ソードアート・オンライン ~黒の剣士と絶剣~   作:舞翼

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ども!!

舞翼です!!

ALOも終わりが近づいてきたね。

誤字脱字があったらごめんよ

それではどうぞ。


第68話≪世界の種子と最後の戦い≫

俺はユウキの手を握り、軽く引き上げた。

次いで、暗闇に包まれた上空を見詰め、呟く。

 

「――そこにいるんだろう、ヒースクリフ」

 

「――ヒースクリフさんが、ボクたちを助けてくれたんでしょう?」

 

数秒後、錆びた声で返答があった。

 

『久しいな、キリト君、ユウキ君。 もっとも私にとっては――あの日のことも、つい昨日のようだが』

 

「――生きていたのか?」

 

『そうであると言えるし、そうでないとも言える。 私は――茅場晶彦という意識のエコー、残像だ』

 

「相変わらず解り難いことを言う人だな」

 

「うん。 ボクにはまったく解らないよ!」

 

茅場の苦笑いする気配がした。

 

『すまないな、ユウキ君』

 

俺は茅場に言った。

 

「とりあえず礼は言うけど――どうせなら、もっと早く助けてくれてもいいじゃないか」

 

『システムに分散保存されたこのプログラムが統合・覚醒したのが、つい先ほど――君の声が聞こえた時だったものでね。 それに礼は不要だ』

 

「何で?? 茅場さんは、ボクたちを助けてくれたんでしょ??」

 

『君たちと私は、無償の善意などが通用する仲ではなかろう。 もちろん代償は必要だよ、常に』

 

茅場は言葉を続ける。

 

『ユウキ君に、言わなくてはならないことあるんだ』

 

「何、茅場さん??」

 

『――私が鳥籠内部にラン君を送ったのだ。 正確には、ラン君が私に頼んだんだがね』

 

「どういう事??」

 

『私は君たちと邂逅する前に、アスナ君とラン君とはすでに会っていてね。 その時須郷君の手によって、アスナ君が鳥籠に囚われるのを知ってね。 ラン君が私に申し出たのだ。 “私の意識もそこに送ることが出来る”とね』

 

暫しの沈黙がこの空間を支配した。

沈黙を破るように、ユウキが口を開いた。

 

「――姉ちゃんはボクたちを信じて、アスナと鳥籠に入ったんだ」

 

「――そうだったのか。 ランはアスナを守るために鳥籠に、俺たちを信じて」

 

『君たち姉妹には、驚かされてばかりだったよ』

 

ユウキはその言葉を聞き、大きく息を吐いた。

ユウキは小さく呟いた“ボクが其処に居たら同じことをしていたね”と。

 

『だが、私がラン君を傷付けたのは事実。 私からの詫びとして受け取ってくれたまえ』

 

俺の眼前に、小さなメモリカードが現れた。

俺は茅場に聞いた。

 

「なんだこれは?」

 

『その中のファイルには、須郷君が行っていた研究内容が入っている。 私の後輩、比嘉君に解析を頼みたまえ』

 

「わかった。 ありがたく貰っておく」

 

俺はメモリカードを、腰のポケットの中に収めた。

ユウキは気持ちを切り替え、茅場に聞いた。

 

「茅場さん。 ボクたちに何をして欲しいの??」

 

遥か遠い暗闇の中から、何か――銀色に輝く物が落下してきた。

俺が手を差し出すと、微かな音を立てて収まった

それは小さな、卵型で光り輝く結晶であった。

ユウキが結晶を一瞥してから、茅場に聞いた。

 

「これは何、茅場さん??」

 

『それは世界の種子だ。芽吹けば、どのようなものか解る。 その判断は君たちに託そう。 消去し忘れるもよし……しかし、君たちが、あの世界に憎しみ以外の感情を残しているなら…………』

 

そこで声は途切れた。

短い沈黙に続いて、素っ気無い挨拶だけが降ってきた。

 

『――では、私行くよ。 いつかまた会おう、キリト君、ユウキ君』

 

