変だからな」

 

 

「分かった。そこまで言うならリアルで会おう」

 

 

「悪いな」

 

 

「気にするな。で、場所と時間は?」

 

 

「13時に杉並区の喫茶店だ。3階にある奴で一番大きな所だ」

 

 

「あそこですね」

 

 

「よくわかったな」

 

 

「なんとなくイメージがつきました」

 

 

「なるほど。それだけだ。時間削って悪かったな」

 

 

「いえ、僕らは平気です」

 

 

「うむ、では、我々はこれで」

 

 

「おう。じゃあな」

 

 

そして、クロウ達は、ポータルで帰還した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、約束の場所の交差点の前でハルユキは、信号待ちしていた。そこには、黒雪姫の姿がなかった。実は、今朝メールが届いていた。

 

 

『すまない、ハルユキ君。今日、用事が入ってしまったから少し遅れて行く。さっきに行っておいてくれ。この事は、ライガーにも伝えておく』

 

 

という訳で、ハルユキが今現在1人だった。

 

 

(何か、1人って気まずいな・・・)

 

 

そう思いながらも、信号が変わって1歩歩んだ途端・・・

 

 

バシィィィィッ!!

 

 

聞き慣れた音が耳に響き、全体が青くなった。

 

 

 




次回、まさかの相手がハルユキに挑戦してきます。

ここで1つ募集します。今回、ライガーが使用した移動能力拡張の心意技の名前を募集します。日本語名と読み方を書いて下さい。メッセージで送って下さい。名前が決まらない限り、次に進めないのでご協力お願いします><

感想もお願いします><

説明が下手でごめんなさい・・・

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