スランプ気味の舞翼です!!
うん。 マジでスランプ気味かもしれん。
今回の投稿、滅茶苦茶不安だ……。
あと、書いていてブラックコーヒーが必須だったね。
誤字脱字があったらごめんよ。
それではどうぞ。
俺と木綿季は、《寝落ち》のログアウトで現実世界に戻った。
瞬きを数回した後、ナーヴギアを外し、上体を起こした。
「綺麗な世界だったね」
「そうだな」
「ユイちゃんにも会えたしね」
「藍子と明日奈にも会わせてあげたいな」
「うん」
木綿季の声が段々と弱くなったので、俺は木綿季の表情を
木綿季は、まだ悲しそうな表情をしていた。
「早く二人を助け出そうな」
「うん。 絶対に助け出そうね」
「木綿季。 おいで」
俺は手招きをして、木綿季を優しく抱きしめる。
「…和人。 ありがとう」
「おう」
すると木綿季は、俺の腕の中で顔を赤くした。
多分“あの事”を思い出したんだろうな。
……俺も照れくさかったが。
「木綿季。 今日して貰いたい事はある?」
俺は優しく木綿季に問いかけた。
「……今日は、……ボクを抱きしめて寝てくれないかな」
う、そうきたか。
「…わかったよ」
「……ありがとう。 大好きだよ、和人」
「ああ、俺も木綿季のことが大好きだよ」
「メシを食いに行こうか?」
「うん、行こっか。 ……和人。キスしてくれないかな?」
上目遣い+涙眼は反則だよ…。
「…わかった」
俺と木綿季は抱き合いながらキスをした。
緊張のせいか、短いキスがとても長く感じた。
俺は
♦♦♦♦♦♦♦♦
一階の台所へ向かったら、意外な人物が居た。
母親の翠だ。
母親の翠は、パソコン情報誌の編集者で徹夜が多く殆んど家を開けているが、今日は早く帰って来たようだ。
俺は母親の翠に話し掛けた。
「何で母さんが此処に居るんだ? 仕事じゃなかったのか?」
「そうなんだけどね。 和人と木綿季ちゃんの同棲生活が見たくて、仕事を押し付けてきたわ。 まぁ、また戻るけどね。 それより見たわよ~、和人の部屋の中を」
……まさか見られていたのか……?
「まぁ、するなとは言わないけど、ほどほどにするのよ。 この家には直葉が居るんだからね」
「「……はい」」
俺と木綿季は、その言葉を聞いて顔を真っ赤にしてしまった。
スグは、俺と木綿季を見てにやにやしてた。
……どうやら察してしまったらしい。
テーブルの上には、美味しそうな料理が並んでいる。
「食べましょうか?」
「「「おう(はい)(うん)」」」
俺たちは指定席に座り、夕食を摂ることにした。
母親の翠が口を開いた。
「そういえば木綿季ちゃん。 和人に変な事されてない?」
「ごほっ、げほ、ごほ」
俺はこの言葉を聞いた途端、むせてしまった。
……この母親は、何てこと聞いているんだよ。
「大丈夫だよ、お義母さん。 ちゃんとボクが許可してから和人はしてくれているから。 それに、和人は優しくしてくれるしね」
ちょ、その言葉はいかんよ、木綿季さん。
誤解を招く言い方だよそれは。
「そう。 よかったわ」
「……お兄ちゃんと木綿季ちゃんは、もしかして……。 私は気にしないから大丈夫だよ」
とスグに言われた。
誤解だーーーッッ!!
俺は心の中で絶叫した。
「……うん。 和人、その時はお願いね……」
木綿季さんもスグの言葉に乗ったらいかんよ。
は、ははは、もう俺のHP0だよ。
「まぁ、和人を弄るのはこれくらいにして」
「そうだね、お義母さん」
「そうだね、お母さん」
あれが弄りだったのか……。
疲れが半端ないな……。
数分後。
テーブルに並んであった料理を、俺たちは全て完食した。
俺は流しに食器を下げ、言った。
「じゃあ、俺は先に二階に戻るわ」
その後風呂に入り、俺と木綿季は眠る支度をした。
俺と木綿季はベットに横になり、眠りに就くことにした。
「……和人。 明日奈と姉ちゃんを助け出そうね。 現実に復帰した二人と早くお話がしたいよ」
木綿季の瞳には涙が溜まっていた。
やっぱり悲しみを抑えて俺たちと食事を摂っていたんだな。
「俺も二人と話がしたいよ」
「うん。 明日頑張ろうね」
と言い、木綿季は腕を広げてきた。
俺は木綿季を優しく抱きしめる。
「そうだな。 頑張ろうな」
「おやすみ、和人」
「おやすみ、木綿季」
俺と木綿季は抱き合いながら眠りに就いた。
♦♦♦♦♦♦♦♦
翌日。 2025年 1月 15日 午後2:55分
「行くか」
「うん。 行こう」
俺と木綿季はナーブギアの電源を入れ、ベッドに横になってからナーブギアを装着する。
次いで、妖精の世界にダイブする為の魔法の言葉を発する。
「「リンク・スタート」」
♦♦♦♦♦♦♦♦
奥のテーブルに姿を現した俺とユウキは、数回瞬きしてから、近づくリーファを見て微笑んだ。
「よう」
「早いね、リーファちゃん」
俺とユウキは、軽く手を上げた。
「ううん、さっき来たとこ。 ちょっと買い物していたの」
「あっ、ボク達も色々準備しないと」
今の俺とユウキの装備は初期装備のままだ。
装備を整えて、万全の状態にしておきたい。
「道具類は一通り買っておいたから大丈夫だよー」
「じゃあ、武器と防具を買いに行こうか」
「「おう(うん)」」
「キリト君、ユウキちゃん。 お金、持ってる? なければ貸しておくけど」