唐突に気配は消え去った。

俺は輝く卵型の結晶を、胸ポケットに収めた。

ユウキが顔を上げた。

 

「ユイちゃん、いる? 大丈夫!?」

 

そう叫んだ途端、オレンジの光が暗闇を切り裂き、闇を払っていく。

そこは、鳥籠の内部であった。

 

「ユイ、いるのか?」

 

俺が呼ぶと、眼前の空間に光が凝縮し、音を立てて黒髪の少女が姿を現した。

 

「パパ、ママ!!」

 

ユイは叫んでから、俺の胸の中に飛び込んで来た。

 

「無事だったか。――よかった……」

 

「はい……。 突然アドレスをロックされそうになったので、ナーブギアのローカルメモリに退避したんです。 でももう一度接続してみたら、パパもママもねぇねぇもアスナさんも居なくなっているし……心配しました。――ねぇねぇとアスナさんは……?」

 

「ああ、戻ったよ……現実世界に」

 

「そうですか……よかった……本当に……」

 

ユイは、俺の胸に頬を擦り付けた。

ユウキがユイの長い黒髪を、そっと撫でていた。

俺もユイの黒髪をそっと撫でる。

 

「――また、すぐに会いに来るよ。 でも……どうなるんだろうな、この世界は……」

 

俺が呟くと、ユイはニッコリ笑って、言った。

 

「私のコアプログラムはこの場所ではなく、パパのナーブギアにあります。 何時でも一緒です――あれ、なんだか大きなファイルがナーブギアのストレージに転送されています。……アクティブなものではないですようが……」

 

「そうか……」

 

多分、世界の種子だろうな。

ユウキが口を開いた。

 

「――じゃあ、パパとママは行くね。 ねぇねぇとママの親友を迎えに」

 

「はい。 パパ、ママ――大好きです!!」

 

うっすらと涙を滲ませ、力いっぱい抱き付くユイの頭を優しく撫でながら、左手を振った。

この世界はどうなってしまうのだろうか。

――ALOプレイヤーたちが愛した世界は。

俺とユウキは、ユイの両の頬に軽く唇を当て、ゆっくりとログアウトボタンに触れた。

放射状の光が視界に広がり、意識を包んで、高く運び去っていった。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

頭の芯に深い疲労感を覚えながら瞼を開けると、目の前に直葉の顔があった。

心配そうな表情で俺の顔を覗き込んでいたが、目が合うと慌てたように体を起こした。

俺もナーブギアを外し、ゆっくりと上体を起こす。

 

「ご、ごめんね、勝手に部屋に入って。 なかなか戻ってこないから、心配になって……」

 

「遅くなって、ごめんな」

 

「……全部、終わったの?」

 

「――ああ、終わった……何もかも……」

 

「ううーん」

 

木綿季も数秒遅れて覚醒したようだ。

木綿季はナーブギアを外し、上体を起こしてから口を開いた。

 

「スグちゃんただいま。 全部終わったよ……」

 

「……木綿季ちゃん!!」

 

直葉は木綿季に抱き付いた。

詳しい話は、たった一人の妹にとても言える事ではない。

これ以上心配を掛けたくなかった。

直葉には、言葉では言い尽くせないほど救いを与えて貰っているのだ。

俺は改めて直葉の顔を見てから、彼女の頭にそっと手を伸ばし、彼女の頭を撫でながら言う。

 

「本当に――本当にありがとう、スグ。 お前が居なかったら、俺たちは何も出来なかったかもしれない」

 

木綿季も直葉の頭を優しく撫でながら、笑顔を浮かべて言った。

 

「本当にありがとうね。 スグちゃんが居てくれなかったら、ボクたちは何も出来なかったかもしれないんだよ」

 

直葉は木綿季の胸から顔を上げ、言ってきた。

 

「ううん……あたし、嬉しかった。 お兄ちゃんと木綿季ちゃんの世界で、役に立てて――。取り戻したんだね、藍子さんと明日奈さんを……」

 

「ああ、――取り戻した」

 

「うん、――ボクたちの戦いが終わったよ」

 

