舞翼です!!
アンケートが3しかなかったのにビックリしました\(◎o◎)/!
結果は3に決定です!!
いや~、大学生活の描写って難いですな~。
てか、解らんことだらけだぜ。
ぐだぐだになっていないか……不安だ。
今回の話は、約二ヶ月後位かな。
さて、後日談第四弾いってみよー(^O^)/
誤字脱字があったらごめんよ。
それではどうぞ。
二〇二八年四月。
今日は、俺と木綿季の大学の入学式だ。
玄関から、二階で着替えている木綿季に呼びかけた。
「木綿季ー、先に行っちゃうぞー」
「待ってよー、和人ー」
木綿季はぱたぱたと階段を駆け下り、俺が待つ玄関までやって来た。
俺と木綿季の服装はスーツ姿。
翠、直葉は玄関で見送りだ。
「行ってらっしゃい。 今日は、引越し屋さんが荷物をマンションに届けてくれる日だからね」
「行ってらっしゃい。
「おう。 行ってきます」
「行ってきます。 お義母さん、スグちゃん」
♦♦♦♦♦♦♦♦
二人は東京大学へ向かう為、電車を乗り継ぎ、目的地へ急いだ。
大学の入り口前には、『ご入学おめでとうございます』、と大きな看板が掲げられていていて、キャンパス内は、新入生の活気で満ちていた。
「うわ~、凄いね」
「確かに」
入学式に出席する為、俺と木綿季は体育館に足を進めた。
体育館は、新入生が着席出来るように椅子が並べて在った。
当然俺は、木綿季の隣に座ったが。
それから校長先生の、長い、長~い式辞が始まった。
『新入生の皆様、ご入学おめでとうございます。 東京大学は全学を挙げて皆様を歓迎いたします。 そして、ご両親、ご家族の方々に心からお慶びを申し上げます。……etc』
校長先生は式辞を読み終えると、壇上から降りた。
入学式も順調に進み、
「これで入学式を終えます。生徒皆さんは、ゆっくりと退席してください」
と、司会進行が言い、入学式が終えた。
♦♦♦♦♦♦♦♦
俺と木綿季はキャンパスに在るベンチに座り、大きく伸びをした。
「いや~、終わった終わった」
「だね~、入学式の話を聞くのって、疲れるよね」
「これで俺たちは、大学生だな。――今日は入学式だけだし、帰るか?」
「そうしよっか。――そういえば、和人は何学部にするの?」
俺は腕を組んだ。
「う~ん、工学部でVRの研究をしたいかもな。木綿季はどうするんだ」
木綿季は右手人差し指を顎に当て、うーん、と考える仕草を取った。
その仕草が様になっていて、物凄く可愛い。
「ボクは経済で、和人を支えるよ」
「おし! 学部は決まったな。 俺たちの関係って、ばれるよな……」
「うん、絶対にばれるね」
俺と木綿季の左手薬指には、結婚指輪が嵌められている。
「満面の笑みで言わなくても……。 まぁ、その時はその時だな」
「そうだね。 帰って、引越しの整理しようか」
「おう!」
♦♦♦♦♦♦♦♦
マンションの二階、
マンションの中には多くの段ボールが置いてあり、引越し屋の姿は見当たらなかった。
俺たちは、それを確認してから部屋の中へ足を踏み入れた。
寝室になる部屋とリビングは比較的大きく、収納も充実していて、玄関から部屋の中は見えなくなっており、トイレと風呂場は別々になっている、キッチンのスペースも十分取れており、ベランダから光が差し込むようになっていた。
「うむ。 いい部屋じゃないか」
「子供が出来ても心配いらないね♪」
「木綿季さんや、それはちょっと早いかも……」
「そ、そうだね」
二人で部屋の中を一通り見周り、部屋着に着替えてから、荷物整理が始まった。
必要な物しか持ってきていないので、早く終わると思うが。
