英雄伝説 閃の軌跡 AFTEREPISODE   作:リゼン

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序章1  トールズ士官学院入学

「ふう、やっと着いたな…」

 と、若い少年の声が聞こえた… 彼は今年、トールズ士官学院に入学する生徒の一人、雪街アルテリ出身の ロラン・バネットだ…

「ええ、まさか鉄道を使っても4時間以上はかかると思ってなかったわ…」

 ロランの隣にいる若い少女がそう話した… 彼女も今年、トールズ士官学院に入学する生徒の一人で、ロランと同じアルテリ出身の ストラ・ヴェブシュだ 

「まあ、俺らの出身地、アルテリは帝都の西側にあるからな… かなり早めに出て正解だったな…」

「ええ、本当にそう思うわ…」

 

 彼らはけっこう疲れているようだ… まあトリスタよりよりかなり遠い地にアルテリがあるから、疲れるのが当然だろう…

 

「そう言えば、俺たちみたいなトールズの制服を来た人たちが多いけど… 皆緑色や白色の制服が多かったよな?」

 とロランは気付いたようだ… 彼らはここに来るまで 多くの学生を見たようだが、そのほとんどの制服の色は緑や白、そして彼らは、赤い色の制服を着ているから、疑問に思ったのかもしれないな…

「まあ、私たちだけ制服発注が間違ってなのかもしれないし、今は気にする必要はないわ」

「…それもそうか」

「さ、さっさと駅からでましょ! いつまでここに居るわけにはいかないし…」

「だな」

 と二人は会話しトリスタ駅を出た…

 

 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

「「うぁー!」」

 彼らはトリスタ駅をでた、そして真っ先に彼らは、目の前にある公園に咲いているライノの花の木を見ている…

「ここまで満開に咲いているとはな…」

「ええ、ちょっとびっくりしちゃったわね」

「そう言えば、リィンさんもこの景色を見てから学院へと向かったのかな?」

「まあ、そうなんじゃない? 学院に居ればいつかは会えるんだし」

 二人の会話の中に、リィンの名が聞こえてきた… なぜ二人はリィンの名を知っているのだろうか…

「さて、景色はこれぐらいにして、とっとも向かおうか!」

 

 と二人は学院へ向けて歩き始めた…

 

 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

「あれ?」

 ロランが何かを見つけたようだ…

「ここにも、ちゃんと教会があるんだね」

 とストラもロランと同じ教会を見つけたようだ…

「せっかくだし、お祈りしていく?」

 とストラがロランに問いかけるとロランは

「ああ、していくか」

 ロランはストラの問いに乗ったようだ、そして二人は教会の中へ入った…

 

「あれ、先客が居たな…」

「ええ…」

 二人の目の前にはロランと同い年に見える少年が祈りをささげている…

「ん? あら、じゃましたか?」

 と少年はロランたちに問いかける

「いや、こちらこそじゃまして悪かったな」

「いやいや、俺なら大丈夫だ、二人は今年の入学生なのか?」

 と少年はまたロランに問いかけた

「ああ、ってそういや、同じ色の制服だな」

「そう言えば…確かにそうね」

 ロランの言葉にストラが気付いたようだ…

「ああ、奇遇だな もしかしたらが縁あるかもしれんな」

「だな」

 とロランと少年は意気投合したようだ

「念のためになのっておくか、僕はカルテ カルテ・ストラードだ」

「俺はロラン・バネット こっちは…」

「ストラ・ヴェブシュよ、改めてよろしくね!」

「ああ!」

 と3人は自己紹介を交わした

「それじゃあ、俺は一足先に学院へ向かうよ、また会えそうだがな」

「分かった、また会えたらよろしくな」

「おう、そっちの嬢ちゃんもな」

「ええ」

 と少年カルテは教会をでた… そしてそのあと、ロランとストラは軽いお祈りを女神(エイドス)にささげ、二人も学院へと向かった

 

 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

「あれ?なんか後ろから車が来てるんだけど…」

「え? じゃどかなきゃ!」

 二人は後ろから来ている車をよけるため、アパートみたいなところが両サイドにある場所で右に移動した

「お嬢様、学院に到着しました」

「分かったわ」

 と車の方から聞こえてきた、そして車からは俺たちと同じ赤い制服を着た少女が降りてきた…

「爺、少し休憩してから都市へ戻りなさい、あなたも年なんですから…」

「お嬢様、お気遣いありがとうございます  そして、良い学園生活をお過ごしください」

「ええ、気よつけなさいよ」

 と少女は爺に体に気よつけて的な言葉を話し、学院へと歩いて行った…

「ねえ、ロラン  今の子って貴族なのかな?それなのに私たちと同じ色の制服を着ていたけど…」

「何かこの色には裏がありそうだな…」

 と俺たちは思いながら学院へと歩いていく…

 

 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

「さて、正門に着いたな…」

「入学案内書だと、ここで今の生徒会長から何かお話があると書かれているんだけど…」

 と二人が会話していると二人の右側から一人の男性が現れた…

「入学おめでとう!」

「君たち、ロラン・バネット君とストラ・ヴェブシュさんで合ってるかな?」

「ええ、合ってますけど…ってあなたは!」

 ロランは何かに気付いた…

「リィン・シュバルツァーさんじゃないですか!!」

「ああ、二人とも、久しぶりだね:

「ええ、お久し振りです! まさか初日そうそうリィンさんに会えるとは思ってなかったですよ…」

「というか、リィンさんがなんでこんなところにいるんですか?」

「ああ、今の生徒会長は俺だからだけど…」

「「マジっすか!!」」

 二人はリィンの言葉に驚いている… そしてこの3人は久しぶりと言っていた…いったいどういうことなんだろうか…

「あ、そうそう二人がしょってるものだけど…それが申請したものかい?」

「え、ええ」

「そうですか…」

「じゃあ、こちらでイッタン預からせてもらうけどいいかい?」

「ああ、案内に書いてあったとうりですね」

 ロランとストラはリィン生徒会長に自分たちが持っている細長い筒を預けた…

「たしかに受け取ったよ、ちゃんとあとには返すから心配しないでくれ」

「分かりました…」

「しかし…君たちが最後だったとわね…」

「え? 」

「最後?」

「あ、ああ、いや…こっちの話… それとこれを」

 リィンは二人にあるものを渡した

「あの…リィンさんこれは?」

「それは戦術オーブメント、何人かの生徒にはこのタイプのバージョンを渡しているから、遠慮なくもらっておくれ、それとそれはこの中に入れて持ち歩いて置くように」

 さらにリィンは何かをしまうためのポーチらしきものを二人に渡した

「分かりました」

「そういえばリィンさん 私たちの制服は赤色なんですが…」

 とストラがリィンに聞いた、するとリィンは

「ああ、それは後でわかるから」

「そうですか…」

 ストラは少ししょんぼりしたようだ…

「じゃあ最後に、入学式はここから左手にある講堂で行われるから  改めて、入学おめでとう、いい2年間の学院生活を!」

 

 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

「ねえロラン、何かこの制服について裏があると思うんだけど…あなたはどう思う?」

「んー 特に俺は裏なんてないと思うな…」

「そう…」

  そして二人は講堂へ行き、自分の席に着席した…

 

 

「ではこれより、トールズ士官学院入学式を始める!」


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