直葉がゆっくり口を開いた。

 

「お兄ちゃん、木綿季ちゃん。 会いに行ってあげないとね」

 

「「ああ(うん)」」

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

俺と木綿季はそう言ってから立ち上がり、身支度をして縁側に立つと、外はすっかり暗くなっていた。

柱時計の時刻は、夜九時を指している。

面会時間は終了しているが、状況が状況だ。

ナースステーションで事情を話せば入れてもらえるだろう。

直葉が走り寄って来て『これ、作っといた』とサンドイッチを差しだしたので、俺と木綿季は口に咥え、冊子(さっし)を開けて庭に降りる。

 

「「寒(い)……」」

 

俺と木綿季はジャケットに身を竦めると、直葉が夜空を見上げて、言った。

 

「あ……雪」

 

「「え……」」

 

確かに、大きな雪片が二つ、三つ、白く輝きながら舞い降りてくる所であった。

タクシーを使うか迷ったが、幹線道路まで歩いて拾うよりは、自転車で飛ばした方が時間的には早いだろう。

 

「木綿季、自転車で向かうぞ。 俺の後ろな」

 

「了解―」

 

直葉が言ってきた。

 

「気を付けてね。――明日奈さんと藍子さんに、よろしくね」

 

「ああ、今度紹介するよ。 二人とも、スグに会いたいと思ってるぞ」

 

「笑顔で迎えてくれるよ」

 

俺と木綿季は直葉に手を振ってから、自転車に跨り、俺はペダルを踏み込んだ。

目的地に自転車を走らせる。

木綿季は、俺の腹に手を回して体を預けている。

俺と木綿季は同時にこう思ったはずだ。

――明日奈と藍子に会いたい、と。

俺はペダルを踏み続け、車体を加速させる。

 

病院の駐輪場に自転車を停め、もどかしく俺と木綿季は入口に走った。

パーキングを横切り、濃い色のバンと、白い車の間を通り抜けようとした、その時であった。

俺は後ろから走り出て来た人影と、衝突しそうになった。

 

「あ……」

 

すいません、と言いつつ身を躱そうとした俺の視界を――金属の輝きが横切った。

俺は左腕を上げて、それを受け止めた。

 

「―――――ッッ!?」

 

直後、俺の左腕に鋭い痛みが走った。

咄嗟に上げた左腕に、金属の刃物が少しだけ食い込んでいた。

俺の腕から赤い鮮血が流れ出した。

俺は黒い影を凝視した。

黒いスーツを着た男だ。

次いで、腕に食い込んでいる物を見た。

大ぶりなサバイバルナイフだ。

殆ど囁き声のような、しがわれた声が流れた。

 

「遅いよ、キリト君。 僕が風邪を引いちゃったらどうするんだよ」

 

その声は、キーの高い、粘り気がある声であった。

 

「す……須郷……」

 

不意に木綿季が叫んだ。

 

「和人ッ!!」

 

「木綿季!! 事情を説明して助けを呼ぶんだ!!」

 

木綿季は頷き走り出した。

数日前に相対した時は、丁寧に撫で付けられた髪が、激しく乱れている。

尖った顎には、(ひげ)(かげ)が浮き、ネクタイは殆どぶら下がっているだけだ。

左眼は限界まで開かれ、瞳孔が細かく震えているが、右目は小さく縮小したままだ。

サバイバルナイフを携えていない手で、肩のあたりを押さえている。

俺の剣が貫いた場所と、切り裂いたのがまさにその場所だった。

 

「酷いことをするねぇ、キリト君。 まだ痛覚消えないよ。まぁ、いい薬が色々あるから、構わないけどさ」

 

スーツのポケットから幾つかの薬を取り出し、口の中に放り込む。

音を立てながら噛み砕き、須郷はナイフを離した。

 

俺は乾いた唇をどうにか動かした。

 

「――須郷、お前はもう終わりだ。 おとなしく法の裁きを受けろ」

 