「寝室にベットが置いてあるよ。 引っ越し屋さんが、気を効かせてくれたのかな」
「寝室があったら、真ん中の壁際に置いといてくださいって、俺が頼んどいたからな」
「流石和人♪」
木綿季は微笑んでくれた。
木綿季の笑顔を見ていたら、何でも出来ちゃう気がするんだよな。
「この鏡台はどうする?」
「う~ん。 これは寝室の左下の壁際だね」
「了解。――チェスト二つは何処に置こうか?」
「じゃあ、それは鏡台の隣で」
俺は、木綿季に頼まれた場所に大きな荷物を配置した。
家の中は、かなりスペースが余っていた。
「こうして見ると、2LDKって広いね」
「確かに。 でもまぁ、狭いよりは広い方がいいからな」
「そうだね♪――あとは、食器とかの小物だね」
「おう!」
それからキッチンに足を進め、食器棚を開き、小物を収納し、歯ブラシ等も洗面台へ置き、小物荷物の配置が終了した。
俺はPC等々の配線を終わらせ、リビングで仰向けに寝転がった。
「終わったぞ~。 木綿季さん、膝枕をお願いします」
下着(俺のも)等々をチェストの中にしまっていた木綿季はリビングまで足を運び、俺の隣に腰を下ろした。
俺は木綿季の傍まで擦りよってから、後頭部を膝へ乗せた。
「気持ちいいっす。 木綿季さん」
「どういたしまして♪」
「明日から学校か~。 どんな授業をするんだろうな」
「う~ん、学科が違うから解らないかもだけど。 東大の授業だから、難しいかも」
「ですよねぇ~。 でも頑張るさ。 VRの事を沢山勉強して、何年掛かるか分からないけど、ユイを現実世界に展開してみせる!」
「楽しみにしてるね♪」
その時、“ピーンポーン”と、聞き慣れたチャイムが響いた。
「誰だろう? 何処かの営業さんかな」
「俺が見てくるよ」
俺はむくりと上体を起こしてから立ち上がり、玄関へ向かった。
其処で待っていたのは、俺がよく知る人物だった。
「こんにちは、和人君」
「こんにちは、和人さん」
玄関に立っていた人物は、
何で二人がいるんだ。と疑問に思っていたら、二人が疑問に答えてくれた。
「実は、私たち東大生なんですよ」
「私と藍子さんは、和人君と木綿季ちゃんにばれないように勉強して、こっそり合格したんだよ。 入学式は、二人から遠い場所に座っていたよ」
「……マジか。 でも、二人と一緒に居られるのは心強いな。――取り敢えず、上がってくれ」
「誰~?」
木綿季も俺が話している人物が気になり、玄関までやって来た。
「何で、姉ちゃんと明日奈が居るの!? 学校はどうしたの!?」
木綿季は二人を見て、
「二人は東大生らしい。 俺たちと一緒だ。 今日も二人で出席していたらしいぞ」
「また二人と居られるんだ。 嬉しいな。――二人共、上がってよ」
「……デジャブったな」
明日奈と藍子は玄関で靴を脱ぎ、
「「おじゃします~」」
と言い、廊下に足を踏み入れた。
明日奈と藍子は、俺と木綿季に促させ、リビングまで移動し腰を下ろした。
明日奈と藍子が呟いた。
「ここが、和人君と木綿季ちゃんの愛の巣なのね」
「明日奈さん。 数日後にはなってますよ」
「――藍子さんの言う通りです」
俺がそういうと、隣に座っていた木綿季が顔を真っ赤にしていた。
多分、
「俺たち四人の付き合いは、約五年位か?」
「それ位かもね。 ボクたち四人は、SAOが始まってすぐに知り合ったからね」
「そうかも」
「私は、約半年後位ですけどね」
俺に続いて、木綿季、明日奈、藍子だ。
俺が口を開いた。
「藍子もそんなに変わらんぞ。 今思えば、四人とも二つ名持ちだったな」
