カンピオーネ!~Another Tales~   作:緑葉 青

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更新が遅れてしまい、誠に申し訳ありません。

これから改善するかといえば、怪しいところがあるのですが……


第十二話

 県立清海高校の校舎屋上は、数年前まで誰も立ち入ることができないように閉鎖されていた。

 しかし、数年前に在任していた生徒会長が、生徒総会時に様々な教師勢との折衝の末に期間限定での屋上使用を認めさせた経緯があった。そのため、今では許可された期間中とはいえ屋上で立ち入ることができるようになっている。

 そして偉業を成し遂げた前生徒会長は、今でも生徒たちの語り草となっているのは言うまでもない。

 

「…………………」

「…………………」

 

 階下への出入り口、唯一この場で日影ができる僅かなスペースに、南条新と朱東坂七瀬は数メートルの間を空け、無言で向き合っていた。

 

「あ~~と、一体何のご用でしょうか?」

 

 少なくともここにいることが不自然でしかない新にとって、目の前の話したこともない上級生の呼び出しは不可解でしかなかった。正直、早く教室に戻って食事を再開したい。

 

「あの~~~~~」

 

 七瀬に向ける視線が徐々に怪訝になっていく。何だろうかと首を傾げ、目を細めた直後だった。

 

「へ!?」

 

 突然、七瀬は新に対して頭を下げた。しかも45度は腰を曲げている。俗に最敬礼と言われる代物だった。

 

「突然お呼び立てして申し訳御座いません、王よ。私は朱東坂七瀬と申します。今日は御身へのご挨拶に参りました」

「……は?」

 

 先輩の態度の変化に驚きを禁じ得ない。しかも彼女は自分の事を何と言った?王?

 

「ええと………何ですか、一体?俺は王でも何でもないんですが」

「お隠しになる必要はございません。南条新様のヨーロッパでのご活躍はこの町まで轟いております。そして我々、正史編纂委員会も貴方様に対して不干渉を貫いているわけにはいきません。ですので私が使者として派遣されてきたのです」

「……………そっか」

 

 どうやら誤魔化す事はできないと踏んだ新は肩の力を抜く。どうやら南条新は自分の事を使者として認識してくれたようだと、七瀬は安心して息を小さく吐いた。

 と、思っていたのだが。

 

「―――ッ!!」

 

 その直後、体の中に直接氷水が流し込まれたかのような悪寒が七瀬の全身を貫く。少なくとも、これほどまでに強大な呪力による殺気や圧迫感を最近感じることは今までで一度も無かった。

 七瀬は最敬礼の姿勢のまま、周囲の様子を窺ってみる。するとそこには、黒い鳥が約10羽程七瀬の周りを取り囲むように留まっていた。鳥の表情は読み取れないものの敵意と殺意と漲らせながら、七瀬を睨みつけていた。

 

(こんな数の鳥が、何時の間に――――――)

 

 そこまで考えて、思い出す。南条新の第2の権能、『天より降り立つ黒鴉』。神獣、八咫烏を大量に使役する権能。七瀬を取り囲んでいる鳥の全ての足が3本になっていることからもそれなのだと確証が持てた。

 

「………まあ、一体あなたが何者なのかという疑問点は俺にとってはどうでも良いんだけどさ…………」

 

 自分の腕が、ガタガタと恐怖の為に震え出す。

 感情の起伏が感じられないような様子で、前から南条新が七瀬に話しかけてくる。今まで体験したことのない程の呪力の圧力と共に、容赦なく殺気と敵意を彼女の周りで一番多く浴びせかけてくる神殺しの王の声は、つい先程までとは全くの別人であったかのように低かった。

 

「だけど……絶対に今の俺の日常をアンタ達の都合だけで掻き回そうとしてくれるなよ。そしたら、俺はアンタ達の日常を粉々に壊してやらないといけなくなるからな…………」

 