「終わり? 何が? 何も終わっていないさ。 まぁ、レクトはもう使えないけどね。 僕はアメリカに行くよ。 僕を欲しいっていう企業は山ほどあるんだ。 僕には、今までの実験で蓄積した膨大なデータがある。 あれを使って研究を完成させれば、僕は本物の王に――神に――この現実世界の神になれる」

 

――この男は狂っている。 いや、遥か昔から壊れていたのだ。

 

「その前に、幾つか片付けることはあるけどね。 とりあえず、君は殺すよ。キリト君」

 

表情を変えず、ボソボソと喋り終わると、須郷は歩み寄って来た。

俺の腹目掛けてナイフを無造作に突き出してくる。

俺はそのナイフを素手で掴んだ。

 

「――――ッッ!!」

 

左手で掴んだので、左手の(てのひら)からは、血が滲み出ている。

俺は一歩踏み込んで須郷の懐に入り、右手で拳を作り、腹に抉り込ませた。

 

「ギギギャャャヤヤヤッッ!! イタイ、イタイよ――――ッッッ!!」

 

俺は突進し、右足を蹴り上げ、須郷が握っていたナイフを路面に転がした。

須郷はナイフに飛び付こうとするが、俺がナイフを掬い上げた。

俺はナイフを路面に放り投げ、須郷に飛び掛かった。

左手で髪を鷲掴みにし、後方にあるバンに頭を打ち付けた。

鈍い音と共にドアのアルミがへこみ、眼鏡が吹き飛んだ。

 

「ヒイイイィィィイイイ――――ッッッ!!」

 

俺は血が滲んだ左手で拳を作り、須郷の頬を殴った。

不意に須郷の眼球が裏返り、悲鳴が途切れ、機械のように脱力した。

今度こそ決着が付いた。

完全なる勝者と敗者。

俺はこの場を後にして歩き始めた。

俺が移動してから数分後、警備員が須郷を掴み、手錠を掛けた。

木綿季が呼んでくれた警備員が、助けに来てくれたんだろう。

木綿季が警備員室から飛び出し、俺の元にやって来た。

木綿季は俺を見て眼を丸くした。

 

「和人ッッ!! どうしたのッッ!!」

 

「そうだな。 最後の戦いの、怪我、かな……」

 

俺は血を綺麗にふき取った。

俺と木綿季は、病院の中に入った。

 

「あの……すいません!!」

 

木綿季が叫んだ直後、薄いグリーンの制服を着た看護師が二人現れた。

二人は俺の姿を見た途端、眼を大きく見開いた。

 

「――どうしたんですか!!??」

 

左手の掌から、血が流れ出でいたらしい。

俺はエントランスの方向を指差し、言った。

 

「駐車場で、ナイフを持った男に襲われました。 助けに来てくれた警備員さんに拘束されていると思います」

 

看護師の一人がカウンターの内側にある機会を操作し、細かいマイクに顔を寄せた。

 

「警備員、至急一階ナースステーションまで来てください」

 

巡回中の警備員が小走りに現れ、看護師の説明を聞くと、警備員の顔が厳しくなった。

通信機に何度も呼びかけ、エントランスに向かった。

若い看護師もその後に続く。

残った看護師は、俺の木綿季を眺めて言った。

 

「君たち、最上階の紺野さんと結城さんのご家族よね? 傷はそこだけ?」

 

俺と木綿季は頷いた。

 

「そう。 すぐにドクター呼んでくるから、そこで待っていて下さい」

 

そう言ってから、廊下を駆けていった。

俺は誰も居なくなったのを確認してから、カウンターに身を乗り出して、長い包帯とゲスト用のパスカードを二つ掴み取る。

俺はパスカードを木綿季に渡してから、包帯を無造作に左腕と左掌に巻いた。

一時的にだが、これで出血を抑えられるだろう。

 

「行こうか」

 

「うん」

 

