Tail of Twin   作:グラコ口

1 / 19




第1章
プロローグ


 

 

この作品では、説明を端折っている部分が多いので原作orアニメの既読or視聴済み推奨です。あるいは他の二次作品でも大丈夫な程度だとは思いますが、一応。

 

ちなみにこれを書き始めた理由を書いておきますと……一巻だから仕方ないんですけど、ドラグギルディ隊長がツインテール属性なのにあっけなく(他の部隊長と比べて)倒されて不憫だからです。ので、ちょっとだけ強化されると思いますがご理解をお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――---------------------

  

 

 

 

 

 

 

 

―――――ツインテールとは、何か。

 

 

 簡単に言ってしまえば、それは左右で二つの房ができるように結んだ髪型であると言える。

 

 しかし、世界に一つとして同じ顔が、手が、足が、胸が存在しないのと同じように、ツインテールもまた同じものなど存在しない。髪の長さ、毛色、纏める角度、はたまた位置やその動き。何一つ同じものはなく、例え同じ人のツインテールでもその瞬間ごとに異なるものだろう。

 

 故に、どんなツインテールが至高であるかという問いは虚しく。全てのツインテールに貴賎はない。ただ、そこにあるのは個人の嗜好のみ――――。

 

 

 

 だが、あえて己にとって最高のツインテールを求めるのならば。

 

 

 きっとそれは、その人がツインテールに込めた想いが決める。

 たゆまぬ愛を注ぎ込まれ、輝くツインテールこそ最高のものだと、そう俺は信じている。

 

 

 

 

 

 

 さて、ここから本来ならば自分の理想のツインテールの角度、色、ツヤ、位置、毛先のカール具合やハネ具合などを語り合いたいところだが、残念ながらツインテールは子どもっぽいというイメージを持たれてしまっている髪型。そろそろ切り上げないと、もれなくブラウザバックにマウスが向かっている頃だろう。

  

 

 それは、人間が社会を持つ生き物である以上仕方のないこと。

 

 異端者はそこにはいられないから、社会で生きていくためにツインテール好きは表に出せない。……いや、まぁ。仮に巨乳好きや貧乳好きだったとして、それをフルオープンにしたら同じく変態扱いだろうがそれはともかく。

 

 

 

 

 だからもし、ツインテールが好きだと告白できる相手がいるのなら。それは同じくツインテールを愛している相手だけ。

 

 そして先に述べたように、最高のツインテールを持つ人はきっとツインテールを愛しているはず。

 

 

 

 

 だから。俺……もし最高のツインテールをもつ人に出会えたら、告白するんだ。

 

 

 

 

「―――――好きです、ツインテールが!」

 

 

 

 

 そんな要らないフラグとともに始まる、とある ついんてーるな物語。

 

 

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。