赤龍帝の兄(仮題)   作:ウッキー

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考えてみたものを投稿してみます。

文才は無いのでお手柔らかに。

アドバイス、感想をお待ちしています。

ダメダシはご遠慮下さい。m(__)m


プロローグ

赤く、熱く、天をも焦がすように炎が燃え盛る

 

その中に一人の青年が佇んでいる。

 

手に一振りの刀を握りながら大粒の涙を流している。

 

青年の周りには人間ではない、神話に出てくる悪魔や堕天使が燃えながら灰になっていく。その表情は苦痛や恐怖が刻まれていた。

 

青年は知ってしまった。

自分がイレギュラーな存在だと、

此処は、自分の居ていい世界でないと、

自分の存在が全てを狂わし、未来を壊してしまうことを・・・

 

知ってしまったが故に死ぬことが出来なかった。

もう既に自分が両親を手にかけてるが故に・・・

弟の存在が、弟という人物がこの世界において大事な人物だと知ったが故に・・・

弟を残して死ぬことが出来なかった。

 

青年は決意する。

弟を守ることを。

 

たとえ弟が自分を殺すことになったとしても・・・

 

 

 

その日から何年かの時が過ぎた。

自分の知識の通りに進んでいる。

弟も高校二年生になる。

「そろそろ、始まるか・・・」

「うん?なんか言った兄貴?」

つぶやきに弟が反応し振り返る。

「いいや、こっちの話だ。気にすんな、イッセー。」

「そっか。」

と言って、顔を元に戻す。

「それより、イッセー

 また、お前覗きをしたらしいな。」

俺の一言にわかりやすくイッセーの体が反応する。

「禁欲しろとは言わないけど、ほどほどにしとけよ。」

イッセーは首を縦に振り、ダッシュで去って行った。

俺は、高校三年生とイッセーの一つ年上だ。

空を見上げる。

気持ちのいい天気だ。

「朝から何を黄昏ているの?」

後ろから声をかけられて振り向くと、そこには同じクラスのリアス・グレモリーがいた。

「いや、なんにも。いい天気だなぁと思って。」

「そう。急がないと遅刻するわよ。」

ごもっともな意見が出てきた。

「そうだな。」

と言って、歩き始めて学校へ行った。

 

学校も終わり、家に帰るとイッセーが走ってきた。

「兄貴!!!俺に彼女が出来た!!!」

満面の笑みでうれしそうに語るイッセーを見ながら、始まりの鐘が鳴った事を悟った。

 

深夜、俺はイッセーの部屋に行き寝ているイッセーの傍に立ち左腕に触れる。

目の前にはでかく赤いドラゴンがいる。

『お前、何者だ!!!』

ドラゴンの叫びが響く。

「俺は、お前の宿主の兄だ。赤龍帝ドライグ」

名を呼ばれたことで一層警戒心を強めている。

「安心しろ、俺は只の人間だ。お前の宿主には何もしねえよ。大切な弟だからな。」

『お前が只の人間か・・・もう少しまともなウソをつけ。』

さすがは、二天龍か。俺の隠している力に気づいている。

「俺は、話をしに来ただけだ。今日の女についてな・・・」

そうして、夜は更けていった。

 

 




まずは、短いですがここで区切ります。

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