ソードアート・オンライン ~黒の剣士と絶剣~   作:舞翼

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どもっ!!

舞翼です!!

お気に入りが300件超えただと…。

すごく驚きました…。

今回は早く書きあげました。

今回はキリト君メインですね。

それでは、どうぞ。


第28話≪プロポーズ≫

第61層 「セルムブルグ」 転移門前

 

城を構えた城塞都市。

白亜の花崗岩で造られた高級そうな家々が立ち並んでいる。

この層では待ち合わせをしている“人物”がいた。

 

 

Side キリト

 

「急に呼び出して悪いな。 アスナ」

 

「どうしたのキリト君。 初めて君からメッセージがきたから、私ビックリしたよ」

 

「相談したいことがあってな。 聞いてもらえるか?」

 

「いいけど……」

 

やっぱり言いづらいな…。

でも、アスナはユウキの親友だし、あいつの好みとか詳しそうだしな。

相談するしかないよな。

ここは腹を括ろう。

 

「実は……、ユウキに結婚指輪を買ってあげたいんだ……。 アスナならあいつの好みとか知ってそうだと思ったから呼び出したんだ。一緒に選んでくれないか?」

 

「やっと決心したんだ」

 

「そうだな」

 

「じゃあ、一緒に選んであげるよ。 私、ユウキちゃんの好み知っているしね」

 

「おう。 頼んだ」

 

「ユウキちゃんは今日何処に居るの?」

 

「ああ。 今日は家で現実の調味料再現に挑戦しているぞ」

 

「じゃあ、見つかることは無いんだよね?」

 

「無いな」

 

午前中は用事があるから、第50層「アルゲード」には居ないって伝えてあるからな。

鉢合わせることは無いだろう。

早くアスナについて行かないと。

 

「じゃあ、指輪店に行こうか」

 

「おう」

 

 

 

第61層「セルムブルグ」指輪、アクセサリーショップ

 

「たくさん種類があるな。 どれを選んでいいか分からん」

 

「エンゲージリングとかどうかな? 指輪の後ろにイニシャルをいれてさ。 ユウキちゃんのYとキリト君のKみたいにさ。 ユウキちゃんこういうの好きだよ」

 

「それいいな。 色はシルバーにしてさ。 あと紫色の宝石が嵌ったネックレスを買ってやろう」

 

あいつ喜んでくれるかな??

それに付き合うを飛ばしていきなり結婚だからな。

でも、いつもあいつとは一緒だったし、それに、今思えば付き合っている感じだったしな。

あいつも俺のこと愛してくれているし、俺もあいつのこと愛しているし。

いきなり結婚でも大丈夫だろう。

 

「ねぇ、キリト君。 何考えてるの?」

 

「すまん。 あいつのこと考えていた」

 

「そこまで、ユウキちゃんのこと好きなんだ」

 

「おう。 あいつには一生、俺の傍に居てほしいからな」

 

「そこまで言えるなんてすごいよ」

 

「俺はあいつの居ない生活なんて考えられないからな」

 

「じゃあ、思い出に残る指輪をあげないとね」

 

今日のプロポーズが成功したら俺の秘密を全てあいつに打ち明けよう。

特に“月夜の黒猫団”の事とかな……。

それから俺とアスナは全部の指輪を見て結論を出した。

 

「やっぱり、最初のエンゲージリングにイニシャルを入れるのが一番いいね。 あと紫色のネックレスだね。 小さい宝石が嵌っていた物がいいと思う。 キリト君は色違いの黒ね」

 

「そうするよ。 今から買ってくるわ」

 

「わかったわ。 ここで待ってるね」

 

アスナが腰を下ろして待っている場所は店を出て少し歩いた所にある長いベンチだ。

俺も買い物を終えて、アスナの隣に腰を下ろした。

 

「何処でプロポーズするか決まっているの?」

 

「第47層の『フローリア』にしようと思っている」

 

「場所はそこでいいと思うわ」

 

「今日はありがとな。助かったよ」

 

「私は、ただ相談に乗っただけで何もしていないよ。 これから頑張ってね」

 

「おう。 行ってくるわ」

 

俺は転移門を潜り第47層フローリア主街区に向かった。

 

Side out

 

 

Side ユウキ

 

ボクは、今日キリトと別行動を取っている。 何の用事があって出かけたのだろうか?