 南条新の言葉が耳に入っていくうちに、恐怖の所為か今度は膝が冷水に浸かったかのような悪寒に浸されてくる。自分の歯がガチガチと震える。人智を超越した者の殺意と敵意を一身に浴びるという事はどういう事なのか、彼女は今正にそれを体感していた。

 膝が震えだした数秒後、自分自身の体重を支えきれずに七瀬は膝から崩れ落ちる。

 

「………えーと、正史何とか委員会だっけか?よく分からん組織だが、そいつ等にもそう言っておいてくれ」

 

 そこまで言って、南条新は踵を返す。それと同時に浴びせかけられていた殺気と烏たちが突如として胡散霧消した。

 数歩でドアまでたどり着き、扉を開ける。誰の了承もなく屋上から出ていこうとする彼を七瀬は本来止めるべきなのだろうが、今の七瀬は先程までの圧迫のせいで、起き上がることもできない。体中の震えを抑える、それだけの精神力でさえも残っていなかった。

 

「ああ……そうだ」

 

 扉が開き、階段を降りようとするその直前。何か思い出したのか、南条新が七瀬に話しかける。

 

「何か今まで俺だけが話してばかりだったけど……俺に何か話しておかないといけない事とかありました?」

「…………………いえ」

「そうですか」

 

 未だ顔を上げようとしない七瀬に短く返答して、それから彼女に一瞥もくれずに校舎の中に入っていく。彼女が震えから立ち直るのには、それから数分の時間が必要だった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「申し訳ありません………」

「いやいや。七瀬さんが無理だったんなら他の誰でも無理でしたって。そんなに気を病まないで下さいよ、ね?」

 

 夜。

 窓からは遠崎市の繁華街が見え、サラリーマンや大学生の集団が賑やかに話しているのが分かる。空の闇を打ち払うネオンの光は、本来なら地上を見つめている筈の星々の輝きを塗りつぶしてしまっていた。

 そしてその窓の中、七瀬と橘の2人の姿は某大手自動車メーカー開発の乗用車の中にあった。橘が運転し、その隣の助手席に七瀬が座っている。

 橘は七瀬から昼間のカンピオーネ、南条新との接触について聞かされている所だったが七瀬が目に見えて落ち込んでしまっているために橘は彼女に気を遣わなければいけなかった。

 

(それにしても……報告書とは随分違った人物だったみたいかな。でもまさか、七瀬さんをここまで憔悴させるほどストイックな子とは思ってなかったけど)

「七瀬さん、これ以上南条君と向かい合うのが辛いのならやめてしまってください。これは相手の目を見続けていられる人だけにしかできない仕事です。辞退してもだれも責めるようなことは無いですから安心してください」

 

 橘の語りかけに、七瀬は少し驚いた様子だったがすぐに顔を引き締める。

 

「………いえ、大丈夫です。これは私が仰せつかった役割ですから。必ず最後までやり遂げますよ、橘さん」

「…………そうですか(この責任感の高さ、相変わらずだなあ)」

 

 橘は意外そうな様子を見せず、苦笑した。

 七瀬は一度請け負った仕事は必ずやり通す人物だ。数回失敗してしまうことはあるが、その責任感ゆえかまず投げ出すことは無い。

 本来なら一度失敗した七瀬を引っ込めるべきだ。しかし残念ながら、今の清海市に七瀬以外で怒ったカンピオーネと面と向かって話すことのできる人間がいるとは橘は思っていなかった。それならば、もう一度七瀬に任せるのが最もベターな選択だろう。

 

『橘君、是非とも我々と南条新との橋渡しを成功させてくるのだ!』

 

 橘はごり押し同然に中央からの派遣を拒否し、清海市の魔術関係者だけで南条新との接触を行うと主張した上司を含めた上層部と、それを認めてしまった中央を思い出し心の中で溜息を吐く。

 しかもその仕事を本人ではなく自分に押し付けている時点で完全にダメ人間だ。

 

