ソードアート・オンライン ~黒の剣士と絶剣~   作:舞翼

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どもっ!!

舞翼です!!

内容を全面的に編集してみました。

上手く編集出来ているか不安ですね。

それでは、どうぞ。


第23話≪事の真相≫

第56層 転移門前

 

俺達は、シュミットを聖竜連合ギルド本部まで送った後、転移門の近くにあったベンチに腰をかけていた。

 

「ねぇ、キリト。 あのローブを着ていた人は、グリセルダさんだった。 と、いう可能性はあると思う?」

 

「無い……。とは言い切れないな。 だが気になるのは、ローブを着た暗殺者は、なぜ俺から転移結晶(テレポートクリスタル)を使って逃げた? 俺に捕まるとまずいからか? それとも顔を見られないようにするためなのか……?」

 

「考えすぎると頭がパンクしちゃうよ。 これ食べて一度、頭を冷やそう」

 

渡されたのは、ユウキが作ったサンドイッチだ。

 

「おっ!! サンドイッチか!! ユウキの作る弁当の中で一番好きな料理かもしれん」

 

「そうなの? じゃあ、今度からサンドイッチは絶対にお弁当に入れるね!!」

 

「おう。 頼んだ」

 

俺は朝、昼、晩としっかり飯を食べている。

なぜかというと、ユウキが毎日三食とも弁当を作ってくれるからだ。

 

「キリト、早く食べないと耐久値が切れて消滅しちゃうよ」

 

「そうだった。 いただきます!」

 

俺は、サンドイッチをがつがつと食べていた。

 

「どう? おいしい?」

 

「うまいよ!! NPCレストランの料理より10倍はうまい!! そういえば、現実の調味料の再現に成功したらしいな」

 

「そうだよ、照り焼き風味のハンバーガの再現に成功したんだよ。 今度作って上げる」

 

「本当かッ!!」

 

「そんなに顔を近づけなくても、ボク恥ずかしいよ」

 

俺とユウキの距離はあと10センチ動けばキスをしてしまう距離だった。

俺は、恥かしくなり弾かれるように距離を取った。

 

「すまん……」

 

「気にしなくていいよ(それにボクにとっては嬉しいことだったしね。)」

 

 

第56層 NPCレストラン

 

俺たち、第56層のNPCレストランで今回の事件であったことを整理する事にした。

俺たちが居る場所はNPCレストランの一番奥の席だ。

 

「じゃあ、今回の事件を整理しよう」

 

「了解」

 

「まずは、貫通継続ダメージを発生させる事ができる槍が、カインズの鎧に突き刺さっていたな」

 

「その槍の貫通継続ダメージによってカインズさんの肉体はポリゴンを四散してしまったね」

 

「それに、直前までヨルコさんと歩いていたら睡眠PKの線は無いな」

 

ここまでは、第57層の街の中で起きた出来事だな。

 

「この事件が起きた後にヒースクリフさんに第50層に来てもらったよね」

 

「ヒースクリフはNPCレストランで『圏内殺人を追いかけるなら、目と耳、己の脳がダイレクトに受け取ったデータを信じること』と言っていたな」

 

俺とユウキはあいつが言っていたことは、さっぱり分からなかったが……。

でも、アスナが解説してくれたから理解することが出来たんだよな。

あのとき、アスナが居てくれて本当に助かったな。

 

「じゃあ、ヨルコさんが言っていた指輪の話はボク達を惑わせることになる、ということなのかな?」

 

「ヒースクリフの話を信じるなら、そうなるな」

 

あの男はSAOのシステムについては詳しいからな。

それにあの男の性格からして嘘はつかないだろう。

 

「そのあとはシュミットさんとヨルコさんの顔合わせだね」

 

「その時に、ヨルコさんは暗殺者が投擲したダガ―によって殺害された」

 

でも、どうやってヨルコさんを殺害したんだ?