「だね~。 和人が《黒の剣士》、ボクが《絶剣》、明日奈が《閃光》、姉ちゃんが《剣舞姫》、だったね」
「今でも言われているけどね」
「ですね。 ALOでも、この二つ名が付けられていますからね」
そう言ってから、俺たちは顔を見合わせ笑い合った。
SAOは辛いこともあったが、出会いや別れを通して、精神的に強くなれたと思う。
「もうこんな時間ですね」
「あ、本当だ」
明日奈と藍子が部屋へ来てから、約四時間は話し込んでいたのだ。
四人で話していると、時間を忘れてしまう。
明日奈と藍子は立ち上がり、玄関へ向かった。
「じゃあ、私たちはお暇しますね」
「また学校でね。 和人君、木綿季ちゃん」
「おう。 また明日」
「また明日。 明日奈、姉ちゃん」
四人は手を振り、玄関で別れ、俺がドアを閉め、再びリビングへ戻った。
それから、リビング中央にテーブルと椅子を組み立てた。
「じゃあ、ご飯にしようか」
「おう! 木綿季が作る料理は一級品しかないからな」
「もう! 和人は」
木綿季は、頬をぷくっと膨らませた。
木綿季はキッチンに移動し、俺はテーブルの椅子に座り、料理が出てくるのを待った。
「できたよ~」
木綿季は出来た料理を、テーブルの上へ置いた。
白いご飯に秋刀魚の塩焼き、切り干し大根に豆腐とわかめの味噌汁。
豪華な和食だった。
「旨そうだな」
「ありがとね、和人♪」
木綿季をテーブルの席に着き、合掌してから、食事を摂った。
♦♦♦♦♦♦♦♦
「ご馳走様でした」
「お粗末様でした」
再び合掌して、食事タイムが終了した。
木綿季は空になった皿をキッチンに持っていき、洗い物を始めた。
「よし! あれをしよう」
俺は段ボールから必要な物を取り出し、作業に取り掛かった。
数分後。 洗い物が終わった木綿季が、テーブルの椅子へ座った。
俺もそれに倣った。
「あのパソコンを見てくれ」
リビングの壁際の左上、パソコン机の卓上に設置してあるパソコンを指差した。
木綿季はデスクトップに眼を向けた。
「ユイ、出てきてくれ」
俺の声に反応して、自動的にパソコンが立ち上がり、そこには愛娘ユイの顔があった。
『パパ、ママ。 お引越しの整理お疲れ様です!』
「このパソコンは、俺と木綿季の音声で起動するようになっている。 声を掛ければ、何時でもユイに会えるぞ」
『パパが、私を自由に顕現出来るようにしてくれたんです。 パパかママが、私のことを呼んでくれれば、何時でも会えます!』
「和人、ありがとう。 大好きだよ」
「おう!」
木綿季はニッコリと微笑み、俺の唇にキスをしてくれた。
俺は突然の出来事に顔を赤く染めたが、すぐに自分を立て直した。
「さて、明日の準備をするか。 木綿季、明日必要な物ってなんだっけ?」
「明日必要な物は、筆記用具と大学のパンフレッド、今日配られたプリント位かな」
「了解した」
「明日の準備をしたら、今日は早く寝ようか?」
『パパとママは、一緒にお風呂に入るんですか?』
愛娘の不意打ちに、俺と木綿季は顔を真っ赤に染め上げてしまう。
てか、誰に吹き込まれたんだ。
「……今日は一緒に入ろうか。 お水は節約しないとね……」
「……そ、そうだな。 水の節約は大事だ……。――ユイ、また明日」
『はいです!』
ユイは、ALOのログハウスへ帰った。
俺と木綿季は明日必要な物を用意してから、風呂へ入り、就寝出来る支度をした。
それから寝室のベットで横になり、身体の上に毛布をかけた。
「もしかしたら、学部によって棟が違うかもな」
「あ、そっか。 でも、帰りは一緒に帰ろうね」