(仕事ならやるけどさ……まさかこんなことすることになるとは夢にも思ってなかったよ。これで失敗なんてことになったら私に全部責任かかるなあもう!……まあその前に死んじゃうかもしれないけど……………ふう)

 

 心中の愚痴を吐きだした橘は、思考を仕事に戻す。

 七瀬の話を聞いて、想像していた新の人物像に修正を加える。高校に通い、特に問題も起こしていなかった少年だったためカンピオーネにしては常識人なのかもしれないと思っていたのだが、どうやら違ったようだ。

 

(自分の生活を干渉されることを嫌ったのか、それとも他に理由があったりするのか。まあどちらにしろ、本当によく言われているような魔王様なんだな、彼。初対面の相手に殺気をバンバンぶつけてくるなんて予想外だよ)

 

 目の前を通過していく様々な色の車を眺めながら、橘は物思いに耽る。七瀬であれだったのなら、もし自分がメッセンジャー役だったのなら殺気でショック死していたのかもしれないなと思いながら、これからの南条新に対する接触方法を考える。彼女からすれば、これ以上龍の尾を踏みに行くような真似はせず、正史編纂委員会は不干渉を貫くという選択もあった。ましてや、その相手が龍よりも恐ろしいカンピオーネならば尚更だ。

 

(でも、そんな訳にはいかないんだよね、やっぱし)

 

 日本にカンピオーネが存在しているという情報は、既に世界中で周知の事実となっている。にもかかわらず、日本国がカンピオーネに対して友好も、恭順も、反抗も、何もしないというのは考えられない。

 なにしろ南条新は東欧の老侯爵を殺害するという鮮烈な戦果と共にデビューを飾ったのだ。

 数多くの情報が錯綜しながらも今現在世界の魔術界が彼に注目しているのは当然の事と言える。

 その新しいカンピオーネが日本人だったのだ。その為、委員会としては何としてでもほかの勢力よりも南条新とのパイプをいち早く構築しなければならなかった。

 なぜならこの国にまつろわぬ神やカンピオーネが来襲した場合に頼ることができる可能性があるのは今の所南条新だけという理由だけではなく、これからの結果如何によっては彼が他の国の勢力の都合を優先してしまうこともあり得てしまうためだ。

 

「七瀬さん」

「……!はい、何でしょうか」

 

 外を見つめて何か考えていたような七瀬を会話に引き戻す。

 

「直感で構いません。南条新君と私たちは、仲良くできると思いますか?」

「………わかりません。昼休みにあの人を怒らせてしまったのは恐らく私の挨拶の仕方がいけなかったんだと思います。ですが、他の人ならどうだったかというところまでは推測できません」

「なるほど。ですがまあ、このまま手をこまねいている訳にはいきませんし、また色々考えましょうか」

「はい」

 

 七瀬の回答を最後に、車内を沈黙が包む。聞こえてくるのはエンジン音と、外から聞こえてくる微かな雑踏の音だけだった。

 七瀬自身も、大いに責任を感じているのだろう。橘としては七瀬で駄目だったのなら、他の人間では目も当てられないことになっていただろうと思っていたので彼女を責める気は露程もない。

 南条新の感情が委員会に対する殺意にまでなっていなかっただけマシだろう。

 橘は青に変わった信号を確認し、ギアを「D」に戻してアクセルを踏み込む。

 

(まあ、ファーストコンタクトが駄目だったってことは真正面からの接触はもう逆効果かなあ。……こういう普通じゃどうしようもならなくなる事って、ふとした瞬間にアッサリと解決しちゃったりするもんだけれど……いくらなんでもそれは考えが甘すぎかなあ)

 

 今現在、遠崎市は爆弾を抱えている。

 もはやその爆発が避けられないことは決定事項として受け止められており、中央からは何としてでも南条新の協力を取り付けておくようにと勅令同然の重要度を持った命令が下りたようだった。

