ソードアート・オンライン ~黒の剣士と絶剣~   作:舞翼

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どもっ!!

舞翼です!!

今回の投稿はめちゃくちゃ不安です(汗)

これは、駄文になった可能性大ですね(汗)

読んでいただければ嬉しいです。

それでは、どうぞ。


第21話≪ヒースクリフとの会合≫

第50層「アルゲード」主街区

 

ユウキがアスナに連絡してから1時間後に本当に“その男”が現れたのには実のところ少々驚いた。 まさか本当に来てくれたとは…。

男の姿を見た途端、第50層「アルゲード」転移門に居たプレイヤーたちが激しくざわめいた。

暗赤色のローブの背にホワイトブロンドの長髪を束ねて流し、腰にも一切の武器を持たない男。

《血盟騎士団》のリーダーにしてアインクラッド最強の剣士、《ヒースクリフ》は俺達を見つけこちらに近づいてきた。

 

 

「ユウキは、アスナと少し話をしてきてもいいぞ。 俺はここで少し、ヒースクリフと話をしているから」

 

「いいの???」

 

「おう。 いいぞ」

 

「ありがとう!! キリト!!」

 

親友のアスナとの再会だ、積もる話もあるだろう。

お前は何時も頑張ってくれているからな、息抜きも必要だろう。

 

 

第50層「アルゲード」転移門前

 

 

Side ユウキ

 

周りのプレイヤーたちが、ボクとアスナ見て激しくざわめいているが、

そんなことは関係ない。 ボクは早くアスナとお話しがしたいんだ。

アスナがボクに気付いて手を振ってくれている。

 

「アスナ、久しぶり」

 

「久しぶり、ユウキちゃん。 元気にしていた?」

 

「うん!! 元気100倍だよ!! アスナも元気にしていた?」

 

「うん、元気にしていたよ。 ところで団長を呼び出してまで、どうしたの?」

 

ボクはアスナにしか聞こえないボリュームで事件のことを大雑把に説明した。

 

「じゃあ、その事件のことをキリト君と一緒に調査をしているんだ」

 

「うん。 詳しいことは、これからNPCレストランでキリトが話すと思う。 あと、キリトが『俺はここでヒースクリフと、少し話をしているからユウキは転移門の前まで行ってアスナと話しをしてきていいぞ』って言ってくれたんだ。 たぶん、ボク達が少しでも話が出来るように気を使ってくれたんだと思う。 ボクはアスナと会える機会があまり無いからね。 このことはキリトも知っているし。 キリトは、人のことになると鋭いのに自分のことになると鈍いだよね。 まぁ、そこがキリトらしいけどさ」

 

「ユウキちゃんは、キリト君のこと何でも知っているんだね」

 

「まぁ、そうだね。 ボクとキリトは、第1層からの付き合いだしね。 これくらいの事はすぐわかるよ」

 

「じゃあ、少しだけ話そうか?」

 

「うん!! そうしよう!!」

 

ボク達はキリトが呼びに来るまでガールズトークに花を咲かせた。

 

Side out

 

 

Side キリト

 

「急な呼び出しに応じてくれて助かったよ、ヒースクリフ。 聞きたいことがあってな、今からNPCレストランに行くんだが……。 そこで話してもいいか?」

 

「ちょうど、私も昼食にしようと思っていたところだ。《黒の剣士》キリト君にご馳走してもらえる機会など、そうそうあろうとも思えないしな。 夕方から打ち合わせが入っているがそれまでなら付き合える」

 

「助かるよ、実は相談したいことがあってな。 あんたの知恵を借りたいんだ」

 

「それはどのようなことなのかな?」

 

「詳しくはNPCレストランで話すよ。 それでいいか?」

 

やはり、この男のは内心は読みづらい。

いつも、この男は何を考えているんだ……?

 

「かまわんよ。 話は変わるがキリト君、ユウキくんをアスナくんのところに行かせたのは二人の為に、なのかな?」

 

「まぁ、そうだ。 あいつらは会える機会が少ないからな。 それに二人とも息抜きが必要だしな。 あと少し経ったら、呼び戻してくるよ」

 

 

Side out

 

 

「そろそろいいか?」

 

「じゃあ、また今度話しましょ。ユウキちゃん」

 

「うん。 わかった。じゃあNPCレストランに行こう」

 

キリト。 ボクとアスナの為に話せる時間を作ってくれてありがとう。

 

「じゃあ、行くか。 ヒースクリフも待っているしな」

 

俺が案内したNPCレストランは、ここ「アルゲード」でもっとも胡散(うさん)臭い、謎のメシ屋だ。

俺もここのメシ屋の味が気に入っているわけではないが……。

ただ、ここのメシを食べた“三人”の反応を見てみたい。

 

 

 

第50層 NPCレストラン

 

ここの店の中には客が一人もいない。 まさに無人のNPCレストランだった。

とりあえず、安っぽい木で、できていた椅子に4人は腰をかける。

《アルゲードそば》を四つ注文し、本題に移る。

俺は、圏内殺人事件のことを詳細にヒースクリフとアスナに説明した。

ヒースクリフは表情一つ変えずに俺の話を聞いていた。

 

「今、話したことが事件の詳細だ。 あんたはどう見る?」

 

「まずは、キリト君の考えを聞こうじゃないか。 この事件、キリト君はどう見ているのかな?」

 

「俺の考えた可能性は三つだ。 一つ目は、正当な圏内デュエルによるもの。 二つ目は、既知の手段の組み合わせによるシステム上の抜け道。 三つ目は、アンチクリミナルコードを無効化する未知のスキル、あるいはアイテム」

 

「三つ目の考えは除外してもよい」

 

「断言しますね。 ヒースクリフさん」とユウキが言い、

 

「……断言しますね。 団長」とアスナが言った。

 

「想像したまえ。 もし君らがこのゲームの開発者なら、そのようなスキルや武器を設定するかね?」

 

「……しないだろうな」と俺。

 

「何故そう思ったのかな、キリト君」

 

「フェアじゃないからさ。 だが一つだけ、あんたの“ユニークスキル”《神聖剣》を除いてだがな」

 

ヒースクリフが俺とユウキに向けて微笑した。

まさかとは思うが…“あのスキル”の事がばれているのか?

