俺のガンプラが擬人化した。何を言ってるかわか(ry   作:高坂ミチル

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はい。今回小説に挑戦した、高坂ミチルと申します。気軽にみちる、と呼んで下さい。......呼んでくれる人がいれば、ですが(白目)

この話は、機動戦士ガンダム系統なのですが、ガンプラ、が主の世界です。しかしビルドファイターズのようにガンプラに乗るわけではないので、機動戦士ガンダムという一つの枠に収めました。

ではガンプラが擬人化してしまったお話を、どうぞご覧ください。


俺のガンダムが擬人化した。何を言ってるかわか(ry

 

 

 

「......おはようございます、マイマスター」

 

「......ういっす?」

 

 

 

 

あ、ありのまま今起こった事を話すぜ。ーーー自分の部屋のベッドで目が覚めたと思ったら、目の前に一本の角を頭に携えた、無表情の白い髪をした美少女が佇んでいた。

な、何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった。頭がどうにかなりそうだった......催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ。

 

ーーーってジョジョネタかましてる場合か!

 

「お、お前誰だ!?どうやって入ってきた!?アパートのこの部屋の鍵は俺しか持ってないはずだぞ!?それになんだよその角!こ、コスプレか!?」

 

「......落ち着いてください、マスター」

 

目の前に不法侵入者(?)がいるのに落ち着いてるやつがいたら俺はそいつを神と呼んでやる。肝がすわりすぎだろう。

 

「......人は焦ると、思考能力が、鈍くなります。......まずは、じっくりと息を吸い込んで、状況整理をしましょう」

 

な、なんで俺は不法侵入者(?)に諭されてるんだろうか。それも無表情で。はたから見たら、とてつもなくシュールな光景だろう。っていうか、思考能力が鈍くなる?息を吸い込んで落ち着け?誰のせいだと思ってるんだ。

 

......だが、焦ったままでいても仕方ないのもまた事実。

 

幸い相手はこちらに危害を加える気配はないようだ。これなら幾分か落ち着くことができるはず。これで相手が何かしらの武器を持っていたならば、俺は脇目もふらずパニクりながら逃げ出していただろう。息を吸い込んで......よし、状況整理をしよう。

 

まず、相手の容姿だ。

 

美少女。その言葉がしっくりくるほどの顔立ちとスタイルに、見たものすべてを魅了させてしまうかもしれないほどの綺麗で艶のある、腰あたりまであるかもしれないロングストレートの白髪と、ブルーサファイアのような目。そしてその頭に付いてる白い一角がその容姿と良く似合っていて、この空間が別世界のようにすら感じる。

  

......そう、付いているのだ、角が。冒頭でチラチラ思っていたが、ついているのだ。一本の白い角が。額から頭までの中間辺りに。普通なら角なんてついていたら不自然だと思えるのに、彼女はまるでそれが自然かのように似合っている。異常である。

さらにはよく見ると、手足に付けられた純白の物々しいアーマーも、とても目を引く。どうして今の今まで気付かなかったのだろうか。まるでそう、その格好は武装しているみたいなのだ。

 

......いや、こんなやつが目の前にいるのに落ち着いてられるか!

 

「......こ、コスプレ?それとも、重犯罪者の方ですかね?」

 

「......マスター、私のこと本当にわからないんですか?」

 

俺の言葉を聞いた瞬間、悲しそうな顔ーー表情はほとんど変わってないが、目尻が下がって、声音も暗そうになったので、おそらく悲しんでいるのだろうーーをしながら上目遣いで俺のことを見る白髪の美少女。や、やめてくれ。そんな顔をされたら、なんだかこっちが悪いことをしてるみたいじゃないか。

 

っていうか可愛すぎてドキッと来たわ!反則だろ!

 

「くっ。や、やめろ。落ち着け俺。相手は不法侵入を働いた犯罪者だ。そんなやつにドキッとするわけねぇだろ。落ち着け落ち着け......」

 

「......心拍数が上がってます、マスター。......熱でも、あるんですか?」

 

「ーーーッ!?」

 

ひ、人が落ち着こうとしてるってのに、どうしてこの美少女は近付いてくるんだ!......え?な、なんで俺の額に手を当ててんの?ちょっ、顔近くなってる段々近くなってる!

 

「......額と額を合わせた結果、熱は、ないもようですね。......でも、心拍数は今までにないくらい、上がってますが、何故でしょうか。......マスター?マイ、マスター?」

 

「......」

 

美少女に額と額を合わせられたら、そりゃドキドキするだろうよ心拍数も上がるだろうよすいませんね16歳だけど年齢=彼女いない歴で。女の子に対する免疫力がないんだよ。

 

「っていうか、マジでお前は何者なんなんだよ!?」

 

「......本当に、わかってないんですね、マスター」

 

だ、だからそんな悲しそうな顔をしないでくれ!こっちまで悲しくなるから!心にズキズキくるから!

 

そんな俺の気持ちが伝わるはずもなく、目の前の美少女はその悲しそうな顔をしたまま、俺の部屋の机の方を指さす。......ん、んん?特に変わった様子はないと思う、が......あっ。

彼女の指さした俺の机をよくよく見てみると、違和感があることに気付く。

 

ーーーない。

 

そう、ないのだ。俺のとても大切にしていた物の内の一つが。二つあったうちの一つが、俺の机の上から消失していたのだ。

 

......まさか、とは思うが。いや、本当にありえるのだろうか、そんなことが。いや、だがしかし......そんな、まさか。ありえるはずがない。だって、その机の上からなくなっていたのは、消失していたのは間違いなく......。

 

 

 

 

 

 

「......ユニコーン?」

 

 

 

 

 

この時、彼女は初めて表情という表情を変えた。表情を変えなかったはずの彼女の、初めて見る花の咲いたような笑顔を、俺は今後一切忘れることはないだろう。それほどまでに綺麗で見惚れてしまったのだから。

 

彼女は、誰もが見惚れる笑顔のまま口を開く。

 

 

 

 

 

「......はいっ。マイ、マスター......っ!」

 

 

 

 

これが俺と、俺の持っていた『ガンプラ』が擬人化したユニコーンとの、初めての出会いであった。

 




今回はプロローグなので文字数は少ないですが、次回からは上がります。
小説は書いてるうちに上達するって、けーねが言ってた!

まだまだまずい分の為、ご指導いただけると嬉しいです。それ以外にも感想受け付けてます!

......自分のガンプラも擬人化しないかなぁ。

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