魔界魔「ようやく終わった。溜まっていたもの全部!!」
4本目:三年の月日
あれから3年の月日が流れた。
俺はラステイションに居候しながらノワールの仕事の補佐をしている。
特に3年の間に世界の危機なんてものが起きたわけではないが国同士のいさかいが頻発している。
ラステイションとプラネテューヌは良い関係を築いていて、お互いの国の境界に見張りなんていないほど良い関係を築いている
しかし一方で、新参国のラステイションが好き勝手やるのは良く思わない国ルウィーがラステイション・プラネテューヌ共に険悪な関係となっている。
また、何かと話題になっていた?七賢人については特に目立った行動は起こしていない(テレビで頻繁に女神廃止について説いているが)
そして俺はプラネテューヌにちょっと遊びに出かけた訳だが・・・
「・・・」
俺は目の前の光景と状態を聞いて、絶句した。
今、目の前でネプテューヌとプルルートがだらーと寝転がったり、ダラダラしてたりする。
これはいつも通りだからいい
ただイストワールから聞いて話しだと、3年間ずっとこんな感じだという。
もう、何というか、呆れる。
プラネテューヌの女神は一切仕事をしていない、3年間も
シェアは大丈夫なのだろうか、すごく心配になる。
とりあえず俺が来ても何の興味も反応も示さず眠り続ける二人に腹が立った俺は
「イストワール、何かでかい音だすもんないか、ラッパとか」
「すいません、特にそうゆうのは・・・」
イストワールが申し訳なさそうにいうと。
俺は物置を見せてもらって、その中からある物を借りた。
「イストワール、後で弁償するからこれ借してくれ」
「弁償?一体どうするつもりですか?」
俺が借りたのはガラス玉、中は空洞でそれでもちょっと危ない玩具である。
・・・玩具か?
「これを・・・・・・」
俺はこれを大きく振りかぶって・・・
「ふん!!」
ガシャアアアアアアン!!!
ガラス玉を思いっきり叩きつけられ破損、破片がばら撒かれたが、俺はそれをそそくさと回収し捨てる。
そして大きな音に二人は飛び上がる。
「わー、なになに?モンスターの奇襲?」
「モンスターの奇襲?ねぷちゃん、怖いよぉ~」
ネプテューヌとプルルートは落ち着きを取り戻した。
そしてようやく俺に気付く
「あ、当麻、久しぶり」
「久しぶりだな、ようやく起きたのか」
起きたというより起こしたんだけどな
「それじゃあ、私はもう」
「眠らせる訳ないだろう、覚醒しろ」
俺は逃げようとするネプテューヌを掴む、が同じ女神でそれに男女、力の差は、分かりきっている。
「離して~、当麻の変態!!」
「誰が変態だ!!失礼な!!上条さんは立派な英国紳士であるからな!!」
「えー、当麻君、変態だったのぉ~?」
「断じて違う!!」
なんかもういつものグダグダ会話になっている。
相変わらずだな、本当。
「当麻さん、ちょっといいですか?」
イストワールに呼ばれ、俺は耳を傾ける。
「ちょっと頼みがあります。」
イストワールの頼みの後、俺はポケットから携帯電話を取り出す。
~~~
俺は携帯電話をポケットにしまい、ネプテューヌとプルルートの方を向く。
「さて、二人にはちょっとラステイションに来てもらう」
「「えー」」
「はいはい、文句は言わない」
俺が手をパンパンと叩くと座って立たない二人を無理やり立たせる。
「ラステイションに行って、何するの?」
ネプテューヌは聞く、逃げる準備をして
「仕事」
「ごめん、ちょっと用事思いだ―――ちょっと当麻、どうして私の腕を掴んで離さないの?離してー!!、仕事したくないー!!」
俺は逃げたネプテューヌの腕を掴む、ついでにプルルートも
「さーて、行くぞ」
俺は二人を強引に引っ張って連れて行こうとすると・・・
「脱走!!ぷるるん、行くよー!!」
「うん!」
二人が俺の腕を振り払い脱走、そのままプルルートの部屋を出ていってしまった。
「・・・・・・・・・逃がすわけないだろ!!女神化!!」
俺は女神に変身して二人を早急に追い掛けた。
ガラス玉の弁償代3000クレジットを置いて
~~~
「・・・・・・・・・」
ここはラステイション、ノワールの部屋兼仕事場
ざっと今の状況を説明すると、私はネプテューヌとプルルートを掴んでこの部屋にやってきた。
で、ノワールを困らせている。
「・・・えーと、これは一体どうゆう状況なの?」
ノワールが説明を求める。
私の言っている事は間違っていない、そもそも上の文そのままだったら、逃げ出した二人を捕獲してきたと頭の良いノワール
ならすぐに理解できる。
上の状況をより詳しく言うと。
ネプテューヌとプルルートは黒くなっている。
そして私は体中、剣傷や打撲などの怪我を負ってユニットもボロボロ、破損箇所が多い
「・・・・・・二人を捕獲しようとしたら、二人が変身してきて、返り討ちにした」
「すごいわね、あの二人を」
「いや、まともに戦えばさすがにキツイから・・・ちょっと」
私は頭をポリポリとかくと、口ごもってしまう、どうしよう、言いたくない。
「ちょっと・・・何?」
・・・正直に言おう、隠し通すのも無理だろうし
私は無言でノワールの部屋の窓を開けて遠くを指差す。
ノワールが私の指差した方を目で追うと。
・・・まず黒い煙が空に向かって立っていて。
離れていても見える程、少し大きな鉄片が無残に散らばっている。
私は二人を追い掛けていると、ラステイションについてしまった。
そこで二人が逃げ切るのは無理と考え、向かってきた。
二人の相手をしていると私が攻撃を避けた際に二人はあれに激突、そして崩壊
ノワールはあれを見て、こっちに視線を戻す。
「当麻、・・・・・・・・・ゆっくりお話ししようじゃない」
怖い、ノワールの視線がとても痛い。
怒るのも当然だ、アレはノワールはこの国である新事業をしよう立てた大規模施設
設置するのにラステイションの財源を半分を使ってしまった。
つまりアレにはかなりの期待が込められていたのだが・・・・・・その期待は儚く崩してしまった。
「ほら、ちょっととなりの部屋で・・・・・・」
ノワールの表情は変わっていなかった。それが怖い
視線もなんかとても怖い、二人のせいにしたいと思ったけれど、さすがにそれは気が引ける。
いつもなら何かしら言い訳を並べて逃げたけど、今回は私には何の原因も無いとは言い切れない、むしろ私の方が悪いとも言える。
つまり私に許された答えは・・・
「・・・・・・・・・はい」
この二言だけだった。
・・・・・・その後、私は覚悟を決めてノワールに手を引っ張られ部屋へと連れて行かれる。
とりあえずネプテューヌとプルルートを少し恨んでもいいよね、と誰も聞こえない声で部屋に残していた。
魔界魔「・・・・・・更新早くなるかな・・・」