気になるな……。

でも、ボクはキリトのこと信じているから何の心配もしていないよ。

今、ボクはアスナと一緒に作ったレシピで醤油を作っているのさ。

キリトに、お刺身を食べさせたいからね。

でも、一つ気になることがあるんだよね。

これから、ボクとキリトの関係はどうなっちゃうのだろうか?

という事を考えていたらキリトからメッセージが飛んできた。

どれどれ内容は。

 

『これから重要な話をしたいから第47層「フローリア」へ来てくれないか?』

 

どんな重要な話だろうか?

とりあえず、第47層フローリアに行ってみないと。

ボクはすぐに家を出て、第47層フローリアに向かった。

 

Side out

 

 

 

 

第47層「フローリア」転移門前

 

 

Side キリト

 

俺は、転移門の近くにあるベンチに腰を下ろしてユウキが訪れるのを待っていた。

うまくプロポーズ出来るかな…。

アスナからは『何時もどおりに接すれば緊張もしないし、リラックスも出来るはずだよっ』って言われたけど無理……。

これは、ボス戦より緊張するな。

あっ、ユウキが転移門から姿を現した。

これから、俺の一世一代のイベントが始まる。

 

Side out

 

 

「どうしたの、キリト。 こんな所に呼び出して??」

 

「えっと……、お前に聞いて欲しいことがあるんだ。 とりあえず、俺の隣に座ってくれよ」

 

ヤバい。 心臓が飛び出そう。

 

「わかった」

 

緊張する。 勇気を出して言うんだ!

 

「俺は、お前のことが好きだ。 俺と結婚してくれ。 俺はお前のことを一生幸せにする。 だからこの世界から出たあとも、また再会して結婚しよう」

 

「……はい。 喜んで」

 

ユウキは涙を流しながら、俺の言葉に応じてくれた。

俺達は長いようで短いキスをした。

俺は、午前中に買った指輪とネックレスをアイテムストレージから取りだした。

 

「これは、お前に渡す指輪とネックレスだ」

 

「じゃあ、これを買う為に午前中はボクと別行動していたの?」

 

「そうなんだ。 午前中アスナと一緒にユウキにはどれの指輪が似合うか一緒に探してもらったんだ。 この指輪には、俺とお前のイニシャルが入っている。 あとネックレスは色違いだな」

 

「キリト。 着けてくれる?」

 

「ああ」

 

俺は、ユウキに指輪とネックレスを着けてあげた。

 

「これからは、一緒に暮さないか? お前の家で」

 

「うん。 そうしようか」

 

「あと、お前に聞いて欲しいことがあるんだ」

 

俺は“月夜の黒猫団”で起きた事を詳細に説明した。

 

「そうなんだ……。 キリトはこんなに重い物を背負っていたんだ。 でも大丈夫だよ。 ボクはキリトのことを絶対に離さないしね。 それにこの事も一緒に背負おうね」

 

「ありがとう」

 

俺はユウキの胸の中で涙が止まるまで泣いた。

ユウキは俺の涙が止まるまで頭を撫で続けてくれた。

 

「愛しているよ。 ユウキ」

 

「ボクも愛しているよ。 キリト」

 

 

こうして俺の一世一代のイベントは終わりを迎えた。

 




ついにキリト君とユウキちゃんが結ばれましたね(笑)

今回はアスナさんも出しました。

アスナさん。最近出していなかったですからね(汗)

これかも更新頑張ります!!

出来れば高い評価をください!!

よろしくお願いします!!

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