俺と木綿季はエレベータに乗り込み、最上階のボタンを押す。

数秒後、エレベータからが最上階に到着した。

扉が開いたと同時に廊下を走りだした。

通路を左に曲がると――正面に、白いドアが二つ見えた。

――このドアの向こうでは、明日奈と藍子が、俺と木綿季の到着を待っている。

俺は藍子の病室の扉の前に、木綿季は明日奈の病室の扉の前に。

カードをスリッドに差し込み、同時に滑らせた。

モーター音と共に扉が開いた。

俺と木綿季は、同時に病室に入った。

 

 

Side 和人

 

病室の中央は、大きなカーテンで仕切られている。

俺はカーテンの前まで移動し、手を伸ばし、カーテンを掴み、引く。

そこには診察衣を纏った少女が、ベットの上で上体を起こし、こちらを見ていた。

ナーブギアは外されており、少女の傍らに置いてある。

 

「藍子」

 

「キリトさん」

 

彼女の手は僅かに震えている、ナーブギアを外すのにかなりの力を使ったのだろう。

俺は藍子の細い手を、そっと、取った。

 

「最後の……最後の戦いが終わった。 さっき、終わったんだ……」

 

藍子は細い手で、俺の手を握ってくれた。

 

「音がよく聞こえないんですが、そうですか、終わったんですね」

 

「ああ、全て終わったんだ」

 

俺の瞳から涙が零れ落ちた。

 

「ふふ、泣かないでください。 あの子に笑われちゃいますよ」

 

藍子は微笑みながら、俺を見て言った。

 

「はじめまして、紺野藍子です。――ただいま帰りましたよ、キリトさん」

 

「桐ケ谷和人です。……お帰り、藍子」

 

俺は嗚咽を堪えながら、笑みを浮かべた。

 

Side out

 

 

Side 木綿季

 

ボクは明日奈の病室に足を踏み入れた。

病室の中央は、大きなカーテンで閉め切られている。

ボクは此処から動けない、これ以上進めない、声も出せない。

ボクは震える足に鞭打って移動し、カーテンの前に立つ。

手を伸ばし、その端を掴み、引く。

 

「……明日奈」

 

診擦衣を身に纏った少女が、ベットの上で上体を起こし、こちらに背を向けて暗い窓を見ていた。

ボクはもう一度少女の名前を呼ぶ。

 

「明日奈」

 

永い眠りから覚めた少女が、ボクに微笑みかけてくれた。

 

「木綿季ちゃん」

 

明日奈を拘束していたナーブギアは頭を覆ってない。

枕の傍らに置いてある。

明日奈が力を振り絞って外したんだ。

両手が震えている。

ボクが手を伸ばすと、明日奈は細い手で、ボクの手を握ってくれた。

明日奈の優しさが、ボクを包んでくれる。

ボクは涙を零しながら、明日奈に声を掛けた。

 

「……明日奈、会いたかったよ……」

 

ボクは言葉を続ける。

 

「……和人が……最後の戦いを終わらせてくれたんだよ……」

 

明日奈はボクの頭を優しく擦ってくれた。

ボクは明日奈の胸に顔を埋めた。

 

「……ごめんね……まだちゃんと音が聞こえないの。 でも……解るよ、木綿季ちゃんの言葉が」

 

「うん」

 

「……最後の戦いが終わったんだね」

 

明日奈はボクの顔を覗き込み、濡れた瞳で、全てを伝えるようにじっと見た。

ゆっくりと言葉を紡ぐ。

 

「はじめまして、……結城明日奈です。――ただいま、木綿季ちゃん」

 

ボクも顔を上げて言葉をゆっくり言葉を紡ぐ。

 

「紺野木綿季です。……おかえり、明日奈」




ランちゃんのお願い事は、アスナに聞かれていなかったということで。(鳥籠のこともね)
つか、ランちゃん凄すぎだね!!

もう一つの下種郷のお仕置きは、次回ということで。
和人くん、よく綺麗に血を拭きとれたね。
包帯巻いたら、一応出血が止まったしね(笑)
あと、左腕の怪我はばれていないということで。

今回もキリト君メインやったね。
最後は、木綿季ちゃんだったが。

ご意見、ご感想、評価、よろしくお願いします!!

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