 一週間前までなら、この一地方都市では考えられない程の熱意の入れようだったとの上司の言葉を思い出す。

 橘は自分の責任と給料を含む、自分の抱えている組織全体を巻き込んだ懸案事項に悩みながらハンドルを右に回した。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 助手席に座っている七瀬はぼんやりと前を見て、目の前を流れていく幾つもの街灯を眺めていた。

前方からの空には見える月は、街の明かりと塵がフィルターになっているにもかかわらず綺麗な満月に見えていた。十五夜という訳ではないが、それでも昔の歌人たちが歌に読もうとするくらいには輝いている。

そういえば、南条新も月の神を弑逆していたはず。七瀬は今日を振り返った。

 七瀬が南条新に抱いた第一印象は、“いたって普通の少年”だった。顔はある程度整っているとはいえ、それよりも整っている人は世の中に多くいるだろう。特に学校の中で話題になっている訳でもなく、目立った行動も起こしてはいない。

 もし彼がカンピオーネだと知られることが無かったならば、七瀬は南条新の名が一切耳に入ることなく卒業していたはずだ。

 しかし、その思い込みは今では完全に崩壊した。

 彼から浴びた敵意と殺気は、今でも鮮明に体に刻み込まれている。七瀬は今までにいくつかの修羅場を潜り抜けてきた実績があり、それが彼女の自信にもつながっている。だが、それは早とちりでしかなかったようだ。

 屋上での顛末を思い出した七瀬は思わず、自分の体を抱きしめる。

 あの時に自分が何か下手を打っていれば、殺されていたかもしれない。周囲に一般人がいようといまいと、彼は確実に彼女の命を絶っていただろう。

 それならば、南条新とはもっと違う接触の方法を選択するべきだった。

 

(少なくとも、周囲に一般人は居てはいけない。そして、もしも暴れてしまうことを考えれば結界を張っておくことも必要かも。万が一の事も考えて、遺書も書いておいたほうがいいかもしれないな)

 

 七瀬の上げる反省点はいずれもどこか南条新との円滑な接触への対策としてはどこかずれた物であったが、それは思考だけで済まされたものだったため指摘するものはいなかった。

 

(彼ともう一度会うときは、絶対に怒らせてしまっては駄目。もしそうなっても私だけに怒りが向くようにする。そして委員会への印象を少しでも良くする。それが私の使命だ)

 

 神妙な面持ちのまま、決意を新たにする。

 七瀬は昨日、橘から聞いた遠崎市の危機を思い出す。あの封印が破壊されれば、自分たちだけではなく一般人にも危害が及ぶ。

 それを防ぐためにも、自分に課された責任は必ず果たさなければならない。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「…………月が明るい」

 

 都市部から少しだけ離れた住宅街であれば、ネオンの光にも邪魔をされることは比較的少ないと言える。

 ふと空を見上げれば、ウサギの姿を認めることができた。最も、“彼”はそれに対してこう言っていたが。

 

『ふむ……。私は人間の創造性をとやかく言うつもりはない。しかし、少なくとも天体に関連したものに関しては発想が些か乱暴に思えるのだが』

 

 確か、自分はこのぼやきに苦笑を返したはずだ。

 自分のこれからの人生が粉々に砕け散り、その欠片を義母によって再構成されたあの日は、月を眺めるたびにふと思い出す。

 だが、今現在月を視界に入れながら歩道を通行している少年、南条新には過去の回想よりも考えるべき議題があった。

 

(朱東坂七瀬先輩……だったっけ。ありゃ一体何だったんだ?)