「「えーと」」
俺と木綿季はウインドウを出し、顔を引き攣らせた。
「「……この《ユルド》っていう単位がそう(なの)?」」
「そうだよー」
「いや、ある。 結構ある」
「……これはありすぎじゃないかな」
うん。 これは子供が持ってはいけない金額だな。
俺は胸ポケットを覗き込んだ。
「……おい、行くぞ。 ユイ」
するとユイは、俺の胸ポケットから眠そうな顔を出し、大きな欠伸をした。
「ふぁー、おはようございます。 パパ、ママ」
「おはよう、ユイちゃん」
「おはよう、ユイ」
俺と木綿季はユイにニッコリと笑うと、次いでリーファを見た。
「じゃあ、行こうか」
「「おう(うん)」」
俺たちが向かった先は、リーファ行きつけの武具店であった。
俺が選んだ防具は、防御属性強化がされている黒いロングコート。
俺を困らせたのが武器であった。
プレイヤーの店主に、ロングソードを渡されるたびに一振りして「もっと重い奴」と言い続け、最終的に妥協した剣が、俺の背丈と同じ位の大剣だ。
「これでいいか」
「ボクは選び終わったよ」
ユウキも武器と防具の新調が終わったようだ。
ユウキが選んだ武器は、アインクラッドで使用していた愛剣、《黒紫剣》に酷似している片手剣であった。
防具は、防御属性強化がされている紫を基調としたロングコートだ。
「どうかな?」
「うん。 アインクラッドで見ていた時の装備にそっくりだ」
「う~ん、それは褒めているの?」
「おう。 とても良く似合っているよ」
「…ありがと」
ユウキは、頬を少し赤らめて応じてくれた。
つか、お前に似合わない服なんてあるのか?
「で、キリトは終わったの?」
「終わったぞ」
ユウキは俺の格好を見てクスクスと笑っていた。
背に吊った大剣の先が地面に擦りそうになっている為、剣士の真似をする子供に見えてしまうからだ。
「リーファちゃんの所に行こっか」
「おう」
俺とユウキは手を繋ぎ、リーファの元へ向かった。
俺は、店の奥で武器を見ていたリーファに声を掛けた。
「おーい、終わったよー」
「うん。 今行くよ」
と言い、リーファは俺とユウキの元まで歩いてきた。
リーファは俺とユウキを見て言った。
「……キリト君とユウキちゃんはラブラブだね。 まぁ、今に始まったことじゃないけどさ」
リーファに溜息をつかれてしまった。
んー、少しは抑えた方がいいのかな?
……うん。 無理だ。
「てか、キリト君。 そんな剣振れるのぉー?」
呆れつつリーファに聞かれたが、俺は涼しい顔で頷いた。
「ん、問題ないぞ」
「ま、そういうことなら準備完了だね! これからしばらく、よろしく!」
とリーファが言い、俺とユウキとリーファは手を重ねた。
俺の胸ポケットから飛び出してきたユイは、三人の上に手を置き言った。
「がんばりましょう! 目指せ世界樹」
「「「おー!!」」」
♦♦♦♦♦♦♦♦
ユイを肩に乗せた俺と、俺の隣を歩いているユウキ、そして俺とユウキの前方を歩いているリーファ。
歩くこと数分、俺たち四人の眼の前に、翡翠に輝く優美な塔が現れた。
シルフ領のシンボル、《風の塔》だ。
俺は昨日激突した壁を見て、少し顔を強張らせてしまった。
「キリトはあの塔に突っ込んだんだっけ」
う、ユウキさん。 言わないでよ。
「すごい音だったよね」
こちらを振り向いたリーファにも言われた。
二人とも、笑わないでよ……。
「……それはそうと、なんで塔に? 用事でもあるのか?」
俺がリーファに訊ねた。
「ああ……長距離を飛ぶときは塔の天辺から出発するのよ。 高度が稼げるから」
「「なるほど」」
リーファは俺とユウキの背を押しながら、歩きだした。
「さ、行こ! 夜までに森を抜けておきたいね」
「俺はまったく地理がわからないからなぁ。 案内よろしく」
「ボクも地理には自信がないんだ。 案内よろしくね」
「任せなさい!」
リーファはトンと胸を一回叩いてから、ふと思いついて視線を塔の奥へと移した。
そこには、シルフ領主館の
だが、建物の中心に
今日一日領主が不在だという印だ。
「どうしたの?」
「どうかしたの?」
俺とユウキは首を傾げ、聞いた。
「うん。 知り合いに挨拶をしていこうと思ったんだけど、今は不在らしいから後でメールをしておこうかなって」
「なんか悪いな」
「うん。 ごめん」
「だいじょうぶだよ。 二人が謝らないでよ」
リーファは慌て、両手を左右に振って言ってくれた。
「さ、行こっか」
俺たちは、風の塔の正面扉を潜って内部へと進む。
一階は円形の広大なロビーになっており、周囲を色々なショップの類が取り囲んでいる。
ロビーの中央にはエレベータが二基設置させている。
「このエレベータに乗って頂上に行くよ」
「おう」
「了解―」
俺とユウキはリーファの後を追い、歩き出した。
物語が全然進まなかったね……。
なんかすまん。
シグルドは次回出すよ。
あと、ユウキちゃんが装備している《黒紫剣》に酷似している片手剣は、マザーズロザリオ編で使用していた剣ということで。
防具の紫を基調としたロングコートも同様かな。
まぁ、あまり肌が見えないようになっているが。
SAO編でこの事を説明出来なくてごめんよ。
次回も頑張って書くよ。 うん。 頑張る。
ご意見、ご感想よろしくお願いします!!