神次元インデックス   作:魔界魔MK2

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魔界魔「なんでだろう、いつの間にかログインできなくなっていて大変だった…」


7本目:事後処理

 

 

 

 

コピリーエース工場破壊騒動から5時間ほど経過して…

 

 

俺は補佐官としてノワールと同様、事故処理に追われていた。

 

そんな事故処理も大体は終わって、もう時間は午後12時半である。

 

静かな一日を暮らすはずだったのに、脳筋のせいで理不尽の仕事を押し付けられた。俺の静かな時間を返せ

 

そんなこんな考えていると扉が開かれ人影が入ってきた。誰だかは言わなくても分かる。ノワールだけしか考えられないからだ。

 

「当麻、仕事は順調?」

 

「ああ、もう大半は終わったよ」

 

仕事の書類から目を離し入ってきたノワールに視線を移す。

 

「さすがね、当麻のお陰で負担が軽くなって助かるわ」

 

「俺としても、住む場所を提供してもらっているからな、これくらいはお安い御用さ」

 

ギブ&テイクって奴だっけ?まあ友達だからそうゆう少し曲がった捉え方はしないけど

 

「それにしても、当麻はしっかり者なのに対してネプテューヌはあんななのね…」

 

…たしかに不真面目でめんどくさがりの傾向が強いけど、とてもいい奴なんだよ。

 

「それでも、あいつにはあいつのいい所はあるよ、ていうかあるところ俺よりも良い所が多いかもな」

 

「へえ…、随分信頼してるのねネプテューヌのこと」

 

「大事な友達だからな」

 

「友達…ねえ」

 

…しまった、ノワールの前でこの発言はちょっとアレだったかもな

 

そんなことを考えていたら、ノワールがいいにくそうに聞いてきた。

 

「ねえ、私も…と、友達だよね…?」

 

「え、そんなの当然だろ?何分かりきったこと聞いてんだよ?」

 

俺だけじゃないだろ、ネプテューヌともプルルートとも友達だろ

 

「そ、そう…当然よね!!」

 

口ではそも当然のように言っているが、内心ではとても嬉しそうだ。ツンデレって大変だな

 

なんて話していると、そろそろ仕事をしないといけないと思い置いていたペンを手にとった。

 

「さて、もう一仕事だ、早く終わらせて今日は休ませてもらうぜ」

 

「ええ、そうね」

 

ノワールも部屋から姿を消し、俺一人になった。

 

静かになったせいか、頭に色んな事が巡りはじめる。

 

(…結局、七賢人ってのは何が目的なんだろうな、女神が頼らない世界を作るなんとかを理念に掲げていたような気がするけど、本当にそうか?)

 

見た感じ七賢人っていうのは全くまとまりが無い組織に見える。女神に頼らない世界を作る理念を掲げる者同士が集まっているのは分かるが

その中でも前見たマジュコンヌは女神を殺すと明らかに行き過ぎていたし、コピリーエースはそんなことお構いないみたいな感じだった。

明らかにまとまりのない行動をしている

 

(…もしかして、ただ単に七賢人のリーダーが駄目でメンバーをまとめられない…とかだったりするかもな…)

 

そんなこと考えながら仕事に向き合い続けていた。

 

 

 

 

 

 =ルウィー・城=

 

 

 

ここはルウィーに聳え立つ城、ホワイトハートの拠点でありルウィーのシンボルでもある。

 

そこの最上階にて二つの人影がある。

 

一人ははショートの茶髪で大きな帽子に、赤の巫女服のような服を着ている見た目幼そうな少女に

 

もう一人は、まさしく悪人面した、悪代官という言葉が似合いそうなスーツを着た中年だった。

 

「ブラン様……調子の方はいかがで…」

 

悪代官面した男が恐縮した様子で聞いた。対して少女の方は大変気分が悪いようで

 

「ええ、とても最悪の気分よ…ラステイションもプラネテューヌも…新参のくせして調子のりやがって…ッ!!」

 

少女に似つかわしくない怒りのこもった口調。拳を握り締めギリギリと震わせている。

 

そして中年はそれをなだめるように

 

「まあまあ、二つの国も新参故まだ未熟でして…ほっておいても大丈夫でしょう…」

 

「だったら、七賢人であるあなたを呼んでいない…あの二つの国のせいでルウィーのシェアは大幅に減少…このままじゃ…」

 

少女の声はとても焦りに満ちていた。

 

「私はこの国を守らないといけない…何を犠牲にしても…」

 

そして

 

「頼んだわよ、どうにかして…」

 

「はい、わかっております。後はお任せを…」

 

そういって中年は身を引き静かに姿を消した。

 

少女は一人になり静かになった部屋で呟いた。

 

「私は、一人でこの国を守ってきた…あんな奴らに…守ってきたものを……」

 

その呟きはとても弱弱しいものだった。

 

 

 

 =???=

 

 

 

「アクダイジーン様、これからどうするので」

 

アクダイジーンと呼ばれた男は振り返らずにこう言った。

 

「ふん、あのルウィーの女神はもう駄目だ、ラステイションとプラネテューヌの女神を誘い込み、お互いを戦わせれば

それだけで勝手に共倒れしてくれるさ、その時が来たら…この国は私のものだ」

 

その男は笑い声を上げ、闇に消える。

 

 




魔界魔「次回ルウィーに遂に行けるのか?」

上条「遂に…なのか?」

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