ダガ―を投擲するだけでは、HPを全損させることなんて不可能なはず。

何かのトリックが隠されているとしか考えられないよな。

カインズが街の中で分厚い鎧を着込んでいたことも気になるしな。

 

「これが今回の事件を整理した結果なのか? 何か引っかかるんだよな。 なんでカインズは街の中で鎧を着ていたんだ……。 それにあの時、本当にHPバーの減少を見ていたのか? 街の中では絶対にHPは減少しないはずなのに……。 何か無いのか街の中で減少する物は……」

 

ユウキも頭を悩ませているな。

 

「あ、あったよ。 耐久値だよ!!」

 

「でも、装備類の耐久値は街の中では減少しないぞ……。 食べ物とかのオブジェクトの耐久値は減少するけど……」

 

「そうじゃなくて、カインズさんの鎧の耐久値はボク達が見たときから減少していたんだよ。 たぶんカインズさんは装備していた鎧に貫通継続ダメージが発生する槍を刺して損傷させてから、鎧が破壊される寸前に教会の二階の窓から飛び降りたんだよ」

 

「そうか! 損傷ダメージなら圏内でも継続されるからな。 じゃあ、カインズは圏外で自身が装備していた鎧に槍を突き刺していたのか。 でもどうやってカインズは、鎧に槍を突き刺したまま教会の二階に移動した?」

 

「たぶん、回廊結晶を使って誰にも見られないように教会の二階に上がったんじゃないかな?」

 

それなら誰にも見つからないで教会の二階に上がれるな。

 

「……あの時砕けたのはカインズの肉体では無くて、耐久値が無くなった鎧が砕けた、ということか!!」

 

「たぶん、そうだね。 それから破壊と同時に転移結晶(テレポートクリスタル)を使ったんじゃないかな。 転移結晶とポリゴンを四散した現象は似ているからね。 たぶんそこを狙って……」

 

「転移結晶でテレポートしたのか……。 じゃあ、ヨルコさんもこのトリックを使ったということか?」

 

「たぶん、ヨルコさんは最初からダガ―を自分の背中の服に刺していたんじゃないかな。 ヨルコさんの背中はローブに隠れていて見えていなかったしね」

 

「じゃあ、こういうことか。 ヨルコさんは服の耐久値を削る為に、俺達と会話をしていた。 ヨルコさんは服の耐久値が切れる寸前に窓から飛び降り、耐久値が無くなった服がポリゴンを四散すると同時に転移結晶(テレポートクリスタル)でどこかの街へテレポートしたということだな」

 

「たぶんそうじゃないかな」

 

「ダガ―の処理は暗殺者がダガ―を投擲してヨルコさんを殺害したように見せる為の演出か。 ということはあのローブの中の人物はカインズということか」

 

「たぶん」

 

「じゃあ、これで圏内事件は終わったということか」

 

これで事件解決だな。

 

「なぁ、ユウキ。 今ヨルコさんたちはどこの層にいるんだ。 お前はヨルコさんとフレンド登録していたはずだから、ヨルコさんが今居る場所を位置追跡が出来るはずだろ。 ヨルコさんが登録解除していなければだが……」

 

ユウキはヨルコさんの位置追跡を開始した。

 

「出たよ、キリト。 19層のフィールドにいるよ。 主街区から少し離れた、小さい丘に居る。 じゃあそこが……」

 

「たぶん、黄金林檎のリーダー、グリセルダさんのお墓だろうな。 そこに三人は居ると思う」

 

「あとのことは、ヨルコさん達に任せた方がいいよね」

 

「だな」

 

俺達はこれで調査が終わったと思っていたのだった。

 

 




うまく編集できていますかね?

これでも頑張って編集したんですよ

駄文になっていなければいいのですが…。

次回の更新は来年になりそうです。

ご意見、ご感想、優しくお願いします!!

ガラスの心が砕けちゃうので…。

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