Kranteerl y io dyin   作:witoitaa

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レゼリアの説き

「Xelken.alesだ!」

誰か兵士が叫ぶがその瞬間胸を撃ち抜かれる。敵側が高速で動いて、WPライフルを射撃する。同時に連邦兵のケートニアー軍団も高速移動して銃を射撃する。双方どんどん減っていっているうちをキーアとアルシーはただただ立ちすくんでいた。

「ターフ……リーダ……。Xelkenの幹部……。貴様が……貴様が多くの無実な人間を……。」

「私が殺したんじゃないの、Xelken.alesの全体的な方向がそう向いていただけよ。」

「黙れ、古理語狂いが!」

麻薬のような憤怒に頭を犯されてアルシーは手に持ったWPライフルをリーダに向ける。

「待って、良く見て交渉しましょう。」

リーダがアルシーを諭すように話しかける。

「我々Xelken.alesラファンカ上陸部隊はあなた、アルシー=ケンソディスナルを保護できれば、直ぐにこのラファンカを引き上げるわ。」

「は?」

良く分からなかったが、自分を欲しているらしい。絶対にそれは無理だ。情報を洗いざらい吐かされるだろう。

「または、あなたをここで見過ごす代わりにここに上陸したユエスレオネ陸軍上陸部隊を必ず一人残らず皆殺しにするわ。」

リーダははっきりとそして冷酷に、ゆっくりと分かりやすくそれを言い放った。

「一人残らず死ぬのはお前らだ!」

キーアが叫ぶ。

「そうかしら。」

リーダは隠れている仲間の連邦兵に手を向けた。

「!?」

瞬間、兵士がお互いを撃ちあって倒れた。紛うことも無い自殺であった。

「私の能力が生物操作であることを知っているでしょう?私たちの上陸部隊があれを蹴散らす前に自分等で知らず知らずに死んでいくの。私たちも無駄な争いはしたくないの。どうする?」

「クッ……」

そもそもこの作戦の目的はラファンカのNZWP奪還だ。兵士の消耗も北方封鎖の解かれた直後の今はあまりよろしくない。良いだろう、他人を救えるのなら、死ぬ人が減るのならば行ってやる。

「良いだろう、ついていってやる。」

「あら、良い子。」

嘲るようにリーダがそう言った。

「待て!アルシーを連れてゆくなら俺も連れて行け。」

キーアがそういうと、リーダが目を丸くしてくすっと一笑いした。

「俺は、アルシーと同じ道を歩くと決めたんだ。友人としてな、エレーナにもそう約束したんだ。」

一瞥されたキーアはリーダを睨み続けていた。

「良いでしょう。二人とも付いて来なさい。我等の城――Aplauxme'd tarkt――へ。」

キーアとアルシーは戦場の喧騒がもう既に聞こえていなかった。

 

 

「リーダ様、あのキーアとか言う奴も連れて着てよかったのでしょうか。」

Xelken.ales兵がリーダに話しかける。相当のてだれで先程の戦闘でも直ぐに前線に出て行き、多くの連邦兵を亡き者にしたらしい。

「何か問題でもあるものか。」

「いえ、収容人数が増えれば反乱の可能性も。」

兵士は少し頭を下げて言った。

「あのキーアとやら、エレーナと言っていたわね。」

「は、はあ。」

聞いていなかった様子だ。

「この戦争、面白くなりそうよ。」

リーダは海岸を眺めて言った。兵士には何がなんだか分からない様子だった。

 

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「クソがッ」

ゴミ箱を蹴り飛ばす。

「あれ~ファルザーさん、お怒りの様子ですか~?」

嘲るようにフェリーサが言う。

「黙れこのゴミが、今の状態が分かってるのか。」

ファルザーが反駁するもフェリーサはそれをも面白がってみていた。そんなことも気にせずxelken.valtoalの幹部、ヴァレス・ユミーレは暗い部屋で地図をなぞっていた。

「状況としてはラファンカに送られたと言うことねぇ。」

瞬間扉が開いて、光を迎える。

「失礼します。HA部隊より隊長代理スカースナ・シェルケン・フィッサです。」

「ご苦労だ。」

舌打ちをして、ファルザーはフィッサを睨みつける。

「報告しろ。」

「ええ、イェトスタファとファリシーヤは現在瀕死の重傷を負っており、こちらのメディックが対応に当たっています。フェグラダでは約半数の部隊員を失いました。目標は現在ラf」

「黙れ、そんなことは知っている。」

「ファルザー、少し気を休めたらどうかしら。」

ユミーレが優しく話しかける。

「こんな状態で……どう気を休めればいいんだ。」

ファルザーはうなだれてしまった。ユミーレはファルザーを後ろから抱きしめる。

「人間の信仰心をもつて母神アレフィスは失ひし力を取り戻し最終戰爭に勝利せらる。されど、信仰心が少なくならば最終戰爭に勝ちが度くなりていく。ドルムに支配さるる世か、我等が全てを創造したるアレフィスの世かいづこを望むやは明白なり。」

「アンポールネムのレゼリアがどうだって言うんだ。神聖な書は誰も生き返らせてくれないし、何も叶えてくれないんだ。」

「ファルザー、あなたは弱い。だから、今こそアレフィス様に従うのよ。」

「……。」

 

「ファルザー様、これから私はどうすれば……」

フィッサはバツが悪そうな顔をして呼びかけた。

ファルザーは呼応するかのよう二フィッサとフェリーサを見て言った。

「ラファンカからx.a.は自らの基地に戻るであろう、シェルタズャーテゥンデのx.a.基地を襲撃する。今度こそ、アルシー=ケンソディスナルを奪還しろ。」

「はっ。」

二人が応答した後、ファルザーはフィッサに近づく。

「これに失敗したら、もう次は無いと思え。」

「お任せください、完璧にやって見せますよ。」

そういってフィッサは部屋を後にした。


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