それに、“あのスキル”の事は、ユウキと俺が秘密にしていることだ。

知っているはずが無い。 とりあえず、話を戻さないと。

 

 

「とりあえず、三つ目は除外だな。 残るは、一つ目と二つ目の可能性になるが…。 でも俺達は、一つ目の可能性は無いと考えている……。 そもそも、ウィナー表示が何処にも無かったんだ、教会の内部にも表示が無かった。 それに、あの殺人は誰かが仕組んだようにも見えた。 あの短槍(ショートスピア)は圏内でのPKに“見せかける“為に、必要だったんじゃないかと、俺達は予想しているんだ。 もし、圏内デュエルだった場合は俺達のどちらかに絶対に鉢合わせるはずだ。 だから一つ目の可能性は無いはずだ」

 

「じゃあ、ボク達に残された可能性は二つ目の《システム上の抜け道》だね」

 

「ああ、そうなるな」

 

「おまち」

 

NPCレストランの店主は四角いお盆から白いドンブリを四つテーブルに移した。

 

「なんなの、この料理? ラーメンなの?」

 

「ボクも見たことない料理だよ。 でも、ラーメンに似ているよね…」

 

「これは、ラーメンに似た何か」

 

俺達は『ラーメンに似た何か』を無言ですすり続けた。

もちろんヒースクリフも入っている。

 

「……で、団長どのは、何か閃いたことはあるかい?」

 

ヒースクリフはスープまで飲み干しドンブリを置いた。

 

「……これはラーメンではない。 断じて違う」

 

「俺もそう思うよ」

 

「では、この偽ラーメンの味のぶんだけ答えよう。 現時点の材料だけで《何が起きたのか》を断定することはできない。 だが、これだけは言える。いいかね……。 この事件に関して絶対確実と言えるのは、君らがその目で見て、その耳で聞いた、一次情報だけだ」

 

「???どういう意味なのヒースクリフさん???」

 

「つまり、こういうことだよ。 アインクラッドに於いて直接見聞きするものはすべて、

コードに置換(ちかん)可能なデジタルデータであるということだよ。 そこに、幻覚幻聴(げんかくげんちょう)は入り込む余地は無い。 逆に言えば、デジタルデータではないあらゆる情報には、常に幻や欺瞞(ぎまん)である可能性が内包(ないほう)される。 簡単にいえば、この殺人……、《圏内殺人》を追いかけるならば、目と耳、つまるところの己の脳がダイレクトに受け取ったデータを信じることだ」

 

確かに。 いまの材料は短槍(ショートスピア)だけだからな。

だけど、材料以降の話の内容は俺にもさっぱりわからん。

ヒースクリフは俺に「キリト君、ごちそうさま」と伝え店を出て行った。

今、俺達がいる場所はNPCレストランの玄関から少し歩いて見つけたベンチに座っている。

 

「お前ら、ヒースクリフが話していた言葉の意味、分かったか?」

 

「ボクは全然わからなかった」

 

「キリト君、ユウキちゃん、こういう意味だよ。 伝聞(でんぶん)の二次情報を鵜呑みするなってこと。 この件では言えば、つまり動機面……、ギルド・黄金林檎のレア指輪の話のことだと思うよ」

 

「なるほど。 でもそうしたら、ヨルコさんを疑うことになってしまうよな…。 ヨルコさんを疑いたくはないが……。 まだ判断材料が必要だな。 当分は判断材料集めになるな。 あともう一人の“関係者”に話を聞きに行こう。 当分は聞きこみになるけど、大丈夫かユウキ?」

 

「大丈夫だよ。 それに、この事件はボク達で解決しないとね」

 

「二人とも、調査がんばってね」

 

「おう」

 

「任せといて、アスナ」

 

 

第50層「アルゲード」転移門前 

 

 

Side ユウキ アスナ

 

 

「ねぇ、ユウキちゃん。 さっきの『ラーメンに似た何か』は醤油が足りなかったからあんなに(わび)しい味になったと思うんだ。 だから時間が空いたときに醤油を一緒に作ってみない?」

 

「いいね。 姉ちゃんも呼んで作らない?」

 

「うん。 いいよ。じゃあ、ユウキちゃんはお姉さんに連絡よろしくね」

 

「うん。 後で姉ちゃんにメッセージ送っとくよ」

 

「よろしくね。 ユウキちゃん」

 

「了解したよ。 アスナ」

 

 

Side out

 

 

「じゃあ、またね。 キリト君、ユウキちゃん」

 

「おう。 またな」

 

「またね。 アスナ」

 

このような会話をしたあと、アスナは第55層「グランザム」に戻った。

 

 

side ユウキ キリト

 

「よし、調査再開だ」

 

「了解ー」

 

side out

 

 

俺達の調査はまだ続くのであった。




圏内事件は書くのが難しい!!

今回は書くのすごい難しかったです。

もし駄文になっていたらごめんなさい。

次回は話が分かりやすくなるようにに頑張ります。

ご意見、ご感想、よろしくお願いします!!

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