 

 思い出されるのは昼休みのこと。

 あの時は、思わず何か理不尽なことに巻き込まれる気がしたので速攻でその場から退避を敢行したのだが、今考えればそれは性急に過ぎたのかもしれない。

 新のしたことは退避という語句の定義に微塵も当てはまらないものだったが、彼自身はその事を全く気に留めていなかった。

 

(あの後で片岡達から質問攻めに遭うし……全く疲れたもんだ)

 

 屋上から教室に戻ってきた新を待っていたのはクラスメイト(おもに男子)達の詰問だった。

 曰く、何時朱東坂先輩と知り合うようになったのかや、まさか告白でも受けてきたのかといったことを興味半分嘆き半分の顔で拘束され続けられてしまった。

 

(おまけにその時のいぶきの顔が妙に怖かったし……)

 

 詰問から逃げ延びた新を待っていたのは環いぶきの妙な表情だった。

 怒っている訳でもなく、悲しんでいる訳でもない。

 数種類の感情を混ぜ合わせて一晩中煮込んだらああいったものになるのだろうか。

 

『た、大変だったみたいだねえ、新~?』

 

 そう言ってくるいぶきは、何かを我慢しているようなのが印象的だった。まるで、一体どんな顔をしていいのかわからないような。

 

(それにしても……俺がカンピオーネだって知られるのは思っていたよりも早かったな)

 

 新は一週間前、ハルシュタットで起こった騒動を思い出しながら、心の中で嘆息した。

 交差点を直進し、銀行の傍を通り過ぎる。

 新の手には今週発売のコミックスが入れられているビニール袋が下げられている。下校途中に立ち寄ったコンビニで買ったものだった。

 

(イマイチよく分からなかったが、これからもあんなことを言われ続けるのかね。嫌だなあ、ほっといてくれればいいのに)

 

 新は自分の日常が壊されることをとても嫌う。

 それでいて、自分から日常を壊しに向かうとき、一片の躊躇も見せない辺りは南条新という人物の特性がよく表れている様に見える。

 彼はそんなダブルスタンダードを抱えていた。最も、新自身がそれを問題にすることは恐らく無いだろうが。

 

 ため息を一つ。

 

 これから面倒に巻き込まれることになりそうだ。

 考えれば考えるほど、脳内のメランコリー指数は上昇していく。

 後顧の憂いを絶つため、今夜のうちに先制攻撃(決して武力的な意味とは限らない)を仕掛けることも考えたが、生憎と新は朱東坂七瀬の家が何処にあるか知らなかった。

 

(しょうがないな。それは明日以降にするか)

 

 心なしか、カンピオーネに転生してからトラブルに巻き込まれる回数と質が上がってきているように思える。

 自分の巻き込まれ体質の発現に、新は思わず空を仰いだ。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 遠崎市市街地には、その中心部付近に大きな公園がある。

 早朝にはマラソンに励む人達を見ることのできる遊歩道。楓や銀杏と言った広葉樹に一角が覆われている広場。子供たちを楽しませる数多くの遊具やアスレチック。

 その公園の中心部には日米大戦時、空襲によって犠牲となった人々の為の慰霊碑が建てられており、夏には慰霊祭も行われる広場となっているそこは多くの市民がよく訪れる憩いの場所となっている。

 遠崎市を縦断する最も大きな川に面したその場所は、公園となる以前は小さな祠が祀られてある事だけが特徴のありふれた河川敷だった。そこが空爆によって焼き払われた後に公園が作られ、祠のあった場所に、銀色に鈍く光る慰霊碑が建てられたのだ。

 

 そして、その公園には様々な噂が囁かれている。

 曰く、「あの慰霊碑は特別製で、玉鋼がふんだんに使われていて、本物の日本刀でさえも数多く溶かして作られた」と言ったものや、「空襲時に現れた怪獣の死体が公園の下に眠っている」といった都市伝説のようなものまで様々だ。

 それは、その場所の実際の怪しさだけではなく、この公園が市民によく親しまれている証左になるだろう。

 

 それは21世紀になった今でも変わらない。

 公園が造られてから60年たった今でも、市街地のオアシスという地位を築いた「宇志ノ杜公園」は、数多くの人々に親しまれ続けている。


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