「もちろんだ」
♦♦♦♦♦♦♦♦
翌日。
四人は、大ホールにやって来ていた。
ここで学科の選択をするからだ。
俺と木綿季と明日奈と藍子は、中央の長テーブルの椅子に着席している。
「それでは、工学部、科学部、国際学部、経済学部、経営学部、どれか一つの学部に決めて貰います。 お渡した用紙に名前と、希望する学部を記入してください。 記入してから用紙を机の上へ裏返しにして、静かに退出してください。 学部の発表は、お昼過ぎに掲示板に貼り出されますので、ご確認をお願いします。 以上です」
♦♦♦♦♦♦♦♦
「俺は、工学部にするわ」
「ボクは、経済学部にする」
「私は、科学部かな」
「私は、経営学部ですね」
上から順に、俺、木綿季、明日奈、藍子だ。
四人とも、綺麗に別れたな。
藍子が口を開いた。
「カフェテリアで時間を潰しましょう」
「「「賛成ー」」」
♦♦♦♦♦♦♦♦
「凄い数の食券だな」
食券の数は軽く五十はあったのだ。
さすが、国立の大学だ。
「う~ん、何にしようか迷っちゃうな」
「さすが、東大って感じだね」
「国立の大学ですからね」
四人は二階の窓際に席を取り、軽い昼食を摂ることにした。
正方形のテーブルの椅子に、俺が明日奈と向き合うように、木綿季が藍子と向き合う形で着席した。
「なぁ、俺と木綿季の関係が知られたらどうなると思う?」
「それ、ボクも気になっているんだ」
明日奈と藍子は、マドレーヌを一口食べ飲み込んでから言葉を発した。
「一年生の間で、話題になるかも」
「私も、明日奈さんと同じですね」
もしばれたら、色々大変かもしれん。
因みに、藍子と明日奈は、俺の親友に当たる。
「そろそろ掲示板を見に行くか?」
「「「うん」」」
♦♦♦♦♦♦♦♦
四人は現在掲示板前まで来ていた。
「え~と、あったあった」
「ボクもあった」
「みんな、希望通りの学科だね」
「ですね」
俺に続いて、木綿季、明日奈、藍子だ。
今日は学科を確認して、講義を聞いたら終了になる。
「一度ここで解散しようか。――そうだ、今日は四人で帰らない」
「俺はOKだ」
「私はOKだよ」
「私もOKです」
それから四人は別々の棟へ行き、講義を聞いてから、集合場所の掲示板前へ再び集まった。
「よし! 帰ろうか」
「「「うん」」」
四人は横一列になり、家を目指した。
そんな中、明日奈が口を開いた。
「みんな、講義どうだった? 私は難しく感じたけど」
「俺も難しく感じたな~。 工学って難いわ」
「ボクもかな。 経済の流れがあんなに細かいなんてね」
「ええ、私もです。 お金の流れがああいう風に循環してるなんて」
四人とも最初の説明だけで、大学の勉強は、高校の勉強より難しいと痛感していた。
授業の組み方などを話し合っていたら、あっという間に俺と木綿季が住むマンションに到着してしまった。
「じゃあ、俺と木綿季はここで。 二人共気を付けて帰れよ」
「うん、二人共気を付けてね」
「わかった、気を付けて帰るね」
「ええ、解りました」
四人は「また明日」と言い、手を振って別れた。
俺たちの大学生活は、まだ始まったばかりだ。
四人とも東大生だぜ!!(笑)
四人ともメッチャ頭いいね。遅れを取り戻すどころか、その先にいってるね(笑)
てか、皆を少しずつ大人に変化させるのは、難いですね。
大学編は、何処まで続くんだだろうか?う~ん、解らん。
明日奈さんと藍子さんには、家の場所は教えといたということで。
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